今年の作品でも注目度の高い『劇場版Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly.』の感想記事です!
タイトルが長い! そして前作から約1年待ったなぁ
カエルくん(以下カエル)
「あれだけ圧倒的な作画で魅了して、お預けというのは辛いものがあるね」
主
「それでもずっと待ち続けますがね。
それだけの大傑作なので!」
カエル「ちなみに、うちはFateシリーズは好きだけれど、アニメしか鑑賞していません。HFに関しては映画で物語を知ろうということで、まあ大まかなあらすじは知っているけれど、細かい描写についてはほとんど知りません」
主「本当は”ここが原作から改変されてうまいよ”ということも語るべきなんだろうけれど、こればっかりは譲れません。
なので、”Fateシリーズをアニメシリーズやプリヤ、スピンオフも読むくらいには好きだけれど、HFの物語は知らない人の感想”ということで受け止めてください」
カエル「その意味では他にあまり類がない記事になるかもね」
主「ただ、多分自分が世界で1番楽しんだという自負があるんよ。
というのもさ、原作を知っていると展開を知っていることもあるけれど、どこか採点するように見てしまう。
”あ、ここはこう改変するのか”とかね。でも、何も知らないとフラットに見られるし、でもちゃんとFateは好きという意味でも、かなり奇特かもしれないけれど、1番この映画を楽しめる状況にあるんじゃないかな?」
カエル「この意見に賛否もあると思いますが、とりあえず感想を始めましょう!
……心を強く持ってください!」
作品紹介・あらすじ
TYPE-MOON原作でアプリゲームなどでも高い人気を誇る『Fate/stay night』シリーズの『Heaven's Feel』ルートを劇場映画化した作品。
全3部作であり、2017年に公開された作品に続き2作目となる。
10年ぶりに始まった聖杯戦争は混迷を極めていた。
主人公、衛宮士郎は壮絶な戦闘の末、相棒に当たる英霊(サーヴァント)であるセイバーを失ってしまう。それでも桜を守るために戦う意思を強くする士郎。しかし、士郎の家で待つ桜の身にも魔術師としての宿命にとらわれてしまう……
Fate/stay night: Heaven’s Feel II. lost butterfly (2019) Trailer 2
感想
それでは、Twitterの感想からスタートです!
#fate
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2019年1月11日
震えた…泣いた…あまりにも素晴らしき作品
本作は日本のアニメ界、オタクカルチャーが辿り着いた1つの完成形なのは疑いようがない
というか、2019年本作を超えるアクションや作画を観られる気がしない
これでまだ2章? 次はどうなるのよ…
全オタク共
心を強く持って震えて観よ pic.twitter.com/On9rUFEQuR
あまりにも美しく、完璧な作品であり、これは日本アニメ界がたどり着いた1つの”宝具”だ!
カエル「その言い回しがうまいのかどうかは置いておくとしても、これほどの大傑作に仕上がっているとはね……正直、予想を大きく超えてきた混乱しているところもあるというか……」
主「劇場で泣いたんですよ、マジで。
もしかしたら2019年はこの映画を越える作画、特にアクションシーンを魅せる作品は登場しないかもしれない。
それは実車を含めてもいいかもね。近年のハリウッド超大作もCGを多用しているけれど、それはある種アニメと同じようなものでさ、キャラクターを人間が演じているか絵で表現しているかという違いでしかなくなっている作品もある。
2019年の初っぱな、1月からこれほどの作品に出会ってしまうと……正直、これから公開する作品はハードルが上がりすぎて辛いというか……」
カエル「安心安定であり、絶対的信頼もあり、それこそ”約束された勝利の剣”とも言えるFateシリーズとはいえ、ここまで力を入れているとは……
このあと3章があるでしょ?
これ、どうなるのよ?」
主「先に予言するけれど、2020年はアニメ映画界が盛り上がるし、大きな変換点になる年だろうな。宮崎駿の新作、エヴァの完結編があるからそう言ってきたけれど、本作の完結編も間違いなくその中に入る。
ハードル上げまくっていいです。
それを軽く超えてきます」
過激な描写が多い作品
やっぱり元々が18禁ゲームということだけあって、過激なシーンが多いよね
オタク文化のダークな一面を詰め込んだ作品だな
カエル「日本のアニメ映画ってどうしてもメインとサブがあるというか、ジブリや子供向けアニメ映画がメインカルチャーで万人が楽しめるファミリー向けのものじゃない?
