物語る亀

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物語愛好者の雑文

1話〜6話感想『機動戦士ガンダム 水星の魔女』評価&考察! 全く新しい価値観を提示するガンダム!

 

 

今回はテレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の感想記事になります!

 

これは今期大注目のテレビアニメだね!

 

© 創通・サンライズ・MBS

 

カエルくん(以下カエル)

ついに2022年に最新のガンダムが登場しました!

 

いやー、久々のガンダムのテレビシリーズということもあって、ワクワクしている自分がいるよ

 

カエル「ちなみに、うちのガンダムに対する熱意というか、どれくらい詳しいかというと……多分、にわかオタクってレベルじゃないかなぁ。

  TVシリーズは半分くらいの作品を鑑賞、映画もそれくらいかな?

 あとはスパロボとか、Gジェネとかのゲーム作品をプレイしているから、どの作品も大まかなストーリーは知っていますよ、といったところですかね」

 

主「ちなみにいうと、好きなガンダム作品を映画・テレビ・OVAなどの区別なくランキングすると、以下のようになります」

 

好きなガンダム作品ランキングベスト5  1位 0080
2位 ガンダムUC
3位 鉄血のオルフェンズ
4位 ガンダムX
5位 ガンダムZZ

 

……なんか、独特なランキングになっているような気がするけれど

 

1位、2位は圧倒的で、それ以外はパッと思いついた作品を挙げているって感じかな。ちなみに『閃光のハサウェイ』はまだ全話公開していないので除外していますが、この中に入る可能性はあります

 

カエル「これでいうと、初代はどうなの?」

 

主「なんか、自分の中で初代は好きとか嫌いとか、そういうことを語る次元にないというか…もう歴史というか、知っていて当然の教養というか。

 『逆襲のシャア』と初代はちょっと別枠扱いって感じかな。

 基本的に反戦とか、テーマ性がはっきりとした作品が好きな傾向にあるかもしれません」

 

カエル「なるほどなるほど。

 それでは『水星の魔女』の記事をスタートしましょう!」

 

 

 

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作品紹介・あらすじ

◆主要スタッフ◆   

監督 小林寛(『キズナイーパー』『スプリガン』など)

シリーズ構成 大河内一楼(『コードギアス 叛逆のルルーシュ』など)

アニメーション制作 サンライズ

 

声優・キャスト紹介

スレッタ・マーキュリー(CV市ノ瀬 加那)
ミオリネ・レンブラン (CVLynn)
グエル・ジェターク ( CV 阿座上 洋平)
エラン・ケレス(CV花江夏樹)
ニカ・ナナウラ( CV宮本 侑芽)
デリング・レンブラン(CV内田 直哉)

 

 詳しくはこちらの公式サイトをチェックしてください

https://g-witch.net/character/

 

 

 

 

 

1話を見た時の所感について

 

それでは、まずはプロローグと1話を見た際の所感について話していきましょうか!

 

これは現代風の、攻めたガンダムだなぁと感じたよ

 

カエル「プロローグではガンダムらしい……というと、色々なガンダムがあるから難しい部分もあるけれど、ハードな世界が展開されていました。

 一方で1話では打って変わって、楽しい学園生活! って感じが描かれていて……これはなかなか面白いよね」

 

主「これもよく言われているけれど、基本構成は『少女革命ウテナ』の1話と全く同じなんだよね」

 

 

 

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ポイント!

 転校生登場 

   ↓

(薔薇の)花嫁が男性に暴力的に扱われている

   ↓

 決闘を行う

   ↓

 花嫁と勝者がエンゲージする

 

 

Twitterとかでも『ウテナだ!』という意見がすごく多かったよね

 

25年くらい? 前の作品ではあるけれど、いまだに人気であることがよくわかったというか……オタクが高齢化していると見るべきなのかはわからないけれどね

 

主「特に自分なんかは、この『新作ガンダムはウテナだ!』という意見を知ってから配信で見たから、『あ~……なるほどな』という気持ちだったよ、とは言っておこうかな」

 

カエル「ふむふむ……それについてはどう思う?

