今回は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の感想記事になります!
待望のマリオが国内についに上陸じゃ‼️
カエルくん(以下カエル)
2023年の注目作として、待望した作品でもあるからね!
亀爺(以下亀)
まさか、あのクッパ坊やが映画の主役とはの……
カエル「……この映画の主役はマリオだよってのは置いておいて、亀爺はクッパとも知り合いなの?」
亀「そうじゃな。宮本さんちのカルビくんの息子がクッパじゃ。小さい頃はおしめも変えてあげたし、よく暴れていたところを、わしには懐いていたんじゃよ」
カエル「……宮本さんちって。しかもクッパだから親がカルビってのもわかりづらい……
そんな与太話は後にして、それでは記事のスタートです!」
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大手レビューサイト評価(公開3日目 4月30日時点)
Yahoo映画
4.1
映画ドットコム
4.2
Filmarks
4.1
これは日本でも高評価ですね!
作品紹介
キャスト紹介
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マリオ(CV クリス・プラット/宮野真守)
ルイージ(CV チャーリー・デイ/畠中祐)
ピーチ姫(CV アニヤ・テイラー=ジョイ/志田有彩)
クッパ(CV ジャック・ブラック/三宅健太)
ピノキオ(CV キーガン=マイケル・キー/関智一)
感想
それでは、Twitterの短評よりスタートです!
#マリオ映画
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2023年4月28日
最高❗️
イルミネーション史上最高傑作&ゲーム原作映像化作品の1つの完成形でしょう❗️
ドタバタな「楽しい」を追求するイルミネーションの映像とマリオが見事に混ざり合いゲームの体験がそのまま楽しめるエンタメとしてとても完成されている❗️
老若男女問わず、万人にオススメしたい❗️ pic.twitter.com/6tz2Rb7DuK
まさに、エンタメとして最高峰のゲーム原作アニメ映画と言えるじゃろうな
カエル「うちは制作したイルミネーションが好きで、多分他の映画・アニメ映画ファンよりも評価が甘い部分があるかもしれません。あと任天堂も大好きだから、その補正はかかっているかも……
でも、この映画はどの年代や誰に見せても面白いと答えるんじゃないかなぁ」
亀「まさに、ゲーム原作のエンタメ映画としては、1つの答えであり、到達点と言えるレベルの作品となっているの。
マリオらしさに溢れながらも、イルミネーションらしさも同時に兼ね備えており、さらに観るゲームとしても完成されておる。その意味では頭が空っぽになりながら、娯楽として楽しむのに最高の映画と言えるじゃろう」
一方で問題点があるとすれば、どのようなところになるの?
そうじゃなぁ……映画としてのa(アルファ)がない、とでも答えるかの
カエル「a?
それは一体どういう意味?」
亀「アメリカの映画サイト、ロッテントマトでは『批評家評が低い』ということも話題となったが、それはわしは理解できるかもしれん。
映画の楽しみ方はそれぞれじゃが……とにかく楽しい映画であるのは間違いないのじゃが、それ以上の何かがあったかというと、それはない。だから今作が面白かったとしても、人生マイベスト! と答える観客は、ほとんどいないかもしれん。
もしかしたら……それこそが任天堂とイルミネーションが抱える弱点というか、特徴と言えるのかもしれんの」
※詳しくは以下の記事を参考にしてください
イルミネーションと任天堂
ここで、制作スタジオのイルミネーションについて説明しておきましょう
今や、世界規模で活躍している新興の注目アニメーションスタジオじゃな
カエル「うちは結構イルミネーションの映画は鑑賞していて、好きな作品も多いよね。
それこそ、近年では世界的なヒットとなっている『ミニオンズ』だったり、日本でも吹き替え版の歌唱でも話題となった『SING』など、ヒット作も多数あります。アメリカのアニメーション映画を追っていたら、ディズニー/ピクサーの次……それこそドリームワークスとかと同じくらい、存在感を発揮している企業ではないでしょうか」
映像表現に関しては、まさに世界屈指といえるスタジオの1つじゃろう
カエル「2007年にできたばかりで、今でも順調とはいえ……世界的なIP(知的財産)と呼べるキャラクターがミニオンしかいないというのが、弱点なのでしょうか。
それこそ『SING』や『ペット』も一定の評価は得ていますが……」
亀「わずか15年ちょっとと考えると、十分な活躍でもあるが、アニメーション映画はキャラクター勝負と言っても過言ではない。
ミニオンズの新作となれば、それだけで日本でも50億円を狙えるほどのヒットを記録するからの。
近年は『グリンチ』なども含めて、キャラクターを様々獲得してきたが、ミニオン級のキャラクターがもっと欲しいと思っておったことは、想像できるの」
