物語る亀

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物語愛好者の雑文

2018年11月映画ランキング! 悪い作品は少なかったけれど、飛び抜けた作品も少なかった……?

 

 

 

2018年11月度のランキングです!

 

 

少し遅くなってしまったの

 

 

カエルくん(以下カエル)

 「10月度のランキングが残念ながらミスにより記事自体が消えてしまい、申し訳ありません。

 最後に軽く触れています

 

亀爺(以下亀)

 「こういうことがあるといういい勉強になったの」

 

カエル「11月は映画祭に参加したりなどもあったので、新作映画を見た本数自体は少なめかもしれません。

 なお、映画祭で鑑賞した公開前の作品はこのランキングには含めませんのでご了承ください

 亀「それでは、記事を始めるとするかの」

 

 

 

 

 

対象作品

 

記事にした作品

 

『ビブリア古書堂の事件手帖』

『ヴェノム』

『GODZILLA 星を食う者』

『ボヘミアンラプソディ』

『ANEMONE/交響詩編エウレカセブン ハイエボリューション』

『続終物語』

『人魚の眠る家』

『ボーダーライン ソルジャーズデイ』

『ファンタスティックビースト2/黒い魔法使いの誕生』

『機動戦士ガンダムNT』

『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』

 

以上11作品

 

 

 

 

記事にしていないが鑑賞した作品(公開3ヶ月以内)

 

『search/サーチ』

『生きているだけで、愛』 

『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』

 

計14作品がノミネートです

 

ノミネート外の作品

 

『犬ヶ島』 

This Magnificent Cake!

少年ハリウッド HOLLY STAGE FOR YOU-完全版

 

 

11月はこんなものですかねぇ…… 

 

 

今月はちょっと特殊な選び方をします 

 

ランキングをつけるのが難しい月で……突出した作品がなかった印象じゃな

 

カエル「そのため、4選とさせていただいて、さらに長所と短所を挙げていく形にさせていただきます」 

 

 

 

 

1作品め

 

ボヘミアン・ラプソディ

 

 

 

作品紹介

 

 世界的なロックバンド『クイーン』のボーカルであるフレディ・マーキュリーを描いた伝記的な映画作品。

 「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。

 監督はブライアン・シンガーが担当し、ラミ・マレックがフレディを熱演する

 

長所と短所

 

まずは11月といえばこの作品! 何と言っても音楽シーンが最高!

 

ただし、色々と脚色の多い作品ではあるがの

  

カエル「まずは長所から話せば何と言っても音楽シーンですよ!

 今回応援上映で鑑賞したけれど、圧倒的なライブ感でみんなが酔いしれていて『ウィ・ウィル・ロック・ユー』の際にみんな足踏みを鳴らしたり、普通の劇場上映の時でも肩を揺らす人がたくさんいたよね。

 もちろん他の楽曲もアゲアゲになるし!

 亀「あのラストに20分ともいわれるライブシーンは、今年屈指の盛り上がりポイントじゃからの。

 さらにドラマパートも現代的であり、LGBTも描かれており、病気ものでもある。

 フレディの人生に寄り添った描写であるが、レミ・マレックの演技もあって、大きな感動を受けたという人も多いのも納得じゃな」

 

 

では、逆に短所としては?

 

やっぱりドラマパートの退屈さじゃな

 

カエル「楽曲は本当にいいし、描いていることはとてもいいんだけれど”クイーンの映画として”は……ちょっと微妙なところがあるのかなぁ?

 何しろ、この作品のラストの盛り上がりであるライブの後にフレディはエイズに罹っていて、そこの改変は若干の賛否を読んだよね……」

亀「まあ、伝記映画ではないという意味ではそれでもいいのかもしれんが、わしが特に問題だと思うのはドラマパートの退屈さじゃな。

 結局のところ、この映画は”クイーンの楽曲を最大限に魅せる”という点に特化しておる。そして……こういうとあまりにも捻くれすぎかもしれんが、クイーンの楽曲が素晴らしいのはわかりきった事実である。

 では、本作の”映画としての魅力はどこにある?”という疑問はわしは拭いきれないかの

 

カエル「当たり前だけれど、クイーンやフレディの魅力や、観客の思い入れありきの映画ということかなぁ」

亀「それが悪いとはいいがたいし、クイーンを知らない人にも届いておるのも事実。これだけの映画を作るのは非常に難しいのもわかっておる。

 しかし”1作の映画”として、褒めることは難しいというのが、本音じゃな」 

 

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 2作品め

 

ANEMOME/交響詩篇エウレカセブン ハイレボリューション

 

作品紹介・あらすじ

 

 2005~06年放送の人気テレビアニメ「交響詩篇エウレカセブン」を新たによみがえらせた劇場版3部作「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」の第2部。

 テレビシリーズでも重要な役割を果たした人気キャラクターのアネモネを軸に、父をなくしたアネモネの魂の軌跡を、シリーズで初めて東京を舞台に描く。実験部隊「アシッド」が実行する作戦の要として、7年前に父が散った戦場でもある東京に降り立ったアネモネ。そこで彼女は、人類の敵である「7番目のエウレカ=エウレカセブン」と戦わなければならなかった。エウレカセブンによって追い詰められた人類はアネモネに希望を託すしかなく、アネモネはエウレカセブンへの内部へと入り込むが……。

 第1部に続き、監督の京田知己、脚本の佐藤大、キャラクターデザインの吉田健一らオリジナルスタッフが多数集結している。

 

 

長所と短所

  

2作品目は人気アニメシリーズの映画第2作目です!

