ざわざわ……
ざわざわ……
カエル『えー、みなさま、大変長らくお待たせいたしました。
これより、第2回、物語る亀で賞、映画年間部門賞の発表を始めます。それでは、まずは審査委員長であるブログ主からの挨拶と参ります』
登壇
ブログ主『えー、本日はこの年末のお忙しい時に、この記事を読んでくださり、皆様本当にありがとうございます。
みなさまのご愛顧もありまして、この賞も2回目を迎えることができました。ここに日頃の感謝の念をお伝えしたく存じます。
えー…2017年に劇場で鑑賞した映画の本数としましては206本、DVDなどを足しますと220本ほどの作品を鑑賞し、約2/3ほどの作品を記事にしていると思います。なお、今回は2016年末公開であり、鑑賞は2017年の作品も数作品(『アイ・イン・ザ・スカイ』『WIRD~私の中のけもの〜』『MILES AHEAD/マイケル・デイヴィス 空白の5年間』など)含まれていますことをご了承ください。
また、これから『ゲット・アウト』『エンドレスポエトリー』などの一部評判の高い作品も鑑賞に向かおうと思っておりますが、今回は除外とさせていただきます。また、今回は下半期の作品を厚めにノミネートさせていますので、上半期の作品は? と思う方は上半期の記事をご覧ください。
2017年もいい映画がたくさんあり……(以下略)』
カエル『それではこれより、各部門賞を発表していきます。
なお、このブログの最大の特徴はアニメ映画を中心に鑑賞している点ではありますが、アニメ、実写、ドキュメンタリー、洋画、邦画関係なく選んでいきますので、他の映画ランキングとはまた違うものになると思います。
そちらも楽しみながら読んでいっていただければ嬉しいです。
それでは、部門賞の発表に入ります』
上半期はこちら
最優秀音楽賞
カエル『こちらは映画としてのBGMを中心とした楽曲の良さ、先進性などを評価するものです。
なお、主はそこまで音楽に詳しくない上に、よくわかっていないので、素人選出の中でもさらに素人くさい選出になります。逆に言えば、この賞に選出された作品は素人でもわかる音楽性を獲得したという意味でもあります。
では長々と言い訳をしていてもしょうがないので、亀爺から発表していただきます』
亀爺『それではまず、ノミネート作品から発表させてもらおうかの』
ノミネート作品
ベイビードライバー
(音楽と演出の融合が見事)
アトミック・ブロンド
(こちらも同じく音楽と演出のセットがとても良かった)
SING
(音楽映画としてラストの長い尺での演奏に加え、オリジナルだけでなく日本語吹き替え版のクオリティも高い)
劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ
(テレビアニメの総集編ながらも、音楽映画として圧倒的なクオリティと、その音で彼女たちの吹奏楽への情熱を表現)
これらの作品を抑えて最優秀音楽賞に輝いたのは……
ラ・ラ・ランド!!
主「上半期からそのままTOPを走り続けた結果になりました。
やはり今年の音楽映画の中でも特に抜けている印象を受け、サントラもなんども再生するなどの魅力に溢れた音楽によって、多くの映画ファンに支持を受けた作品でしょう。
しかも、その歌も全てがオリジナルであることを考えても否定する要素は一切ありません。
音楽と演出の合わさった時の高揚感もまた素晴らしいものでした。2017年を代表する作品であることは間違いなく、そしてその音楽性もまた今年屈指でしょう。
今年は歌などを合わせたミュージカル要素のあった作品が強かった印象です。できればBGMなどが優れた作品にも注目をしたかったのですが……やはり歌の魅力には抗えません。
なお、下半期だけならば『響け! ユーフォニアム』を選出しますが……総集編映画でどうなの? と思われるかも……でも音楽も本当に素晴らしい作品なので、他の劇場作品に全く見劣りしないです」
最優秀脚本賞
カエル「それでは最優秀脚本賞の発表に移ります。
こちらはこのブログでも数多く語っている部分であり、1番重要視している部分でもありますので、慎重に選出させていただきました』
亀『それでは発表させてもらうかの』
ノミネート作品
哭声 コクソン
(キリスト教の暗喩に満ちておりながらも、破綻することなく独特の世界観を構築し、様々な解釈を可能にした)
ギフテッド
(ギフテッド……天才の子供を通して、教育という正解のない問題を突き詰めた上に、それぞれのキャラクター性も魅力的に描く)
かいけつゾロリ ZZの秘密
(子供向けアニメ映画として親子の絆を描き、そして親のいない子供へのメッセージ性を含めながら短く的確にまとめ、大人でも楽しめる脚本が見事)
マンチェスター・バイ・ザ・シー
(ハリウッドも認めた名脚本。暗喩に満ちていながらも、リアルで誠実な物語として成立していた)
これらの作品を抑えて最優秀脚本賞に選ばれたのは……
僕と世界の方程式!
