それでは! 2018年上半期の映画ランキング発表です!
今年の上半期は特に素晴らしい作品が相次いでいたの
楽しいけれど疲れる作業だよね
カエル「それでは早速ですが長くなりますので記事のスタートです!」
ルール説明
それではまずはルール説明からスタートです!
- 2017年10月1日から2018年6月30日の期間に公開された作品が対象
- 2017年のランキングに入っている作品は除外
- 映画祭などの作品(一般公開されていない作品)は除外
- リバイバルは除外。ただし国内初上映はいつの時代のものでも対象
ふむ……少しややこしいルールじゃの
亀「ものすごく簡単に言えば、毎月行っている月間ランキングにノミネートした作品は全て対象じゃ。
なお、2017年末に公開した作品もOKにしているのは、小規模映画などの場合、年をまたいで鑑賞することもあるためである。
具体的には『COCOLORS』や『花筐』なども対象になる」
カエル「公開自体は2017年ですが、小規模公開で昨年のランキングに反映できなかった作品への救済処置として受け止めてください。
なお、今回はベスト30で選出しましたが……順位はその時の気分であり、大体30位から20位、20位から10位、10位から3位までは団子だと考えてください。
明日になったら順位が大きく変わるかもしれませんが……それはその時の気分です」
最初に言うと、1位2位はダントツです!
カエル「おお!? 急に入ってきた……」
主「年間ランキング上位確定、1位はそのまんま1位を駆け抜ける可能性もあると受け止めてもらっても構いません。
まあ、なんとなく予想はつくかなぁ?
あと、いつものことながらこのブログは基本的にアニメを中心に論じていますが、洋画、邦画、ドキュメンタリー、Netflixなども含め、公開規模を問わないランキングなりますので、ちょっと独特かも?
というわけで……まずは30位からスタートです!」
30位から21位まで
第30位
名探偵コナン ゼロの執行人
第29位
さよならの朝に約束の花を飾ろう
第28位
シェイプ・オブ・ウォーター
第27位
ロング・ロングバケーション
第26位
ミッドナイト・サン タイヨウのうた
第25位
COCOLORS
第24位
リビング・ザ・ゲーム
第23位
君の名前で僕を呼んで
第22位
羊の木
第21位
恋は雨上がりのように
とりあえずは以上のようになっておる
カエル「こうやってみると早くも激戦だよね……
実はこの記事を書いている最中でも幾つか変動があったけれど……あれも入れたい、でもこれは外せない……のせめぎ合いになってしまったし……」
亀「ちなみに、今回はA,B,C,Dの4つのランクをつけており、その時点で40近い作品がノミネートしておる。
その中から今回はベスト30をつけており、同一ランクの作品は基本的には同じような評価である」
カエル「アカデミー賞をはじめとして有名で多くの人に高く評価されている作品もあったり、個人的に大好きでハマった作品もあったりと、バラエティに富んでいるね」
亀「『シェイプ・オブ・ウォーター』『君の名前〜』などはあまりピンとこなかっただけで、記事を読んでもらえばわかるように非常に高く評価しておる。
人によってはもっと上位になるであろうな。
あとは……『リビング〜』や『COCOLORS』などの小規模作品はここで登場じゃな。小規模でもはや見る機会は少ないかもしれんが、得るもののある面白い作品じゃったぞ」
20位から10位まで
それでは! 20位から10位までを一気に発表します!
第20位
ミスミソウ
第19位
ニンジャバットマン
第18位
生きのびるために
第17位
blank13
第16位
花筐
第15位
ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男
第14位
マジンガーZ INFINITY
第13位
アイ・トーニャ 史上最大のスキャンダル
第12位
孤狼の血
第11位
モリのいる場所
11位までの発表じゃ
かなりの混戦だったねぇ……
カエル「正直、マジンガーZとかは公開時期が1月だから印象が削がれているというもあるよね……
もしも6月公開だったら、ベスト10に入ったんじゃないかな?」
亀「どうしても最近の印象が強い分、上位にランクインしがちじゃからの。
4月以降に公開された作品が多い中で、食い込んでいるというのは、やはりそれだけ強い印象に残った映画じゃということもできる。
アニメ、洋画、邦画と話題作もたくさん出ているの」
カエル「『孤狼の血』は今年の映画を語る上では外せない作品だからね。
その中でも小規模だけれど『blank13』などは監督としての斎藤工の次回作を期待したいほどの出来であったり……もっと話題になるかと思ったけれどねぇ」
亀「やはりここくらいになってくると、どれも『面白かった!』と胸を張って言える作品が続いてくるの」
10位から3位まで
それでは! 10位から3位までを短評付きで発表します!!
3位と微妙な順位まで発表するのは、10位から3位までは団子だからです
第10位
羊と鋼の森
邦画だって、やれば音楽のすばらしい映画は作れます!
カエル「この作品は公開規模に対して、話題性が欠けてしまった印象もあるけれど……
特に映画ファンにとっては『邦画の音楽映画』であり『主演が山崎賢人』ってだけでちょっと倦厭する気持ちもあるかもしれないし、その気持ちはちょっとわかるんだけれど……」
主「でも、本当にすばらしい映画です!