 

これはかなり意欲的なチャレンジに満ちた、実験的な面白さが多い作品じゃったの 

 

カエル「何と言っても”エウレカセブンとは何か?”を問いかけるような作品でもあって、結構哲学的な問いかけも多いシリーズらしい描写もあるんだよね。

 それでいながらも、エンタメとしても面白い点が多くて!

亀「それこそ、エヴァっぽさを感じたかの。

 エウレカセブンは初代以外でも漫画や旧劇場版、続編、あるいはパチンコなどの色々な変化を遂げている作品でもあるが、それらを繋ぎあわせようという意図も感じられる作品じゃったの」

 

一方の短所としては……まず初見さんは理解不能だよね

 

それ以外でも、この構成は評価が非常に難しい

 

カエル「もちろん、3部作の2作目と考えると、まだまだ評価を決めるのは難しいポイントでもあるし……

 良くも悪くもこの作品の評価が固まるのは、3作目を見てからという話になるのかなぁ

亀「多くの人が考察できるような作品に仕上がってはおるが、わしはこの展開でまとめきれるような気はあまりしておらん。

 エウレカセブンは”風呂敷を広げるだけ広げて畳めない”という部分があるように感じれおるが、今作で挑戦したことがちゃんと生きて物語としてうまくまとめて欲しいと、切に願うばかりじゃな」

 

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3作品め

  

ファンタスティック・ビースト/黒い魔法使いの誕生

 

 

 

作品紹介・あらすじ

 

 大ヒットファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズの原作者J・K・ローリングが自ら脚本を担当し、同シリーズと同じ魔法ワールドを舞台に、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描いた「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」から続く物語。

 アメリカからイギリスに戻ってきたニュートは、アメリカ合衆国魔法議会が捕らえた強大な魔法使いグリンデルバルドが逃げ出したことを知る。恩師のダンブルドアから特命を受け、パリに向かったニュートは、仲間の魔法生物たちとともにグリンデンバルドの行方を追う。

 前作に続きデビッド・イェーツ監督がメガホンをとり、ニュート役の主演エディ・レッドメインほかメインキャストが続投。若き日のダンブルドア役をジュード・ロウが演じる。

 

 

 

 長所と短所

 

まあ……賛否がはっきり割れているよねぇ

 

わしは言うほど悪くないと思うがの

 

カエル「長所としては、何よりもハリポタの魔法世界の壮大さを感じさせてくれたし、映画としての奥行きだとか、あとは視覚的な快感がとても大きくて!

 今作は空を飛ぶような描写は少ないけれど、カメラワークなどの見せ方によって面白くなっていたかな」

亀「それと、5部作の2作品として、起承転結の承として徹したのもわしには好印象じゃった。

 下手な作品であれば、グリンデルバルド以外の強い敵キャラクターを出して、それを倒しておしまいなどにする可能性もあったしの。

 前作の物語を踏まえて、さらに風呂敷を広げておったし、ここから先は面白くなるのではないかの?

 

ただ、やっぱり非難の声も目立つというか……

 

では1作の映画としてはどうか? という問題じゃな

 

カエル「ただ、不満意見もわからなくはないんだよねぇ……確かに1作の映画として面白いの? と問われるとそこまででもないし、前作の物語が否定されてしまった部分も見受けられるし……」

亀「おそらくは前作のヒットを受けて若干の脚本や物語の修正であったり、編集の都合などもあったのじゃろうが、確かに違和感がなかったわけではない。

 さらに、中盤以降に関しては停滞しているシーンも多く、面白みが少なくなり、魔法生物の活躍も減ってしまったからの……

 これも今後の作品によって評価が分かれるのではないかの?

 

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4作品め

 

機動戦士ガンダムNT

 

 

 

作品紹介・あらすじ

 

 2010年からOVAとして劇場公開された宇宙世紀シリーズの『機動戦士ガンダムUC』の続編。監督はサンライズ作品を中心に演出などを担当していた吉沢俊一、脚本はUCのストーリーや小説版も担当する作家福井晴敏が手がける。

 

 『ラプラスの箱』を巡る連邦とネオジオンの騒乱から一年過ぎた宇宙世紀0097年。ユニコーンガンダムなどが引き起こした事態を重く受け止め、封印されることが決定した。

 しかし、その2年前に消息を絶っていたユニコーンガンダム3号機フェネクスが再び地球圏に姿を表したことにより、新たな騒乱の火蓋が切って落とされてしまうことになる……

 

長所と短所

 

みんな大好き、ガンダムの新劇場版作品の公開だよ!

