物語る亀

物語る亀

物語愛好者の雑文

映画『ミッドサマー』ネタバレ感想&考察・解説 伝統的な要素と現代的なメッセージを内包しているけれど……

 

今回は異様なヒットを記録している『ミッドサマー』の感想と解説の記事になります!

 

 

 

少し特殊な形式の記事になるぞ

 

 

カエルくん(以下カエル)

「いつもはネタバレなしの感想を書いてから、ネタバレありの解説を書いていますが……

 今回は解説から書いていきます。

 なので、結果的にはほぼほぼネタバレの記事になってしまいますので、ご了承ください

 

亀爺(以下亀)

「ネタバレ云々という作品でもないかもしれんが、やはり気にする人もいるじゃろうしの」

 

カエル「さて……じゃあ、余計な人が来ないうちに始めて、さっさと記事を終わらせましょう!

 感想・解説記事のスタートです!

 

 

 

 

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『ミッドサマー』本国ティザー予告(日本語字幕付き)|2020年2月公開

 

 

 

 

 

大雑把な感想

 

では、Twitterの短評……といく前に、ざっくりとした感想から行きましょうか

 

まあ、相性が悪い作品じゃったの

 

カエル「正直、見る前から予感はしていたんだよね……すごく話題性のある作品ではあるけれど、じゃあうちらが”楽しめるか?”というポイントに関しては、ちょっと疑問があるというか……

 アリ・アスター監督作品を見るのは初めてということもあったけれど、予想通り相性はとても悪かったね

亀「主など、見た直後はプンスカしておったの。

 そのあとは大好きなアニメ映画を見に行っておったが……帰ってくる前に、さっさと記事を終わらせるのが大事じゃな」

 

この映画ってそもそもが人を選ぶと思います!

 

カエル「すごく独特な作品だからこそ、人の感性に左右されてしまう部分もあって……他人の評価って、そんなに当てになりません。

 人によっては年間ベスト級の大傑作だし、ある人は2度と見たくない映画になるんじゃないかな?

亀 「だからまあ、気になるならば見にいくべきなのかもしれんの」

 

ちなみに、グロ描写やホラー描写が苦手だけれど、そこは大丈夫だった?

 

ワシはそこまで怖さを感じなかったの

 

カエル「元々ホラー映画は怖いから見に行かない! と語っていたこともありましたが、そんな人でも大丈夫でした」

亀「……それもそれで合わなかったポイントかもしれんの。

 しかし、実は苦手としながらも相性がいいかもしれない分野でもある。というのは、ホラー映画は基本的には”なんらかの社会問題やメッセージを暗喩で伝える”ということで成立しておる。

 うちは基本的に裏目読みみたいな映画の見方をしている部分もあるので、一見すると隠されているように見えるメッセージも読み取りやすいのかもしれんの

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

作品考察

 

本作の読み取る上での参考作品

 

ではでは、早速ながら作品考察から入ろうと思います!

 

まずはこの映画を読み取る上での参考作品と行こうかの

 

カエル「え、なんだろう……やっぱりグログロなホラー映画なのかな?

 あるいは聖書の一説とか?」

亀「それはこの作品じゃ」

 

ヴィンランド・サガ(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 

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……え、ホラーでもなんでもないヴィンランド・サガ?

 

カエル「ヴィンランド・サガは11世紀の北ヨーロッパ……特にノルウェーやアイスランド、イギリスのイングランドなどを舞台とする、ヴァイキングたちの物語だよね?

 なんか、土地以外は特に関連性がないような……」

亀「いやいや、これがとてつもなく大事な話となる。

 この作品でワシがこれから解説するのは、以下の2点。

 

  • 北欧神話の特徴とキリスト教の関係性
  • 男性と女性の物語

 

この2点を説明するのに、ヴィンランド・サガを大まかに参考にすることで、見えてくるものが多いのじゃよ」

 

カエル「へぇ……それはどのような部分で?」

亀「重要なのは、この映画は北欧神話に基づいて物語が作られているということじゃな。

 そして北欧神話とキリスト教が混在してころ……それが西暦1000年前後の時代である。どうやら1200年代にはキリスト教が布教を終了させたようじゃが、その前まではキリスト教徒と北欧神話を信じる者が混在しており、それが社会的な対立関係にも発展しておる。