お仕事ものとして、静寂に包まれた音楽映画としても見事な作品であり、映画館で鑑賞することで最も力を発揮する作品に仕上がっている。
正直、自分も舐めて映画館に向かったけれど……最後はあっけにとられてしまいました!」
カエル「知り合いにオススメしても『泣いた!』という意見もあったりと、観た方の評価が非常に高い作品ですので、ぜひぜひ鑑賞してください!」
第9位
女は二度決断する
ダイアン・クルーガーの名演技にしびれます!
カエル「何と言ってもこの作品の魅力は、主演を務めたダイアン・クルーガー!
彼女の強さと脆さ、怒りと哀しみ、どうしようもない思い……それらがぐっと伝わってくる作品です!」
主「本作が素晴らしいのは社会的な問題を扱いつつも、エンタメとしても楽しめることだね。
3部構成になっているけれど、1部の葛藤、2部の戦い、3部の決断とどれも見ごたえがあって、手に汗握る展開でもあり……」
カエル「グッとくるし考えさられる作品でもあるけれど、見て損は絶対しない作品です!」
第8位
パティントン2
今年最も完成された映画の1つじゃな
カエル「本作の魅力は何と言っても完成度の高さだよねぇ……
それこそ子供から高齢者まで、誰でも楽しめて、しかも笑って泣いて、応援して拳を振り上げるような作品であり……ものすごくいい作品を見たなぁ……と納得するほどうまい作品でさ」
亀「これが今年頭に登場してしまっただけで、2018年の映画のハードルは一気に上がってしまった。
しかし、このハードルを超えた作品が他にもいくつも出てくるから、異常な年かもしれんの」
カエル「すべての映画好き、クマ好きに贈る、紳士なクマの真摯な物語です!
脇役も敵もみんな魅力的な、本当に欠点のない見事な作品です!」
第7位
レディ・プレイヤー1
この映画、面白すぎるだろ!
カエル「何と言っても圧倒的な娯楽性!
特に日本人だったらどの場面でも終始涙を流すんじゃないかな?
圧倒的なオタク賛歌にが、激しく心を打ちます!」
主「ただキャッチーな魅力に溢れているだけでなく、映画やゲームなどのへの愛に満ちており、しかも画面構成などもごちゃごちゃしていながらも崩壊することなく、ワクワク感がずっと楽しめる見事な作品だ。
さらに、とてもいいテーマ性もあり……これも否定することができなかったなぁ」
カエル「最初にランキングをつけた際は3位にランクインして、色々考えてこの順位に落ち着きましたが、誰にでもオススメしたい作品というのは変わりません!」
第6位
スリービルボード
今年最も完成された映画パート2の作品じゃな
亀「冗談のように聞こえるかもしれんが、このレベルの脚本が書かれている映画など年間数本じゃろう。
それが今年は『パティントン2』と合わせて、2018年の序盤に2作も公開されていること……これが非常に驚きじゃ」
主「もちろん脚本以外でも役者、演出、音楽なども様々ないい味をかもしだしていて……『映画を観た!』という気持ちにしてくれる作品だよ。
本当、あまりの素晴らしさに思わず拍手を仕掛けたほど。
次に見る時はもっと体調を整えて、しっかりと気合いを入れて全てを受け止めたいね」
亀「そこまで気張らなくてはいけない映画でもないが、少し重い作品でもあるからの。
万人向けではないが、観ないことを後悔させる作品じゃ」
第5位
万引き家族
色々あったけれど、紛れもなく名画です
主「外野の批判やら何やらで少し作品の評価がどこかへ行ってしまった印象もあるけれど……今の日本人全員に観て欲しいと心から思う、本当にすばらしい映画でした。
これが表現でなければ、表現とは一体なんだろう? と思わせられるほどの作品です」
亀「この作品も完成度が高すぎて引くくらいじゃの。特に役者の演技には絶賛の声以外、聞こえてこない。
その世代で最高の役者を集めたというが……その名の通りの作品に仕上がっておるの」
主「思想のリトマス試験紙のような作品であり、色々と思うところはあるでしょうが……是非鑑賞してください」
第4位
グレイテスト・ショーマン
今年最高の興奮と感動をあなたに!
カエル「もうさ! 本当に音楽とダンスなどの映像が素晴らしすぎて!
結局3回も見に行って、しかもそのうち1回は応援上映まで行ってしまうほどにどハマりしてしまって!」
亀「正直、映画としては……と思ったこともある。かなり展開が急だったり、ご都合のように感じられる部分もあるが……しかし、そんなことを全て無視させるほどの興奮がこの映画にはあるの」
カエル「実は今年1番聴いている音楽ってこの映画のサントラなんだよねぇ。
この記事を書いている今でも聴いているほど大好きで!
劇場で見られるところも、まだあるはずなので……できれば映画館で是非とも鑑賞して欲しい作品です!」
第3位
ちはやふる-結び-
1つの映画の歴史を変えた作品!