主「こちらも上半期からそのままトップを走り続けました。考えれば考えるほどに完成度の高さに恐ろしくなる脚本です。
自閉症映画の多くは我々一般人が考える天才性に注目をする中、その自閉症=天才という構図により悩まされる子供たちを見事に描きだして社会性やメッセージ性も抜群。そして何よりも本作は恋愛映画であり、音楽映画であり、親子の映画であり、継承の映画でもあり、国際恋愛の映画でもある。
その全ての要素を数学を絡ませながら過不足なく、全くの破綻もなく語り尽くす脚本の完成度の高さは舌を巻きました。
小規模公開映画ですが、私の中では文句なしの今年1番の脚本です。
なお、下半期だけならば『かいけつゾロリ』を選出します」
最優秀演出賞
カエル『こちらも最も優れた演出をした作品に贈られる賞ですが、こちらもカメラワークであったり、素人目には簡単なようでも難しい技術などもあるために意見が分かれる作品が多くなるでしょう。
様々な視点があると思いますが、総合的に判断させていただきます』
亀『それでは発表するぞ。
ノミネート作品
亜人
(荒い脚本などには疑問があるものの、邦画アクションとしての迫力や、 CGの使い方などに関しては文句なし)
ベイビードライバー
(冒頭から15分の演出は観客の多くがノリノリになり、今年最も魅了されるOPの1つとして存在感を発揮)
ブレードランナー2049
(誰もが不可能と思われたあの世界観の続編として文句のない世界観を提示し、圧倒的なスケールで描ききった)
ララランド
(音楽と絵の融合、ハイウェイでの長回しのOPなどもさることながら、過去の名作を連想させる細かい描写や演出が凝っている)
アトミックブロンド
(シャーリーズ・セロンをどのように魅せるのかということにこだわり抜いたアクションや演出がとてもひかり、特にロングカット風のアクションは見事)
光
(映画なのに目をつむりたくなるという不思議な体験をさせてもらい、音声ガイド、視覚障害者の世界を見事に描いた)
これらの作品を抑えて受賞したのは……
静かなる叫び!
主『こちらも上半期からそのまま独走です。
(なんか年間ランキングなのにすみません)
本来、演出というのは映像の情報力を増すために、より豪華にしていくものだと思います。例えばCGや爆発をたくさん使い画面を派手なものにしたり、構図、動き、オマージュ、暗喩、音楽との調和、服の色なども考えて情報量を増していき、画面だけで伝わるメッセージ性を高めていく、いわば足し算の演出が多いでしょう。
しかし本作は台詞、音楽、効果音、果てには色、時間までも排除している。
それほどまでに情報量を削ぎ落とした時、残ったものは『人間』の力強さと『男と女の性差による業』でしょう。賛否はあるでしょうが、この引き算によって成立した演出に敬意を表してこの賞を贈ります。
なお、本作はカナダでは2009年公開であり、しかも日本では小規模上映なのでこの映画を候補に入れること自体に賛否があるかもしれません。その時は同じような理由で光を最優秀演出賞に選びたいと思います。
下半期だけならば『アトミック・ブロンド』を選出します』
最優秀助演女優賞
カエル『続きまして、最優秀助演女優賞の発表に参ります。
主演と助演の違いや、W主演と思われる作品などもあり、選出自体が非常に難しかったのですが、最も輝いた助演女優を発表していきたいと思います』
亀『では発表するぞ』
ノミネート作品
名探偵コナン から紅の恋文 より
大岡紅葉役 ゆきのさつき
(上半期ベスト。その京都弁のイケズ感がよく出ていて、とても魅力的なライバルとして活躍)
亜人 より
下村泉役 川栄李奈
(定評のあるアクションが見事。邦画の若手女優でも動ける人はいるぞ! と見せつけられれた)
響け! ユーフォニアム 届けたいメロディー より
田中あすか
(本作で重要な人物である田中あすかを熱演したことに加えて、京アニのアニメーターも細かい動きまで気を配る。声優のみならず、アニメーターも含めての選出)
勝手にふるえてろ より
岡里奈役 片桐はいり
(年末に訪れたダークホース。松岡茉優の快演を潰さないながらも比較対象として可愛らしく、存在感のある演技)
これらの候補者を抑えて受賞したのは……
ブレードランナー2049より
ジョイ役 アナ・デ・アルマス!
