今回はみんな大好きな名作アニメである『ルパン三世』久々の劇場版作品についてのお話です!
……もしかしてスピンオフや特別企画ではないルパンの劇場版となると『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』以来か……
カエルくん(以下カエル)
「モンキーパンチ先生が監督を務めたことでも有名な、比較的ハードなルパンの映画作品だね。
その後もコナンと戦った作品や『LUPIN THE ⅲRD』シリーズもあったけれど、ルパンシリーズの通常の劇場版となるとなんと23年ぶりの新作ということになります!」
主
「とは言っても、毎年のようにテレビスペシャルを放送しているし、近年は新作テレビシリーズも制作されているから久々感は薄いかな」
カエル「うちはルパンシリーズはちょっとだけうるさい部分があるくらいにはファンだよね。
テレビシリーズも欠かさず見ていたし……その意味では、つい最近放送されたテレビスペシャルも感想記事をあげたかったなぁ」
主「ルパンシリーズの劇場版ってちょっとだけ難しい気がしているんよね」
カエル「大人気キャラクターだからこその難しさってこと?」
主「ルパンってさ、いろいろなイメージがつきすぎなんだよ。
多くの人が連想する人を殺さない義賊的な……というのは、原作ブレイカーとして有名な某国民的巨匠が原作を完全無視した名作の影響がとてつもなく強いわけでさ。
その分、どんなルパンも描きやすいけれど、だからこそ却って難しい……
どんなルパン像を描いても正解であり、間違えているとも言える。変装の名人らしく、その変わり身の早さを持つ作品のイメージも魅力の1つと言えるのかな?」
カエル「では、久々のルパン劇場版作品&初の3DCGアニメ作品がどのように仕上がっているのか、注目していきましょう!」
作品紹介・あらすじ
モンキーパンチが手がけた国民的人気シリーズ『ルパン三世』の23年ぶりの新作劇場アニメにして。初のCGアニメ作品。今作ではオリジナルの物語が展開されていく。
監督・脚本は大ヒットメーカーであり、2019年3作目の公開となった山崎貴が務める。
栗田貫一、小林清志などのおなじみのレギュラーメンバーのほか、山寺宏一、沢城みゆき、浪川大輔はOVA作品を除いたルパン単独の劇場作品には初出演となる。ゲスト声優にヒロインのレティシアを広瀬すずのほか、吉田鋼太郎、藤原竜也も出演。
ルパン1世ことアルセーヌ・ルパンが盗み出すことに失敗したとされる伝説のお宝『ブレッソンダイアリー』を狙いに来たルパン一味だったが、そこにいつものように銭形警部からの逃走劇が巻き起こる、しかしブレッソンダイアリーを狙うのはルパン一味だけではなかった。少女、レティシアは警備員に扮してお宝を盗み出すのだが、その裏ではナチスドイツとヒトラーにも関係した大きな野望が渦巻いていた……
映画『ルパン三世 THE FIRST』予告2【12月6日(金)公開】
感想
では、Twitterの短評からスタートです!
#ルパン三世THEFIRST
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2019年12月6日
みんな大好き赤ジャケットルパンらしさが詰まったルパン成分100%の作品
2Dの金字塔にいかに3DCGで挑むのか? という挑戦とルパンらしい王道の展開と大野音楽に痺れる人も多いはず
ただしルパンという題材で王道をやりすぎかな…もっと物語は攻めてほしかったな pic.twitter.com/E4YGMkUtV7
”ルパンの映画”としてみたら100点に近い出来だったのではないでしょうか?