主「『え〜……漫画原作でしょ?』という意見も非常に多いのが映画界の実情であり、漫画原作というだけでヘイトを集めることもあるのが世の常。
でも、今作を見た後にそんなことが言えますか? って話ですよ!」
カエル「まあ、意見は様々ですから……
でもさ、前作もかなり高評価を獲得していて、漫画は当然名作だし、アニメも評価が高い中でハードルは高かったわけじゃない? それをこのような形で乗り越えてきた作品ってそうそうないような……」
主「しかも『青春全部賭けてから……』という名言にもあるように、この映画には紛れもなくキャストやスタッフの青春全部がかかっている。
これはもう映画の枠を超えている。
本当にすばらしい作品であり、この作品に出た役者たち全員の今後の活躍を祈ります!」
ここまでを振り返って
というわけで、3位までの発表でした
何度も繰り返すけれど、この順位は団子です
カエル「というか、14位以上は全部Bランク評価でほぼ横一線なんだよね。
最初はちはやふるが6位くらいかな? と思ったけれど、記事を書いている最中に気が変わったし……」
主「繰り返すけれど、今年は本当にどの作品も魅力があって、たった90作品ほどしか見ていないのに、ベスト30が組めて、しかもベスト10位が錚々たる作品たちというのだから、大した年です」
カエル「もちろん、ここに入らなかった作品でも個人的に合わなかっただけで、高く評価するべき映画も沢山あります。
ちなみに……ここからはベスト2の発表だけれど……」
主「最初に4段階で分けたけれど、最高クラスのAランクは2作品だけ。
この2作品はこの映画大豊作の年でも、飛び抜けているという評価です。
あとは……当然だけれど、自分の趣味が強く反映されています。
特に1位はそうだね」
では、ベスト2の発表です!
第2位
リズと青い鳥
この映画は事件です!
カエル「まあ、うちの記事をよく読んでくれている方からすると、そりゃそうだって話かも……1位じゃないのが意外なくらい?」
主「この映画も3回観たけれど、正直初回の時はそこまで高い評価じゃなかった。そして2回目を見に行った時、あまりの感動に動けなくなっている自分がいた。
あの演出などは間違いなく万人向けではないかもしれないけれど……でも、このような映画が『エンタメとして』でてきたこと、そして日本アニメ界の力がどれほどのものなのか、はっきりと示した名作です!」
カエル「非難するポイントも皆無であり、音楽、声優、演出などなど、本当に全てが尖った作品だったもんね……」
主「山田尚子で京アニでユーフォで……というハードル上げていったけれど、鮮やかに超えて行った。
この映画を観れたことに感謝するし、1回しか観なかったら真価を図れなかったかもしれない……そんな恐ろしい作品でもあります」
第1位
ぼくの名前はズッキーニ
終始泣いていました
主「世界が認めたパペットアニメーションの名作で菅……正直、知らないという人も多いかもしれません。
物語も60分強と短く、決してアニメーションの技術も……もちろん高いクオリティがあるものの、決して世界一突出したものではないかもしれない。
だけれど、この映画に込められた子供たちへの祈りと苦境……そしてそれに立ち向かう姿に、ずっと泣いていました」
亀「この映画を観ておらんかったら、ピクサーのあの映画もあそこまで言わなかったkもしれんの」
主「今年の多くの映画に共通するテーマは『家族』であり、それを問いただす時代になっている。
もちろん、家族は大事だという意見はその通りだし、否定はしない。
だけれど、その家族に恵まれた人たちばかりではない。
それでも犯罪に手を染めて生きるようなほど落ちてもいない、だけど苦境にいる子供達です。
そんな彼らに、彼女たちに我々は何をしてあげられるのか?
そんな問いと優しさが詰まった作品です」
亀「パペットを使ったアニメーションというオールドタイプな作り方だからこそ、温かみがあり人間味がある造形なのかもしれんの」
主「アニメーションとは『無機物に生命を宿す』ということです。
今作を鑑賞する際は、目を見てください。
それは人形の目ではなく、生き物の目です。
本当に彼らを今すぐに抱きしめてあげたい、そんな気持ちにかられる作品です。
ガツンと響きわたりました。
何回選考しても、今作だけは揺るがぬ上半期1位です」
総評
では、最後に総評です
今年は社会派や家族を問いただす映画が多い印象じゃな
カエル「もちろん、ここにはランクインしなかった中でもいい作品はたくさんあります。アニメファンとしてはほぼ総集編だから除外された形だけれど『コードギアス』などは劇場で観られて嬉しかったところもあるかな。
どうだろう? もちろん好き嫌いはあるだろうけれど、今年はそこまで賛否が分かれそうな作品が並ばなかったんじゃないかな?
特にTOP10は万人向けとは言い難い作品もあるにはあるけれど、でも幅広い人たちに受けいられるんじゃないかな?」
亀「バランスはいいと思うがの。
ドキュメンタリーは少ないが、邦画と洋画とアニメのバランスもとれておると自負しておる。まあ、別にそれを特別意識したわけではないがの」
カエル「それだけ傑作が多かったということだよね」
亀「このまま年間ランキングもズッキーニが逃げ切るのか……その可能性も大いにあるが、どうなるか楽しみなところじゃな」
カエル「では、2018年の上半期ランキングでした!」