 

主「革新的なアイディアとしてはいいと思う。

 ただし一方ではあまりにもウテナすぎる。

 それこそ1シーンだけ、とかならともかく、全体の話をウテナになぞらえ過ぎているのが、自分としては少しだけ疑問がある。もちろん1話ではあるけれど、換骨奪胎……つまり原点から離れるような努力が見えてこないと、1話丸々ウテナはやりすぎではないかな、とは思ったよ。

 ただ全体としては今後に期待を持てるし、いいスタートを切って、今期1番の話題作になりうるポテンシャルを強く感じたのも事実かな

 

 

 

 

今作から見えてくる3つのテーマ

 

では、この1話時点では語るのが早いでしょうが、見えてきそうなテーマについて語っていきましょう

 

おそらく、この3つのテーマについて語るのではないだろうか

 

◆予想される今作のテーマ3つ◆
  1. 女性の解放運動
  2. 親の束縛や周囲の環境からの脱却
  3. 既存のガンダムからの解放

 

① 女性の解放運動

 

こちらは今、Twitterでも議論になっていることだよね

 

おそらく『少女革命ウテナ』が下敷きにあるからこそ、連想されることだとも思うんだよね

 

カエル「うちでは『少女革命ウテナ』<女性の恋愛に関する認識を解放した作品>として解釈しています。

 詳しくはこちらの記事を読んでください」

 

上記に貼った記事と同じです

blog.monogatarukame.net

 

ガンダムといえば男性的なものという認識が強いものの、女性の解放を描くのではないか? という説だ

 

カエル「これは主人公が女性……初というと『0080のクリスは主人公格ではないのか?』などの議論がありそうだけれど、基本的には男性が主人公になりやすいガンダムの中で、女性主人公であることも、あるよね」

 

ポイント!

①同性愛の容認

②女性が主人公

 

この2点が、1話時点で目立つだろう

 

主「そしてこれは『ウテナ』が再三えがいたことでもある。

 この近年のリベラルな考え方は、一般的にも強く支持される傾向にあり、特に欧米ではとても重要な観点だ。

 穿った見方をしてしまうと、海外受けを狙うには、このような要素も重要だと感じるし、世界的なヒットを狙うガンダムとして強かな戦略を感じる、とまで言ってしまいたい」

 

カエル「ふむふむ……

 ただ、この見方が強すぎるのでは? という懸念もあるんだよね」

 

主「まだ1話だからね。

 一部ではフェミニストVSオタクの場外乱闘も起こっているようだし……いや、またかよ、なんて思う。ガンダムはフェミニストを意見を代弁する存在でもなければ、オタクの遊び道具でもない。むしろ、これはのちに語るけれどガンダムはその時々の先進的な考えを反映してきた作品だ。

 それを『自分の意見の代弁者』として、あるいはその反感として見方を固定化するような言論は、作品論評の幅を狭めるようで、勿体無いと思う部分もあるかな

 

 

②親の束縛や周囲の環境からの脱却

 

次が『親の束縛や周囲の環境からの脱却』ということですが……

 

これは公式サイトにある小説を読んでほしいね

 

→ https://g-witch.net/music/novel/

 

カエル「公式サイトの小説ではプロローグから水星に行き、学校へ行くまでの様子を主役機であるエアリアル目線で描かれています」

 

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主「ここで明かされたのがスレッタの母親のエルノラ・サマヤが復讐を目的としていること、そしてスレッタにはその気は一切ないということだ。

 それで見ると、デリング・レンブランは復讐相手、その娘であるミオリネは復讐相手の娘ということになる」

 

ふむふむ……

 

でも、それは2人には何も関係がない物語ということだ

 

