物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』ネタバレ感想&評価! 初の劇場版コナンの女性監督である永岡監督の今後に期待が高まる作品!

 

2019年も絶好調! メガヒットが約束されたコナンの新作映画作品、紺青のフィストのレビューになります!

 

 

 

 

今年は何億いくのかねぇ〜……いよいよ100億も見えてきたのか?

 

 

カエルくん(以下カエル)

「とは言っても、前作の場合は安室透の人気もあって一気に20億円くらい? 上がったから、今回も伸びるとは限らないよねぇ」

 

「だいたい80億くらいかなぁ、とざっくりとは思っているけれど……キッドと京極さんって今でもどれだけ人気なんだろう?

 というか、コナンはなんでこんなに興行収入が桁違いなんだろうね?

 ドラえもんなども50億円近く売り上げるとはいえ、同じ国民的アニメであり、今年から別日での公開となったクレヨンしんちゃんが約15億円で推移していることを考えると、コナンは異常な気がする」

 

カエル「それだけ根強い女性ファンを中心としたキャラクター人気を獲得したって話なんじゃないかな?

 もちろん、作品ごとのクオリティの差はあるだろうけれど……なんだかんだでアクションパートなどの作画も素晴らしいし、ミステリーの面白さとアクションのわかりやすい面白さのバランスが取れているというのも大きいかも」

主「実はこれからお話しするけれど、今年のコナンは色々と小さい? ながらも変化があるので……こちらにも注目かな。

 というわけで、コナンの映画記事をスタートです!」

 

 

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作品紹介・あらすじ

 

 2018年も屈指の興行収入を誇った国民的人気作品である『名探偵コナン』シリーズの劇場版第23作品めにあたる作品。今作では原作でも高い人気を誇るコナンの宿命のライバル、怪盗キッドと、劇場版では初登場となる400戦無敗の最強の空手家、京極真とともに劇場版では初の海外を舞台に大立ち回りを繰り広げる。

 『から紅の恋歌』にて助監督をつとめ、シリーズ初の女性監督であり30代と若手の永岡智佳が初の劇場版アニメの監督を務める。脚本はこちらも『から紅の恋歌』にて脚本を務めたミステリー作家の大倉崇裕。

 高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平などのおなじみのキャストの他にゲスト声優としてミュージカルでも活躍する山崎育三郎や、河北麻友子が声をあてている。

 

 

 シンガポールの高級ホテル、マリーナベイ・サンズにて殺人事件が発生し、その現場には血塗られたキッドの予告状が残されていた。19世紀末に海底に海賊船とともに沈んだとされるブルーサファイア『紺青の拳』を盗み出そうとした怪盗キッドの犯行と目される中、決して人を傷つけることはなく物を盗むことで有名なキッドはシンガポールに向かうことに。

 一方、コナンは彼女である毛利蘭の親友である鈴木園子の恋人であり、400戦無敗を誇る最強の空手家である京極真の試合を見に行きたいが、パスポートの関係で見に行くことができずに諦めることに。そこに現れた怪盗キッドにより、シンガポールへと連れて行かれてしまい、殺人事件の捜査に巻き込まれることとなるのだが……

  


劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』予告映像【2019年4月12日(金)公開】

 

 

 

感想

 

それでは、いつものようにTwitterの短評からスタートです!

 

 

近年のコナン映画の中でも屈指の娯楽性をもつ作品だったのではないでしょうか!

 

カエル「お、これは高評価だね!」

主「そもそもさ、ミステリー作品の魅力ってどこにあると思う?」

カエル「え? やっぱりミステリーなんだから、読者をあっと言わせるトリックであったり、犯人の動機をあてたりすることじゃないの? フーダニットとか色々あるけれどさ……」

 

主「これはコナンシリーズに限った話ではないけれど、ミステリー作品の大きな魅力の1つがトリックなどであることは疑いようがない。

 だけれど、それ以上に重要なのが”キャラクターの魅力”なんだよ。例えば……極端なことを語るけれど、ホームズにしろ、ポアロにしろ現代の……東野圭吾の大人気探偵役の湯川学にしろ、キャラクターの人気や魅力によって成立している作品はとても多い。

 中にはホームズ作品のトリックは覚えていないけれど、ワトソンとのやり取りは覚えているという方もいるのではないかな?

