それでは! 2019年の上半期映画ランキング発表です!
今年も多くの作品が世の中に出てきたの
上半期で鑑賞した90作品の頂点には立つのはどの作品かな?
カエル「それでは早速ですが長くなりますので記事のスタートです!」
ルール説明
それではまずはルール説明からスタートです!
- 2018年11月1日から2019年6月29日の期間に公開された作品が対象
- 昨年度のランキングでノミネートした作品は全て除外
- Netflix限定公開も含む(ただし劇場公開されていないのでちょっと不利)
- 映画祭などの作品(一般公開されていない作品)は除外
- リバイバルは除外。ただし国内初上映はいつの時代のものでも対象
ふむ……少しややこしいルールじゃの
亀「ものすごく簡単に言えば、毎月行っている月間ランキングにノミネートした作品は全て対象じゃ。
特に今回は以下の記事にノミネートした作品は全て該当する。
なお、2018年度のランキングにノミネートしていない作品、Netflix作品も可であるが、今回は該当する作品はない。
おそらく、下半期では『青の帰り道』が可能性があるかもしれんかの」
カエル「なお、今回はベスト25で選出しましたが、順位はその時の気分です。
明日になったら順位が大きく変わるかもしれませんが……それはその時の気分です。
このランキング前にS,A,B,Cとクラス分けして考えており、このランキングに出てくるのはBランク以上の作品です。
- Bランク=月間ランキング(ベスト5入り)は固い作品
- Aランク=月間ランキング上位クラスの作品
- Sランク=年間ランキング上位クラスの作品
簡単に言えば以上のようになっております。なお、年間ランキングよりも作品数が少ないために、ランク分けは年間よりは緩めに設定しています」
個人的には傑作・良作ばかりとオススメしたい映画ばかりです。
主「今回は大体、以下のようにクラス分けをしています
- Bクラス=25位から13位まで
- Aクラス=12位か4位まで
- Sクラス=3位から1位まで
あと、いつものことながらこのブログは基本的にアニメを中心に論じていますが、洋画、邦画、ドキュメンタリー、Netflixなども含め、公開規模を問わないランキングなりますので、ちょっと独特かも?
というわけで……まずはBランクの25位からスタートです!」
25位から13位まで
第25位
小さな恋のうた
第24位
がっこうぐらし
第23位
クリード 炎の宿敵
第22位
名探偵コナン 紺青の拳
第21位
賭ケグルイ
第20位
映画 刀剣乱舞
第19位
ちいさな独裁者
第18位
レゴムービー2
第17位
バイス
第16位
甲鉄城のカバネリ〜海門決戦〜
第15位
THE GUILTY ギルティ
第14位
劇場版 幼女戦記
第13位
シャザム!
13位までの発表じゃ
ここまでが月間ランキング入りを果たすレベルであるBランクの映画になります
カエル「これだけ高評価の作品の中でも、ちらほらと記事を書いていない作品があるのが今年の怠惰っぷりを表しているというか……
色々と語りがいのある作品も多い印象だけれど、勿体無いなぁ」
亀「それはそうと、バラエティ豊かな作品が並んだの。
例えば『甲鉄城のカバネリ』などはNetflixでの公開を前提としており、劇場上映はされておるが厳密にいえば映画とは少し違うかもしれん。しかし、映画館という音響と画質のこだわった場所で見るべき価値のある作品となっておったぞ」
カエル「意外なところでは『シャザム!』がかなりの好印象でランクインしています。それまでアメコミヒーロー映画とは相性が悪いとなんども語っていましたが、家族の物語を中心にした本作には色々と感じるものも多かったようです」
亀「これは吹き替え版だからこその楽しみだったの。
シャザムも吹き替え版は菅田将暉などが多く話題を呼んでおったが、それ以上に重要なのは緒方恵美などをはじめとした豪華声優陣の存在じゃ。既存のアニメ作品を連想させるような配役や演技などが、よりダイレクトに伝わってきた。
吹き替えの楽しみ方としては邪道かもしれんが、作品の評価を一気に上げるいい配役であったの」
カエル「では、ここからは月間トップクラス間違いなしというAランクの発表です。
一気に4位まで発表していきましょう!」
12位から4位まで
第12位
LUPIN THE ⅲRD 峰不二子の嘘
峰不二子の妖しい魅力が詰まった1作!