そちらは結構大々的に注目されるけれど、どうしても一般層には注目を集めづらいし、だからこそ好き放題にやってきた歴史があるけれど、それらの魅力を詰め込んできた執念のようなものすら感じたかな。
主「Fateは元々が18禁ということもあって陰鬱なシーンも多いけれど、それを隠すこともせずに描いていたね
エログロだし、かなり辛い描写が多く、これから観る方は少なくとも体調を整えてください。
もしかしたら……人によっては一部の表現がキツいかもしれません」
カエル「もちろん、ある程度見やすくはなっているけれど、表現としてはかなり過激なことを躊躇なく描いているもんね……」
主「だけれど、その先にある美しさもしっかりとあって……
『この醜くも美しい世界』という作品があったけれど、自分はこのタイトルが好きでさ。
醜いからこそ美しい、美しいからこそ醜いものが際立つ。その両者があって、初めて世界は満たされるものになると信じている。
そのコントラストや、色彩なども含めた演出や構成が本当に見事で、もちろん3部作の2作目ではあるけれど、1つの映画としても完璧だと思った。
ちょっと話はそれるようだけれど……この映画がオタクカルチャーが好きな人のみで消費されるのは、本当に勿体無い。
自分がアニメが好きなオタクということもあるけれど……世界的に評価されて欲しいという思いすらあるよ」
カエル「中国でも公開されて、初日は大ヒットを記録している模様です!」
キャストについて
一応、声優についても語っておこうか
もうさ……語ることもないよ
カエル「10年以上関わってきたキャストも多くて、しかもかっこいいシーンも本当に多いしね」
主「もちろん絶賛、皆さん良かった。
その中でもさらにMVPを決めろと言われたら、当然だけれど杉山紀彰、下屋則子の主人公、ヒロインコンビ。
特に桜の演技には涙が出た。
今作の桜は色々な面を持っているから演技の幅が重要になってくるだろうけれど、可愛らしい面、エロティックな面、恐怖の面などをしっかりと演じていた。
自分としては作画の力も当然あるけれど、2019年ベストヒロインの有力候補だし、そうなったのは下屋則子の演技力も大きく発揮されていたでしょうね」
カエル「もちろんいつもの植田佳奈、諏訪部順一、門脇舞以などのおなじみの面々も良かったねぇ」
主「脇役で語るならばなんといっても神谷浩史でしょ。
1章もそうだったけれど、すごく慎二に寄り添った物語にもなっている。ものすごいクズだし、ヘイトも集めるキャラクターなのはわかるけれど、自分は彼に感情移入した部分もある。
その悲哀も含めた葛藤の演技が見事であり、この手の役が本当にうまいです」
以下ネタバレあり
作品考察
静と動の見せ方
では、ここからはネタバレありで語っていきます
本作を一言で表すならば”セイ”だよね
カエル「そこはカタカナなの?」
主「色々な意味があるよ。
つまり性でもあり、生でもあり、静でもある。
最初に語るのは、本作が”静”の映画だということだ。
当然のことながら、本作は全3章の2章ということを考えるとここで盛り上げすぎることはできない。そして、最後につながる”タメ”の章でもある。そこをどのように描くのか? という問題だ。
そして本作は驚くべき選択をしている」
カエル「大規模な戦闘シーンはたった1回だけなんだよね。
しかも、物語の中盤に大迫力のシーンがあるけれど、それ以外は比較的おとなしいシーンが多いというか」
主「みんなFateの戦闘シーンを見たがっているだろうけれど、残念ながらそういうシーンは少ない。あっても、肉体での格闘が少しと、あとは……ギルガメッシュと桜は戦闘と言えるのかなぁ? というレベル。
それを考えると本当に物語としては迫力に欠ける……かと思えば、そこを圧倒的な演出力と作画力でカバーしてきた。
もちろん、エロティックな所も含めてね。
というわけで、派手な演出に関しては見れば一目瞭然なので、その静かな映像表現について考えていきましょう」
顔の表現や食卓
まずはなんといっても顔だよねぇ
本作はキャラクター1人1人の顔に注目してください
カエル「とても当たり前のようだけれど、顔の表現ってとても重要だしアニメだとどうしても記号的な部分が出てくるけれど、本作はその記号的な要素も交えながらも、表情の演技が見事!
