それでは! 2020年の上半期映画ランキング発表です!
今年はコロナもあって、少し本数そのものは減ったの
上半期で鑑賞した56作品+昨年の2作品を含めた58作品の頂点には立つのはどの作品かな?
カエル「それでは早速ですが長くなりますので記事のスタートです!」
ルール説明
それではまずはルール説明からスタートです!
- 2019年11月1日から2020年6月26日の期間に公開された作品が対象
- 昨年度のランキングでノミネートした作品は全て除外
- Netflix限定公開も含む(ただし劇場公開されていないのでちょっと不利)
- 映画祭などの作品(一般公開されていない作品)は除外
- リバイバルは除外。ただし国内初上映はいつの時代のものでも対象
ふむ……少しややこしいルールじゃの
亀「ものすごく簡単に言えば、毎月行っている月間ランキングにノミネートした作品は全て対象じゃ。
特に今回は以下の記事にノミネートした作品は全て該当する。
なお、2019年度のランキングにノミネートしていない作品、Netflix作品も可である。
ちなみに、鑑賞した作品は以下のフィルマークスにまとめているので、そちらを参考にして欲しい。2020年からしっかりとつけ始めているのでの」
カエル「なお、今回はベスト15で選出しましたが、順位はその時の気分です。
明日になったら順位が大きく変わるかもしれませんが……それはその時の気分です。
2020年はご存知のように、コロナ騒動による公開延期等も相次いでいるので、少し減らしてベスト15にしています」
個人的には傑作・良作ばかりとオススメしたい映画ばかりです。
主「あと、いつものことながらこのブログは基本的にアニメを中心に論じていますが、洋画、邦画、ドキュメンタリー、Netflixなども含め、公開規模を問わないランキングなりますので、ちょっと独特です。
特に2020年は、多くの映画好きとは大きく異なるかも……
というわけで……まずは15位からスタートです!」
15位から11位まで
第15位
ひつじのショーン UFOフィーバー
第14位
娘は戦場で生まれた
第13位
サヨナラまでの30分
第12位
パラサイト 半地下の家族
第11位
リチャード・ジュエル
11位までの発表じゃ
このあたりは月間ランキング入りするレベルの作品たちばかりですね
カエル「これだけ高評価の作品の中でも、ちらほらと記事を書いていない作品があるのが近年の怠惰っぷりを表しているというか……
色々と語りがいのある作品も多い印象だけれど、勿体無いなぁ」
亀「ここ最近は特に怠惰な印象なあるかの……
さて、この辺りは正直、誰が見ても高評価をするであろう作品が並んだ印象じゃな」
カエル「多分、映画好きの中ではこの中にある作品が上半期ベスト10に並ぶって人も多いんじゃないかな?
特に『パラサイト 半地下の家族』なんて、今年の顔とも言える映画だしね。
うちも正直苦手な映画ではありますが、この完成度などを考慮するとやはり12位という高い順位になります」
亀「他にも、この15位圏内に入れるか迷った作品としては
『さよならテレビ』
『スウィング・キッズ』
『レ・ミゼラブル』
『The half of it』
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
などかの。
個人的には思うところもあるものの、作品の完成度などを考えると評価するべき作品たちじゃな。その中でも特にお気に入り度の高い作品が15位以上に並んだ形じゃな」
カエル「……上記の作品たちが入らないランキングだとバラしたような形ですが、それでは10位から1位までの発表です!」
10位から4位
第10位
映画 おかあさんといっしょ すりかえかめんをつかまえろ!
幼児向け教育番組の意義とは何か?という宿命に向き合った1作
カエル「え、おかあさんといっしょ? と驚かれるかもしれませんが、この作品のレベルの高さは途轍もないものがあります。
- 幼児向け教育番組の意義とは何か?→テーマ
- 流れなどで飽きさせない工夫→見せ方
この2つがとてもしっかりしています。子供向け作品というと、軽く思われる人もいるかもしれませんが、この作りを流用すれば、大人向け作品でもしっかりとしたものができるでしょう。
数ある大人向け作品も参考にして欲しいと思うし、物語などの勉強をする人にはわかりやすい教材になる作品ではないでしょうか。
あまり評価されづらいタイプの作品でしょうが、しっかりと評価されて欲しい作品の1つです!」
第9位
劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明
冒険の中で人生の意義を見つめ直す哲学的な要素を持つ作品に
カエル「テレビアニメでも人気を博した作品の劇場版作品です!
1月の注目作ということもあり、その高い作画クオリティなども注目を集めています」
亀「やはりテレビアニメの頃から作画がずば抜けておったが、劇場版ということもあり、さらに迫力のある映像になっておる。
物語も原作の見せ場ということもあり、色々な思いがよぎるじゃろう。アニメ作品としては重い部分もあるが、それも含めて魅力あふれる作品になっておるのではないじゃろうか?」
第8位
アングリーバード2
小・中規模公開がもったいない!1よりも魅力を増した物語が魅力!
カエル「1がそこまでヒットしなかったこともあって、小・中規模公開になってしまいましたが、1の要素を持ちつつも、いい作品だったのではないでしょうか?
物語も1でヒーローになったものの、2ではヒーローであり続ける難しさ、そして対立する相手との融和が描かれており、とても大事なメッセージ性が描かれています」
亀「1と2、どちらがいいかは人によるじゃろうが、わしは2の方が好きじゃの。
今作はヒロインをはじめ、キャラクター陣もとても良い。どんな世代にも安心して楽しめる作品になっておる。
残念ながら、1を見ないで楽しめるかというと微妙な評価になってしまうが……それでもオススメしたい作品じゃな」
第7位
音楽
誰もが評価する、アニメ映画の傑作が登場!
