今回は2024年4月19日に公開する『劇場版ブルーロック EPISODE 凪』の紹介&感想記事です!
うちもめちゃくちゃハマっている作品じゃな
カエルくん(以下カエル)
原作も3000万部突破している大人気サッカー漫画です!
亀爺(以下亀)
独特の設定に賛否があるが、公式も”イカれた”と言っているから、むしろそこも強みじゃな
カエル「サッカー×デスゲームってコンセプトだろうし、サッカーが好きだと否定したい描写もあるだろうしね」
亀「だからこそ面白いという意見もあるんじゃろうけれどな。
今回はその劇場版を試写会で鑑賞したので、その紹介記事を書かせていただくとするかの。
それでは、記事のスタートじゃ!」
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ChatGPTによるこの記事のまとめ
- 映画『ブルーロック -EPISODE 凪-』は、TVシリーズと原作を経て、特に凪誠士郎の視点から物語が描かれる。この映画は半分総集編のような形式を取りながら、新しい味わいを提供し、キャラクターの印象を変える可能性がある。
- サッカーというテーマを取り扱いながら、キャラクター間の濃厚な関係性と感情を描いている。この作品はキャラクターの魅力が優れており、サッカーに興味がない視聴者でも楽しめる要素が豊富に含まれている。
- アニメはキャラクターの感情表現や関係性に焦点を当てている。映画版では、特に凪の感情とその周囲との関係性にスポットを当てており、その魅力を最大限に引き出すために映像技術を駆使している。
作品紹介・あらすじ
声優・キャスト紹介
- 凪誠士郎(声優:島崎信長)
- 御影玲王(声優:内田雄馬)
- 剣城斬鉄(声優:興津和幸)
- 潔世一(声優:浦和希)
- 蜂楽廻(声優:海渡翼)
- 國神錬介(声優:小野友樹)
- 千切豹馬(声優:斉藤壮馬)
- 馬狼照英(声優:諏訪部順一)
- 糸師凛(声優:内山昂輝)
- 舐岡了(声優:木村昴)
- 絵心甚八(声優:神谷浩史)
- サッカー部員(声優:せいや)
- ばぁや(声優:小山茉美)
感想
それではXに投稿した感想からスタートです!
#エピ凪 #ブルーロック#PR
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2024年4月13日
4月19日公開
試写会にて鑑賞しました
原作既読(映画鑑賞後に読破)TVアニメもファンです
最も”イカれた”サッカー漫画・アニメのブルーロックのもう1人の主人公ともいえる凪を中心とした物語になっています… pic.twitter.com/LI95Ac4tgy
Xに投稿した感想
TVシリーズが好きであれば、もちろんこの映画も満足できるのではないだろうか
カエル「元々設定が個性があることもあって、賛否がある印象ですが…TVシリーズが好きだったら、今作もハマれるよね。
うちはTVシリーズ→映画→原作という順番で鑑賞しました。
TVシリーズで入門して、映画を鑑賞した後にどれだけ改変しているのかを比較する意図もあり、原作も興味があったから読んでみようとなって、どハマりしたという形ですね」
亀「元々TVシリーズの段階でハマっておったのじゃが、そのハマり方の内実が変わっているように感じられたかの。
その辺りはこの後話すとして、映画は『ブルーロック』という物語を凪視点で描いておる。
そのために……TVシリーズを観た方であればわかるじゃろうが、凪は本編の潔と中盤以降、活躍が被っているために、半分総集編のような形となっているの」
ここまでの物語の振り返りと『ブルーロック』初心者向けの紹介の2つの意味合いがある映画なんだね
その意味では半分総集編に近いと言えば近いが、また違う味わいがある作品じゃ
カエル「この辺りは原作のこのあとの流れのネタバレになるから言いづらいけれど、このあとの展開を考えると、TVシリーズだけの人と映画を見た人では、キャラクターの印象が変わっちゃうかもね」
亀「半総集編ということで、本来であれば『ブルーロック』の原作、あるいはTVシリーズを見るのが1番物語を理解するために良いというのは、いうまでもない。
おそらくこの映画だけを見ても……これは『ブルーロック』の特性でもあるが、サッカー漫画ということもあってライバルも含めてキャラクター数がとても多いので、こんがらがる人もいるかもしれん。
ここから入門する人は、凪を中心とした物語だけに集中すれば良い。
無理に理解しようとしないで、凪とその相棒の御影玲王、そして本編の主人公である潔世一だけに注目するのもアリじゃと思うぞ」
この3人だけ覚えておけばOK
白髪が主人公の凪、舌を出しているのが凪の相棒の御影玲王、黒髪が本編の主人公の潔世一
映画版の重要性
この映画ってどんな重要性があると考えるの?