 この作品はその関係性を、擬似的に再現して見せた。

 その解説をこれから行っていくとするかの」

 

Hereditary

 

解説①〜下地となった北欧神話〜

 

まずは、北欧神話に関しての解説となるけれど……

 

なぜ花などが多く出てきたのか、というところから話を始めるとするかの

 

カエル「そういえば、この映画の中では花や木などのモチーフが多用されていたよね。違法なものと思われるドラッグも多く出てきたし……」

 

まず、北欧神話において最も重要なのは”ユグドラシル”じゃ

 

カエル「あれ、ゲームなどでもよく聞くね。

 僕なんかはテイルズ・オブ・ファンタジアが思い浮かぶかなぁ……」

亀「ちなみに、テイルズ・オブ・ファンタジアや、舞台を同じくする作品では北欧神話のモチーフがすごく多く出ておるの……と、話が脱線してしまった。

 ユグドラシルというのは世界樹、つまり”世界そのもの”と言ってもいい。

 大きな1本の木の中には9つの世界が内包されており、それらが北欧神話においてはとても重要なモチーフとなっておる」

 

ということは……あの花に囲まれた姿というのは……

 

そのまま”世界樹”を意味していると言えるの

 

亀「映画の中ではダニーが花に囲まれておる姿が出てくるが、あれは世界樹・ユグドラシルのモチーフでもある。

 彼女にたびたび草木が生えてきたのは、その象徴的な姿ということができるじゃろう」

カエル「……あれ、じゃあ途中であった枯れた木って」

亀「信仰としてはユグドラシルの一部……枯れた=過去に存在した者たち、個人の魂が詰まったものと考えるべきじゃろうな。

 つまり、あそこでおしっこをするということは……そうじゃな、日本でいえばお墓に小便をかけるようなものじゃ」

 

カエル「……そうか、確かに『ただの石じゃないか!』と言っても、墓石におしっこをかけたら怒るよね……」

亀「これがこの作品では最も重要なモチーフとなっておる。

 ここから物語は展開していくわけじゃな」

 

いちばんわかりやすい 北欧神話 (じっぴコンパクト新書)

 

北欧神話の重要な数字

 

次に解説するのが、北欧神話における重要な数字ということだけれど……

 

これは紛れもなく、9じゃな

 

カエル「そういえば生贄は9人だったし、祭りは90年だったね……でも、なんで9なの」

亀「北欧神話はユグドラシルの中に9つの世界があると考えられておる。

 この話でも18歳、36歳、54歳、72歳で階層が分かれておるが……この先にあるのは何歳じゃ?」

カエル「えっと90歳……あ!

亀「ほら、やっぱり90……つまり9に辿り着くわけじゃな。つまり、9人の生贄は9つの世界1つ1つに対する生贄なのである。

 9というのは北欧神話においては世界を表す1つの目安となる数字というわけじゃな。

 調べてみると、何でもかんでも9という数字が絡んでくる神話じゃな」

 

ふむふむ……

 

そして彼らが信仰していたのは巨人ユミルじゃ

 

亀「巨人ユミルは北欧神話では1番最初に生まれた巨人でもある。その身から数々の神が生まれたのじゃが、親族であるはずのオーディンなどの手によって討たれてしまう。

 その巨体を葬ると、大地などの多くの土地や自然に姿を変えたという」

カエル「へぇ……ちゃんと原典があるんだねぇ」

亀「そりゃそうじゃな。

 そして北欧神話では生贄などの文化がたくさん出てきており、中にはミイラなども発掘されておる。

 儀式の形こそ違えども、あのようなことは普通に行われていた可能性があるわけじゃな」

 

……なんか、それを聞くと野蛮だね

 

さて、それはどうじゃろうか?