カエル「お、これは高評価なのか!?」
主「みんな大好きな赤ジャケットルパンの、ファミリー向けのお約束を踏襲した映画に仕上がっていたし、ルパン三世と聞いて最もイメージしやすい、オーソドックスな作品になっている。
だから”ルパン三世の映画”に興味を持って劇場に来た人にしてみれば、きっとその期待に応える作品となっているはずだ」
カエル「じゃあ、傑作なの!?」
主「……まあ、なんていうかな。ちょっと豪華なお店に来てカツ丼を頼んだら、オーソドックスなカツ丼が出てきた、というようなものだよ。外観も変わっているし、値段もいつもより高いから期待していたら、確かに器や内装は豪華なんだけれど、中身は普通のカツ丼が来た、というね。
ルパンの映画、キャラクタームービーとしては完成度が高いものの、1作の映画作品としてはほとんど物語に挑戦する精神を感じずに無難&無難な映画に仕上がっていた。
だから……不満に思う気持ちもよく分かるし、それはそれで正当なものだろう」
う〜ん……かといって、山崎貴監督の悪名高き『映画ドラクエ』のような挑戦をすると、また賛否が分かれるし……
自分はあの作品はそこまで悪くないと思っているけれどね、ちょっと叩きすぎじゃない?
カエル「”映画としての挑戦”をすると、それを望んでいなかったファンに怒られて”キャラクタームービーとしての無難”を選ぶと肩透かしと言われるんだね……」
主「だからすんごく難しいんです。だったら、押井守が一時期語っていたけれど『ルパンなんて存在しなかった』といういつもの押井節全開の物語の方が、賛否は割れるだろうけれど批評性が宿っただろう。
今作については物語面においてはそこまで語ることもなく……賛否がはっきり分かれて語りたくなる作品がいい作品と自分は思っているから、その対極にいるような作品になってしまったね。
ただし、最初に語っておきたいのは大野雄二の劇伴の良さ!
この作品を語るのに、音楽の力は絶対に欠かせないので、そこは後々改めて語りましょう」
映像面の挑戦〜2Dアクションを3DCGで魅せる〜
今作は初の3DCGアニメーションとなったけれど、その影響はどうだった?
”普通のルパンだった”と思わせること……ここがとてつもない挑戦だったのではないだろうか?
カエル「今作では多くの人が”いつものルパンだ!”という感想を抱くのかなぁ……後半はCGらしい描写も多くて、映像としてはリッチだけれど、それがルパンからはちょっと逸脱しちゃった思いもあるかな?」
主「でもさ、自分はこの映画のCG表現はすげぇなって思ったよ。
”いつものルパン”として観ることができるというのは、とてもレベルが高いことだ。
実はずっと山崎貴監督だから制作は白組だろうな、って思いがあったけれど、今作はトムス・エンターテイメントと、その子会社のマーザ・アニメーションプラネットが政策を担当している。
このマーザ・アニメーションプラネットは過去にも『KINGSGLAIVE FINAL FAMTASY XV』『バイオハザード:ヴェンデッタ』などのとてもつもない映像美を誇るCGアニメ映画を製作しており、その技術力は認めるところだったけれど……今作も映像面は感動したかな」
じゃあ、今の日本のCG制作会社でも高い力を持つ制作会社が主となって制作した、レベルの高い作品なんだね
もちろんディズニー/ピクサーと比べるとあれかもしれないけれど、十分高いレベルにあるんじゃないかな?
主「特に自分は前述のドラクエ映画など手がけた白組、また2019年秋から放送が開始した『BEASTARS』などを制作しているオレンジなどが、日本のCGアニメ制作会社としては抜けていると思っている。今作のマーザもその中に入れるべきなのではないかな?」
カエル「映像のどんな部分がそれほど優れているの?」
主「2Dアニメの持つ快楽性を3Dで表現しようとしたところだよ。
今作を見ると誰もが大巨匠の『カリオストロの城』を連想すると思うけれど、あの作品はルパンシリーズに対する功罪が非常に大きい。
国民的人気シリーズになるルパンのイメージを植え付ける一方で、原作のイメージを徹底的に破壊した……とかね。
でも、その中で功の部分で大きいのは日本の”アニメ”を作り続けてきた稀代の天才アニメーターたちだからこそ作り上げられた”動き”の魅力。
今作でも登場する……例えばルパンジャンプ。あれは手書きのタイミングなども含めて手書きアニメだからこその表現ということもできる。
それが後年にも引き継がれ、ルパンらしい動きというのものが確立されていったわけじゃない」
手書きの魅力をいかにCGでも再現するのか? というのは重要な問題だよね
そのために”セルルック”やら、色々な手法が出てきているわけだ
主「2019年もそこに挑戦するような映画……例えば『HELLO WORLD』 なんかは一流アニメーターである堀口悠紀子を連れてきて、手書き表現とCG表現の融合を目指した。
また、自分は苦手のスタジオとしてよく名前を挙げるけれど『HUMAN LOST 人間失格』のポリゴン・ピクチャアズも、日本のアニメの魅力を再現しようと努力している」
主「それでいうと、自分は今作の方向性はとても好きだし、好感が持てる。
つまり”ルック=見た目”を真似するのではなくて”動き”を真似しようという挑戦がとてもよく出てきた。それはアニメーションとしては至極まっとうなことではないだろうか?
