物語る亀

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物語愛好者の雑文

星街すいせいという存在〜『ビビデバ』の衝撃とデレマスとの相乗効果〜

 

今回は作品感想を離れて、星街すいせいについて語っていきましょうか

 

このタイミングで、1回触れておく必要があるだろうな

 

 

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カエルくん(以下カエル)

この記事を書いている2024年3月23日は、ホロライブエキスポ、さらにYouTubeでの無料ライブがあり、新曲の『ビビデバ』の MVも発表されました

 

それから5月にはアニメ映画の『トラペジウム』の主題歌も決定している

 


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カエル「だから、このタイミングで1回語っておこうと」

 

主「おそらく『トラペジウム』も自分は星街すいせいが絡んでいる視点から評価することになるだろうし、今のところは1つの意図がはっきりと見えている。

 もちろん、作品を鑑賞前の憶測になるから、それは言わないけれど、どこかで一度星街すいせいという存在は語っておきたいので、今、このタイミングで語りましょう」

 

それでは、早速ですが記事のスタートです

 

 

 

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ChatGPTによるこの記事のまとめ

  • Vtuber星街すいせいが持つ独自性と強い意志が強調され、逆境を乗り越え、自身の道を切り開く力強さが、現代のスター像として意味を持つ
  • デレマスとのコラボはVtuberと二次元キャラクターの相性の良さを示す象徴的な出来事
  • 星街すいせいのアイデンティティとデレマスの世界が重なる瞬間を表現しておりお互いにメリットが大きいコラボだ

 

 

 

記事に入る前に

 

Vtuberの視聴遍歴の自己紹介

 

まずは説明前に、うちのVtuberの遍歴について軽く自己紹介しましょう

 

自分はV文化には2020年の5月、兎田ぺこらの『メタルギアソリッド2』の配信から入っているので、もう4年弱になるのかな?

 

主「古参ではないけれど、新参でもないっていう微妙なところだね。

 その後はホロやにじを追いながら、カバー株式会社は株式投資対象なのでビジネス面からも注目しています」

 

 

星街すいせいの略歴

 

2018年 企業に所属しない個人のVtuber(個人勢)としてデビュー

 

2019年5月 カバー株式会社が運営するホロライブプロダクションの中の、音楽に特化したレーベル『イノナカミュージック』に所属

 

2019年12月 ホロライブに転籍

 

2021年 ファーストフルアルバム、ライブイベントなどの開催

 

 

個人勢で活動 → イノナカミュージック → ホロライブ という流れが重要だろう

 

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hololive.hololivepro.com

 

 

 

 

芯が固まっておりブランディングが上手い星街すいせい

 

星街すいせいに対する印象

 

すいちゃんに対する印象はどんな感じ?

 

……サウザー?

 

カエル「えっと……『北斗の拳』の?

 それってキャラクターっていうより『退かぬ!媚びぬ!省みぬ!』ってだけだよね?」

 

主「まあ、そうね。

 歌が上手いとかは後ほど語るとして、その名の通り『彗星のような綺羅星』だと感じる。まさに運命を自分の手で掴みに行く、現代のスター像としてこれ以上ない存在。

 結果的にホロライブに加入して今のブレイクを迎えているけれど、仮に初期に在籍したイノナカミュージックに行かないという世界線があったとしても、なんらかの方法で世の中に出てきたであろう存在だね」

 

そもそも2018年の段階でVデビューしようという発想と行動力がとても素晴らしいよね

 

アイドルという存在、そして歌手になるという気持ちの強さが出ている

 

主「もちろん、ホロライブで言えばスタートである”ときのそら”だったり、にじさんじの月ノ美兎、さらに言ってしまえばキズナアイ、電脳少女シロなどもいて、その人たちの苦難の道を切り開く姿勢がなければ、文化・産業としての発達はなかった。

 その人たちと同じように、星街すいせいもまた、自分で自分の道を切り開いていったという印象だ」

 

Vtuberの歌手としてのスターの必要性

 

すいちゃんの魅力はなんと言っても歌だよね!

 

歌唱力の高さと、登録者数の多さから最も注目されるVtuberの1人かもしれない

 

カエル「Vtuberとしては初となる『THE FIRST TAKE』に出演するなど、大きな話題を集めました」

 


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スターが登場するのはとても大事だからね

 

主「エンタメでその分野を広げていく時に必要なのがスターの存在だ。

 もちろん、すいちゃんも歌が上手いけれど、V界隈では……それこそすいちゃんの盟友といえばにじさんじの戌亥とこ、あとは歌といえば 町田ちまや緑仙とか、同じホロなら常闇トワや英語話者でラップを得意とする森カリオペなども歌うまで知られている。