 

カエル「え? 酷くないの?」

亀「作中でも語られておるように死後の世界が信じられている以上、死そのものは別に恐怖ではない。

 先ほどヴィンランド・サガを挙げたが……この時代のヴァイキングたちはヴァルハラにいくことを夢見て戦っておる。勇敢な戦士はヴァルキリーに連れて行かれると信じての。

 大事なのは死ではない。

 死に様じゃ。

 そこで勇敢に戦わずに死ぬこと……それがヴァルハラにいくための道が絶たれることであり、絶望でもあったわけじゃな

 

……死生観があまりにも違うわけかぁ

 

この映画で重要なのは”キリスト教徒からみた、北欧神話の世界”ということじゃ

 

亀「日本もそうじゃが、本来は古来からの価値観があったものの、それはキリスト教によって歪められてしまっておる。例えば、日本は古来同性愛には寛容な空気があり、小姓なども普通におったわけじゃな。

 しかし、明治のキリスト教導入による西欧化以降、性に関することは締め付けがキツくなってしまった。

 今でいうグローバルスタンダードな考え方であるが……実は、そのグローバルとはキリスト教などの一神教であることも多い

カエル「中国とアフリカとアメリカだけでも、考え方は違うわけだから”グローバル”の一言でまとめることはできないよね」

 

この映画はあべこべな映画じゃな

 

亀「村に入る際にカメラが反転するが、その意味は”ここからは全てが反転する”という意味じゃ。

 普通のホラー映画であれば恐怖のシーンは夜になる。しかし、この映画は白夜の昼……つまり、反転しておる。

 また、キリスト教の価値観が支配する場から、北欧神話の価値観が支配する場への変化などの反転……そんなことがたくさん描かれておるわけじゃな

 

 

 

 

 解説②〜現代的なテーマ〜

 

そして次の解説は何?

 

現代的なテーマ……つまり”女性の開放”じゃな

 

カエル「……もはや、改めて語るまでもない今のトレンドだね」

亀「この映画は初めから”男性は女性を抑圧するもの”として描かれておる。

 例えば冒頭の描写において『女とヤりまくろうぜ』みたいな話があったし、あるいは街についた時に『この国の女は美女ばかりだな……ヴァイキングが美女ばかりを攫ったからだろう』という話をしておる。

 完全に男子校の悪い男のノリじゃ」

 つまり、男性によって抑圧されてしまう女性たちの姿が見えるわけじゃ

 

カエル「ダニーも彼氏に依存している女性像だったね……」

亀「象徴的だったのがクリスチャンの最後の衣装じゃな。

 クマの皮をかぶっておったが、それは典型的なベルセルク……つまり”バーサーカー”などと呼称されるものじゃの。

 彼らは特別優れた戦士であり、オーディンの加護を受けた存在として描かれておる

 

……そのあたりの時代のヴァイキングたちの非道な様子は『ヴィンランド・サガ』によく描かれているね

 

つまり、男性性の象徴とも言えるわけじゃな

 

亀「おそらく、あの儀式は巨人ユミルを称え、それを倒した相手であるオーディン=バーサーカーを滅ぼすることによって、大地を称えるというものじゃろう。

 そしてなぜ最後に女性……女王に選ばせるのかといえば、それは”男性の否定”じゃからの。

 この映画を支配する花のモチーフなどは、おそらくユグドラシルの強調である一方で、女性らしさを表すものでもある。

 そして個人の苦しみは女性全体で分かち合い、個人の性は女性全体で分かち合う……そのように共有する、あるいは共感することによって、女性の時代を高らかに歌い上げるという作品となっておるわけじゃな

 

北欧神話の要素と、現代的な要素がミックスされているわけだね……

 

とても意味のある映画じゃなぁ……うん?

 

やーやー、お2人ともご苦労様!

 

主「帰ってきたよ〜、と。あれ、『ミッドサマー』の解説やってんの?

 ちょうどいいや、自分の感想も喋らせてよ!

 色々と文句言いたいこともたくさんあるからさ!」

カエル「……めんどくさいことになりそう……あれ、亀爺は?」

主「え? なんか『うっふん天国3月号を書店で買いに行く』とかいって、どっか行ったよ」

カエル「……しまった、逃げられた」

 

 

以下酷評

 

 

 

 

感想から

 

 

では、Twitterの短評からスタートです……

 

 

いやー、もう退屈としか言いようがない2時間強だったよ!

 

カエル「もうちょっとオブラートにね?」

主「いいんだよ、色々な受け止め方ができる映画なんだから!