カエル「本来はOVA形式にアニメ作品であり、映画と呼ぶことはできないかもしれません。今作は明確に2話構成で作られており、ちょうど半分で2回目のOPが始まる構成となっています。
だけれど、そんなこと関係なし!
峰不二子やルパン一味の魅力に取り憑かれること間違いありません!」
亀「今作はルパン3世というファミリー向けとして改変されてしまった作品を、再び原作準拠のハードボイルドな大人向け作品にしようという意図があるが、それは今作でも健在。
次元大介のハードボイルドな魅力、五ヱ門のグロテスクさもある男臭さと打って変わり、峰不二子の女として魅力と、その毒に酔いしれることじゃろう。
部門賞でも最後までベスト主演女優に悩んだ沢城みゆきと峰不二子はそれだけ圧巻じゃよ」
第11位
洗骨
注目すべき、芸能界出身の名監督の登場!
カエル「お笑いコンビ、ガレッジセールのゴリとしても活躍されている照屋監督が本名で挑戦した映画作品です。
自身の故郷である沖縄を舞台に、離島に残る風習である”洗骨”を通して家族の再生を描いた人間ドラマですが……本作を見るともうお笑い芸人出身の映画監督と侮ることはできません!」
亀「近年は芸能人映画監督も増えておるが、照屋監督はその中でもトップクラスに注目したい存在じゃな。
北野武が今後映画を撮るかわからん以上、もしかしたらNo1芸能人映画監督になるかもしれん。
内容もファミリー層が見ても楽しめるほど、コメディのほっこりとした笑いもあり、誰にでも届く作品となっておる。
10位以内に選出できなかったことが申し訳なるほどの傑作じゃ。
みんなに見て欲しい作品じゃの」
第10位
ファイナルファンタジーⅩⅣ 光のお父さん
6月のダークホース! 誰にでも楽しめる大傑作娯楽映画が登場!
カエル「予告編などを見て映画ファンが倦厭しがちなタイトルやコンテンツのように見えますが、ところがどっこい、今作は誰もが安心して見れる娯楽大傑作です!
笑って笑って笑って泣ける、見事な作品に仕上がっています!」
亀「わしとしてはもっと毒や強いメッセージ性などを評価する傾向にありこの順位にしておるが、これから発表するベスト10に入る作品の中で1番誰にでも楽しめる作品となっておるじゃろう。
映画をよく知らない人に”今オススメの映画は?”と尋ねられたら、わしはこの作品を真っ先に上げる。
それほど、素晴らしい作品じゃよ」
第9位
凪待ち
誰の人生にも凪の瞬間が訪れますように……
カエル「香取慎吾主演のバイオレンス要素も多く含んだ映画となっており、作中では放送禁止用語も飛び交うような作品ですが……これがまた泣ける作品なんです!」
亀「今までのアイドルとしてのイメージが非常に強い香取慎吾を脱却し、殴る蹴るや汚いシーンも体当たりで演じておる。彼の朴訥とした魅力が主人公にもリンクしており、クズなんだけれど見捨てられない感情が伝わってくるの。
例の騒動以降の彼の境遇を思うと、より色々なことを感じずにはいられない映画となっており……ジャニーズ時代とはまた違う魅力を模索する姿にも目頭が熱くなるの」
第8位
運び屋
イーストウッド、ここにあり!
カエル「何と言ってもクリント・イーストウッドが久々に監督・主演としてスクリーンに復帰した見事なる作品!
それだけの作品だからさぞかし重い、テーマ性のある作品かと思いきや……もちろんその要素もありますが、基本的にはコメディ作品となっています!」
亀「イーストウッドというハリウッドの生ける伝説の実人生を知っておると、やはり色々と感じるものの多い映画でもあるの。
また後継者とも見られているブラットリー・クーパーへバトンを渡したともされる描写もあり、洋画ファンにはたまらない作品となっておる。
高齢ながらもまだまだ元気で10作くらいは本当に撮ってしまいそうな、老いてなお盛んなおじいちゃんの最新作をぜひ鑑賞した欲しいの」
第7位
ブラック・クランズマン
黒人差別に本気で取り組む姿が印象に残った作品じゃな
亀「うちは比較的アカデミー賞作品とは相性が悪いことも多く、今年も『グリーンブック』には批判的な態度を示した。これにも様々な理由があるのじゃが、わしは圧倒的に今作に軍配をあげたいし、アカデミー作品賞にするべきだったと思うの。
監督が授賞式を飛び出そうとした気持ちもよくわかるほど、強い思いのこもった作品じゃった」
カエル「どちらもいい作品だろうけれど、どのように映画を楽しみたいのか、ということで意見が別れるのかもね。
黒人差別問題などを扱っており、少し辛い描写などもありますが基本はコメディ映画となっており娯楽として楽しめる作品でもあります。
こちらもぜひ鑑賞して欲しい、2019年を代表する傑作であることは間違いありません」
第6位
ガールズ&パンツァー最終章 第2話
もしかしたら最も賛否が割れる選出かも!?