 

カエル「どんなに魅力的なトリックでも、キャラクターに魅力がないと人気シリーズにはならないのかなぁ。

 特にコナンはそのキャラクターの魅力が大きな人気の秘密である作品だし

主「その中でも今作はそれぞれのキャラクターの魅力を余すことなく発揮させ、さらにコナンとキッドの"探偵と怪盗''という異色のバディムービーとしても面白く、当然のように恋愛描写もある。

 さらにレギュラーキャラクター全員に見せ場があるんだ。

 しかもさ、これまではその設定もあってどこか……お転婆というか、あまり人気があるとは思えなかった園子すらも超かわいいの!

 だからこそ京極さんとの恋愛描写もグッと引き込まれるし、そういった人気シリーズのキャラクタームービーとして完璧な出来だと思う」

 

 

ミステリー・アクションについて

 

ネタバレしない程度にミステリーやアクションについて語ると、どんな印象なの?

 

あくまでも本作は”子供向けのアニメ映画”ということは忘れてはいけないかな

 

カエル「このあたりのさじ加減って難しいよね……前作の『ゼロの執行人』は大人でもこんがらがるような、難しいミステリーだったし……」

主「だけれど、前作はコナンがもともと持っているミステリーの魅力は発揮されていたし、近年はアクション映画としての側面が強調されすぎていた感も強い。

 その中では先祖帰りしたような部分もありつつ、だけれど子供のみならず、大人にも簡単に理解できないような作品になっていた。

 その点、今作のミステリーは……若干ごちゃごちゃするし、冷静に考えると『あれれ〜? おかしいぞ〜?』もあるだろうけれど、でも自分は高く評価したい

 

カエル「あくまでも少年漫画のミステリーである、ということが大事だしね」

主「謎解きシーンなどはどうしても会話が多くなり、子供達が飽きてしまうようなこともあるだろうけれど、それがないように工夫も凝らされていた。そういった”子供向けの視点”が随所に見受けられて、自分はとても見やすかったし、本来あるべきコナン映画だとも感じたかな

 

カエル「そしてコナンといえばアクション!

 今作もかっこいいシーンが多かったねぇ!

主「ただし、流石に人間やめているレベルで強すぎる京極真の扱いは難しいよなぁ……蘭ですらすでに対人戦に関してはチートなのに、その上を行くわけだし。その扱いに困っていた部分もある。

 だけれど、その強さを示すシーンでは鳥肌がたったし……映画としての魅力がとても強い作品となっている

 

カエル「そして相変わらず爆発シーンなどでは、エフェクト作画監督に橋本敬史の名前があり、大迫力になっています!」

主「今のアクション映画には欠かせない人材なんだろうなぁ……どの作品を見てもエフェクト作画監督にクレジットされてない?

 荒唐無稽な勢い任せのアクションもコナンの魅力! ということで、今回のアクションも満足度が高いです!

 

 

 

 

永岡智佳監督について

 

今回の監督を務めた永岡智佳さんってどんな人なの?

 

……正直、よくわからないというのが本音かなぁ

 

カエル「今作が劇場版のコナンの監督としては初めてであり、一応プラネタリウムのプログラムであった『名探偵コナン 探偵たちの星月夜<スターリーナイト>』の監督経験はあるようだけれど、アニメの監督という意味では今作が初ということみたいだね。

 過去のコナン作品を中心にテレビアニメ、劇場版ともに演出や助監督として活躍されていた経歴がある方のようです

主「年齢も1983年生まれということで、アニメの監督としては若い部類に入るでしょう。

 経歴としては『とらドラ!』の5話の制作進行が初めてのクレジットのようだけれど……その後はJ,C,STAFFで何作品か制作進行を担当し、演出へ。そして様々な作品の演出を担当しながら『から紅の〜』で助監督となり、今回晴れて監督として起用された若手監督であります」

 