主「近年は『親ガチャ』という言葉がある。これは生まれ持った格差について言及した言葉ではあるが、親は最初に与えられた呪いであり、祝福でもある。

 そして親ガチャの結果によって、子どもは選ぶことのできない宿命を与えられるという考え方もあるわけだ

 

カエル「いわゆる、毒親とか、親の代理人としての子どもということだよね」

 

主「これが復讐ではなく、親ができなかったこと……例えば大学進学とか、弁護士などの特別な仕事に就くとか、そういうことを子どもに求める親もいる。

 そしてそれに苦しめられる人も多い。

 そこからの解放を描いているのではないか。

 それで考えると、主題歌のYOASOBIの『祝福』の歌詞も、そのようなことを歌っているわけだしね」

 

◆『祝福』の歌詞より◆

これは君の人生
(誰のものでもない)
それは答えなんて無い
(自分で選ぶ道)
もう呪縛は解いて
定められたフィクションから今
飛び出すんだ
飛び立つんだ

https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/yoasobi/shukufuku/

 


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③ 既存のガンダムからの解放

 

そして最後に語るのが”既存のガンダムからの解放”ということだけれど……

 

近年はファーストガンダムの影響下にある作品が量産されている一面もある

 

カエル「それこそ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』なども、その立ち位置になるのかなぁ」

 

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一方で、ガンダムというのは”革新の歴史”ということもできるんだ

 

カエル「革新の歴史……それこそファーストガンダムがロボットアニメを変革したというか、リアルな戦争を描いたり、あるいはスーパーロボットではなく、量産機などの戦争の兵器として描いた、などのように、色々な特色がある作品ということを指摘されているよね」

 

主「一方で革新的な作品が時代を経るにつれて、伝統的な価値観に変容してしまうこともよくある。

 一方でガンダム作品は『機動武闘伝Gガンダム』は極端な例としても、『新機動戦記ガンダムW』で女性ファンの獲得を目指したり、色々な変化を織り交ぜながら、それまでにないガンダムを作ろうという革新的な試みを多く果たしてきたんだ」

 

 

 

 

確かに、ガンダムって一言で語っても色々な作品もあるし、今では男性のみならず女性にも愛される作品も多いよね

 

『ガンダムSEED』とか『00』なんて、女性ファンの方が多いのではないか? と思うこともあるくらいだ

 

 

 

主「同時に、ガンダムは……それこそ富野監督の時代からハマーンやシロッコのように、女性の統治を目指すような先進性も兼ね備えていた。

 それは今の時代の女性推進とは形は違い、母性などを重視したようにも見えなくもないが、その点においても革新的なアイディアは多いシリーズなんだよ」

 

カエル「ふむふむ……

 そうなると『閃光のハサウェイ』とか『ガンダムUC』などの宇宙世紀ものはファーストっぽさを残した保守的なガンダムと言えるわけだね」

 

主「そうだね。

 一方で本作は『ガンダムらしさの破壊』を目指し、大きな価値観の変更を行おうとしているように解釈できる。

 その意味でもとても革新的なガンダムになるだろう。

 ボクはこの試みを強く支持する。

 伝統を守り続けるだけでなく、新たな形に変容すること。

 それが歴代ガンダムが描いてきたことだから。

 ガンダムが守るべきものというのは……『モビルスーツを出す』のと『戦争の虚しさを描き、平和を希求する』というこの2点さえ守られていれば、あとはどう改造してもいいのではないか、というのがボクの意見。

 そして今作は、革新的なガンダムとして、とても意欲的で面白いものが見れそうな予感があるかな

 

 

 

Twitterの感想まとめ

 

ここからは、Twitterに投稿した1話ごとの感想をブログにまとめていきます

 

あくまでも個人の感想ですので、ご了承ください

 

1話の感想はこちら

 

 

2話感想はこちら

 

3話感想はこちら

 

 

4話感想はこちら

 

5話の感想はこちら

 

6話の感想はこちら

 

 

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