物語る亀

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物語愛好者の雑文

2018年新作映画ランキング! 洋画、邦画、アニメとともにレベルの高い作品がたくさん出てきた1年でした!

 

 

それでは! 2018年の映画ランキング発表です!

 

 

 

今年も多くの作品が世の中に出てきたの

  

Netflixも含めて約180作品の頂点には立つのはどの作品かな?

 

 

カエル「それでは早速ですが長くなりますので記事のスタートです!」

 

 

 

 

 

ルール説明

 

 

それではまずはルール説明からスタートです!

 

  1. 2018年1月1日から2018年12月29日の期間に公開された作品が対象
  2. Netflix限定公開も含む(ただし劇場公開されていないのでちょっと不利)
  3. 映画祭などの作品(一般公開されていない作品)は除外
  4. リバイバルは除外。ただし国内初上映はいつの時代のものでも対象

 

 

ふむ……少しややこしいルールじゃの

 

亀「ものすごく簡単に言えば、毎月行っている月間ランキングにノミネートした作品は全て対象じゃ。

 なお、2018年12月29日公開の作品も含むが、鑑賞しておらんので実質的には『こんな夜更けにバナナかよ』が最後のノミネート作品になる」

 

カエル「なお、今回はベスト30で選出しましたが……順位はその時の気分であり、大体30位から14位、13位から4位までは団子だと考えてください。

 明日になったら順位が大きく変わるかもしれませんが……それはその時の気分です。

  S,A,B,Cとクラス分けして考えており、このランキングに出てくるのはBランク以上の作品です。

 ちなみに、このランキングに入るだけでTOP15%と狭き門!

 個人的には傑作ばかりとオススメしたい映画ばかりです

 

 

最初に言うと、Sクラスは3作品です!

 

カエル「おお!? 急に入ってきた……」

主「ちなみに2016年はトップ2作品のみ、2017年は1位の1本のみです。

 そう考えると今年はトップクラスの作品が生まれた年でもあるなぁ…… 

 あと、いつものことながらこのブログは基本的にアニメを中心に論じていますが、洋画、邦画、ドキュメンタリー、Netflixなども含め、公開規模を問わないランキングなりますので、ちょっと独特かも?

 というわけで……まずはBランクの30位からスタートです!」

 

 

 

 

 

30位から21位まで

 

第30位

ボヘミアン・ラプソディ

 

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第29位 

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄

 

 

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第28位

モリのいる場所

 

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第27位

羊と鋼の森

 

 

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第26位

マジンガーZ INFINITY

 

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第25位

判決 2つの希望

 

 


 

第24位

のんのんびより ばけーしょん

 

 

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第23位

ミスミソウ

 

 

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第22位

劇場版 若おかみは小学生

 

 

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第21位

ジュラシックワールド 炎の王国

 

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とりあえずは以上のようになっておる

 

カエル「こうやってみると早くも激戦だよね……

 ちなみに、ここはBランクに該当します。実は31位に『散り椿』もBランクだったのですが、ベスト30に入れるためになくなくカットしました」

 亀「同一ランクの作品は基本的には同じような評価である。

 もしかしたら、明日になれば大きな順位の変動があるかもしれんの」

 

カエル「この中だと……多分『若おかみは小学生』の順位が低すぎると言われそうかなぁ。

 うちは若おかみはあまりピンとこないで、少し否定的な感想を書きました。

 それでも技術やエモーショナルな快感を評価して、この順位になったと思ってください

亀「ちなみに”うまいけれど自分の趣味や思想には合わない”作品としては『ペンタゴンペーパーズ』『リメンバーミー』『未来のミライ』などもある。

 その中では最高の評価をしており、上位15パーセントに入る作品じゃと思うぞ」

 

カエル「あとはボヘミアンの順位がちょっと意外?

 でもクイーンの楽曲がいいというのは当然のことだし、映画としてうまいのか? と言われると微妙という評価かな」

亀「『ジュラシックワールド』も好きじゃが、ギリギリでベスト20は逃してしまった形かの。この手のパニックムービーの中では屈指の傑作じゃと思うので、まだ観ていない人は是非鑑賞してほしいの」 

 

 

 

 

 

20位から14位まで 

 

それでは! 20位から14位までを一気に発表します!

