今回は『HELLO WORLD』のネタバレ感想&考察記事です!
この記事は全体的にネタバレありになります
カエルくん(以下カエル)
「ネタバレなしの記事が読みたい方はこちらを参照してください」
主
「上記の記事では試写会で鑑賞したので、若干褒めを多めに中心に論評しています」
カエル「それでは、早速になりますが記事のスタートです!」
作品紹介・あらすじ
テレビアニメ『正解するカド』の脚本やSF小説家としても活躍している、野崎まどを脚本に迎えてCGアニメ映画化した作品。
『世紀末オカルト学院』や『ソードアート・オンライン』シリーズなどの伊藤智彦が監督を務めるほか、キャラクターデザイン・作画監督に『けいおん!』などの堀口悠紀子、主題歌にはOKAMOTO'Sや髭男dismなどの人気アーティストが参加。制作会社は『楽園追放』などのグラフィニカが担当する。
キャストには主人公の堅書直実を北村匠海、ヒロインの一行瑠璃を浜辺美波のキミスイコンビが務めるほか、直実の前に現れる謎の男を松坂桃李が演じる。そのほか福原遥、寿美菜子、釘宮理恵、子安武人などの人気声優が脇を固める。
2027年の京都ではデジタル化がさらに進んでいた。本が好きなごく普通の少年、直実は高校生になり、引っ込み思案の自分を変えようとするがうまくいかない。そんなある日、10年後の未来からやってきたというナオミという男性と知りあう。彼の役目は直実の彼女となるクラスメイトの瑠璃が事故に遭うのを防ぐことだった。ナオミの指示に従いながらも、瑠璃との関係を深めていくのだったが……
映画『HELLO WORLD(ハロー・ワールド)』予告【2019年9月20日(金)公開】
改めて評価&感想
ハローワールドの評価の難しさ
ではでは、改めて評価を語っていきましょう!
非常に難しい部分がある作品だとは思う
カエル「試写会組でも大絶賛する人もいれば、イマイチだなぁ……と語る人もいるよね。この辺りは当然いろいろな評価があって当たり前だとは思うけれど……」
主「今作はやっぱりCGアニメとしての表現はまだ稚拙と言わざるをえない。
例えば、モブキャラクターと主要キャラクターが並んだ時に、その存在感が薄れている印象もあった。
それを防ぐために髪の色をモブキャラは黒くする、名前アリのキャラクターは赤くするなどの工夫があるにしろ、顔の差別化や表情表現は乏しく見えてしまった」
カエル「有名な漫画家でも美人の表情は1種類とはいうけれど、そういうレベルではない違和感があったかなぁ」
主「全くアニメを見ない人に『どれが主要キャラクターか?』とキャラ一覧を見せても判別できないんじゃないかな。
それと……これはもはやCGアニメの宿命とも言えるかもしれないけれど、日常描写には難があるのは変わらない。
特に本作のような作品は日常描写、我々の日常と同じような舞台で見覚えのある舞台が多く画面に映し出されているからこそ、より違和感が強くなるのかもしれない。
さらに堀口キャラデザだと比較対象が『けいおん!』とかになりがちだから……京アニと比べたら余計に表現力の差が目につくよね。
セルルックは新しい日本的なCGの模索ということで一定の評価をしたいけれど、レベルが高いと言い難い作品も多くあり、まだまだ発展途上だろう。
この辺りはこれからさらに進歩を待つ部分ではあるけれど……難しいポイントだよなぁ……」
本作で感じた物語のうまさ
今のは難点ではあるけれど、逆に良かった部分はどこにあったの?