 この大手2社以外でもHACHIとか松永依織などは自分も好きでよく聞く。

 では、この挙げた面々と比較しても、すいちゃんがずば抜けているかというと、そこは好みだろう

 

決してすいちゃんが下手というわけではなくて、平均点が高くてみんな上手いよって話だよね

 

ただ、エンタメの残酷なところは実力がある人が評価されるとは限らないことだ

 

カエル「実力がある人がそのまま売れるような、簡単な世界ならば良かったけれど……ね」

 

主「特にVtuberはまだまだ奇異な目で見られることもあるだろう。

 その中でもVファンだけでなく一般の人々に浸透しうる存在として、その旗手が必要で……その位置に星街すいせいが、今現在いて、そして最適な人材だと感じている。

 もちろんホロにもにじさんじも人材はたくさんいるけれど、一般の人でもVの歌姫=星街すいせいというイメージを植え付けて、そこから業界に興味を持ってもらわないと、発展していかないからね」

 

自身の確固たるアイドル像の持ち主

 

ホロライブは全員アイドル事務所だから、すいちゃんもアイドルだけれど、いわゆるかわい子ぶりっ子するようなアイドルとは全く違うよね

 

むしろ真逆だと言っていいだろう

 

カエル「すいちゃんの特徴としては、以下のことが浮かびます」

 

  • ガチ恋禁止
  • 媚びるような活動はしない

 

今のVの流れとは違うことをしようとしているよね

 

カエル「もちろんガチ恋が悪いとか、媚びるような活動……アイドル活動が悪いという意味ではないです」

 

主「やっぱり、強靭な意志力というか、自分がなりたいイメージ像がはっきりとしていてやりたいことが見えている印象だ。

 もっと簡単にいえば個人のブランディングができている。

 ホロは基本的にブランディングがうまい人ばかりだけれど、確固たる意思があるという意味ではすいちゃんが1番かもしれない」

 

何が言いたいかというと、逆境でも、道なき道でも進む強靭さを感じるってことだ

 

カエル「イノナカミュージックは結果的にビジネスとしては失敗で、終了したプロジェクトなんだよね。

 それでもそこからホロライブに移籍して、喉を痛めて手術しても、ステージに立つことを選び続ける強靭さってことだね」

 

主「多分一般の人が思っているVtuberのイメージってものと、真逆かもしれない。

 自分は現代のアイドル像として、1つの確固たる意思をつき進む姿がというのは、時代を示すアイコンとしてとても重要な存在だと感じている

 

 

 

 

ライブの演出とMVビデオ『ビビデバ』について

高垣楓が参加したという1つの”事件”

 

2024年3月22日に6周年を記念する3Dライブが行われました

 

本当はエキスポのアズきちとのやり取りも語りたいけれど、めっちゃ長くなるので割愛します

 

【3D LIVE】SheenderellaDay / ラストに告知アリ!【#⁠星街すいせい6周年記念LIVE】 - YouTube

 

カエル「ここでは、現在星街すいせいがコラボしている『アイドルマスター シンデレラガールズ(デレマス)』から高垣楓が参加しました。

 高垣楓は早見沙織が演じており、デレマスの中でも特に人気が高いキャラクターとして知られています」

 

【新装版】アイドルマスター シンデレラガールズ After20(1) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)

 

これは1つの事件だっと感じている

 

カエル「元々デレステと星街すいせいのコラボは、ちょっと賛否もあるにはあるんですが……まさかここで楓さんを引っ張ってくるとは思えなかったよね!

 最大のサプライズでした」

 

主「ここで重要なのは、早見沙織ではなくて高垣楓が来た、ということだ。

 これがコラボ相手がVtuberだったら、まだわかる。

 だけれど……つまらない言い方になるけれど、版権があるキャラクターの高垣楓という存在を呼んだこと、これがとても大きい

 

人間のYouTuberなどでは、楓さんとのコラボは難しいところだよね

 

Vtuberと二次元のキャラクターとの相性の良さを、はっきりと示した

 

主「また、楓さんって大人気で、多分デレマスの中でもトップ5に入ると思うけれど……早見沙織が忙しすぎるのもあって、新展開が少ないのも言われていた。

 そこはもう、仕方ないけれど、大型案件ということもあり、今回はコラボの新曲が発表されたことも、お互いのファンにとっていいことだろう」

 

『ビビデバ』で表現された物語

 

そしてこのライブの後に発表された『ビビデバ』のMVに話は変わります

 

このMVの物語って、とても大きいのではないだろうか

 


 

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カエル「とてもざっくりと言ってしまうと、MVの撮影をしているすいちゃんがガラスの靴を履きながら踊ることを提案され、それによって転倒。

 周囲に当たり散らす監督と喧嘩になり、ガラスの靴を投げ捨ててスタジオの外へ行き、東京某所で踊る、というMVになっています」

 