カエル「その特徴はどこにあるの?」

主「う〜ん……正直、よくわからない。

 絵コンテ、演出を務めた『はんだくん』のEDも見たけれど、特に語ることがないくらい普通の出来だったので……結構EDなどは個性が出てくるものだと思うけれど……

 ただ、制作進行から演出、特にコナンでの助監督はアニメ制作の流れ全体をみるポジションを多く担当されたこともあるから、コナンの現場を含めて多くを知る監督なのだろうね

 

カエル「ちなみに6月には『劇場版 うたの☆プリンスさま♪ マジLOVE キングダム』の監督も担当されているので、女性にどうすれば受けるのかということも熟知していると言えるのかな?」

主「これは後ほど語るけれど今作を見る限りだと、とてもバランスがいい監督である一方で、面白い試みもあり、音楽を合わせる才能もある監督だと感じた。

 またキャラクター重視の、女性向けのアニメ映画になるかと思いきや、ちゃんと少年漫画らしい熱さも兼ね添えていた。

 実質的に監督デビュー作だけれど、これから先もずっと注目していきたい女性監督がまた1人出てきた、という印象だ

 

ゲスト声優について

 

では、声優について語りますが……レギュラー声優については語ることはないかな

 

安定感抜群なのでゲスト声優などについて語りますか

 

カエル「今回は山崎育三郎と、川北麻衣子が起用されていますが……どうだった?」

主「驚いたのが、この2人のセリフはほとんど英語なんだよね。

 おそらく……これは邪推でもあるけれど、コナンも海外展開を考えているのかな? と感じた。まあ、向こうは向こうで吹き替え声優が付く気はするけれど、レギュラーメンバーがほとんど日本語で通すのに、この2人は英語が大半だったからおそらくその英会話能力が評価された起用なのでしょう。

 山崎育三郎は洋画の吹き替えなどもあり違和感が少なかったけれど、河北麻友子はむしろ日本語の演技に違和感を抱いたかな

 

カエル「そのあたりは英語が全く理解できない日本人の感覚なので、ネイティブの方が見たらどういう反応になるのかも楽しみかな」

主「それと、これはコナンシリーズのお馴染みだけれど子供声優もいいよね。

 確かに上手くはないけれど、この作品が子供向けであるという意識が100パーセント伝わってくる。

 特に今作の場合は子供らしい場面、あるいは子供が話しても一切違和感を抱かない場面で起用されている。それはゲスト声優の林修も同じで決定的に映画の邪魔をしないような細かい配慮があった」

 

カエル「全体的に高い評価です!」

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

作品考察

 

全体的に行き届いた配慮

 

では、ここからは作中のミステリーなどの決定的なネタバレは避けながら、作品について語っていきましょう!

 

……ゲストキャラクターのレイチェル、可愛かったなぁ

 

カエル「え、わざわざネタバレパートで最初に語るのがそこなの?」

主「黒髮ロングの前髪パッツンキャラっていいよね……

 それは冗談として……いや、冗談でもないんだけれど置いといて、今作は多くのシーンで配慮が行き届いていた。それについて語っていこう」

カエル「まずは、わかりやすい工夫とはどこにあるの?」

 

主「まずは子供向けにいつも入る博士のクイズだけれど、これもしょうもないんだけれど、今回の舞台がどこなのか、というのを子供たちにわかりやすく伝える工夫となっている。

 ああいうダジャレは子供たちも好きなんじゃないかな? 公開初日の朝一ということもあって子供はいなかったけれど、その反応を見たかったかな」

 

カエル「シンガポールって初めて聞いた! っという子供も多いだろうし、その国の名前やマーライオンなどを知ってもらうというのも子供向けアニメ映画で大事な使命だよね。ドラえもんシリーズは毎回そこらへんが上手くて、感心したなぁ」

主「あとはOPがメチャクチャカッコいいんだけれど、これも一気に引き込まれるし、いつも通りとはいえちゃんと初見さん向けに説明が入り、今作で重要なキッドと京極さんの説明もある。

 こういうのってコナンだと当たり前だと感じるかもしれないけれど、とても大事だよ。なにせ、人生で初めてコナン映画を見る子供もいるわけだしね」

 

 

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ミステリーの難しさ

 

先にも語った”ミステリーパートの魅せ方の面白さ”ってどんなところなの?