まずは小説家が脚本を務めたように、構成などのうまさを感じさせる部分が多かった
カエル「前回の記事で挙げた『冒頭のキャラクター描写のうまさ』とかと関係してくるのかな?」
主「例えばノベライズ小説だとマニュアルを眺めながら自分を変えるために行動する描写があるけれど、どうしても文字で表現するとテンポ感がゆったりになってしまっているように感じられた。
そこはアニメ的にマニュアルを見せる文字表現と主人公たちの行動を交互に、テンポよく見せることによってキャラクター描写による性格の説明と、コメディや物語を軽くするための工夫として仕上がっている」
カエル「でも、それは小説家が〜というよりは、映像化スタッフの手腕だよね?」
主「本作で重要なのは”マニュアル”の存在なんだ。
まずはキャラクター設定として以下の3つのパターンを示している」
- 直実=マニュアル通りに実行するのも難しい少年
- 瑠璃=直実のマニュアルを読んだかのように実行する、憧れもある存在(マニュアルを必要としない)
- ナオミ(謎の男)=マニュアルを作成する
主「自己啓発本や、マニュアル1つをとってもキャラクターの個性が上手く発揮されている。
そしてナオミはマニュアルと同時に直実の世界を創る存在としても活躍しており、それがこの映画の味につながっている」
カエル「ふむふむ……」
主「同時に、マニュアルを通して直実の成長も描かれている」
マニュアルを実行することすらできない少年
↓
ナオミのマニュアルどうりに実行する少年
↓
ナオミのマニュアルや世界を壊す=マニュアルを無視する少年
主「マニュアル=世界の法則、あるべき姿というものを踏襲し、その先に壊していく存在として成長していくわけだ。
自己啓発本をキャラクターの性格設定の対比だけでなく、成長の比喩として使うなどの計算が感じられる」
デジタルとアナログ
本作では直実が本が好きという設定があるよね
デジタル世界とアナログの存在(本)の融合が感じられるな
カエル「本って今作の場合は重要なアイテムだよね。
それこそ、先に挙げた自己啓発書やマニュアルもそうだし、直実と瑠璃をつなぎ合わせるのも本であり、結び付けるきっかけになったのが栞だし、2人を決定的に近づけるトラブルも本が関係していたよね」
主「この作品の舞台はデジタルだし、超常能力を持つアイテムも登場するけれどアナログで結びつく関係性も描いている。
ここは……手法とも一致しているんじゃないかな?」
カエル「手法というと”CGアニメである”ということが?」
主「自分は世間では酷評の嵐である『ドラゴンクエスト ユアストーリー』を一定の評価をしているけれど、それは……直接的にネタバレになるので言葉を濁すけれど”CGアニメだからこそできる、やるべき物語”という側面が強く発揮されているからだ。
その意味では本作も似たようなものであり、デジタルの中の社会を描くのにデジタルであるCGの表現は一致している」
カエル「予告にもあるけれど叩かれた瞬間に処理落ちして、顔がブレると言えばいいのかな? 揺らぐ描写もあるし、その意味ではCGで描いているからこその味かもしれないね」
主「本作の場合どこまでを手書きで表現し、どこまでをCGで描いているか、その境界線はわからないけれど作画監督に堀口さんの名前があり、作画陣もそれなりの人数がいることからも手書きの描写が結構あるのではないだろうか?
