物語る亀

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<6話まで>『夜のクラゲは泳げない』各話感想

この記事はXに投稿した井中カエルの『夜のクラゲは泳げない』感想まとめ記事になります

 

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作品紹介・あらすじ

スタッフ紹介  

原作:JELEE
監督:竹下良平
シリーズ構成・脚本:屋久ユウキ
キャラクター原案:popman3580
キャラクターデザイン:谷口淳一郎
サブキャラクターデザイン:中島千明・朱里
衣装デザイン:葛原詩乃・長澤翔子
プロップデザイン:服部未夢
総作画監督:谷口淳一郎・豊田暁子・鈴木明日香
メインアニメーター:太田慎之介・Saurabh Singh・中尾和麻
劇中イラスト原案:はむねずこ
美術監督:金子雄司
美術設定:平澤晃弘
色彩設計:石黒けい
撮影監督:桒野貴文
編集:木村佳史子
音響監督:木村絵理子
音楽:横山 克
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:動画工房

声優・キャスト

  • 光月まひる:伊藤美来
  • 山ノ内花音:高橋李依
  • 渡瀬キウイ:富田美憂
  • 高梨・キム・アヌーク・めい:島袋美由利
  • みー子:上坂すみれ
  • 瀬藤メロ:岡咲美保
  • 柳桃子:首藤志奈
  • 鈴村あかり:天城サリー
  • 光月佳歩:松浦愛弓
  • 美音:安済知佳
  • 亜璃恵瑠:東山奈央
  • 小春:瀬戸麻沙美
  • 雪音:甲斐田裕子
  • 保奈美店長:椎名へきる

 

↓公式サイトはこちらから↓

yorukura-anime.com

 


www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

1話感想

 

 

夜のクラゲは泳げないの1話を見ました
これぞ竹下良平監督‼️ という映像表現に溢れていて、とてもいい1話でしたね

 

 

近年素晴らしい映像作品をたくさん生み出しているなぁ…と感じる監督の1人ですが、今作もその魅力がたくさんありました
 

例えばスマホ演出なども『呪術廻戦』のED2をはじめ多くの場面で使ってきましたが、本作の場合はネットのバズる、数字という意味で必然の演出になって演出から表現意図を感じるほどに昇華されています

 


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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

またこの話そのものがMVとして制作された『DIALOGUE+「1000万回ハグなんだ」』を引き継いでいるようで、このMVの先を見たいと思っていたのでオリジナルTVアニメーションにされたのも嬉しいです

 


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キャラクターをギャグで崩すところは崩しながらもイヤホンのやり取りの美しさなどにかなり惹かれました

音楽を通して絆が結ばれていく、その絆をイヤホンで可視化した表現なのでしょうね


竹下監督の演出からはキャラクターの感情がダイレクトに伝わってくることが多いのですが、今作はまさにその真骨頂でしたね

 

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

そしてここまで溜めていた感情が一気に爆発する演奏シーン
説得力もありますしとても引き込まれる1話だったと思います

 

唇の作画などのフェチ描写もあり、特に映像面でかなり引き込まれる1話でした
またバズを中心とした覆面バンドという設定も現代的で面白いのではないでしょうか

 

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

1つだけ苦言を呈するならば、冒頭のお色気描写は要らなかったかなぁ…😅
妹視点で一人称のカメラワークという点で面白かったのですが、その後の覗き込むようなアングルを含めてどうにもおじさん臭さを感じてしまいましたね

 

オリジナルTVアニメーションは活況になってほしい分野なので応援したい作品ですね

 

 

 

 

 

 

2話感想

 

 

夜クラ2話の感想

今作で語りたい点を以下の2つに集約します

 

①ネットや推し活を通した現代的な音楽制作

②画面比率を調整する映像表現とそれによって描かれる感情

 

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

①ネットや推し活を通した現代的な音楽制作

 

現代の創作表現は「PGCからUGC」へと変化していっています

この意味について説明します

 

現代における音楽制作は変容していて、今作のイラスト×音楽という別ジャンルの表現と音楽を組みあせて発表するコンセプトはHoneyWorksや、小説であればYOASOBIが代表例として上がるでしょう

