今回は大ヒット映画『SING シング』の続編である『SING2 ネクストステージ』の感想記事になります!
久々のイルミネーション作品が、大好きな『SING』の続編とあり、テンションが上がっておるぞ!
カエルくん(以下カエル)
「前作が日本でも大ヒットを記録しており、今作も大ヒットを期待したいタイトルだしね! しかも最大のライバルだったピクサーが配信限定だから、海外アニメーション映画としては独占状態だし!」
亀爺(以下亀)
「まあ、春は『ドラえもん』や『名探偵コナン』という強敵も待っているのじゃがな。
それでも、わしは今作が大ヒットしてくれると信じておるぞ」
カエル「それでは、感想記事のスタートです!」
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感想
それでは、Twitterの短評からスタートです!
#シングネクストステージ
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2022年3月19日
これぞイルミネーション!減点法では20点も、加点法では120点のアガってノリノリになれるアニメーション映画に!
前作と同じく愉快なキャラクターたちが所狭しとはしゃぎ回る圧巻のパフォーマンスは観ているこちら側もアゲアゲに!
吹き替え版で鑑賞もナイス配役でした! pic.twitter.com/fyfHPdYfaX
これぞイルミネーション!と言いたくなる出来じゃったの
カエル「アメリカのアニメーション制作会社も、ディズニー・ピクサー、ドリームワークス、スタジオライカなど色々ありますが、その中でもイルミネーションエンターテイメントの作品らしさがすごく発揮された形だったよね。
そういえば、イルミネーション作品って1年以上ぶりの公開だったのではないでしょうか。
そしてこれが、前作の『SING』をさらにド派手にしたような、アゲアゲな作品でした!」
亀「これは評価が分かれるかもしれんの。
イルミネーション作品の特徴かもしれんが、緻密な作り込みというものは薄い。はっきりといえば、減点ポイントも大きく、社会性や深い作り込みなどは、あまり感じられない作品が多いのも事実じゃ。
しかし、その爆発力が素晴らしい作品が多い。
優等生のディズニー・ピクサーに対して、こちらは破天荒で破茶滅茶なタイプというかの。ひたすら楽しく、場を盛り上げてくれるクラスメイトみたいなものじゃな」
減点法で観るか、加点法で観るか
だからこそ、減点法で見るか、加点法で見るかの違いになるんじゃないかな?
かなり粗い作りなのは変わらないからの
カエル「前作もそうだったけれど、真面目な物語として見ると、これがまた色々と問題が多くてね。結局は、音楽とアニメーション、キャラクターで乗り切ったという印象だけれど、今作もそこは同じ……というか、さらに良くも悪くもパワーアップしている印象というか」
亀「前作の特長をさらに倍増させた作品であったの。
だからこそ、問題が山ほどあったが……魅力的な要素もさらに倍増されていた。今作の評価はとても難しく、若干は人を選ぶ作品になっているかもしれん。
しかし、音楽に身を委ねたい、魅力的なキャラクターの躍動を感じたい、という方には、とても楽しめる作品に仕上がっていると思うぞ」
オススメ・評価ポイント
① 圧巻の吹き替え声優陣の歌唱力とバランス!
ではでは、吹き替え声優についてはどうだったの?
おおむね、満足する作品になったのではないじゃろうか
カエル「前作も歌手を中心にして、豪華声優陣と言われていたけれど、今作もそのまま引き続いて声優をされている方も多いので、その歌手のファンの方も安心して映画館に行けるかと思います」
亀「細かくみれば本職の声優陣と芸能人の声優では、演技力に差があるのも当然じゃ。
さらにいえば歌手と芸人でも大きく分かれてしまう。
芸人や役者の方々……内村光良、長澤まさみなどの演技はさすがというべきもので、感情表現などもしっかりとされておる。それに比べるとMISIA、大橋卓弥などの歌手は演技そのものは感情表現が幅広いというわけではない。
しかし、その朴訥とした演技がキャラクターに合致しておる。
象のミーナ、ゴリラのアッシュなどは、内気なところも多いキャラクターじゃ。それが感情表現が豊かではない部分が強調されているの。
本職声優と絡むとその甘さが際立つのじゃが、アニメーションやキャラクターとあいまり、これがあまり気にならなくなるのが、本作の吹き替え版が高く評価される要因じゃな」
キャラクターの個性も噛み合い、吹き替えが見事!
それでいえば、歌唱面ではもちろん文句なしだしね!
今回も歌唱が得意なメンバーの魅力が発揮されているの
カエル「それでいうと、うちは前回は吹き替え版もオリジナルの英語にこだわったために歌えなかった坂本真綾の日本語での歌唱シーンがばっちり入っているので大満足です!
レミゼラブルのエポニーヌ役ですよ、さいたまスーパーアリーナを埋めた歌手でもあるわけですから」
ファンとして待望の日本語吹き替えの歌唱シーンがしっかりと入ったロジータ
亀「……えらい私情が入っているの。
しかし、その見方はとても大切だと思う。その歌手の魅力を活かすような作品になっておるからの。
例え物語面では難があったとしても、抜群の歌唱とアニメーション表現があればオールOKになっていく……その意味では、バカでもわかる……
ゴホンゴホン! 失礼。
誰にでも通じる娯楽性を兼ね備えた作品じゃからな」
その意味では、キャラクターの個性が役者の個性にも合致していた良かったよね!