基本的な部分だからこそ、その味が発揮されているね」
主「例えば教会で凛が桜に関して重要な決断を示すシーンなどは、彼女の持つ不器用な優しさを感じられる名シーンだよね。
それから、これは後から語りたいけれど慎二や桜の涙のシーン、アーチャーと凛や、イリヤの持つコロコロと変化する表情と、食卓でああいうことを察したような表情……そういった表情の演技の1つ1つが見事で、語らずとも余白を持たせるシーンの連続だよ」
カエル「そして、本作を語る上で外せないのが食卓のシーンです」
主「冒頭でセイバーがいなくなってしまい、ガランと大きくなってしまった食卓が映される。そこでわざわざ士郎と桜は隣り合って、肩をくっつけて会話をしているわけだ。
普通は対面に座らせるけれど、ここであえて空白の空間を作り寂しさを表現している。
そこが少しづつ埋まっていく中で温もりを表現している……と同時に、士郎が守ろうとするものの重要さ、桜が壊してしまうものについても描いているわけだ」
カエル「言葉などで語るわけではないけれど、すごく伝わってきて……あの凛と桜の厨房に並ぶ姿などはグッとくるよね」
主「”同じ釜の飯を食う”ということで仲間意識が芽生えていることも表現している。
そして、本作で最も重要なのは”食事”と”性”だからね……」
食事の持つ残酷さ
中盤から終盤にかけて、ファンシーなシーンがあって、急に何が始まったんだろう? と思ったけれど……
あれはどきりとしたねぇ
カエル「知った後に見るとすごくゾクゾクする演出で、まさかあんなことが起きていたなんて……と桜が抱えている業について考えざるを得ないというかさ」
主「食事は団欒の表現であり、セイバーなんかは食いしんぼうキャラとしても人気を博している。今作でもライダーの食事シーンは和んだよね。
だけれど、食事というのは、本来残酷な行為である。
生きているものを殺し、それを食べる。そこには生きるということの本質が現れている。水の中に微生物がいるし、そもそも何も殺さずに生きていくことは絶対に不可能な行為だ。
その中でも最も禁忌な行いこそがカニバリズムである」
カエル「中盤くらいかなぁ? 桜が士郎の血を舐めるシーンがあるけれど、あそこは禁忌とエロティシズムを感じてドキドキしたね」
主「あそこは桜(他人)のためならば自分を傷つけることに躊躇がない士郎の異常性も描写しているよね。
そして美しいのは……桜は来ている服が白が多いけれど、それが真っ赤な血に染まる。そこは本当に恐ろしいけれど、でも同時に美しい。
今作はその対比が本当に上手くて、残酷だからこそ美しく、美しいからこそ残酷になる。それは冒頭からそうで、雪の白と影の黒なども含めて、見所が豊富だよ」
慎二の物語
本作は慎二の物語でもあるというお話です
もうさ、感情移入しまくりなんですよ
カエル「典型的なクズで他の2ルートでは力が出せなくて扱いが酷いライダーのこともあって、あまり好意的には描かれないキャラクターだけれど……前作も今作も感情移入しまくりでさ……」
主「慎二からしたら持たざる者の物語でもあるわけだもんね。
それを象徴するのが図書館のシーンであり、凛と桜がサーヴァントを連れて対峙する。その間で士郎と慎二が向かい合うわけだ。これは当然”才能(魔術)を持つ者”としての凛と桜、そして”才能を持たない者”としての士郎と慎二が向かい合うわけだ。
でも、それぞれ向かい合う相手とは似たような才能があったはずなのに、その結果となる状況全く違う。
その残酷さを嫌という程、表していた」
カエル「高潔で美しい凛と士郎、その逆の桜と慎二ね……」
主「そして、何よりも桜に乱暴するシーンだよ。
あれは確かにクズだし、擁護なんて何一つもできない。それまで桜にしてきたことを考えると、断罪されるべき行為だ。
だけれど、そこで慎二が泣くじゃない……あれでもう自分はダメだった。
慎二の抱えてきたもの、如何しようも無い現実、彼のあがき、誰かにぶつけるしかない思い……そういったものが伝わってきて、何も言えなくなってしまった」
カエル「持たざる者の物語が好きだもんね……」
主「慎二は慎二で凛に対する思いもあるのに、相手にされることもない。その全ての思いがあの涙1つで伝わってきて……なんだろうね、慎二にここまで思い入れができるとは思わなかったなぁ」
士郎と桜の恋愛話として
軽々と境界を乗り越える
何よりも本作で重要な”士郎と桜の物語”としての本作について語りましょうか
残虐な物語なのに、純愛の恋愛話としても最高だよね
カエル「やっぱり、あの2人の関係性が美しくてね……中盤に桜が教会から逃げ出した後、外の公園で桜の衝撃の発言もあるじゃない?