そのデジタル=CG、アナログ=手書き作画という2つの異なるものを共存させる手腕として、狙っていたとしたら一定の効果があったのではないだろうか」
カエル「それこそ伊藤監督の手がけた『SAO』とはまた違うデジタル表現だったもんね。
あとは中盤から後半にかけての描写なども、シャフトのような攻めたものも見受けられて良かったかなぁ。
褒めようと思えばいくらでも褒められる作品じゃないかな」
セカイ系としてのハローワールド
本作と比較したい作品①〜セカイ系の作品の一面として〜
ここからはさらに掘り下げて”セカイ系作品”としてのハローワールドについて考えていきましょう
いきなりだけれど、自分が最初に比較したい作品はこちらです
カエル「2018年に放送されたテレビアニメ『SSSS,GRIDMAN』です。
ちょっとネタバレを含んでしまいますが、放送終了して一定の時間が空いていることからご容赦ください」
主「本作とグリッドマンの構造はほぼ一緒であって、それは”ある登場人物が見ているセカイのお話”ということだ。
セカイ系というのは色々な定義があるのだろうけれど、自分がこの場で考えているセカイ系の定義は”登場人物の行動や関係性の変化が、世界そものもの在り方に影響を与えていく物語”というものだと考えている。
そしてグリットマンと本作が描いたことというのは、実はほぼ同じなのではないだろうか?」
カエル「物語の大部分を占める行動によって、本来の自分が変化するって意味では同じなのかなぁ」
主「ここは一概に言いづらい部分ではあるけれど……セカイ系の作品たちの多くが”個人の行動の果てにセカイを変革する”というものだとするならば、本作はそれが逆だ。
つまり”セカイの変革の先に、自分の未来の変化が生じる”ということである。
なんというかなぁ……セカイ系作品とは”世界の平穏と個人たちの運命を比較”することで物語が構築されていたけれど、今作はそれもあるけれど、それ以上に”セカイを変えれば個人が変わる”ということを描いている」
”世界を変えたければ自分を変えろ”というのが旧来のセカイ系だった、ということだよね
そうそう。で、本作は"世界が変われば自分が変わる”というもので、結果そのものは同じなんだけれど、プロセスが正反対なように感じるわけだ
カエル「説明が難しいけれど、グリッドマンも本作も自分が変わったことによってセカイが変わり、最終的にもう1つ次元が上の自分も、大きく変化した、ということだもんね」
主「この辺りは近年の海外のアニメーションとは、また違う成長を遂げているんだよ」
近年の世界のアニメーションと日本のアニメーションの違い
もちろん、手法なども全然違うと思うけれど大きな違いってなんなの?
世界のアニメーションは”世界(地域、社会)の状況に翻弄される個人”を描く作品が増えているんだ
カエル「例えば……うちで大絶賛した作品だとブラジルのアニメーションである『父を探して』などはそうかもしれないね。
ブラジルの軍事政権下で親がいなくなり、子供だけで旅を続けていく、という物語のアート色が強いながらもオススメしたいアニメーションです」
主「他にも、うちで取り上げた中では2001年ぐらいのイスラム原理主義組織であるタリバンに制圧されたアフガニスタンを舞台に生き延びるために過酷な運命を辿った少女を描いた『生きのびるために』や、児童虐待などによりって親と離ればなれになった少年少女を描いたパペットアニメーションの『ぼくの名前はズッキーニ』などもそうだろう」
カエル「どれも小規模公開などで鑑賞された方は少ないかもしれませんので、是非とも手に取ってほしい作品です」
主「ここで紹介した作品はどれも”世界>個人”なんだよ。
不条理な問題や運命、社会の論理に振り回される個人を描いている。
でも、日本の作品……特に本作などのセカイ系の文脈にあると思われる作品は”世界=個人”あるいは”世界<個人”として描いているわけ。
いうなれば『世界の中で生きる私』を描く世界のアニメーションに対して『私の生きるセカイ』を描くのが日本の作品という違い。同じような言葉遊びに思うかもしれないけれど、内実は全くの別物だと考えている。