わしの完全に独断じゃが、2つの意味で重要だと感じている
- 『ブルーロック』の人気を数字で見える化
- メディアミックスによる作品展開の幅広さ
重ねていうがこの辺りは、完全にわしの独断と偏見であると断っておこうかの
カエル「まず映画で求められるのは『ブルーロック』の人気を数字で見える化するってことだね。
興行収入〇億円! とかって分かりやすい数字があると、より人気が伝わりやすいもんね」
亀「その意味では発行部数3000万部の時点で、とてもしっかりとした数字が出ているが、映像化でも確実にヒットしていることを証明することになるからの。
グッズ売り上げなども高いはずじゃから、ある程度の数字には出ているじゃろうが、それでも映画の興行収入というのは多くの人の話題にのぼりやすい数字じゃ。ここで1つ、作品人気をさらに爆発させていきたいの」
そしてメディアミックスによる作品展開の幅広さということだけれど……
『ブルーロック』はメディアミックスに積極的な作品じゃからな
カエル「本編の番外編としては、今作の他にも小説版がいくつも出ているよね」
キャラクターが非常に特徴的なのもあり、スピンオフがやりやすい作品ということもあります
カエル「むしろ原作を読んでいると『ここ、なんでこうなっているの!?』という部分もあるので、そっちの方も観たい! という意見が多いのではないでしょうか。
例えばTVシリーズ後半の展開以降の凪たちの試合や出来事について、もっと深掘りしてほしい! と言う意見もあるでしょうし、実際ボクも観たい!」
亀「キャラクター数が膨大で分岐ルートが多いと言うこともあり、スピンオフが非常にやりやすい作品でもあるの。
本編が潔視点で動いていくからこそ、そのほかのキャラクターの視点も見てみたいと思うのは当然じゃろう。
潔視点の本編がTVアニメ、その他のキャラクターが映画という形になる可能性自体はあるじゃろうから、ここで結果がどうなるかによって、展開が変わってきそうじゃな」
TVシリーズについて
キャラクター漫画・アニメとしての構造
ここでTVシリーズの話もしておこうか
何度か言っておるが、うちは”ハーレムアニメ”としてみておったの
カエル「つまり潔という主人公を奪い合うヒロイン、みたいな感覚で見ていたと?」
亀「まあ、そういうことじゃな。
感覚としては潔という1人の男を、魅力的な男たちが奪い合うという構図で……それだけだとBL的な視点に思われるかもしれんが、キャラクターが少年漫画ということもあって生々しくないのと、関係性を重視している作品でもあるから、可能な見方じゃな。
実際、今作はキャラ萌え視点からも優れており、デザインも含めて色々なタイプの男子を揃えているので、サッカーに全く興味がなくても、その視点から楽しめる作品になっておる」
カップリング的な話とかもありそうだしね
ただ、それが全てではない
カエル「むしろ、それは副次的なのでは? と」
亀「原作を読んで改めて感じたのは、ハーレムアニメというとラッキースケベとかもあるようなドタバタラブコメを連想するじゃろう。
そんなものと一緒にするな、という声だって当然あるじゃろうな。
しかし、潔世一という才能に対して嫉妬し、ぶっ倒すという意思を持って接するという意味では、やはり潔に執着しているという点において、実は同じじゃ。
感情を向けるのが美少女が男か、向ける感情が恋愛的な好意なのか、スポーツにおけるライバル意識なのかということが違うだけとも言えるわけじゃな。
その意味では、関係性を重視した漫画としても成立しているわけじゃな」
TVアニメシリーズの難しさと重視したもの