1話においてネット・スマホを用いた演出や物語になっていたのも初音ミクなどのボーカロイドが普及した、この10年ちょっとのネット上の音楽制作と発表シーンをTVアニメ化するという気概に感じます

 

2話においてはめいの推し活が出てきますが、2010年ごろまでは一部の商業クリエイターが多くのマス・ファン層へと作品を提供し、それをCDやDVDとして販売することで収益を得るスタイルが一般的でした
(PGCと呼ばれるスタイルで、ボトムダウンな表現)

 

しかし初音ミクなどのボーカロイドが登場&ニコニコ動画・YouTubeなど配信サイトが人気になることで一変し、音楽制作と発表のハードルが格段に下がったことで、今までと違ったスタイルが確立されました

 

以下の図式参照
左がPGC、右がUGC

 

今ではプロが制作した作品・商品を用いて二次表現を行う(歌ってみた、踊ってみた、イラストを描いて投稿など)ことが一般的に。
そしてその二次表現者の創作物を元のプロが活用する(歌ってみた・踊ってみた動画をリポストなどで宣伝、イラストをサムネイルに活用など)という構図が当たり前になってきており、双方向の応援スタイルが確立されていっています

 

ボクはこの二次表現者を「市井の天才」と呼んでいますが、まさに夜クラで描かれていることはこの形態であり、現代的な姿だと感じています

 

 

PGCとUGCについてはカバー株式会社のIRを合わせて読むと、より詳しくわかります

 

参考資料 P13~P22

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05169/584ae181/a91a/4e9a/8dca/eeee66db1e60/20240312105418250s.pdf

 

 

 

 

夜クラ2話

 

② 画面比率を調整する映像表現とそれによって描かれる感情

 

竹下監督が絵コンテを務めていますが、映像的には特にここがわかりやすく優れていると感じています

 

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会


 

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

竹下監督の演出で必殺技とも言えるのが画面比率を変更することによって、感情や日常感をより描き出す手法です

 

1番わかりやすいのがスマホを用いた演出で、過去の竹下絵コンテ・演出だと『呪術廻戦』の1期2クール目のEDがとても効果を発揮していました


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なぜこの画面がスマホだと誰でも直感的に理解できるのかと言えば、その画面比率でしょう
この縦長の画面比率を見れば、前後でスマホを構えている描写がなくても現代人の多くがスマホで撮影された映像と認識できます

 

そしてスマホで撮影する場面はどちらかといえば畏まった場や特別な空間というよりは、日常的な場面が多く、より日常の中の素の表情の印象が強まります

 

同じように2話では画面比率をシネスコに変更することで、それが今までのお話とは時間軸も感覚も異なるものだと印象付けています
シネスコはTVアニメで一般的なワイドと比較して、よりドラマチックで画面に引き込まれるものになっています

 

ここでシネスコに変更することで、はる→橘ののか、への推し活の情熱によっていかに救われたのかという感情の変化を臨場感を持って伝えています

 

最後に「木村と橘ののか」という関係から「高梨・キム・アヌーク・めいと山ノ内花音」という関係性の変化によって新しいグループに加入するというオチも含めて、とても良き回ですね

 

 

 

 

3話感想

 

夜クラ3話の感想

 

基本的な構造を積み重ねていくことで生まれた新しいチームと、キウイの状況に明日は我が身を感じてしまいド直球に感情移入してしまいました…🥹

 

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

ここまでの今作の構造は
『現実にうまくいっていないキャラクターが集まり、ネット上で表現活動することで私らしく表現をする』という構図です

人間には社会的な役割と自分の本心があり、求められている役割が本心と合致しないことはよくあること
その中でキウイはVtuberとして活動することを選びました

 

いちVtuberファンの視点からするとキウイみたいな人はVtuberに向いている気がしますし、むしろ天職かもしれません
ただ性格だと実際は学校でもそれなりに人気がありそうと思ういますが、どうなんでしょうね?