これは日本のアニメーションの現状として特に顕著なことだと思っているけれど、本作はそれが特に強く出ているのではないか? というのが自分の理論な訳」
カエル「ハァ……それがどのようにつながってくるの?」
主「そしてそれが次の項目に大きく関係してくる」
あの大ヒット作との比較
本作と比較したい作品②〜共通点の多い話題作〜
次に比較したい作品がこちらです
もはや映画好き、アニメ映画好きには説明不要の2019年屈指のヒット作『天気の子』ですね
カエル「これも”セカイ系だよなぁ”と言っていたけれど、今作とはどんな繋がりがあると考えているの?」
主「先に言っておくと、当然ながらパクった、パクられたなんて程度の低い話はしませんので悪しからず。
この2作には共通点が多いと考えている。
例えば、この2作とも3人の関係性で成り立っているけれど……より重要なのは男達2人の関係性なんだよ」
カエル「大雑把に表すとこんな関係になります」
- 直実=穂高
- 瑠璃=陽菜
- ナオミ=須賀
主「この2作の中でヒロインである瑠璃や陽菜というのは世界のために犠牲になることによって、世界の維持などを達成することができる。瑠璃の場合はナオミの思惑もあったけれど、あの世界の瑠璃は犠牲を強いられている点においては同じだ。
主人公の直実や穂高は最初はその運命に抗うことはできなかったけれど、それでも全力を尽くすことによって新たな運命を手に入れる。
それを途中まで手助けし、さらに敵(のような)になる大人勢という意味でも同じ。
なんならば、結果的にではあるけれど世界を正しい姿にあるために行動する警察官と今作のシステムといういうのも同じようなものである。基本的な構造はほぼ一致していると言っても過言ではない」
カエル「偶然ではあるけれど、結構似ているんだね」
キャラクター同士の関係性について
それでいうと、今作も主人公と手助けする大人の男性が重要な映画なんだね
自分に言わせて貰えば……ヒロインの存在はあくまでも”恋愛対象”でしかないんだ
主「トロフィーヒロインとまでは言わないし、主人公との恋愛という物語にアクセルをもたらす存在なのは間違いないけれど、でも彼女でなければいけない理由はあまりない。なんていうかなぁ……物語としては”恋愛が必要な要素だから配置しました”って感がどうしても拭えない。
むしろ、良作ともに重要なのは主人公と大人の男性……つまり穂高と須賀、直実とナオミの関係性である」
カエル「どちらも大人たちの過去の姿を、主人公に投影していたりとか……なんか共通点が多いのかも」
主「結果としては”世界ではなく個人を優先する”、あるいは主人公の行動を応援するという意味においても、この2人の顛末などはほぼ同じように感じられた。
この2作が最終的に語ったのは『世界なんて元から狂っているんだからさ』ってことに集約されるのではないか?
その結果、天気の子の世界はあんなことになってしまい、ハローワールドの世界は大きな改変を迎えた」
カエル「ふむふむ……その最後のメッセージ性まで同じなんだね」
主「”世界>個人”ではなくて、”世界<個人”の物語になっているわけだよね。確かに狭義のセカイ系の定義とは別に、3人以外の大人などもいて活躍したりするわけだけれど、ここまで突っ切っているのは面白い。
また、自分は過去には『セカイ系とは自己変革を表現してきた』と語った。つまり、恋愛などを通して自分が変化すれば世界は変わる、その自己変革を表現してきたのがセカイ系である。
そしてこれらの作品はさらに進化させたのがこの2作であり……その自己変革を見守る”大人になった主人公(あるいはその代理者)”という存在が生まれている。そして、その自己変革を時には反対したながらも、結果的に肯定的に見守っている。
その先に、世界に圧殺される個人を救う……”セカイよりも重要な個人”を描いたのではないか? というのが自分の意見なわけ」
今作のうまい部分と下手な部分を改めて考える
う〜ん……なかなか難しいけれど、多分『天気の子』よりも今作の方が評価が割れそう、という思いもあるんだよね?