だからこそ、物語的にはつまらないくらい超王道。
でもそれは『カリオストロの城』などの魅力をCG表現で再現しようとしたからこその王道である。
だから、本作は明確に”ルパン三世”を描こうとしているわけですよ。
そのレベルが……物語的にどうこうではなくて、動き、表現としても高い部分に至ろうという覚悟が見える。
その点において、高く評価したい……しなければいけない、くらいの思いがある作品でもある」
キャラクターと声優陣の演技について
じゃあ、大事なキャラクターの描写や声優陣の演技はどうだった?
概ね満足のいくものだったのではないのでしょうか?
カエル「いつものレギュラー陣に関しては何一つ文句がないよね!」
主「今作の場合はプレスコ方式……つまり、声優が先に声のお芝居をした後に、それに映像をつけていくという方式を採用している。
今や、ハリウッド大作アニメでは当たり前のようになった方式でもあるね。
だからこそ、声の演技がとてものびのびとしており、そこの演技をつけているから動きも面白くなる。
キャラクタームービーとしてはほぼ100点という理由もここにあるかな。
まあ、ちょっとだけ言えば最近話題の小林清志の次元が近年心配になることがあったけれど、今作ではまだ往年の艶が感じられたことに安堵するのと……近年の作品を考えると、たった数年でここまで声にお歳を感じるようになったのか、という寂寥の思いもある。
でも小林清志ボイス以外に考えられないのも事実。最後まで次元として走り抜けてほしいし、イーストウッドと同じくら長生きしそうな活力のある方なので、大丈夫でしょう」
今作のゲストヒロインであるレティシアを演じた広瀬すずはどうだった?
……ぶっちゃけ、演技そのものは上手いとは思わないよ
主「たださ、アニメの声優って面白いもので、声の演技だけで優劣を決めるものではない。
絵の演技(キャラクターの演技)が素晴らしいのに声が劣ると声優のせいにされるけれど、その逆で絵の演技が劣るのに声優の演技が素晴らしいとそれもそれで気になるものなんだよ」
カエル「……あれ? その理屈だと、この映画は絵の演技もうまくないって話にならない?」
主「ここがプレスコの最大の利点を生かしている。
レティシアの映像の演技、アニメーターたちがつけた演技は”広瀬すずの芝居の再現”になっている。例えば割と序盤の方に貝殻? を耳に当てて『歴史の音が聞こえない?』みたいな芝居があるんだけれど、そこは広瀬すずの実写の演技を見ているような既視感があった。
つまり”広瀬すずをアニメートしている”んだよね。
だから、実写化した時にも彼女が演じそうな役柄を用意している。ここに現代屈指の明るいヒロインを演じられる広瀬すずだからこそのキャラクターであり、おそらく脚本も当て書きした部分はあるのではないか?」
カエル「それは吉田鋼太郎などもそうなのかもね……藤原竜也だけは違ったかな? ただ2人とも声優としての実績も十分で、もはや”俳優枠”みたいに語るのが失礼な方々でもありますが……」
主「そして、キャラクターたちの動きがまた素晴らしい。
不二子のギリギリ健全に保っていられるくらいのセクシーさとかは、沢城みゆきの演技も相まって魅力がたっぷりだ。
ルパンや次元なども同様で、声に対して映像をつけているからこそのキャラクター性、そして上記のような”手書きの動きの追求”によって、CGとは思えない屈指のキャラクター性を獲得しているね」
以下ネタバレあり
作品考察
本作を支えた音楽と脚本の問題点によって生まれた”ルパンらしさ”
ここからはネタバレありで語っていきます!
