今回はアニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』の紹介記事になります!
基本的にはネタバレなしで書いていこうと思うぞ!
カエルくん(以下カエル)
今回は劇場公開前に試写会で見させていただいたので、作品紹介の記事ということになります!
亀爺(以下亀)
なのでネタバレはなし、褒め重視のレビュー記事となっておるぞ
カエル「今作も9月公開のアニメ映画で、それなりに注目している方が多いのではないでしょうか?」
亀「原作はガガガ文庫で新人賞を受賞した作品であり、こちらもライトノベルファンの中では話題になった作品のようじゃからな。
夏にふさわしい、爽やかな作品じゃな。
それでは、紹介記事をスタートしていくぞ!」
↓ネタバレありの感想記事はこちら↓
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作品紹介・あらすじ
声優・キャスト紹介
塔野カオル (CV鈴鹿央士)
花城あんず (CV飯豊まりえ)
塔野カレン ( CV 小林星蘭)
- カオルの父(CV小山力也)
川崎小春(CV小宮 有紗)
加賀翔平(CV畠中祐)
左 花城あんず(CV飯豊まりえ) 右 塔野カオル(CV鈴鹿央士)
感想
それでは、Twitterの短評からスタートです!
#夏へのトンネル 9/9公開
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2022年8月18日
トンネルを使ったタイムスリップSF恋愛作品
にゃるほど〜
田口智久監督をはじめとしたスタッフの映像化手腕が光った作品でした
キャラクターの躍動感のある瑞々しさが光ってましたね。しっかりと映画を観ている気分にさせてくれる作品でした pic.twitter.com/9OhtucYgc7
これはアニメ表現の魅力が詰まった作品じゃったの
カエル「今回はアニメを見てから原作を読んでいますが、その構成の変化などに驚いたね!
原作・アニメ版のどちらも人気が出そうだけれど、その媒体の特性を活かしているというか!」
亀「まずは映画の感想としては、とてもオーソドックスで多くの人に伝わりやすい恋愛劇である。それをSFを交えることで、甘酸っぱい恋愛を描いておるの。
主役2人のキャラクターにも好感を覚えるし、いい作品であるの。
一部からは試写の段階からとても良い評判が聞こえていたのじゃが、それも納得できるような出来栄えの作品となっておる」
本作の見どころ!
見どころ① 映像・演出
今作の見どころ紹介ですが、まずは何と言っても映像・演出の魅力です!
田口監督のうまさを感じさせる作品であったの
カエル「今作は田口監督が脚本・絵コンテ・演出も手がけており、かなりその力が多岐にわたって発揮されています。
特に映像面が本当に素晴らしいです!」
亀「田口監督の力を思い知ったの。
ファーストショットから、映像面に関してずっと感心しながら見ておった。それはアニメにおける映像的な上手さというのは色々な意味があるであろう」
こういった面が全て揃い、見事! と言いたくなる出来であったの
カエル「映像的にすごくリッチだったよね。
もちろん映画ということもあって、TVアニメ以上に厳しい視点を向けると思うけれど、なんだか映画を観たなぁ……という気分にさせてくれる作品でした!
意外と、アニメ映画でこの『映画を観た!』という気分になる作品って、そこまで多くないんだよね」
亀「もちろん田口監督だけの力ではなく、作画スタッフや美術、あるいは色彩設定スタッフなどの力もあるじゃろう。
特に今作は『映画大好きポンポさん』のCLAPの力がとても感じられた。
塗りなども含めて個性もあるし、仕上げ・撮影能力も高く、まさに映像・演出面では文句なしといっても良いのではないかの」
見どころ② 原作を見事に再構成!
次のポイントは原作を再構成した部分になりますね
この再構成がとても上手かったの
カエル「今回はアニメ映画→原作の順で鑑賞しましたが『こんなに変えているんだ!』と思うほど、その再構成のうまさが光った形でした!
物語の大筋を変えているわけではないけれど、映像化に向くように変化しているんだよね!」
亀「そもそも、原作が一人称で語られておることもあり、小説としてはとても適しているが、それを映像化するには、少し手を加えねばならない。
例えば……そうじゃな、一人称をそのまま映像化した作品で言えば『涼宮ハルヒの憂鬱』であったり、あるいは『化物語』などが思い浮かぶかの」
つまり、主人公の独り言(モノローグ)が入ることで視聴者にも説明するというスタイルだよね
しかし、このスタイルは癖が強く、今作のような恋愛作品ではあまり合致していない
カエル「上記の2作とも、どこかコメディ的というか、主人公がツッコミ体質だから活きる表現といえるもんね」
亀「それでは今作の魅力を出すことは難しいじゃろう。
その点では、そういったモノローグに頼ることなく映像化にあたり3人称視点で物語が作られている。
それでいながらも、色々な場面を細かく変更することによって、より2人の恋愛感などが強くなるように描かれておる。観客にも強く惹きつけられるようになっておるし、映像的な伏線……物語上の伏線だけではなく、映像的な快感が増すような仕掛けというのもいくつもされている。
その辺りも含めて、脚本も担当した田口監督の上手さがより際立ったと感じたの」
最後に
というわけで、ネタバレなしで語れるとしたら、この辺りかな
今後、田口監督をますます注目しなければいけないと感じる作品となったな
カエル「うちはどうしても監督などの作家性に注目してしまうけれど、もちろん2人の関係性の変化にハラハラドキドキする、王道の楽しみ方もできる作品です!
音楽の魅力もある作品なので、そちらを楽しみにされるのも良いのではないでしょうか!」
亀「これはもしかしたら、アニメ映画ファンがダークホースという作品になるかもしれん。
それくらいに大きく盛り上がってほしいと感じる作品であるの」
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