とても難しい問題だな
主「自分が見た限りでは物語として、1作のシナリオのみを評価するのであれば、今作の方がレベルが高いように感じられた。
上記のようなマニュアルを用いたキャラクター設定などの説明や成長の明示もそうだし、まとまっているのはハローワールド。
『天気の子』は自分の評価としてはシナリオ面ではかなり苦しい。
だけれど、その苦しさやもがきの中から”正しさを叫ぶ”物語だから、それはそれでアリだと思う訳。
ハローワールドは……2019年に公開した似たような異世界(多元世界や恋愛要素が強めの既視感がある作品)系の要素があるアニメ映画、つまり『あした世界が終わるとしても』『ニノ国』と比べても、物語の完成度は抜けていると思う。
まぁ、他の作品が苦しいだけ、というのもあるんだけれど……」
カエル「ふむふむ……じゃあ、全体の評価としてはハローワールドの方が上になるんじゃないの?」
主「そこがなぁ……
自分は座組みや理屈で考えた面での評価、完成度はハローワールドの方が上だと考えている。
先に述べた”SF設定だから意義を持ったCG表現”など、面白い意図がたくさん見ることができた。
でも同時に……この作品でアガルということがあまり無い」
これは個人の感覚なので、しっかりと盛り上がったよ! と思う人も多いかもしれませんが……
その点、新海誠がやっぱり飛び抜けているのが、その映像の持つ説得力だよ。
主「自分はもはや宮崎駿、庵野秀明、細田守級だ! と語っているけれど、これは物語やシナリオに粗があると頭では理解していながらも、問答無用で引き込まれる映像的魅力があった。もちろん、それは多くの有力なスタッフの力でもあるけれどね。
だけれど、この作品は残念ながらそのレベルにはない」
カエル「そこと比べられたら8割以上のアニメ映画が苦しい戦いを強いられるよね……」
主「自分は天気の子評で『左脳が違和感に対して警鐘を鳴らしているけれど、右脳がスタンディングオペーション』と挙げた。
本作はその逆で『左脳は納得しているんだけれど、右脳が腕を組んでじっと座っている』という状況。
これだけ理屈では理解し、うまさや意義を理解しているのに、感覚を司どる右脳が全く働かない……そんな作品になってしまった」
座組みのうまさと難しさ
その感覚がうまく上がらなかった要因って、やっぱりCGの表現?
そうなるんじゃないかなぁ
カエル「先ほどもあげたけれど、まだまだ表現そのもので鳥肌を立たせるほどの衝撃が出てきていない、ということなのかなぁ」
主「本作の座組みは本当にうまくいっていると思うし、それぞれのスタッフの味がしっかりと出ている。
でも、やっぱり結果的には問題がある部分もあって……自分は声優陣は特にそうだと思っている。
勘違いしないで欲しいのは、顔出し俳優が声優をすることに反対なのではない。中にはいい味を出している人もいる。
本作の場合も、2人を起用したことを批判する意図はあまりないんだよ。
2人、あるいは3人は自身の全力の演技を果たした。
そこは評価するべきだ。
『君の膵臓を食べたい』コンビが主演という話題性もさることながら、キミスイの物語が……ネタバレをしないように語るけれど、ピュアな恋愛でありながらも社会の不条理に振り回される物語でもあった。
その救済の意味も込められているようにも感じることができるし、変な起用だとは思っていない。
ただし、この映画で俳優を起用したことそのものに疑問もある。
非常にアニメ的な作品であり、映像の表現力の乏しさをカバーしなければいけないはずだから、慣れたアニメ声優の方が良かったのでは?」
カエル「でも、結局は座組みが良かったけれど結果として難しい部分もある、という評価んだよね」
主「座組みそのものの意図は理解できるし、うまくいっている。でもその味が出し切ったか、作品全体にプラスになったのか? という問題だ。
堀口悠紀子のキャラデザの可愛らしさや魅力をCGアニメで完全に表現できたのか?
声優陣の起用は作品に合っていたのか?
1+1=2ではなく、3にも10にもなるのが映画の座組みの魅力だけれど、本作は意図などは自分も納得するのに1+1=1,5くらいにしかなっていないように感じてしまったのが、最大の問題かもしれないね」
最後に
いろいろ語りましたが、決して悪い作品ではありません!
いろんな感想が出てくるであろうという意味では、いい作品と言えるだろうなぁ