 

ミステリーを子供に理解させるのは難しい上に、しかも面白くするのは腕がいるんだよ

 

カエル「さっきも語ったように、推理シーンなどは会話中心になってしまうし……原作のコナンなんて、文字ばっかりになってしまいがちだしね。

 漫画ならば理解できるまでなんども立ち止まって読み返すことも可能だけれど、映画はそういうわけにも行かないし……」

主「そのため、犯行現場に仮想のキッドとコナンが現れて語ることで視覚的も飽きずに、わかりやすく見せることに成功している。

 またミステリーとしてはレベルがそこまで高くないと思われるかもしれないけれど、あくまでも子供にも理解できるようなレベルに落とすのは難しい。しかも今作は無駄なキャラクターがほとんどいない。

 自分が痺れた演出は……言葉が難しいけれど、コナンが扮したアーサー平井とある人物が会話をするシーンなんだ

 

カエル「直接的なネタバレに繋がるために、ここは濁させていただきます」

主「そのシーンではブラインドで顔を隠している。

 これだけでその人物への不穏な様子などが出てくるし、一気に伏線の演出となる。

 また多くの大人の観客はそれだけでなんとなく裏を感じることもあるだろうけれど、そういう風に感じ取れる演出ってとても大事。

 たった数秒のワンシーンだけで、色々なことを表現してしまったね」

 

カエル「ふむふむ……」

主「それと大事なのが、序盤で新一に扮したキッドとコナンが今回のゲストキャラクターのレオンの家にいくシーン。ここではピアノの蓋を支える棒で”キッドとコナン””それ以外のキャラクター”という形に分けている。

 つまり、いつもは敵対しあう関係だけれど、今作はこの2人のバディとして機能していくよ、という演出でもある。

 このような細かい演出が2人の関係性を補完している。

 あとは……演出でいうと京極さんとレオンが語り合い、その力で守るものを問われるシーンも見所。

 ここでは”上座と下座”の演出と、それが入れ替わることによって京極さんの不安などを映像だけで表現している」

 

カエル「そこを詳しく語ると?」

主「最初に向かい合うシーンでは京極=上座、レオン=下座にいる。これは上座が主人公サイドであるというお決まりの流れなんだけれど、ここで京極が下座に移動して振振り返る。ここで下座から上座を見ると”不安”を表すとされている。

 つまり、それまでは迷いもほとんどなく正義の側にいた京極が、一気に不安を抱くという演出でもある。

 このあたりも含めて、いい味を醸し出していたね」

 

カエル「ふむふむ……」

主「それと、 CGの使い方も違和感が少なかったし、映像自体もリッチになっていた。

 モブの動きのヌルヌル感は気になったけれど、あくまでもモブだし一瞬だからOKでしょう。

 このあたりの映像の使い方もよかったよ」

 

 

 

 

本作で多用された三日月の意味

 

そういえば、三日月のシーンが多かった印象かなぁ……これって意味があると思う?

 

多分、シンガポールだからなんじゃないかな?

 

カエル「そういえばシンガポールの国旗にも三日月があるね」

主「国旗に三日月がある国ってイスラム教徒が多い国でもあるんだよね。イスラム教における三日月はシンボルであり『生きのびるために』という海外のイスラム教徒を扱った映画でも印象に残るシーンで出てくる。

 シンガポール自体は多宗教、多民族国家だけれど、イスラム教徒に配慮した形だと言われている」

 

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カエル「それと、他にも意味があるようだね……

 ”上昇する若い国家”という意味だね」

主「多分だけれど……1番大きな意味としては、やっぱりシンガポールを舞台にしているから国旗にも使われている三日月を映すことで、異国感や海外向けの得点稼ぎの部分はあると思う。

 だけれど、それ以外に意味を見つけるとしたら、上昇する若い国家=上昇する文化であるアニメ映画、あるいはコナン映画を祈念しているとも言えるし、さらには若い監督である永岡監督、あるいは前作の立川監督を表しているとも思える」

 

カエル「う〜ん……それは穿ちすぎじゃない?」

主「あとは、単純に『月=I LOVE YOU』の夏目漱石理論に当てはめると、今作はラブラブだけれど恋人とすれ違ってしまうカップルの物語でもある。

 その欠けた月=欠けた愛、という意味とすることもできる。

 まあ、いくらでもこじつけようはあるけれど、とても面白いモチーフだった。自分はこの次の項目とのつながりについて語りたい」

 

 

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音楽演出の巧みさ

 

今作で1番面白かったのはどこなの?