 

 

第20位 

アイ・トーニャ 史上最大のスキャンダル

 

 

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第19位

タリーと私の秘密の時間

 

 

 

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第18位

君の名前で僕を呼んで

 

 

 

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第17位

孤狼の血

 

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第16位

閃光少女

 

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第15位

女は二度決断する

 

 

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第14位

ウインド・リバー

 

 

 

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14位までの発表じゃ

 

ここまでがBランクになります

 

カエル「20位から30位まであまり洋画がなかったけれど、ここで大量ランクインだね」

亀「やはり平均点の高い洋画が多かったとも言えるかもしれんの。

 その中でも注目してほしいのが、小規模公開の香港映画である『閃光少女』じゃな

カエル「見た方は少ないと思いますが、本当に傑作なので多くの人に見てほしいよね。

 アイドル映画、音楽映画、オタク映画などの色々な要素を持ちながら、完成度も高い傑作です」

 

亀「では、ここからはいよいよAランクの発表じゃ。

 一気に13位から4位まで発表していくぞ!」


 

 

 

 

13位から3位まで

 

第13位

グレイテスト・ショーマン

 

 

今年を代表するミュージカル映画の傑作!

 

カエル「ちなみに上半期は4位で、洋画ではベストの評価でした。

 大きく順位を落としたように思うかもしれませんが、今年は音楽映画の傑作が多い中でこの順位はかなり高いと思ってください

 この映画は何と言っても音楽とダンスなどの映像が素晴らしい!」

亀「正直、映画としては……と思ったこともある。かなり展開が急だったり、ご都合のように感じられる部分もあるが……しかし、そんなことを全て無視させるほどの興奮がこの映画にはあるの。

 今年の音楽映画でも屈指の作品なので、ぜひ鑑賞してほしいの」

 

 

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第12位

パディントン2

 

 

今年最も完成された映画の1つじゃな

 

カエル「本作の魅力は何と言っても完成度の高さだよねぇ……

 どうしても1月公開の映画って年末のランキングだと印象が薄くなって不利なところがあるけれど、それでもこの映画の完成度は忘れていないというか」

亀「今年は『ブリグズビーベア』や『プー』などのクマ映画が多かったが、万人に勧めたい作品じゃな」

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第11位

パパはわるものチャンピオン

 

 

 

ギリギリTOP10入りは逃すも、傑作プロレス映画です!

 

カエル「まるで棚橋弘至物語かと思うほどに、スターになって怪我で苦しむ姿などがリンクしてくるんだよね。

 もちろん試合シーンは棚橋弘至、オカダカズチカなどの名レスラーが演じているので迫力満点です!」

亀「なぜ我々がプロレスを、悪役を愛するのか、それを説明してくれるいい映画じゃな。

 子供向けの絵本が原作じゃが、現代のプロレス界の問題などにも言及した隠れた傑作邦画じゃな」

  

 

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第10位

ペンギンハイウェイ

 

 

今年登場した新たなる夏の定番傑作アニメ映画!

 

カエル「実は毎年”10位枠”があって、地味だけどベスト10に入れたい作品や意義がある作品を作品考えるので10位を選ぶのは難航します。

 ベスト10入りにはそれだけ大きな意味があると思うので……

 昨年はドキュメンタリー作品くひの『人生フルーツ』がここの順位であり、今年は『パパはわるものチャンピオン』と『閃光少女』のあまり話題にならなかった2作品も大きく悩みました」

 

主「ただ、今年ペンギンハイウェイが出てきた意義はとても大きいと思っていて、石田監督とスタジオコロリドというほぼ知名度がない人たちがここまでいい作品を作った。

 さらに石田監督のまだ30歳ほどという若い年齢を考えると、ここで入れなければ将来後悔しそうという思い、そして今後の期待も込めての順位です。

 もちろん、作品も素晴らしい!

 あの『右、左、すすめ!』のペンギン行進のシーンやお姉さんの魅力などは心に深く残っています」

 

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第9位

レディ・プレイヤー1

 

 

この映画、面白すぎるだろ!

 

カエル「何と言っても圧倒的な娯楽性!

 特に日本人だったらどの場面でも終始涙を流すんじゃないかな? 