そこで登場するのが、映画制作に力を入れ始めた任天堂でした
こちらはイルミネーションと真逆ともいえる会社じゃな
カエル「もちろん説明は不要でしょう。創業自体は1889年という老舗であり、ゲーム産業の象徴的存在の1つ。さらに世界的IPや人気キャラクターを多数獲得しており、まさにディズニーと匹敵する企業です。
実はそこまでキャラクター商法には積極的ではない、保守的な姿勢が目立つ企業でもあったんだけれど、それが近年は一転。キャラクター商法に積極的に参戦し、スマホゲーム、テーマパーク、そして今作のような映画と、様々な分野に挑戦しています」
つまり、こういう図式じゃな
イルミネーションと任天堂の関係性
イルミネーション
○ 映像表現に長けている
× 人気キャラクターが少ない
⇅
任天堂
○ 人気キャラクターなどを多数所有
× 映像表現ができるスタジオやノウハウは乏しい
このように考えると、まさに理想的な関係と言えるの
カエル「この2つが見事に結びついた結果が、今作ということになるんだね」
亀「少なくとも現時点であるが、全世界興行収入が1000億円を突破ということで、大成功なのは間違いない。
まさに互いの思惑を超えたコラボレーション、マリアージュとなったわけじゃな。
映画スタジオとしての任天堂との相性
ここまではビジネス面での相性の話だったけれど、映画スタジオとしてのイルミネーションの評価や傾向についても、語っていきましょう
新興ということもあるのじゃろうが、批評家の評価はそこまで高くない印象じゃ
カエル「この場合の評価は何を指すのか、ということだけれど……興行やキャラクター、音楽のヒットはしているんだよね。
でも、賞レースだったり、批評家の評価などはそこまで高くない印象で……賞レースに関しては、かなり弱いスタジオという指摘も聞いたことがあるなぁ。
つまり、そもそもが観客評価が高くて、批評家評価が低いスタジオ、でもあると"」
亀「その理由を簡単に説明すると、基本としてイルミネーションは”ドタバタで楽しい”を追求していることが挙げられるかもしれんの。
どの作品にも共通することじゃが、観ていてしっかりと笑えて、楽しい作品が多い。
しかし、それ以外の部分……批評性、とでもいうかの。心に響くような、しっかりと練られているな、と感じるような物語性などには乏しい印象じゃ。
うちの例で申し訳ないが、イルミネーション作品は好きじゃが、ブログに書くとなると、単に『楽しかった』で終わってしまい、それ以外に中身のあることが少なくて、毎回困ることが多いの」
今は世界的にどのアニメーションスタジオも、メッセージ性やテーマ性に富んだ作品を作る中で、ドタバタの楽しさを追求するというのは、珍しいかもね
その代わり、スタジオの個性として『ちょっと悪い子や、ダメなキャラクターを応援する』というものがあるがの
カエル「それこそミニオン、怪盗グルー、グリンチは悪党の物語。『SING』はコアラを筆頭にちょっとダメなところを持つキャラクターたちだよね。
そう言ったキャラクターたちが、頑張るからこその面白さがある、と」
亀「そうじゃな。
そしてそれは今作にも踏襲されておるので、ドタバタとした面白さや、スタジオの個性もしっかりと発揮された作品になったといえるじゃろう」
日本語吹き替え版の声優について
今回、日本語吹き替えで見たけれど声優はどうだったの?
とても素晴らしかったのではないじゃろうか
カエル「今回はマリオを宮野真守が演じていますが、イケメンの人気者だし、かっこいい演技なのかなぁ? と思っていたら、さすが!
コミカルな演技もできるし『マンマミ〜ア』とか、あるいは『イヤッフ〜』などの掛け声もマリオそっくりで、とても上手かったね‼️」
亀「この辺りは芸達者な一面がとてもよく発揮されていた。
今はタレントとしての一面が目立つが、声優としても一流だと、改めて証明した形じゃな。
日本語吹き替え版は脚本からして海外版と異なるらしいが、その辺りの工夫も今作の魅力じゃろう。もしかしたら、海外のアニメーション映画であるが、日本語吹き替えの方が良いという声も上がるかもしれんな」
他のキャラクターも見事でした!
特にワシが気に入ったのが、クッパの三宅健太とピノキオの関智一じゃな
カエル「どちらも人気声優ですが、色々な側面を持つ難しいキャラクターでもあると思います。特にクッパは悪役だけれど、どこか憎めないところがあって……
任天堂のキャラクターってカービィのデデデ大王もそうだけれど、悪役一辺倒というだけではダメなんだよね。愛嬌が必要というか……
その意味では、しっかりと悪役をしながらも、愛嬌を感じさせる演技だったのではないでしょうか!?」
亀「それにピノキオの関智一は、それこそスネ夫の演技であるのじゃが、これがピッタシとはまっておった。単なるコメディ役だけでなく、重要な役であることも伝わってきたの。
他にもピーチ役の志田有彩も絶賛じゃ。
今作に関しては、キャラクターや声優に文句が一切出ないのではないかの?」
以下ネタバレあり
作品考察
映像表現の見事さ
では、ここからはネタバレありで語っていきましょう!