カエル「うちでは映画祭で鑑賞したので、2019年の映画という印象もあります。公開が早ければ早いほど、どうしても印象は薄れていくものではありますが……その意味では最も不利な状況ではありますが、それでもこの高順位を獲得しています」
亀「コンペディションに選出されるような、日本のアニメ文化とは少し異なる作品のようでもあるものの、アニメファン、普段をアニメを見ない層にも伝わるような面白さがある作品じゃな。
音楽を奏でる原風景を捉えた作品だけに、多くの人に楽しんで欲しい作品じゃな」
第6位
前田建設 ファンタジー営業部
お仕事映画としても楽しむポイントの多い作品!
カエル「マジンガーZの格納庫を作るという、面白い発想の企業のブログ本を基に作品ですが……とても面白いです!
もちろんマジンガーZを知らなくてもOK! お仕事ものとして普遍的な面白さを持つ作品でもあります!」
亀「オタクを描いた作品でもあるが、それらで最も重要な”オタクの熱さ”を描いておる。その熱血魂というのは、マジンガーZなどのロボットアニメが描いてきたことでもある。
また、日本を支えてきた現場の人々の工夫と情熱をしっかりと捉え、それを紹介する作品としてもとても面白かったの」
第5位
ごん-GON,the LITTLE FOX-
完成度は2020年屈指の作品となるじゃろうな
亀「小規模公開映画で、ストップモーションアニメーションということで知らない人もいるかもしれんが、あの新美南吉の名作、ごんぎつねを基にした作品と聞けばどのようなものかわかるじゃろう。
30分の作品ではあるものの、その完成度の高さは素晴らしい。これ以上少しでも足しても引いても物足りなさがあるじゃろう。
また、彼岸花の赤が深く印象に残る。わしとしては2020年の映画の中でも、屈指の作品と言えるじゃろうな」
第4位
劇場版 SHIROBAKO
テレビアニメの熱量そのままに駆け抜けた傑作!
主「元々テレビアニメ版が大好きということもあるけれど、やっぱり劇場版も面白かった!
アニメを作ることの意味や意義を見つめ直しながらも、ミュージカルなどの多くの描写でエンターテイメントとして楽しませてもらいました!
もうすでに2記事でだいたい語り尽くしていますが、できればこのまま数年おきに作って、その時々のアニメ業界の現状を語りきって欲しい作品です!」
TOP3の発表!
第3位
デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆
思い出補正もあるけれど、僕らが愛したデジモンの終焉にふさわしい作品に!
カエル「まあ、やっぱりファン向け映画だと思います。
だけれど、こういう形で描いてくれたことに感謝しかありません」
主「こちらも2記事にわたって語り尽くした感もありますので手短にしますが、デジモンというのはある特定の世代にとっては、時代の象徴的な扱いを受ける作品でもあります。
その終え方はとても難しく、バトンの受け渡しも大変だと思いますが……とても感謝しても仕切れない作品になりました。
やはり、この順位にしなければいけない作品なのではないでしょうか」
第2位
許された子どもたち
小規模公開ながらも、2020年の邦画の主役
主「圧巻でした。
1位と2位は即決定したほど、それほどの作品です。2020年も社会性を語った映画がたくさん生まれており、『パラサイト』などをはじめとした作品に比べると、日本はまだまだ骨太な作品が少ないと言われています。
だけれど、少年犯罪というテーマと赦し、私刑などの日本の問題に向き合いながらも、青春ドラマとしても特に優れている本作。
この映画を小規模公開に留めてはいけない……そんな思いも強くするほどの作品でした!」
第1位
淪落の人
障害・移民・性別・貧困……様々な問題を抱えながらも、それでも人は夢を見る
亀「2020年上半期ベストじゃな。
香港映画じゃが、香港の現状はニュースなどでも知っている通りとても大変なものじゃ。映画などの表現は、中国共産党による検閲を受けておる。自由を知る世代も多い中で、香港というのはとても大変な状況にあるのは間違いない。
それでもなお、人は夢をみる。
自由を、安寧を、幸福を求める。
この思いに応えたいという気持ちがあるからこその1位じゃな。
2位とどちらを上にするか迷ったが……とにかく優しい映像表現が好みだったので、こちらを上に選ばせてもらったの」
総評
では、最後に総評です
コロナ下でもいい作品が並んだのではないじゃろうか
カエル「……何がびっくりてさ、TOP10にハリウッドで制作されたフィクションの映画は1作のみ、しかも実写となるとTOP15でも1作のみということだよ……」
亀「まあ、趣味が出たの。
今年は洋画が弱いとは言われておらんが、アカデミー賞が全滅したと語っておる。そんな中では、こんな評価になってしまうのは仕方ないのかもしれん。
この辺りが、多くの映画ファンとは違うところじゃな」
カエル「決して技術的にダメな作品ばかりということはないんだけれどねぇ……
やっぱり洋画と相性が悪いというか……
アニメが多くなるのはうちの特徴でもあるけれど……」
亀「しかし、ここで選んだ映画はあまり多くの人に触れないものもあるじゃろう。特にアニメ作品に関しては、小規模公開映画もあるの。
そういった作品を是非とも知って欲しいという思いも込めつつ、この記事を終えるかの」