 

天岩戸とダンスという物語展開には強引さも感じますが、キウイを参加させるのには視聴者への説明も少なくて済みますし、いいアイディアでしたね

あとは3話に関してはEDに流れたMVがかなり高クオリティな動画編集っぽくて、とても好きでした

 

2話で説明した『現代的なバンド像』ともリンクしており、ここまでの集大成として優れたMVでしたね

 

 

 

 

夜クラ3話の映像表現に関してはクラゲの前にいるシーンにグッときましたね

 

かつての表現とは自分から消さない限り残るものだと思いますが、そこを起点として現在の自分との対比で用いるという場面はボクにも覚えがあります


1話でまひるが悩んでいたイラストが他の人から見ても差がついたと思うくらいに影響を持っていた、というのはグッと心に残ります

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

あとはバキバキのスマホ画面を用いることでキウイのネットの世界と心が壊れかけている、けれども画面が映る=まだ壊れていないことを表現しつつ、そこに映るまひるに惹かれるという心情の可視化がわかりやすくされているのも良かったです

 

 

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

ここまでを観ていると、丁寧に描写を積み重ねているので今後も期待したいですね

 

 

 

4話感想

 

 

夜クラ4話

 

今作では旧来のアイドル(バンドなどを含むガールズユニット)像と、近年発達しているネットから発信するアイドル像の対比が行われていますが、それが最も効果的に現れた話ではないでしょうか

 

冒頭から登場するサンフラワードールズは旧来型であり、現在でもまだまだ主流であるアイドル・ガールズユニット像として出てきています
事務所のバックアップ、プロデュースもありでお店を回って宣伝をお願いするという形ですね

 

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

主人公たちであるJELEEたちは、新しい形のネットを中心に顔を隠して活動していくバンドであり、大資本もなければプロデュースもない中で活動していく
過去の”壊れた”ユニットと、これからの”新しく築き上げていく”ユニットの対比関係が描かれていました

 

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

ただ、おそらく今作の性質は明らかな悪を生み出さないという方針があるようでサンフラワードールズが一方的な悪の存在となることはないとも感じているので、暴行事件の真相がどうなるのかも含めて注目したいですね

 

 

 

 

夜クラ4話で光った映像演出は”鏡と画面の魅せ方”ですね
今作における鏡・あるいは画面というのは、別の世界を映す存在であり、可能性としても描かれています

 

まず特徴的だったのがこのシーン

 

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

スマホの画面を通して観ている光景は花音にとってのかつての居場所であり、もしかしたらその中にいることがあり得たかもしれないという、ifの光景
その煌びやかなTVの世界を画面を通して現実の部屋の中で鑑賞することによって、そこに様々な思いを視聴者によぎらせます

 

次に特徴的だったのがこのシーン

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会


移動中の車の中ですが、ここは痺れましたね‼️
車のバックミラーを通して、明らかに1人いない=花音の不在を印象つけており、そしてバックミラー=後ろを見るミラーで、メンバーたちもその過去に対してなんらかの思うところがあるという感情を映像化している、うまい演出です

 

次はこちら

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

CM撮影された煌びやかな世界が映ったディスプレイを、等身大の花音が見ているという構図で、スマホの画面と違って等身大であるからこそ、その対比がより鮮明になります
都会という人混みだけれど、知り合いが誰もいないという意味での孤独な場に立つ花音との対比関係が見事です

 

そして最後に映るのがこのシーン

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会


ここで4人が作り上げたMVが特殊エンドで流れますが、ここまで画面や鏡の演出を重ねてきて、過去を振り返るような映像を何度も何度も繰り返した先の”今の姿”を描き出すことで、よりJELEEとしての現在が鮮明になりました

 

本当の意味でJELEEがスタートして花音が新たな道を踏み出したことを象徴する4話だったのではないでしょうか

 

 

 

5話感想

 

夜クラ5話感想

 

ボクは夜クラを「現代のガールズユニットの話」としてテーマや描き方が最新の作品だと高く評価していますが、それに対するアンチテーゼのように絶対に触れなければいけないマイナス面、つまりバズ・アンチコメント・技術の可視化という問題を扱っています。

 

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会


ボクもブロガー・ライターなので分かりますが作品の評価を行うことはともすれば主観のやりとりになりかねない。歴史に残った大名作、例えば源氏物語すらも、苦手な人はいるし否定されることもある。

特に新しい作品の評価はとても難しいです。

 

そのために客観的な数字という絶対的な基準はとても分かりやすくて大切なものです。映画で言えば興行収入、動員ランキング、TVアニメは配信サイトのランキングや視聴率、そしてネットの世界は閲覧数とフォロワー数

 