そんなこと、関係ないとばかりに士郎が抱きしめるシーンが美しくて……」
主「あのシーンで本当に一瞬なんだけれど注目して欲しいのが、士郎が電柱を超えるというか……通り過ぎるシーンなんだよね。
あの電柱は境界線として機能していて、本来はあそこで2人の壁となって機能するはずなんだよ。
でも、そんなこと関係とばかりに、あっさりと乗り越える。
ここで士郎の思いの強さを一気に感じて、感動が増すんだよね」
カエル「そのあとの会話もねぇ。18禁版からあるけれど、映画でもきちんと入れてきて」
主「ある種のオタクカルチャーに対する批評性も感じたね。
オタクって今でもそうかは知らないけれど、Fateが出てきた当時は処女性が重要視された。
だけれど、そこで実は処女ではないヒロインという……あまり好まれない存在だけれど、それでも愛するというのは、この手のオタクカルチャーの作品では結構重要なことだと思う。
しかもさ、凛ルートの場合は初めてということを強調するような描写もある。
性経験すらも真逆であり、桜がいかに異質な存在であるかを表現する。
でも、そんなこと関係ないんだよね。
士郎にとっては、桜がどんな存在でも関係ない。
この美しさにしびれたなぁ」
花の唄~AImerの音楽性~
終盤に流れるけれど、花の唄が最高にマッチしていて……
あのシーンで涙腺崩壊しました
主「その前に間桐の爺さんが士郎と会話をするシーンでたくさんの蝶が周辺を飛んでいる。蝶は魂を示す昆虫だから、あのシーンはそれだけ多くの魂を……この先士郎が救うことになる人々や、また今回の件で犠牲になってしまう人々を示している。
それだけの演出を行なった後に、大きな決断を下すわけだけれど、ここが最高で涙が流れたよ」
カエル「正義の味方の物語としたら、士郎が介錯してあげる方が美しいよね……桜もきっとそれを望んでいたところもあるだろうし、拒むことはなかったと思う。だけれど、その道は選ばなかったわけでさ……」
主「そこで花の唄のメロディがメロディが流れ始めて、士郎が去った後の桜の反応でもうダメだった。
涙腺が崩壊した。
Aimerってアニソン歌手というには微妙な立ち位置にいて、確かに主題歌も多いけれどいわゆるアニソンを専門的に歌う歌手というよりは、一般層向けなところもあるじゃない。でも、彼女は毎回キッチリと作品に合わせてきてくれるんだよね。
花の唄にしろ、今回のI beg youにしろ、梶浦由記の作詞作曲編曲でFateに合う曲に仕上がっている。
もうタイアップという形を超えているし、もはやFate以外では使えないくらい情念がこもっている。
そして1章の桜の気持ちが伝わってきて……もう涙が出てきたよ」
カエル「今回のI beg youも衝撃的な歌詞が並んでいて、まさしく桜のための曲だおんね」
主「Kalafinaが活動中止になってFateシリーズでも声を聞きたかった思いもあるけれど、この楽曲を聞けば文句なんか出てくるわけがない。
改めて、Aimerは今のアニメ界に欠かせない貴重なアーティストだと痛感したね」
Aimerのこのジャケットだけで涙が出てくる……
ここまでやってくれる最高のアーティストです!
男になる物語
今作を一言で語るとなるとどうなるの?
やっぱり”子供が男になる物語”になるんじゃないかな
カエル「士郎目線で語るとそうなるね」
主「それまで功利主義的な英雄を目指していた士郎が、たった一人の女性を守ることを心から決意する、その重さ。
UBW が”夢見る子供から万人の英雄になる物語”だとしたら、その逆と言ってもいい。
その誰かを守るという決断自体はごく当たり前のことのようだけれど、なんと偉大な決断であることか。
”多くの人を救う”ことを諦め、”たった一人を救う”という英雄……
でも、それは誰にでも選べる道じゃない」
カエル「やっぱり士郎はそっちの道に行きたいという思いもあるとは思うんだよ。
だけれど、そこを振り切っていく……そこまで強く愛さないと繋ぎとめられない女性だもんね」
主「逆に桜は愛の持つ美しさと、情念の強さに縛られている。
でもさ、だからこそ美しいとも思うんだよ。
相手を独占したい、縛り付けたい、永遠に共にいたい……その気持ちを抱えたからこそ、その身を抑えられないくらいの情念を持ちつつも行く桜の決断も映える。
やっぱり自分にとって愛とは坂口安吾の世界であり、まるで『夜長姫と耳男』を見ているような気分だった。ラスト付近の展開は似ている部分もあるけれど、でもその先を行くんだよね。
3章は楽しみにしたい!
本当に素晴らしい傑作でしょう!」
まとめ
では、この記事のまとめです!
- 作画面に関しては今年屈指、これを超える作品は出てこないほどの完成度!
- 桜と士郎の思い、凛や慎二の心情に心打たれる
- 派手な戦闘シーンだけに頼らない純愛ドラマに涙腺が崩壊する!
これでもまだまだ語り足りない!
カエル「まだ激しい戦闘シーンについてほとんど語ってないもんね……」
主「あのバーサーカーの雄姿とアーチャーのかっこよさも語りたいよ!
陳腐な言葉になるけれど、イリヤとバーサーカーの友情にも泣いたしさ……その動の魅力もキッチリと兼ね備えている。
間違いなく今年を代表するアニメ作品だし、これ以上の傑作はなかなか出てこないでしょう!」
カエル「次回は2020年春公開!
ちゃんと”桜”の季節に公開してくれるでしょう!
楽しみに待ちます!」