本作を”ルパンらしい!”とするのに1番貢献したのは音楽だろう
カエル「今作ではルパンシリーズに多く携わった大野雄二が音楽を担当しており、エンドクレジットでも異例といえるくらい上位で”音楽 大野雄二”とクレジットされていたよね」
主「キャラクタームービーにおける音楽って1番大事でさ、いつも語るけれどコナンで『僕は江戸川コナン 探偵さ!』みたいな前口上や説明って、もはやコナンを見に行く層には説明不要なんだよ。だけれど、毎回入れているのは”お約束が最大のキャラクタームービーらしさを生み出す”ということを理解しているから。
音楽というのはその意味で最も重要。シティハンターで『Get Wild』が流れれば全部OKというのと一緒だよ」
カエル「その例えは乱暴だけれど、今作もOPアニメーションが非常にカッコよかったし、入り方もベストだったよね。アニメ版に親しんだ人であればあるほど『あの曲がかかってくれた〜』という感動もあるのではないでしょうか?」
主「郷愁感を誘うよねぇ。
一方で何度も語るように物語性に最先端のものは一切感じない。
言ってしまえばわかりきっているお約束の集まりなんだよ。だからこそ”ルパンらしい”とも思える。
ただし、後半はSF色をやりすぎたかなぁ……あの空飛ぶ船のシルエットなどは面白かったし、FFを連想したけれど、でもちょっとルパンとしてはやりすぎな印象かな」
アニメーションとしても試練だった”3つの試練”
その脚本でも特筆すべき点はいくつかあるの?
”アニメーションとして面白さの追求”を目指した脚本だったのではないだろうか?
主「その象徴となるのが”3つの試練”のシーンだ」
カエル「重力を無視する部屋、光の道、レーザーのたくさん打ち出される空間を抜ける、というものだね」
主「まず”重力を無視する”といのは独特の浮遊感や、上下が逆さまになったアニメーションならではの面白さの追求に思える。
また光の道は斬鉄剣という超便利アイテムを放棄させるための試練でもあるけれど、あの部屋の光の形がとても美しくて、映像としても見どころが多い。
そしてレーザーのたくさん打ち出される空間は、文字通りこの映画で1番の見せ場にもなる。あそこで”ルパンはかっこいい!”と思わせられなかったら、ただの敗北です。その3つの試練に、この映画は勝ったと言えるのではないでしょうか。
あとはアクションシーンのみならず、レティシアに祖父の真実を告げる船のシーンの静かさなども見どころがあったね」
カエル「じゃあ、演出ありきな脚本だったのではないか? という話だね。
あのレーザーのたくさん出るのはルパンらしいギミックだとも思ったかなぁ。それこそ『DEAD OR ALIVE』でもあったような……もう見たのが十何年も前だから曖昧な記憶だけれど……」
主「山崎貴の脚本はつまらない、というのが通説だし、それに対しては自分も納得する部分も多い。今作もセリフがスッゲェつまんなくて、そこは不満。声優陣の演技でカバーしているし。
でも”映像演出のための脚本”と考えると、とても考えられているようにも感じられる。
その意味ではアクション映画に近いものがあるんじゃないかなぁ……アクションを魅せるための脚本であって、その出来そのものをグダグダ語るものではないしね」
本作の物語が持つ批評性〜過去と現在の物語〜
じゃあ、この作品の物語って一切の批評性がないの?