主『この賞は毎度のことながら相当悩みました。
主演と助演の違いとは何か? 候補をあげればこの人は主演ではないか? という意見もあり、排除していくと次々と候補者が減っていきまきました。
当初は片桐はいりと田中あすかでの一騎打ちで『いや、この選出はありなのか?』などといろいろ考えたのですが……ふと考えてみるとブレードランナー2049におけるジョイは主演女優ではないよね? と考えて、一発大逆転の即決です。
その圧倒的な可愛らしさに加えて、健気な様子に思わず惚れてしまった方も多いのではないでしょうか?
あの中盤の思いが重なるシーンは今年の恋愛描写でも屈指の名場面でしょう。
文句なしの圧倒的なヒロインでもあったと思います』
亀『ちなみに、邦画では片桐はいり、アニメでは田中あすかがそのままが助演女優賞になるかの』
最優秀助演男優賞
カエル『続きましては助演男優賞の発表です。
今年も様々な形で存在感を発揮した男性陣がたくさんいましたが、候補者を選ぶだけでも一苦労するほど好演した役者が目立ったのではないでしょうか?』
亀『では発表するぞ
ノミネート作品
スパイダーマン ホームカミング より
ネッド役 ジェイコブ・バタロン
(この作品の敵であるマイケル・キートンとも迷いましたが、やはり彼の存在感や愛され方は印象に残ったので、こちらを選出)
新感染ファイナルエクスプレス より
サンファ役 マ・ドンヨク
(彼の風貌や行動などの男気に惚れ込む人が続出。正直、主役のコン・ユよりも彼に感情移入した人も多いのでは?)
スターウォーズ 最後のジェダイなど複数作品から
アダム・ドライバー
(今年は主演作もあり、アダム・ドライバーの存在感がかなり目立った1年だったのではないでしょうか)
亜人 より
佐藤役 綾野剛
(今年の綾野剛はすごかった! 特に今作の不敵な笑顔だったり、あの裸で『来ちゃった♡』のシーンで不覚にも心奪われた!)
三度目の殺人 より
三隈役 役所広司
(何を考えているのかわからない不気味な表情……わかったかと思ったら突き放されてしまう様子なども含めて、まさしく快演であり怪演でもあった)
これらの候補者を抑えて受賞したのは……
哭声 コクソンより
山の男役 國村隼!
主『こちらも上半期からそのまま突っ走りましたが……この人に勝てる役者はいないだろうな、と上半期の段階からほぼ年間チャンピオンが決まっていたようなところもあります。
上半期は演技だけでいうとコクソンと沈黙、マンチェスターの三つ巴で、下半期も役所広司や綾野剛など魅力的な人がたくさん出てきましたが……その中でも圧倒的な存在感でした。
コクソンという映画には絶対に必要な存在であり、國村隼がいたからこそ、本作は高い評価を獲得した映画になったという意見に賛同される方も多いかと思います。
魅力的な役者、役が多かった中、1番印象に残っているのが國村隼です。多分これはコクソンを見た方なら多くの方が認める結果のではないかと思います』
亀『下半期限定であれば役所広司を選出するの』
最優秀主演女優賞
カエル『えーそれでは主演女優賞の発表に参ります。
助演女優賞と同じく、この人は主演なのか助演なのか迷うような役者も多かったですが……実は上半期は『ベストにノミネートがこの人かぁ……』と選出するのにも難航した部分もありましたが、下半期は逆の意味で選びきれず、ノミネート候補だけで20人を突破しました。
1位の選出も大激論になりました』
亀『それでは発表するぞ』
ノミネート作品
清水富美加
(騒動の影響も若干あり、彼女が嫌がったと思われる役であるがその存在感が見事であり、もったいないと思わせるほどの演技だった)
響け! ユーフォニアム 届けたいメロディより
黄前久美子役 黒沢ともよ
(絶叫シーンや細かい演技など、各所で彼女の生っぽい演技が光る。今注目すべき若手声優の1人の力を発揮)
わさび より
山野葵役 芳根京子
(わずか30分の短編映画ですが、彼女の魅力があふれた1作であり、学校の先生に『(私の人生は)もう、詰んでいるんだよ』のシーンは忘れられません)
先生! 好きになってもいいですか? チアダンなど複数作品から
広瀬すず
(今年の広瀬すずは全く違う役をそれぞれ演じ分けており、彼女のポテンシャルの高さを見せつけた。年を重ねるごとに将来が楽しみになっていく女優です)
勝手にふるえてろ より
ヨシカ役 松岡茉優
(この作品は彼女の独壇場でもあり、めんどくさくて屈折したヒロインを魅力たっぷりに、オタク的成分も残しながら好演した)
アトミック・ブロンド より
ローレン・ブロートン役 シャーリーズ・セロン
(アクションもさることながら、大人の女性の魅力をたっぷりと見せつけて官能的な演技も披露、これぞ女優という力で魅了した)
ノーゲームノーライフ・ゼロ より
シュヴィ役 茅野愛衣
(この作品がファンを中心に高く評価される最大の理由はシュヴィの健気で純粋な思いであり、それを声で表現した茅野愛衣の魅力がたくさん出ていた)
これらの候補者を抑えて選ばれたのは……
ギフテッドより
メアリー役 マッケンナ・グレイス!