 圧倒的なオタク賛歌にが、激しく心を打ちます!」

主「ただキャッチーな魅力に溢れているだけでなく、映画やゲームなどのへの愛に満ちており、しかも画面構成などもごちゃごちゃしていながらも崩壊することなく、ワクワク感がずっと楽しめる見事な作品だ」

  

カエル「特にこの手のエンタメ作品は時間が過ぎると印象が薄れたりして、ちょっと順位を落としがちですが本作はそれもあまりなく、傑作としてこの順位になりました!」

 

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第8位

スモールフット

 

 

 

もっと話題になってもよかったの

 

亀「10月にうちがTwitter上で大騒ぎし、何度も色々な人の感想をRetweetしたが、残念ながら若おかみ現象には繋がらんかったの。

 しかし、本作が描いたものは非常に重要であるし、骨太なテーマをそう感じさせないように作られておったわい

 

カエル「もちろんそれだけではなくて、ストーリーもキャラクターも、吹き替え声優陣の演技や歌もサイッッこう!

 特に宮野真守が歌うクイーンのある楽曲をアレンジした曲にはグッと心を掴まれたね。

 ソフト化した時に是非見てほしい1作です!」

 

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第7位

万引き家族

 

 

今年を代表する傑作邦画でしょう

 

主「外野の批判やら何やらで少し作品の評価がどこかへ行ってしまった印象もあるけれど……今の日本人全員に観て欲しいと心から思う、本当にすばらしい映画でした。

 これが表現でなければ、表現とは一体なんだろう? と思わせられるほどの作品です」

亀「この作品も完成度が高すぎて引くくらいじゃの。特に役者の演技には絶賛の声以外、聞こえてこない。

 その世代で最高の役者を集めたというが……その名の通りの作品に仕上がっておるの

 

主「今年は”家族”を描いた映画が多かったけれど、家族って何だろうと思わせる作品です。

 真摯な表現にここを打たれるので、色眼鏡を外して観てほしいなぁ」

 

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第6位

 

 ちはやふる–結び–

 

 

1つの映画の歴史を変えた作品!

 

主「『え〜……漫画原作でしょ?』という意見も非常に多いのが映画界の実情であり、漫画原作というだけでヘイトを集めることもあるのが世の常。

 ましてや10代向けの映画……いわゆるティーンムービーなんて馬鹿にされることだって多い。

 でも、今作を見た後にそんなことが言えますか? って話ですよ!」

 

カエル「まあ、意見は様々ですから……

 でもさ、前作もかなり高評価を獲得していて、漫画は当然名作だし、アニメも評価が高い中でハードルは高かったわけじゃない? それをこのような形で乗り越えてきた作品ってそうそうないような……」

 

主「しかも『青春全部賭けてから……』という名言にもあるように、この映画には紛れもなくキャストやスタッフの青春全部がかかっている。

 これはもう映画の枠を超えている。

 本当にすばらしい作品であり、この作品に出た役者たち全員の今後の活躍を祈ります!」

 

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第5位

 

これは偏愛映画かもしれません

 

カエル「もしかしたら、ちょっと評価が高すぎると思う人もいるかもしれないかな。 実際、このAランクの映画の中で、多分完成度はちょっと疑問符が付く人もいるかも……」

 

主「でもさ、そんなことを気にしないくらいこの映画の主演2人の演技が素晴らしいんですよ!

 アニメ映画や洋画のCG映画で快楽性を感じることはよくあるけれど、この2人のぶつかり合いでここまで快感があると……と驚いた。

 この順位は土屋太鳳、芳根京子という現代を代表し、今後が楽しみな若手女優2人の演技に対する評価だと思っていただいて構いません!

 

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第4位

スリービルボード 

 

 

改めて、恐ろしい完成度の震えるの……

 

亀「しかし、改めてこの映画の完成度には驚きじゃな。特にこのレベルの脚本の映画など年間数本じゃろう。

 それが今年は『パティントン2』と合わせて、2018年の序盤に2作も公開されていること……これが非常に驚きじゃ

主「もちろん脚本以外でも役者、演出、音楽なども様々ないい味をかもしだしていて……『映画を観た!』という気持ちにしてくれる作品だよ。

 今年を代表する作品だし、ベスト10入りしている人も多いのでは?

