物語る亀

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物語愛好者の雑文

劇場版 Free! the Final Stroke 前編 ネタバレ感想&評価 最終章も京アニの映像技術は完璧!

 

今回は『劇場版 Free! the Final Stroke 前編』の感想記事となります

 

 

 

前編だけの評価ということもあり、少し短めの記事となるぞ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「京アニがほこる女性向けアニメシリーズの金字塔であるFreeもついに最終章!

 というわけで、見に行ってきました」

 

亀爺(以下亀)

「このシリーズは映画も充実しているから、追いやすくて嬉しいの」

 

 

カエル「なんだかんだで追いかけてきたからね。

 あんまり女性向けの、男性たちがわちゃわちゃするスポーツモノって苦手な部分もあるけれど、本作はその嫌悪感もほとんどなく観れたよね。

 その意味では、男性にも女性にも愛されるシリーズだと思います」

 

亀「特に水の表現なども話題になったからの。

 ではでは、早速感想記事のスタートと行こうかの」

 

 

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(C)おおじこうじ・京都アニメーション/岩鳶町後援会2021

 


www.youtube.com

 

 

 

感想

 

それでは、Twitterの短評といきます!

 

 

 

安定の映像表現が楽しめる作品ではあったの

 

 

カエル「まず、間違いなく言えることは全体的な評価としては、かなり高めになるのではないでしょうか?

 もちろん前編ということもあって、1作の映画としての評価は難しいですし、あくまでもシリーズファン向けの作品なので……ここから入門というのも無理でしょう。

 同じ京アニ作品のシリーズ最終作でも『たまこラブストーリー』とか、あるいは『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ならば、映画版からの入門も可能だと考えますが……今作はそういうタイプの作品ではないってことだね」

 

亀「この視点がとても重要な印象があるかの。

 つまり、本作はあくまでも『”それまで作品を見てきてくれたファンの向けての”劇場版』であるということじゃな」

 

 

 

 

映像表現について

 

映像表現そのものは、さすが京アニという感じで、全く文句がないよね

 

見ていてはっとするような演技も非常に多かった

 

 

カエル「これはともすれば当たり前なんだけれど、キャラクターの理解度がとても深いというかね。

 仕草や動き1つ1つとっても、静止している瞬間がほとんどないのではないか? というほど作り込まれているし……その魅力というのが伝わってきた。

 どうしても女性向けの男性がいっぱい出てくる……何というか、乙女ゲーみたいな作品って苦手なんだけれど、Freeに関しては問題なく観れてしまうというのも、この映像表現とキャラクターの理解度があるというか

 

亀「リアルな方向の男性像ではなく、デフォルメされながらも、男性が観ても不快に思わない描写になっているというかの。この辺りは京アニらしいのかもしれんな。

 また水泳描写なども迫力があり、非常に見応えがあった……が、一方で競技シーンでは説明台詞が多く、映像で魅せることはできていても、映像で説明することができていなかったのが、少し気になるかの」

 

カエル「この辺りは水泳という、誰かと決着がつくけれど、直接コンタクトがないスポーツということもあるのかな。

 また陸上などであれば話は変わるのだろうけれど……」

 

亀「試合シーンがメインになる作品ではないしの。

 しかし、文句があるのがそのくらいじゃな。それ以外に関しては映像表現に関しては満点に近いじゃろう。

 2021年トップレベルとまでは言わんが、しかし劇場でやるべきクオリティにしっかりと仕上がっており、見応えはあったの

 

 

 

 

物語について

 

で、物語に関してだけれど……

 

ここはちと、評価が難しいかもしれん

 

 

カエル「物語的には、前編ということもあるけれど……全体的にはほとんど話が動かないというか、動いてはいるけれど、そこに感情が乗らないというか……少し変な気持ちがしたかなぁ」

 

亀「この物語の難しさでもあるのじゃが、基本的にはエピローグ風に見えるという部分が大きいじゃろう。

 大きな物語としては高校生編で1つの区切りを迎えておる。そして3期を経て今作に繋がるわけではあるが、世界を舞台に戦うというよりも、遥がどのような道を選ぶのか、というのが中心の物語となっており、より内省的な物語ということもあるじゃろう」

 

カエル「『二十歳過ぎればただの人』って言葉も印象的に使われていたし、才能と努力の壁でこえらないものも、結構強く描かれていたよね」

 

亀「じゃが、基本的にはテレビシリーズや劇場版から続く大きな物語の最終章というよりも、この映画そのものがエピローグ(後日談)という印象がとても強かった。

 冒頭の大学の文化祭などは、まさにキャラクターを魅せるためのお祭りであるし、色々な側面もあるよという説明的な表現と言えるじゃろう。

 わしとしてはやはり2クール目で大きな物語がひと段落つき、その後の物語の方向性が少し弱いように感じている部分もある。

 その中でこの映画が始まったことにより、やはりエピローグみが強く感じたのかもしれん」

 

 

エピローグ風っていうのは……終わった後の後日談だから、悪く言えばおまけみたいなものってことになるのかなぁ

 

ファン向けのサービスを目的とするアニメ映画では、よくある作品群である。むしろ、テレビアニメを基にしたアニメ映画としては、王道かもしれん

 

亀「もちろん、本作はおまけでもなければ、エピローグでもない。

 明確な最終章であるわけじゃな。

 しかし、物語を始動させるのが、ちと時間がかかったというか……ようやくドラマがスタートしたと思ったら、次回に続くになってしまって印象じゃな。

 物語が動き始めても、観客がそのストーリーラインに乗りづらいというか、結局は遥の内省的な面が強調されすぎた印象じゃ」

 

カエル「もちろん、それが悪いってわけじゃなくて……ここから後編を見ないとなんとも言えない部分はあるよね。

 ただ、前編だけの評価を現時点ではしなければいけないわけだから、その意味ではまだ全体の中盤ということもあって、評価が難しいってだけでさ

 

亀「基本的にFreeという物語、あるいはキャラクターが好きな人であれば、上記のような違和感は抱きにくいかもしれん。なぜならば、何度もいうようにファン向けであり、キャラクター表現や映像表現は一級品であるわけじゃからな。

 わしも記憶があるが、好きなキャラクターが動いているだけで嬉しいという気持ちはよくわかる。

 しかし、1作の物語としては問題があると言わざるを得ないし……あとは、あの今回の動き始めたドラマも、正直に言えば同じことの繰り返しにしか思えん。

 その行き違いを何回繰り返すのか? といういう思いもある。

 いい加減そこら辺は2人とも学習して欲しいし、ああいう言動を軽口として処理するのが、幼馴染の男性のコミュニケーションという印象もあるかの」

 

カエル「ああいうのって、僕も記憶があるけれど……割と普通にあることだし、そこまで深刻にならないで処理しているよね。

 その意味では2人とも真面目すぎるのかな」

 

亀「良くも悪くも、後編を見なければなんとも言えないかの」