主「まず、この物語そのものが星街すいせいという存在そのものだろう。特に靴を投げつけるシーンは、まさに星街らしいと感じた。

 そして、この展開は……同時に『デレマス』と一致する

 

ガラスの靴とデレマス

 

デレマスの中でも代表的な楽曲といえば、やっぱり『お願い!シンデレラ』ですよね

 

お願い! シンデレラ

お願い! シンデレラ

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元々のコンセプトとして、普通の子がアイドルになるというものがあったのではないか

 

カエル「うちもデレマスもそこそこ追ってきているから記憶しているけれど、ガチャシステムを取り入れたアイドルゲームとしてスタートしているんだよね。

 当時AKBが人気だったこともあり、その要素を入れて総選挙なども行っていたと」

 

主「初期の象徴的な楽曲である『お願い!シンデレラ』、夢を夢で終わらせないためにアイドルとして輝くぞ! という歌詞になっている。

 だけれど、この後にスマホアプリゲームの3周年記念として『 ガールズ・イン・ザ・フロンティア』が発表される。この頃、1番デレマスにハマっていたから、この衝撃をよく覚えているよ」

 

ガールズ・イン・ザ・フロンティア (M@STER VERSION)

ガールズ・イン・ザ・フロンティア (M@STER VERSION)

  • 渋谷凛 (CV: 福原綾香), 早坂美玲 (CV: 朝井彩加), 木村夏樹 (CV: 安野希世乃), 小日向美穂 (CV: 津田美波) & 塩見周子 (CV: ルゥティン)
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この歌はアイドルの在り方の変化を感じさせられた

 

カエル「この曲は魔法の靴を履いたシンデレラではなくて、自分の足でフロンティアを歩き出せ! という歌詞になっています。

 つまり『お願い!シンデレラ』で魔法のような夢に憧れたいた少女たちが、ガラスの靴を脱いで自分の足で歩き出すという、アンサーソングになっています

 

主「今回のすいちゃんのライブタイトルも『SheenderellaDay』であり、確実にデレマスに合わせてきた。

 そしてこの『ビビデバ』のMVで描いたことは、かつてデレマスが辿った道を、改めて描いた」

 

デレステコラボのこの先の可能性

 

そうなると、このライブそのものが二次創作的なものだと?

 

少なくともデレマスが好きじゃないと、こういうライブにはならないだろう

 

カエル「スマホアプリゲームとコラボしたことで、賛否があったけれど、デレマスファンの中でも『まあ、アプリゲームが続くなら……』という意見も多かったよね」

 

主「それもそうなんだけれど、自分はむしろ、すいちゃんの方がこのコラボに積極的というか、すんごく喜んでここまでのことをやったようにしか見えない。

 それは確かに人気者だからこその特権かもしれないし、自分はここ数年はデレマスを追えていないから、ズレた意見かもしれないけれど……でもVtuberとして100点の回答をしたと思っている」

 

この2つはメリットがはっきりしているんだね

 

 

コラボ相手 → IPの提供・アプリゲームのテコ入れ

Vtuber    → 好きなIPの活用・新たな表現

 

もちろん話題性の獲得が1番だけれど、新しい展開としても大事だと感じている

 

主「正直、デレマスをこれ以上盛り上げるのはちょっと難しいかなって印象もある。TVアニメも2015年放送だから、9年も前。もちろんスピンオフもやっているけれど、作品を救うほどは跳ねているとは思えない。

 キャラクター数を増やしてテコ入れもしたけれど……総選挙でこれ以上声をつけるというのも、正直難しい。

 というかさ……デレマスの選挙で声入れシステムって、言葉は悪いけれど人気がない子が残っていくという構図だから……これ以上続ける? って気もする。

 ずっと推しているキャラがいる人には酷な話だと思うけれど」

 

その中で、このコラボはテコ入れとしても再注目されるものとしても、大きな効果を発揮しているのではないだろうか

 

カエル「もちろん、結果はこの後に出てくるのでしょうけれどね」

 

主「すいちゃんの作家性というか、ブランディングにも合致する答えを返してきたし、楓さんを動かして一気にテコ入れして、注目を集めてきた。

 自分はどっちも好きだからそこまで嫌悪感はないけれど、色々な感情があるのもわかるし、これはコラボとして大成功だと思うんだよね」

 

 

 

最後に

 

本当は『ビビデバ』の映像面ももっと語りたいんですが、めっちゃ長くなるのでここまでになります

 

後半は論点がぶれたかな

 

主「言いたかったのは

 

  • 星街すいせいという独立した意志の強い歩み方を持った歌姫
  • デレマスと一致し、どちらのブランディングにも貢献した

 

 この2点なんだよね。

 そしてこの意志の強さこそが5月の映画『トラペジウム』を語るときに重要になる、という予感がするということだね」

 

 

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