 観ないことを後悔させるほどの作品です!」

 

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ここまでを振り返って

 

では、ここで一息いれるとしようか

 

やはり上半期の作品も多くなるの

 

カエル「13位から4位までの10本中6本が上半期の作品と考えると、割合としては妥当かなぁとも思うけれど、実際は下半期の作品の方が印象が強いから有利だもんね。

 中には泣く泣くBランクに落ちていった作品もある中で、半数以上が上半期というのはいかに傑作が上半期に固まっていたか、という話だね

亀「わしとしては下半期もなかなか楽しめたがの。

 『スモールフット』は鑑賞している人が少なそうなのでランクインは珍しいかもしれんが、意外なのは『累』かもしれん」 

 

カエル「『え、万引き家族やちはやふるより上なの?』という意見もわかるんですよ。

 だけれど、やっぱりこの映画の2人がそれだけよかったということだし、各部門賞で主演女優賞を即決し、作品評価をここまで上げたからね。

 役者だけで語るならば、万引き家族と並んで今年トップレベルの映画だし……」

亀「スリービルボードは上半期5位からわずかに順位を上げておる。

 とは言っても、ここまでのAランク内の評価はどれも同じようなものじゃ。

 明日になればプラマイ5位くらいで変動するじゃろう。

 問題は……この先のSクラスじゃな

 

はっきり言いますが、この3作品は別格です!

 

カエル「わ! また急に出てきた……」

主「このランキングを作るときでも、上位3作品はすぐに決まりました。

 少なくとも今年はこの3作品がTOP3の評価ということは揺るがなかったし、今後も上位を張り続けるでしょう。

 それだけの……まさしく事件級の作品ばかりです!

 

カエル「というわけで、TOP3の発表です!」

 

 

 

 

 

 

TOP3の発表!

 

 

第3位

リズと青い鳥

 

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この映画は事件です!

 

カエル「まあ、うちの記事をよく読んでくれている方からすると、そりゃそうだって話かも……1位じゃないのが意外なくらい?」

主「この映画も4回観たけれど、正直初回の時はそこまで高い評価じゃなかった。そして2回目を見に行った時、あまりの感動に動けなくなっている自分がいた。

 あの演出などは間違いなく万人向けではないかもしれないけれど……でも、このような映画が『エンタメとして』でてきたこと、そして日本アニメ界の力がどれほどのものなのか、はっきりと示した名作です!」

 

カエル「非難するポイントも皆無であり、音楽、声優、演出などなど、本当に全てが尖った作品だったもんね……」

主「山田尚子で京アニでユーフォで……というハードル上げていったけれど、鮮やかに超えて行った。

 この映画を観れたことに感謝するし、1回しか観なかったら真価を図れなかったかもしれない……そんな恐ろしい作品でもあります

 

カエル「あとは、今年は”女子同士の繊細な感情”を描いた映画が多かったじゃない?

 それこそ今ランキングにもある中では『ミスミソウ』もそうだし、映画好きを中心に話題になった『カランコエの花』『少女邂逅』『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』とかもある中で、それらを代表しての評価もわずかに含まれています」

主「……山田尚子評論本でもいつか書こうかなぁ、と思うくらいハマったなぁ」 

 

 

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第2位

 

ぼくの名前はズッキーニ

 

 

 

終始泣いていました

 

主「世界が認めたパペットアニメーションの名作ですが……正直、知らないという人も多いかもしれません。

 物語も60分強と短く、決してアニメーションの技術も……もちろん高いクオリティがあるものの、決して世界一突出したものではないかもしれない。

 だけれど、この映画に込められた子供たちへの祈りと苦境……そしてそれに立ち向かう姿に、ずっと泣いていました

 

亀「今年、なぜ『リメンバーミー』『未来のミライ』『若おかみは小学生』などにピンとこなかったのか、といえば、本作の影響があったからじゃしの」

主「子供たちが家族の価値を知り、幸せに向かう物語自体を否定しない。

 だけれど、そこにはズッキーニくんや、この映画に出てきた子供たちはいないんだ。

 彼らには親がいなかったり、いても親としての責任を果たさない、果てせない酷い親もいる。この施設に入ることになった理由なんて、本当に胸糞悪くなるものもある。

 でも、それは社会の現実なんです。

 そしてその子供たちを除外してしまうことに懸念があった」

 

