物語る亀

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物語愛好者の雑文

Vtuber論③ IPの発展のために”市井の天才”を活かす‼️

 

 

↓この記事は以下の記事の続きです↓

 

blog.monogatarukame.net

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市井の天才をいかに扱うか

 

切り抜きのアニメーション化

 

ここまでの話を簡単に言えば、売るものは”ゲーム・漫画”などの物品やコンテンツではなく、そのIPだということなんだね

 

このIPビジネスのあり方は画期的だと考えている

 

カエル「まずは、また切り抜き文化を中心に考えていきましょう」

 

主「切り抜き文化が広まり、チャンネルが増えることで、競争が生まれる。その先に生まれたもの……その1つが”切り抜きによるアニメーション動画”だ。

 下に4つほど例をあげよう」

 


www.youtube.com

ホロライブの海外勢のクロニーの初顔合わせを『古見さんは、コミュ症です』をオマージュしながら切り抜いたアニメーション動画

 

 


www.youtube.com

にじさんじのさんばかの日常(オフ)の時をの話を切り抜いたアニメーション動画

 


www.youtube.com

ゲームプレイ中の1シーンをリズミカルに描いた、癖になるアニメーション動画

 


www.youtube.com

CGのアニメーションも登場している

 

このように、色々な形の切り抜きが生まれているんだよ

 

カエル「単純にその場面を切り抜いて編集しました、というのとは違う動画が生まれているわけだね」

 

主「これは実写のYouTuberの切り抜きでは、アニメーション化というのは、あまり見られないのではないだろうか。

 切り取るネタとなる動画やライブ配信は事務所全体で見れば毎日更新されるから、膨大な数が存在することになる。

 それに伴い、アニメーション切り抜き動画も増えているし、最後のCGなどは、一度CGを作り込むと流用も可能だろうから、今後更なるクオリティアップも予想される。

 自分はこの現象は、日本の短編アニメーション界に革命が起こっているとすら考える。AIなども含めたアニメーション制作ツールの進化もあるけれど個人のクリエイターがVtuberに影響を受けて、アニメーションを制作・発表し、それを収益化するという、今までない構図が発生している

 

 

 

天才オタク国家、日本

 

確かに、既存のアニメや漫画を個人がアニメーションとして動かすというというのは、あまりないかもしれないね

 

元々日本には、市井の天才がたくさんいる、というのが自分の主張だ

 

カエル「市井の天才……つまりプロとして収益を上げることはしていないけれど、漫画を描いたり、アニメーションや音楽を作ったり、TVアニメなどを再編集してMADを作ったりとか、あるいはとてもくだらないことを全力でやって”才能の無駄使い”と言われるような人々のことだね」

 

主「自分としては、インターネットの登場と発展は市井の天才を掘り起こしたと考えている。

 例えば初音ミクなどのボーカロイドが生まれて、世に出た音楽家はたくさんいる。それこそ米津玄師は有名なところだろう。ニコニコ動画からは様々なネット文化が生まれ、それが今でも息づいている。

 ニコニコ以外のネットサイトでも『小説家になろう』で生まれた小説が出版され、アニメ化・漫画化なども果たしている。

 それでいったら社会に与えた影響は超小さいし天才ではないけれど、商業的に出版したという意味ではうちだってネットという市井から出てきたとも言える

 

プロではないけれど、それに匹敵する、あるいは発想はプロも凌駕する可能性のある逸材が、ネットの世界では山ほど転がっているんだね

 

漫画やイラストだってX(Twitter)から出てきた、コンテンツやクリエイターもたくさんいるだろう

 

主「結局のところさ、最初に述べたように、日本は”作品”を作ることには長けていても、それを”商品”にしてお金を稼ぐことができなかった。

 市井にはその作品を生み出すことができる人が……それこそ同人文化も含めて、それこそ山ほどいる、まさにクリエイター大国であり、コンテンツ大国なんだ。それをお金にすることができる人や仕組みを作れる会社が圧倒的に不足していた、というのが課題点なんだ」

 

 

クリエイター問題の解決の一助となるかもしれない

 

ここまでの話を総合して、その市井の天才やクリエイターにお金を配分して商品として稼げる可能性を与えているのがVtuberなのではないか? ということだね

 

年々規模が大きくなっているからね

 

カエル「まだえにから社が売り上げ253億円、営業利益が94億円、カバー社も204億円、営業利益が34億で大きいけれどもっと大きい企業は確かにいるってレベルではあるよね」

 

主「だけれど先に挙げたように……カバー社のコンテンツの著作権を一部使用許可を出すことでゲームを生み出したり、あるいはゆるキャラを創作したりと、その枠組みを広げようとしている。

 今では大手のVtuberでは当たり前のようにになっているけれど、ファンアートを配信のサムネイルに使うなどということは、クリエイターが共に知名度を上げるということになっている。

 少なくとも、今までにはない動きが活発になっている

 

mochipoyochan.hololivepro.com

 

 

日本のクリエイターを取り巻く問題は、とても多い

 

主「その中でも金銭の問題がとても大きいだろうし、さらに団体で制作するもの……映画、アニメなどは一人一人のクリエイターには、リターンが少ないと指摘も多い。

 おそらく旧来然とした稼ぎ方を根本から変える必要があるけれど、それができる企業は……特に老舗や古くからある業態では難しい。

 だからこそ、会社設立から歴史が浅く、色々な挑戦と新技術を詰め込めるイノベーションのある企業は重要であり、エンタメ界ではVtuber関連企業がそうなるのではないだろうか。

 もちろん、全ての問題を解決するとは言わないけれど、新しい風をさらに強く起こしてくれることを、確信しているよ」