主『上半期主演女優賞がローガンのダフネ・キーンに続いて、少女がこの賞に輝きました。別にロリコンとかではないですが、やはりあの年齢でこれだけの演技ができるということだけで驚きです。
幼い中にも大人びた魅力があり、ちょっと小生意気でありながらもお父さんが大好きで、天才だけれど普通の女の子という難しい役を見事に演じあげていました。
これは上半期でも同じことを言いましたが、子役時代の名演技が話題に上がりやすい『レオン』のナタリー・ポートマンに負けない存在感を見せた彼女に最優秀主演女優賞を送りたいと思います。
この若さで他の候補者たちも一歩もひいておらず、非常に迷いながらも将来性に期待を込めて彼女を選出させていただきました』
最優秀主演男優賞
カエル『では、最優秀主演男優賞の発表です。
こちらもたくさんの名男優がいましたが、その中でも特に目立ったのはこの辺りの面々ではないでしょうか?』
亀『では発表するぞ』
ノミネート作品
三度目の殺人 より
重盛役 福山雅治
(何が正解なのか混迷を極めていく作中の中でも、主役として存在感を発揮。いつもの演技ながらも、重みもあって好演)
彼女がその名を知らない鳥たち より
佐野陣治役 阿部サダヲ
(生理的な嫌悪感があるような汚れた風貌や、一見トンデモナイ人のような演技から愛の込もった様子までも演じた)
海辺のリア より
桑畑兆吉役 仲代達矢
(自らの役者人生の集大成ともいうべき、何が現実でどこまでが虚構なのか全くわからないおじいちゃんを見事に熱演)
光 より
中森雅也役 永瀬正敏
(上半期受賞者。視力の衰えたカメラマンという障害とそれまでの人生を奪われる2つの困難に襲われた男性を演じきった)
これらの候補者を抑えて受賞したのは……
ラ・ラ・ランドなど、複数作品から
ライアン・ゴズリング!
主『今回は様々な役者が見事な主演男優として輝いており、まずノミネート作品を選ぶだけでも苦労しました。もちろんファンによってはあの作品! という人もいるでしょうが……今年は様々な作品で存在感を発揮したライアン・ゴズリングの1年だったのではないでしょうか?
ラ・ラ・ランドとブレードランナー2049という期待値も高い今年の主役級の映画たちの主役を見事に貼っている一方で、ナイスガイズの演技も賞賛されています。
1作の作品であれば視覚障害という難役を演じた永瀬正敏を選びますが、今年の顔という意味で、やはり彼は外せないのかな、という評価です』
最優秀監督賞
カエル『では、続きまして最優秀監督賞の発表ですが……
今回はノミネート作品もなく、受賞者のみの発表になります』
亀『では発表するぞ。受賞者は……』
ドゥニ・ヴィルヌーヴ!