亀「”家族は素晴らしい!”と言えるのは、少なくとも家族がいてまともな生活を送らせてくれる親を持つ子供だからじゃしの。

 若おかみは小学生とスタートは変わらんのに、オッコは優しい世界に行き、ズッキーニくんはキツイ世界にいる……その差を分けたのは、子供を引き取る親戚がいるかいないかという、子供にはどうしようもない運のような要素だけじゃ

 

主「最近も高級住宅地で児童養護施設の設置に反対する光景が報道された。もちろん、いろいろな事情があるだろうし、あれが本当に住人の総意ではないという話もある。

 でもさ、やっぱり偏見ってあるんだよ。

 片親だから、養護施設出身だからっていうさ……

 それはもうしょうがない。

 でも、だからこそ物語はこういう子を分けないでほしい。

 もちろん、自覚的に分けてわけではないだろうけれど……本当に救うべき子たちにスポットライトを浴びせてほしいと、強く思ったのが本作でした

  

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第1位

 

映画HUGっと! プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ

 

 

 

 

自信を持って、心から今年の1位と断言します!

 

 

カエル「もしかしたら『え? プリキュア?』って思いを抱く人もいるだろうけれど……」

主「正直言います。

 ある時期まで今年1位はズッキーニで決まっていました。

 ズッキーニを超える映画なんて、今の社会情勢や映画業界を考えると簡単に出てくるわけはないと思っていたし、実際にあそこまで踏み込んだ映画はほとんどなかったと自分は思う。

 でも、プリキュアはそんな思いすらも超えてきた。

 この作品の敵であるミデンの中に、自分はズッキーニくん達の姿が見えた。

『思い出が素晴らしいっていうけれど、じゃあ思い出を持てない僕たちはどうすればいいの?』という悲痛な叫びが見えてきた。

 それを他のプリキュア達は正論で返すけれど、そんな正論はミデンには届かないでより追い詰めてしまう。

 だって、立場が違うから。

 家族がいて、幸せな日常があって、学校に行けて、暖かい寝床があって、暖かいご飯があって、友達がいて……そんな生活を送っている人の言葉なんて、ミデンに届くはずがない。

 彼には暴れるしか方法がないんだよ」

 

カエル「今年は”家族””正義”について語ったアニメ映画が多かったけれど、この映画もその最たるものだよね。

 悪を倒すことだけが、果たして本当に正義の味方のやるべきことなのか? という正義のあり方にも言及しているようだし……」

 

主「野々はなだけは……キュアエールだけは、ミデンのそんな思いを受け止めたんだよ。

 そして彼らを抱きしめてあげた。

 自分はズッキーニを見た時、彼らを抱きしめてあげたいと思った。

 彼らに何ができるのだろうって、ずっと考えていた。

 そんな彼らを自分の代わりに抱きしめてくれた映画は、今年はプリキュアだけです。

 だから1位。

 ちなみに、記事を書いている現時点であの雨のシーンを思い出して涙が浮かんでいます。それくらいの大傑作だし、社会的な意義もあった。楽しくて、面白くて、笑って泣いて、満足した作品です」

 

 

 

 

総評

 

 

では、最後に総評です

 

 

上位陣はアニメが固まったの

 

 

カエル「いやー、1位と2位は攻めたよねぇ。

 それ以外は結構世間評も高い作品が並んだ印章もあるかなぁ。

 どうだろう? もちろん好き嫌いはあるだろうけれど、今年はそこまで賛否が分かれそうな作品は少ないんじゃないかな?

 特にTOP10は万人向けとは言い難い作品もあるにはあるけれど、でも幅広い人たちに受けいられると思うんだけれど……」

 

亀「バランスはいいと思うがの。

 ドキュメンタリーはないものの、邦画と洋画とアニメで見れば、若干アニメは多いもののバランス良く並んでおると思う。TOP10だけで見れば洋画は少ないが、11位〜20位は洋画ばかりじゃしの」

カエル「これはこれでいいランキングになったんじゃないかな?

 来年はどんな作品が並ぶか楽しみだね!」

亀「それでは2018年の映画ランキングの発表を終えるとするかの。

 みなさま、よいお年をお迎えください!」

 

 

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