う〜ん……実はすごい意欲作な印象もあるんだよね
カエル「え、ここまでの話を全て撤回することになるんじゃない?」
主「例えばさ、今作のキャラクター像って以下のようにまとめられる」
- ルパン三世→ルパン一世の縁にけじめをつけに来る
- レティシア→祖父の縁にけじめをつける
- ゲラルト→過去のナチス政権の復活をもくらむ
主「ナチスというのはアルセーヌ・ルパンがフランスを代表するキャラクターということもあるのか、ルパン三世では何度も取り上げられた敵役だから、何らかの作品のセルフオマージュの可能性もある。
だけれど、こうして並べるとみんな”過去の因縁によって動かされる”という物語であるわけだ」
カエル「ふむふむ……現代でこれだけ血の縁を描くのも珍しいのかな?」
主「ルパン三世というのはアルセーヌ・ルパンの才能を受け継ぎつつも、その縁からはある程度自由である。自分の大好きな『ワルサーP38』の名言を借用すれば『自由でいるためにはやらなければいけないしんどいこともあるんだぜ』ってことで、自分が自由でいるために今回も行動したとも言える」
レティシアは血の縁に縛られているんだけれど……2人の祖父の間で揺れている
主「ランベールは描き方が乱暴だったけれど、孫への思いと自分の野心に揺れる人間臭い部分もあった。
レティシアは2人の祖父の思い……才能と考古学の知識、そして命そのものを受け継いだキャラクターであり、過去としっかり向き合った上で自分の道を歩んだキャラクターと解釈できる。
一方でゲラルトはあくまでも過去にしか興味がなく、そこに縛られ続けている。彼は自分自身が世界の王になる気もなく、あくまでもヒトラーが大好きなだけである」
それで語ると、ゲラルトがいかに縛られた存在かわかるね……
そして、この構図は”過去のルパン作品と今作のルパン作品”という構図にもつながる
主「つまり、彼らが縛られている過去の人物……祖父への尊敬などというのは、そのまんま『ルパン三世の過去作たち』ということもできる。
今作は祖父=過去作の思いや手法を受け継ぎつつ、それでも新しいものを見せよう、という気概に満ちているわけですよ」
カエル「……過去の名監督や名作に捉われていると、ゲラルトみたいになっちゃうとも言えるのかな……」
主「あの超兵器を出して全部をぶっ壊す、ということもできるんだけれど……でもそれをしなかった。いや、自分としてはそれをやって『映画ドラクエ』の再来でもそれはそれで面白いとは思うけれど、その道は選択しなかった。
トムズが許してくれないかな?
でもさ”CGでもこれだけできます、手書きの良さを表現しつつ、新しいルパンをつくれます”ということを表現するための脚本だったとすれば、これほど適しているものもないのではないか?
なぜ今作が”THE FIRST”なのかというと、今作がCGアニメのファーストであると同時に、ファースト達への敬意を込める一方で、新作ルパン復活の狼煙を上げる作品にしようという覚悟を込めたからなのではないでしょうか?」
まとめ
では、この記事のまとめです!
- 王道過ぎるほどに王道なルパン映画!
- 物語の流れには不満があるものの、映像を見せる脚本としてならば納得!
- キャラクターたちの生き生きした姿と声優陣の演技は健在!
- 2Dの金字塔の動きを3DCGで描いた功績に拍手を!
これはこれでアリだと思います
カエル「2019年はモンキーパンチ先生や井上真樹夫さんが亡くなられたこともあり、ルパンとしては残念な気持ちになることも多い1年になってしまったかもしれません」
主「それだけ長く愛された作品ということもできるし、こればっかりは防ぎようがないのですが……やはり色々な思いがよぎるのも確かです。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
だけれど、同時にこのような”古き良きルパン”と”新しい挑戦”の両立した作品が生まれたことは、特筆すべきことでしょう。
原作のようなハードな世界はOVAの作品で、ファミリー向け作品はこのような路線で様々なルパン像をこの先も見せていただきたいし、見せてやるというトムズ・エンターテイメントの思いが伝わってきた作品でした」