主「これは独断と偏見で語りますが、今年はヴィルヌーヴが圧倒的な存在感を発揮した1年でした。『メッセージ』と『ブレードランナー2049』というどちらか片方でも絶賛されて、監督賞にノミネートされそうな作品を、時期の関係もありますが同年に日本で公開されて絶賛を巻き起こしています。
この2作ともベスト10に絡んでこない人は少数派だと思います。
また日本では未公開だった『静かなる叫び』も演出面に優れた傑作であり、今年1年話題に事欠かなかった監督でしょう。
満場一致の即決で、今年はヴィルヌーヴを選出します」
亀「タイミングなどもあるが、これだけ公開が被っているのに名声が上がる一方の監督というのもなかなかおらんじゃろうからの」
尖っていたで賞
カエル『次は尖っていたで賞、の発表です。
こちらはエンタメだけではなく、映画の先進性、映像表現として最も挑戦していた作品に贈られる賞です』
亀『では発表するぞ』
ノミネート作品
(様々な特徴的な演出を使い、賛否が巻き起こる作品を作り上げた)
エキストランド
(映画業界の闇をコメディとして描いた意欲作)
エル ELLE
(あの冒頭の描写から、話の流れにはドキリとした)
カンフー・ヨガ
(あのラストも含めてバカ映画ではあるものの、細かいことは放っておいてエンタメや楽しませようという意識に溢れていた)
パーティで女の子に話しかけるには
(こちらもネオンデーモンと同じくエル・ファニング主演作品。今年は変な映画ばかりに出演していた印象だったなぁ……)
これらの作品を抑えて受賞したのは……
DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団!
主『いや、これは確かに低予算のバカ映画(褒めてます)ではありますが、非常に面白く工夫に満ち溢れた1作でした。
画面の右側に予算ゲージがあり、力が入ったシーンが入るとお金がみるみる消費されていき、0になると映画は強制終了を迎えることになるというアイディア、唐突に入る宣伝などで予算ゲージが上がるなどでコメディとしても楽しめました。
そして今回は世界でも最も予算をもらえているシリーズの1つであろうDCのヒーローたちと絡むことでその差をギャグとしてうまく表現しています。
何よりも、そんなバカ映画でありながら『映画は予算の有無ではない!』とはっきりと語りきったこと、その証明になった1作でもあります。
本作こそが、自分がコメディに求めるものを満たした作品であり、この演出は鷹の爪以外にできないことからも、最も尖った作品に選出しました』
最優秀記事
カエル「えー、こちらは1年間書き上げた中で『これはよく書いたなぁ!』と自画自賛をする賞であります。客観性0、完全に主観で書き上げた本人が選ぶという痛い賞になっています」
亀「では発表するぞ」
ゾロリを通してスタッフたちが何を伝えたかったのか、そして大人も楽しめる工夫と、親を亡くしてしまった子供や大人たちにどのようなメッセージを含んだのか、ということを解説した記事。書きながら目が潤んできたのはいい思い出。
賛否が割れるSWを宗教的側面から注目し、本作でやりたかったことを考察した記事。自分でもよくやるなぁ……と驚いた記事でもあります。この記事を書きながら鳥肌が立つ部分もあり、やはり聖書を知ることは大事だな、と痛感しました。
今年書いた中で最長の記事。公開直後はあれだけ否が巻き起こっていた中で、うちは多分世界で1番最初に大絶賛したブログでしょう。はっきり言いますが、打ち上げ花火は傑作です!
日本は多くの場面で恋愛の自由化が叫ばれており、恋愛における障害はほとんどなくなってきました。同性愛すらも受け入れ始めた中で、誰も触れないのが障害者の恋愛です。
我々がいかに障害者への悪意なき偏見に満ちて生きているか、この映画が果たした社会的役割を解説した記事であり、多分このブログで1番読む意義がある記事じゃないかな? と思っています。
その中でも最も自己満足をしている記事がこちら!
自分で書いておきながら、全く意味がわかりません。なんでこんな記事が書けたんだろう? と不思議に思います。あれだけ様々な暗喩に満ちた作品を、これだけ解説できるなんてスゲェな、と我がことながら他人事のように思う時すらあります。
同じ記事を書けと言われも不可能だし、コクソンに関してはこれ以上の記事は書けません。
作品賞は……!?
カエル『えーでは、お待ちかねの作品賞は……』
亀『文字数もだいぶ多くなってきたし、ここで終了にしようかの』
カエル『……まあ、そうなると思っていたけれどさ。今回上半期の記事から評価が引っ張られた作品が多くない?』
亀『それだけ力のある作品が多かったということでもあるし、一度評価を固めてしまうとそれに引っ張られてしまうこともあるじゃろう』
カエル「あと、コピペも多いよね? 自分の記事のコピペだから法律的にも問題はなりだろうけれど……」
亀「言葉が悪い。フォーマットをそのまま流用しただけじゃ。そんな人聞きの悪いことは言わないでほしいの」
カエル「……ちなみに、この次の作品賞はベスト30を発表していきますので、楽しみにしていてください!」