 

良くも悪くも”福井晴敏のガンダム”という印象じゃな

 

カエル「ガンダムUCを追いかけてきたファンからすると、あのお話の続きというだけでも相当に面白いよね。

 今作では予告でも姿を表しているけれど、ミネバなどの人気キャラクターも登場しています」

亀「他にもUC以外でもガンダムシリーズはどうしても”ニュータイプ=選ばし者”の物語というような風潮があった。今作は選ばれなかった者の物語とすることで、ガンダムなどの描いてきたことの裏の物語として機能していると感じたの。

 それに、ファンにはニヤリとするシーンも多かった

 

だけれど、やっぱりファン向けだったよねぇ

 

特にニュータイプ描写はわからん人も多いじゃろうな

 

カエル「なんていうか……福井晴敏のニュータイプ描写の解釈って間違えてはいないと思うんだけれど……むしろ、大正解だと思うけれど、でもそれを突き詰めると単なるオカルト話になってしまうし……」

亀「まあ、ガンダムは所詮オカルト話と言われればそうかもしれんがの。

 富野由悠季作品は……特にガンダムなどを製作していた1980年代前後は、オカルト的な描写を含む作品も多かった。

 それを理屈で捉え、ある種のSFとして昇華させた腕前は確かに素晴らしいが、観客としてそれについてこれるか? というと……まあ、ちょっと思うところはあるかもしれんの

 

 

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総評

 

 

11月の総評になります!

 

う〜ん……悪くはないが、語るには困った月じゃったな

 

 

カエル「なんというか、つまらなくはないんだけれど、ハードルを超えてこない作品が多かったかなぁ。

 今回は4作品厳選しましたが、それ以外の作品が良くなかったということではなくて……

 むしろ、ほぼほぼ評価としては変わらないから、本当に語ろうとしたら10作くらいになるか、もしくは0作になるかの両極端になるというか……

 

亀「全部の作品が長所と欠点がはっきりしておる印象じゃった。

 他にも語る候補としては

 

  • search/サーチ
  • ビブリア古書堂の事件手帖
  • 人魚の眠る家
  • 生きているだけで、愛
  • ボーダーライン ソルジャーデイズ
  • A GHOST STORY
  • かぞくいろ

 

 も、そこまで評価は変わらん。

 逆にこれはないなぁ……と思った作品の方が語りやすい月じゃったかの」

 

カエル「なんであの4作にしたの? と問われたら、まあなんとなく……注目度の高い映画だったし? くらいかなぁ」

亀「平均点並み、あるいはそれは超えてくるが、本当に良いと思う作品は少なかったという評価になるかの

 

 

 

 

12月の映画について

 

では、年末の映画について語りましょう

 

何と言ってもアニメ映画が大量に出てくるの

 

 

カエル「時期が時期だけに、大作映画が勢ぞろいです!

 配信ではモンキーさんが『SWのない久々の年末』と語っていたけれど、それだけではなくと今年は山崎貴もないんだね」

亀「邦画が弱い気もしていたが、よくよく考えると『来る』『春待つ僕ら』『ニセコイ』があるため、それなりに大作は来ているんじゃな。

 ただし、その出来がどうであるかは無視するとして……という話になるが」

 

カエル「学生さんが冬休みになるシーズンだからこそ、そのような若者向けの映画が増えるのかなぁ。

 一方でアニメがたくさんあって、アニメ系を重視する身としては外せない大忙しです!

亀「『グリンチ』『シュガーラッシュ2』というアメリカの超大物に加えて『妖怪ウォッチ』『ドラゴンボール超』という日本を代表するコンテンツムービーも来るからの。

 この冬はこの4作品が相当興行ランキングを賑やかにするのではないかの?」

 

カエル「というわけで、12月も大忙し! 

 さらに12月28日の映画配信では『2018年の映画を振り返る』企画もあり、新年では映画を語るオフ会もあります!

 ただでさえイベントごとも多いでしょうが、是非是非ご参加ください!」

 

 

最後に〜10月の映画ランキング

 

ノミネート作品

 

モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ

パーフェクトワールド 君といる奇跡

薄桜鬼-GARO-

教誨師

宇宙の法〜黎明編〜

ムタフカズ

スモールフット

負け犬の美学

エンジェル、見えない恋人

日日是好日

魔法少女リリカルなのは Detonation

劇場版はいからさんが通る 後編〜花の東京大ロマン〜

ここは退屈迎えに来て

億男

人狼(Netflix限定)

オズランド・笑顔の秘密おしえます。

旅猫リポート

HUGっと! プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ

 

以上18作品……だったはず!

 

ランキング順位のみ発表

 

5位 ここは退屈迎えに来て(『エンジェル、見えない恋人』と同着)

4位 教誨師

3位 魔法少女リリカルなのは Detonation

2位 スモールフット

1位 HUGっと! プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ

 

(アニメ映画が強い月でした!)

 

 

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