その中で、TVアニメシリーズに対して思うところがあるというと……やっぱり映像面なのかなぁ
今の技術でも全てを美麗な作画で動かすのは、非常に難しいからの
カエル「特にサッカー描写に限らずスポーツ描写って、動きも多くて細くて派手だから、試合シーンを全て迫力のある映像で魅了するのは難しいよね……」
亀「決して映像クオリティが低いというわけではないし、むしろTVアニメとしては安定していた方だとも思うが、同時に原作が優れているために、サッカー描写に関しては文句が出てもおかしくないかもしれん。
うちとしては見ていてた当時は原作を読んでいなかったのでそこまで気にならなかったが……特にこの先の展開に関して、圧倒的な画力で描かれたシーンもあるため、映像がそこについてこないと、不満に思ってしまうかもしれんの」
無茶振りかもしれないけれど……でもやっぱりファンとしては求めちゃうよね
その辺りが優れた原作を映像化する時の難しさなのかもしれんの
カエル「だけれど、その代わりに重視したものがあるのでは? ってことだよね」
亀「それがキャラクターと関係性じゃ。
うちの感覚としては、原作を読んでいる時と、TVアニメではキャラクター同士のやり取りで感じる印象が全く異なっていた。
原作は爽やかとは少し違うが、少年漫画らしいカラリとした感情のなかに、嫉妬や陰謀があるという感じじゃった。
一方でTVアニメは、より強く萌えを感じた、とでもいうかの。
キャラクターの魅力を損なわず、感情と関係性を描き出すことに注力した印象じゃ。そしてそれ自体は『ブルーロック』という作品の持つ一面性を如実に表しているので、正解じゃったろうな。
むしろ……無理をしてキャラクターや関係性を崩してまでサッカーを本気で描いていたら、作品の魅力を損なっていたかもしれんの」
映画ならではの魅力
ここまでを踏まえた上で、映画版の魅力を伝えるとどうなるの?
やはり凪の感情と関係性に注目してほしい
カエル「映像的にも優れた描写が多い作品だよね」
亀「特にキャラクターの感情を描くシーンは、美しさがあり引き込まれる。
なぜ凪がサッカーを始めたのか、そして玲王が凪に惹かれたのかが、一気にわかるような映像に仕上がっており、TVシリーズよりも格段に良くなっておる。
そしてその結果に生まれてくる感情と関係性、それがエモさを呼んでいるわけじゃな」
メディアミックスのあるべき姿というのは、その媒体に特化した魅力を引き出せるかだと感じている
カエル「原作は漫画だからじっくりと描けるけれど、当然絵が動かないわけで……だからこそ描けるものもあるけれどね。
TVアニメは絵が動くし2クールと尺もあるからじっくりと描けるけれど、その分長丁場になるから映像制作が難しい。
映画は大画面などの優れた環境で観られるので映像に凝れるけれど、時間が2時間とか90分くらいに納める必要があるから、じっくりと描くことができないよね」
亀「メディアごとに特性があり、その中で向いていることと向いていないこと、できることとできないことがある。その中で何を重視するのか、ということが明確な事が大事であって、わしは原作をそのまま映像化することがメディアミックスだとは思っておらん。
その意味では今作は映画ならではの魅力……つまり、映像面におけるキャラクターの魅力を出し、キャラクターの感情を観客に伝える事ができておる。
その分、TVシリーズと比べて展開は早いが、映画の良い面や個性が発揮できている、いいメディアミックスであったし『ブルーロック』はシリーズ展開なども含めて、かなり計算されていると感じるかの」