 

鳥肌は2回たったんだけれど、その1つが”月の光”のシーンだ!

 

カエル「日本でも多く使われるクラシック音楽だよね。映画を何作も見ていると、邦画洋画問わずに年間3作くらいは使われている印象があるかなぁ……」

主「この辺りは海外の人にも伝わるようにクラシックで、そして有名な曲を使ったとも言えるけれど、ここは物語としても煽るポイントなのに、あえて静かな曲で"抜き"にきたんだよね。

 ここが痺れたし、すごくオシャレで鳥肌ポイントだった。

 また先ほどから語るように三日月が印象に残る中で”月の光”というのがよかった。同じようにクラシックで月をモチーフにした楽曲……例えば”月光”などだと、全然違う印象を抱くだろう。

 ここは冒険でもあったけれど、音楽1つで新たな味わいを醸し出していたし、見事にあっていて、他の作品との大きな差別化を果たしたのではないかな?

 

カエル「ちなみに、もう1つの鳥肌ポイントはどこ?」

主「やっぱり京極さんの格闘シーンかなぁ……ここのバトル演出は作画も含めて必見の出来です!

 ラストまで上手くまとめてあるし、とても楽しく見れる作品です!」

 

 

 

次の監督は誰に?

 

では、この永岡監督のコナンは成功ということでいいのかな?

 

もう大成功でしょう!

 

カエル「興行はわからないけれど、でもこれだけ大きな引っかかりもなく楽しめたコナンは久々かもね」

主「前々から疑問だったけれど……多分『から紅』て永岡監督へのバトンタッチの意味合いもあったのかな? って。

 原作の有名なセリフを上手く生かしたり、サブキャラクターの恋愛をしっかりと見せたりしているのも同じだし、もしかしたら静野監督からのバトンの相手は永岡監督で決まっていたのかも。

 この2作は面白さなども近い部分があるんじゃないかなぁ……」

 

カエル「もともとコナンって蘭と新一の恋愛関係は当然本編でやるからあまり凝ったことはできないし、かといってサブキャラクター同士の関係性も変えられないから難しい部分はあるよね……」

主「勝手に……例えば園子と京極を別れさせることも、結婚させることもできないからね。本作だって、見なくても本編には全く影響はないわけだし。

 だからこそ『から紅』では平次たちを、今作では園子たちを描くことにより、お決まりのキャラクターの関係の深化を描きつつも、原作ファンにもサービスがあったりするなどの配慮を見せている。

 静野監督はアクションを豊富にするなどの工夫があった分、細かい部分は荒いこともあったけれど、永岡監督によってその粗はだいぶ緩和されたんじゃないかな?

 

カエル「前作の立川監督の次回作も見たいけれど、永岡監督の次回作も気になるよねぇ」

主「長年コナンを率いた静野監督の次はどうなるのかと気にしていたけれど

 立川監督はミステリー路線

 永岡監督はアクションやキャラクター重視路線

 と、コナンがもつ魅力を別の形から見せてくれた。

 この先は……来年の発表はされていないけれど、もしかしたら立川・永岡両監督が交互にコナンを制作する路線もありうるんじゃないかな?

 

カエル「ちなみに来年のコナンはあの人が登場するようだけれど、これも立川監督だとしたらという仮定の話だけれど、ゼロで安室さんを描いたから、もう一人の人気のあの人をピックアップするのかもね」

 

 

 

 

まとめ

 

では、この記事のまとめです!

 

  • 初の女性監督作品は大成功! バランスの取れた作品!
  • アクションやミステリーも見やすい工夫が多く、キャラクターの魅力も満載!
  • 次回作の監督は誰に? 今後もコナンシリーズから目が離せない!

 

近年のコナン映画では屈指の満足度でした!

 

 カエル「ちょっと予告の段階であまりにもぶっ飛んだ宣伝だったらドギマギしていたけれど、このできだったら大満足です!」

主「来年、監督が誰になるのかも含めて注目していきましょう!」

 

 

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