主「いや、まあ”映画?”と聞かれたら返答に困りますよ。今作は明らかに6作のうちの2作目であり、今作だけを見ても何も理解はできないかもしれません。また、一般向けの作品ではないです。
でも圧倒的に面白いんだもん!
このエンタメ性を評価しないで何を評価するのよ!」
亀「娯楽性の塊のような作品じゃからの。
また6部作の2作目という、スタートでもあり起承転結の承に当たる作品としても計算されており、今後の物語の発展性に大きな期待を寄せたい。
見事な傑作であり、現代に日本アニメの魅力を凝縮したような作品じゃよ」
第5位
劇場版Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly.
日本アニメのアングラな魅力を詰め込みまくった傑作!
主「こちらも間違いなくファン向け作品であり、前作だけ見てもそもそもFateシリーズを知らないと意味がわからないかもしれません。
その意味では明らかに偏愛枠なのかもしれないなぁ。
だけれど、日本のアニメ作品が高く評価されるようになった要因の1つがこの手の作品にあると自分は感じています」
亀「日本アニメの魅力、クールジャパンなどを特集すると宮崎駿などの全年齢向けのアニメばかりが注目されると思うが、本来の魅力は本作のような世界中のどこも作らないような、忌避されがちな作品を量産し続けていたその多様性こそに日本のアニメ文化の魅力がある、という考えじゃな」
主「エログロ満載、確かに子供には見せたかくない映画だとは思う。
だけれど、アングラな映画だからこそ……バイオレンス&エロチックだからこそ表現できる魅力に満ち満ちた作品です。
この順位も当然でしょう!」
第4位
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
今作を評価しないで何を評価するんだ!
カエル「いや、むしろ順位低くない? と思われるかもしれないぐらい檄推ししていた作品だよねぇ」
主「ゴジラを愛してきた自分としてはみたいゴジラがここにあった!
いろいろな声も聞こえるけれど、自分は全部絶賛! 文句なし、ありがとうドハティ!
今後もあなたの作品はずっと見続けていくことをここに誓うよ!」
カエル「……ゴジラ贔屓でのランクインです」
ここまでを振り返って
では、ここで一息いれるとしようか
いろいろと偏愛が強い作品ばかりになったの
カエル「まあ、アニメ映画が好きなんだからこういう作品が多くなるのは当然といえば当然だけれど……『スパイダーマン スパイダーバース』とか『プロメア』『海獣の子供』『きみと、波にのれたら』が入ってこないというのは、なんというか俗物臭が半端ないよね……」
亀「ましてや、このラインナップを見ても基本は娯楽作品ばかり。
もちろん、素晴らしい作品ばかりであるが、映画文化の新たなる価値観を創造するような作品は少ないと言わざるをえないのかもしれないの」
カエル「娯楽大好きだもんねー。
逆に言えば、今年はそれだけ小規模公開映画とかも見に行けてないってことになるのかなぁ。
個性的と言えば個性的だけれどさ、もっとこう、映画ファンとかアニメ映画ファンらしい選出というものがあるような気がするんですけれど……」
いいんだよ、面白んだから!
カエル「わ! また急に出てきた……」
主「さて、いよいよ最上位の発表だよ!
いったい何が並ぶのか、ワクワクするでしょ?
さーて、俗物とか気にせず行ってみましょう!」
カエル「というわけで、TOP3の発表です!」
TOP3の発表!
第3位
劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ
第2位
デイアンドナイト
第1位
バジュランギおじさんと小さな迷子
総評
では、最後に総評です
今回の気分ではこのような結果となっておる
カエル「なんていうか、娯楽性が高い作品が集まったランキングになったね」
亀「見た当初のテンションの上がり方などを中心に考えた結果じゃな。
ファン向け作品や偏愛作品も多いが……うちでは現段階ではこのような評価になったぞ」
カエル「下半期、どのような映画が並ぶのか期待大です!」