伝説のロッカーとしての役にもあっていた稲葉浩志
話題となったB'zの稲葉浩志も役にあっていたからの
カエル「字幕版、オリジナルでもボノが演じているということもあって、確かにそれなりの大物でないと納得しないだろうから、稲葉さんに白羽の矢が立ったのは納得というか。ここが胆だっただけに、引き受けてくれたことに興行側も安心しただろうね」
亀「もちろん、役者としては拙い部分もある。しかし歌唱力は完璧、そして過去に傷を抱える元トップスターということで、少し拙くても問題が少ない役じゃったし、何よりもこの説得力の前には、演技経験の有無など霞む問題じゃな。
最後に1つだけ文句をつけるならば……せっかく木村昴を起用しているのであるのだから、歌唱シーンを見せてほしかったという思いもあるかの。ここは物語の都合上仕方がないが、歌手に負けないくらい歌の上手い声優を……それこそ田中真弓、山寺宏一などを含めて多く起用しているために、ちょい役ではない歌唱を観たかったのは声優ファンとして思うところじゃな。
だからこそ、坂本真綾の歌唱はとても良かったと声優・アニメファンとして評価したいの」
② とても強い娯楽性
例えるならば『グレイテスト・ショーマン』とか『ボヘミアン・ラプソディ』みたいなものなのかな
音楽とパフォーマンスの強烈な体験は、まさに映画的な感動の1つかもしれんの
亀「先ほどバカにでもわかると言ったが、これはとても重要なことじゃ。深い社会性などは子どもにはわかりづらかったりするし、興味がない人もいるじゃろう。
それにわしも、これらの作品は大好きじゃしの、このエンタメ性には抗えず、思わず体を動かしてしまうほどノリノリになってしまう。
みんなが観に来ているのは、深い社会批評性ではない。音楽とミュージカルとキャラクターと吹き替え声優の歌唱シーンじゃ。
物語上の問題があるとしても、この歌唱シーンがあれば全てを帳消しにしてしまう。それが音楽の強さじゃからな。
日本でもアイドルアニメが全盛の時代でもあるが、音楽と絵を合わせるのは本来難しいが、それが可能になった現代では、これほど強力な武器はないじゃろう」
③愛嬌のあるキャラクターたち
そして何よりもキャラクターたちが魅力的なんだよね!
ここがイルミネーションエンターテイメントが最強のアニメ制作スタジオの1つである証拠じゃな
カエル「それこそ『ミニオンズ』だったり、『ペット』だったり、それから本作も当然そうだけれど、とても印象に残るキャラクターがたくさん登場しているスタジオだもんね!」
おそらく、ミニオンズは2010年以降に生まれたキャラクターとしては、最も知名度を獲得したキャラクターの1人なのではないじゃろうか
カエル「今作のキャラクターたちもすごく印象に残るし……最近のアメリカの映画のキャラクターというと、ミニオンズか、もしくはボスベイビーという印象が強いかなぁ。もちろん、ディズニーではアナ雪のエルサとかも知名度は高いと思うけれど」
亀「そうじゃろうな。
ディズニー・ピクサーとイルミネーションの違いとしてわしが思うのは、イルミネーションはイタズラっこなのじゃよ。
ディズニー・ピクサーはどこの国のどんな人が見ても褒めるような作品に仕上がっておる。それはそれでとても大変なことで、重要なことであるがの。
しかしイルミネーションの作品のキャラクターは、ちょっと悪い子が多い。しかしだからこそ、ディズニーなどにはない魅力を発揮しているわけじゃな」
今回でいうとコアラのバスター・ムーンなんかは、かなりの問題行動をしているもんね
あれはモデルとなったPTバーナムの影響もあるじゃろうがの
カエル「だけれど、それが魅力と……あとはノイズも生んでいると」
亀「そうじゃな。
今作で言えばオオカミ社長のジミー・クリスタル社長なども典型的な悪者系社長の姿なのじゃろう。アメリカの社長像に明るくないわしとしたら、WWEのビンス・マクマホンを連想したがの。あるいはトランプなんかもあるかもしれんが……アメリカの剛腕&悪どい社長像でもあるのじゃろうがの。
しかし、だからこそ出てくる魅力だったり、はちゃめちゃな面白さが宿る」
”上手くできた物語”が決して”面白い物語”ではない、ということかもしれんな
亀「それで言えば、イルミネーションはまだまだ改善点は山ほどある。特に物語の流れに関してはボロボロと言ってもいいくらいに、今作もあまり上手くはない。
じゃが、上手い物語では出てこない味わいがあるわけじゃな。
だからこそわしも褒めておる。
これもまたスタジオの個性として、しっかりと評価してあげればいいのではないかの」
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