何よりも映像表現が圧巻じゃった
カエル「先から語っているように、映像表現が優れていて、しかもキャラクターものが上手いスタジオの本領発揮だよね!
特に序盤のブルックリンの街を横スクロールで動き回るマリオ&ルイージには、なぜだか涙が出ちゃいそうなほど感動して!」
亀「あそこで一気に心を掴まれて、この作品は成功したと確信したほどじゃったの。
さらにマリオカートもそうであるし、わしとして注目したいのは、マリオが初めてピーチ城に向かうシーンじゃ。
様々なギミックが溢れる街を歩き回りながら、お馴染みの音楽を背景に動き回る。そこを土管を使って移動していくところは、純粋に楽しいが勝る。
さらにその最後に見上げるピーチ城には、マリオ64で初めてピーチ城を眺めた時の興奮を思い出したようであった」
マリオ64のピーチ城
音楽の使い方
それと、イルミネーションといえば音楽の使い方も素晴らしいよね!
音楽映画の『SING』を制作したスタジオでもあるしの
カエル「あのマリオのお馴染みの音楽が流れるだけでも、テンションは爆上がりですよ!
しかも懐メロも出したりして、それが場面にピッタリとあっているんだよね!」
亀「a-ha の『Take On Me』などは『ミニオン大脱走』だったかの? 過去作にも使われており、今回も使うのかと、少し笑った部分はあったが……それでもピッタシと合っておったのは見事なものじゃった。
その意味では映像的快楽性と、音楽の快楽性の融合という意味では、ミュージカル映画などに近いのかもしれん。
近年はそのようなアトラクションのようなエンターテイメント映画がヒットする傾向にあるが、今作もまさにアトラクションムービーと言えるのじゃろうな」
キャラクタームービーとして
キャラクターに関しても、もう文句なしだよね!
ここはさすがイルミネーションと感じたの
カエル「もう、色々なキャラクターが動き回るだけでも楽しいし、ゲームをプレイしていると感慨深いポイントが山ほどあったよね!
しかもディディーコングなども含めて、隠しキャラクターもたくさんいて‼️」
亀「ここはとても納得できるキャラクター表現じゃったの。
特に今作に関しては、わしはマリオ&ルイージも見事じゃが、わしはキノピオとクッパがとても好きであった。
また、ピーチも拐われるイメージと異なり、とても勝気な女性像であったが……物語としてはマリオの案内役でもあり、師匠格というポジションという制作上の都合もわかるのじゃが、それ以上に『ピーチならばこれもありか…』と謎に納得させられてしまうものがあったの。
できれば続編を作っていただき、わしの大好きなロゼッタを登場させて欲しいものじゃな」
任天堂のマリオの物語性の薄さ
ここは少し弱点に触れることになるけれど、それすらも味ということで語っていきましょう
どうしても物語性に関しては、シンプルではあったが、課題を抱えているとも言える作品じゃな
カエル「課題というほど悪いということもないけれど、ここが疑問を持つのも、ボク達としてはわかるかなぁ……というところではあるね」
亀「ここは難しいポイントであるが、元々キャラクターを作り出すことに長けているのものの、物語に関しては難を抱えているのがイルミネーションじゃった。
さらに任天堂のマリオも、ここは……弱点とは少し違うが、力を入れているポイントではないの」
そりゃ、マリオはあんまりストーリー性はないゲームだからね
一部作品はあるにはあるが、それよりもゲーム性、アクション重視じゃからの
カエル「それでいうと……パッと思いつくのは『マリオRPG』とか『ペーパーマリオ』とかのRPG路線くらい?
それもストーリー重視ってわけではないし……マリオが大好き! という人は多いけれど、でも人生で1番感動したゲーム! とかだと、それはマリオは違うよね……」
亀「単純に楽しいを与えてくれる作品じゃからの。
その点では、ストーリー性は弱く感じたが、それはこの2社……あるいはマリオの特徴とも言えるのかもしれん。
ここが弱点となってしまったが、逆にここでストーリー性を厚くすると、今が90点としたら、120点が目指せたかもしれんが、50点になってしまう可能性もあった。
その意味では、手堅い作品とも言えるじゃろう」
最後に
というわけで、感想記事でしたが……全体としては、マリオ映画に望むものは全て入っていた印象だよね!
多くの場面で楽しめる作品に仕上がっておったの
カエル「80点を目指して、ともすれば90点を獲得していったというのかな。
変に120点を目指さなかったからこその傑作として、日本でも高く評価されるのではないでしょうか‼️」
亀「ちなみにわしは与太話であるが、大きなものが落ちてくるのを止める描写は全て『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』と思ってしまう病気にかかっているので、それはいいが……
あのラストのラストは、98年の『GODZILLA ゴジラ』(通称エメゴジ)のオマージュと思っておるのじゃが、それはどうじゃろうか?」
カエル「……さすがに考えすぎだと思うけれど、この成績ならば続編も間違いないだろうし、ぜひ続きも楽しみにしたいところですね!」
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