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物語愛好者の雑文

<辛口短評>映画『フルーツバスケット prelude』ネタバレ感想&評価 フルバファンに向けられた作品に

 

今回は『フルーツバスケット prelude』の感想記事になります!

 

こちらも根強い人気を誇る、漫画・アニメ作品となっておるの

 

 

カエルくん(以下カエル)

「連載が終わって何年もしているのに、再びテレビアニメ化を果たすだけでもびっくりだよね。そちらも好評だったようです」

 

亀爺(以下亀)

「今の……30代くらいかの、その年代にはバイブルと言っても過言ではないほどの人気を誇った少女漫画じゃからな。

 そのアニメ映画版ということもあり、期待して見にいったぞ」

 

カエル「では、感想記事を始めますが、今回はちょっと辛口目になりますので、ご了承ください」

 

 

 

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(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会


www.youtube.com

 

 

 

感想

 

それでは、Twitterの短評からスタートです!

 

 

 

良くも悪くも、フルーツバスケットらしいと言ったところかもしれんの

 

カエル「まず、うちのフルバ歴をお話ししておくと、原作漫画は10年ほど前に全部読んでいます。その時は結構どハマりしたよね。

 ただ、引っ越しの際に知り合いに全巻あげちゃったから、それ以来は読んでいないので……一応読者ではありつつも、結構忘れているところもあるのかな」

 

亀「そんなわしらから見ると、悪いとは思わん。

 むしろ、フルバらしさを感じる作品になっているのではないじゃろうか。

 色々と時代を感じる描写だったり……これはもう原作がそうなっているのであれじゃが、中学生との恋愛が倫理的に問題に感じてしまったりはあるが……まあ、あの時代の少女漫画では珍しいものではないので、そこはよしとするかの」

 

ただし、全体を通してみたときに……ちょっとどこをターゲットにしたのか疑問に思うような構成でもあったのかな

 

半分が総集編だったからの

 

カエル「今作って1800円均一の特別料金なんだけれど、別に物語そのものは約90分あるから、決して短いわけではないんだよね。

 それだけ払って、前半は草摩夾視点なんだけれど、これがまたどの層に向けて描かれているのかが、いまいちよくわからないというか……

 

亀「どうじゃろうな、総集編というものは……本来という言い方をするとちょっと疑問がある人もいるじゃろうが、テレビシリーズを見ていない人に対する説明や導入という意味合いも多いじゃろう。

 しかし今作に関しては、そもそも急に話が始まるし、それがなんの説明もなしに進んでいく。

 フルバは本筋の物語のキャラクター数も多い。今作では限られているとはいえ、いろいろなキャラクターが登場し、どのような話なのかが全く伝わらないまま物語は進行していく。

 その点では、あまりご新規向けではないのかもしれん。

 とはいえ、わかりやすい恋愛劇であるから、そこまで説明はいらんのかもしれんがな。十二支の話などもオミットしておったのしの。

 しかし、それではファンならば嬉しい内容かというと……どうじゃろうな。

 既に見ている場面ダイジェストで見るだけではあるし……新しい情報があるというわけでもないように感じられた。

 その点で言えば、この総集編には……言葉は悪いが尺を稼ぐ以外のなんの意味があったのかは、なかなか見えてきづらいものであったのかもしれんな。

 それが1作の物語としての構成としても、この前半はあまり意味があったとは思えないかの」

 

フルーツバスケット アニメThe Final 高屋奈月 Illustrations (花とゆめCOMICS)

 

映像・音響面について

 

次に映像や音響面について語っていきましょう!

 

これは……どうしても辛口になってしまうの

 

カエル「う〜ん……もともとすごく高いレベルを期待していたわけではないけれど、あくまでも劇場で上映するものだから、ある程度のラインは期待してしまうけれど……ちょっと大きいスクリーンのサイズに物語や映像が合っていなかったような印象だね

 

亀「特に映像面に関しては厳しい意見になるかの。

 例えば海を美しく見せたい、印象に残したいのはわかるが、実写の映像をただ合わせているだけに見えてしまい……いや、実際には色々と調整はしているのであろうが、その辺りも手抜きとまでは言わんが、ノイズを生んでしまっていたような印象じゃな。

 また印象に残るカットも少なく、レイアウトや演出面も凝っていたとは思えん。

 せめてテレビシリーズの勝負回くらいにはしてほしいとは思うが、それは難しい要求なのかの……」

 

何が苦しいって……これってたまにアニメ映画であるんだけれど、EDで流れるテレビシリーズで放送された映像の方がリッチに見えるんだよね

 

そこも含めて、映像面での勝負ができていないような印象があったかの

 

カエル「それでも『フルバが見たい!』というファンが来てくれるから良いけれど……近年は1800円で上映時間が短いシリーズがあるんだよね。

 それこそ『海辺のエトランゼ』とか、昨年の『ARIA』なんてのも1800円の特別上映作品だったんだけれど……映像面に関しても文句が出にくい内容で、さすが! と思うようなクオリティだったんだよね。

 そこを目指して欲しかったな、という気持ちがどうしても先行してしまいます。

 しかも、高屋奈月先生の書き下ろした漫画の方が、明らかに描写がうまくて……いや、原作者だから当然かもしれないけれど、正直漫画とアニメという媒体が違うとはいえ、あまり勝負になっていないというか

 

亀「キャラクターがあまり崩れていなかったので、キャラに関してはかなり力を入れていたのはわかるし、それはそれで正しいのじゃがな。

 演技が達者な沢城みゆきなどの演者の力もそこまで感じられず、全体としてスケールの小ささが気になったかの。この辺りは役者の責任というよりは、絵の力の弱さが影響した印象でもあるがの」

 

 

 

厳しいことは言ったものの……

 

ここまでかなり手厳しい意見になってしまったけれど、でも、そこまでボロクソ言うほど悪くはないんだよね

 

物語そのものは、王道の少女漫画らしいものであるからの

 

カエル「うちも少女漫画に詳しいわけではないから、あまり断定することはできないけれど……でも『孤独な少女が理想の男性に出逢い、恋をして生きることを肯定する』と言うのは、とてもわかりやすくて肯定することができる物語だよね」

 

亀「原作では強いイメージが先行しがちだった今日子さんをしっかりと描くことによって、その人間らしい一面をより強く印象付けられるのではないかの。

 その恋愛描写もかわいらしく、家族を持ったことで人生がやり直されていく様子などもしっかりと描かれておる。

 ある意味ではテンプレ的にも感じる部分がなくもないが、このような王道の描写は、やはりそれだけ強い。誰もが好むからテンプレであり、王道と言われるわけじゃからな。

 その意味では、求められたものに対してしっかりとした回答を示した作品ということもできるのではないかの。

 どうしてもアニメ映画に対して映像面や、深い考察性を求めてしまったり……フルバの原作を楽しんで読んでいたとはいえ、そもそも恋愛胸キュンが苦手なために辛口になったが、ファンであれば喜ぶ作品には仕上がっているのではないじゃろうか」

 

カエル「フルバファンに向けられている、と考える人もいるでしょうけれど、うちなんかは『フルバファンに甘えている』って印象になっちゃったのかな」

 

 

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