そしてその数字は時に実力を反映しているとも受け取られる。
(余談ですがボクは表現としての価値=”作品”、売り上げなどの数字を競う価値=”商品”と区別して評価するように努めています)

 

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

現代は誰でも作品感想を簡単に語ることができるし、それはボクからは絶対に否定できません。罵詈雑言や誹謗中傷はともかく、適切な評価・批評は必要だしそれを行う権利は誰にでもある。

 

クリエイターにとってはネットの登場で誰でも発信しやすくなったのと同時に、人気が数字として可視化され誰からも批評を受けやすくなったという、厳しい時代でもあります。

この新しいガールズユニットの形を描き出すには、この5話は絶対に必要でした。

 

同時に火をつけたけれど流された形であったまひるが、本気になって取り組むという覚醒回でもあります。

 

 

 

 

 

夜クラ5話の映像面に関してはLINE風の演出などを含めて、インターネットとSNSらしさを画面に積極的に取り入れる映像表現が目立ちました

現代では先駆的というほどではないですが、その使い方がうまく作品テーマにも合致している演出なのでとても良きですね

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

それから編集がメチャンコ上手くて痺れたのが電車の中の一連のシーンで、カッティングが気持ちいい上に一気に流れを変えていくことがわかります

 

花音は割と唐突な行動をするタイプのキャラクター造形ですが、それによって唐突に救われていくというのが映像の快楽性と共に伝わってきました

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

 

この話全体が重いものですが、それを重くなりすぎないように花音は徹底的に軽く、コミカルに描写されていたのも、5話全体の映像のコントロールとして最善だったと感じています。

©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会


もちろん竹下監督の手腕も大きいのでしょうが、絵コンテ・演出を務めた河原龍太の名前も覚えておきたいですね

 

 

 

 

 

夜クラ5話感想でちょっと余談ですが、ボクが好きなボーカロイドの楽曲で『Blessing』がありますが、ボクはそれを連想しました
ネットで評価されることの苦悩と共に、それでも表現を続けるクリエイター讃歌となっている名曲です

 


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現代のネット文化が生み出したムーブメントと表現形式はかつて主流であったトップダウン方式とは全く違うものになっています。

それともう1つ連想したのが、つい最近行われた『第6回マリオカートにじさんじ杯』の切り抜きで観たシェリン・バーガンディのコメントでした。

 

「他人の不幸を願えば自分が幸せになるわけではない、という大前提を忘れがちだ。
妬むのはやめよう。
幸せを願おう。
世の中がそういう雰囲気になれば、各々にチャンスが巡ってくるかもしれないよな」

 

↓切り抜きはこちら↓


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 ↓元配信はこちら↓

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インターネットという魔境には、そこから生まれてくる文化と少しでも良くしようという高潔な精神もまた、同時に発生しているという例ですね

 

 

 

6話感想

 

 

夜クラ6話

すんごく良い回でしたね、VRで鑑賞していましたが涙でゴーグルの中が洪水になりそうでした〜🥹
(オタク特有の誇張表現)


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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会


現代におけるアイドルというのは、もちろんトップオブトップはまだまだ10代・20代の活動場所ではありますが年齢はあまり問われづらくなってきました
特に地下アイドル、ネットだとYouTuberやVtuberも含めると実年齢はあまり関係ないと言える時代ですが、女性にとって年齢&離婚歴、子供の有無というのは芸能界でアイドルをするにあたって重要なファクターとなっているのは事実でしょう
そこに対してメスを入れるような話でした

 

ボクは現代における女性のメンタリティを表現した楽曲の1つとしてhoneyworks の『可愛くてごめん』を高く評価していますが、まさにそのメンタリティと推しに対する愛で自己肯定感をバリバリに上げていく6話でした

 


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親子関係ではありますが、それは最も基本的な”ファンと推し”の関係と解釈し、ファンがいるから推しが輝き、推しがいるからファンが輝くという、両方の矢印を描き抜いたのもとても良かったです

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©JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会


夜クラは花音の家族の話も今後中心になってくるでしょうが推しとファンの関係性と家族の話の両方の理想系を描きつつ、1話で迷惑をかけた相手への謝罪を兼ねた形と楽曲提供でバズるという様々なここまでのドラマを集約させた物語としても、とても良きですね