 そもそもさ、この映画っていろんな解釈ができるわけ。

 その時点でなんか逃げじゃね? という思いもあってさ。

 ”解釈が無限大”なのはいいんだけれど、自分としては没入感が全くない。

 巧さも……技巧的に凝っているな、とは思ったけれど、それが観客である自分の感情に訴えかけてこないんだよ!」

 

カエル「ま、まあ個人の意見なので……」

主「でさ、その理由を考えたら……単純に長いわけ!

 1つのシーンにどれだけ時間をかけるんだよって話。冒頭とかもっと短くできるだろうし、あと30分は短くできるんじゃないの?

 足し算で作られた映画って感じでさ、もっと引き算をして、ピシ! と締めた方が面白かったと思うんだよね!」

 

……ヤベェ、酷評を始めたらイキイキしはじめやがったぞ。なんかトリップしてんじゃないか?

 

でさ、美的感覚もあんまりだなぁ……と思ったわけですよ

 

カエル「えっと、映像の美しさなどは個人の感覚ですし、美しいと思っている人も多数なので……」

主「なんちゅうの、露悪的だなぁ……と思ったよ。

 でもさ、それが彼らの文化だっていうから、こっちも『よっしゃOK、どんと来い!』と覚悟を決めたけれど……なんか生贄に対するアート描写に関しては、すげえ凡庸な印象を受けたんだよねぇ。

 もっとこう、息を飲むようなものを期待したけれど……ゴテゴテとしているだけでさ、生花としてどうなのよ? という思いもあった

 

カエル「あなたの芸術を観る目がないだけじゃない?」

主「そうかもね!

 あと、物語の流れもわかりづらい上に、意外性がないというね……

 そういうわけで、映画としてはただただ退屈な、無の時間を過ごしました!

 

北欧神話と伝説 (講談社学術文庫)

 

狭い世界の物語

 

も、もうちょっとテンションを落としてさ……

 

……なんかさ、最後のあれが”幸福”とか言われると、カチンと来るんだよね

 

カエル「え……それはやっぱり女性が云々ってこと?」

主「いや、それはいいんだよ。またこのメッセージか……という思いは沸かなかったし。

 でもさ”個人の苦しみを分かち合い、みんなで共有する”っていう、あのシーン。

 あれって何?

 

カエル「いや、そのままの意味じゃないの?」

主「自分はああいう描写に違和感を抱いていた。

 個人の苦しみを癒すために他者に話すのはとても大事かもしれない。だけれど、それをトリップなどの状態で行うことは反対。

 さらにいうと……これは自分の心情だけれど、個人の苦しみを誰かと“共有“することが、必ずしもいいとは思えない

 

カエル「……観賞後、こんなツイートもしています」

 

 

プラネテス(4) (モーニングコミックス)

blog.monogatarukame.net

 

自分の人生を支えてくれる、プラネテスの名言だね

 

主「自分は『君の気持ちがわかるよ』って言われたら『は? お前に俺の何がわかるの?』って答えるタイプ。それが家族や深い関係の友人ならば話は変わるけれど、あって数日の奴らにあんな真似されたら、イラッとくる。

 結局、自分は個人主義・自由主義の人間ということだけれど……あんな共同体のルールに従うしかないような生き方は我慢できない。

 絶対ヘイトを言って、飛び出していく」

 

 

まあ、こんなツイートしているくらいだしねぇ

 

この映画は”全てが反転”しているんだ

 

主「近年の映画のメッセージであれば『女性は大きな世界で自由に個人として生きよう!』となる。

 だけれど、この映画では『小さな共同体でみんなと生きよう!』という風になる。それを映画のメッセージとし描き、まるでそれが救いのようになっている。

 もちろん、それがアリ・アスター監督の意図した部分であり、面白い部分かもしれない。

 でも自分はそのメッセージが嫌い。

 絶対に自分は嫌だ。

 共同体の中でみんなと一緒に笑って生きるならば、一人で砂漠でのたれ死んだ方がマシだよ」

 

カエル「……あなたは、女性ではありませんが」

 

 

 

この映画の大きな問題点

 

……それもそれで1つの選択ではあるけれど……

 

さらにいえばさ、この映画ってすごく危険なように見えるんだよね

 

主「だってさ、精神的に弱っている、家族を失くした女性を連れていくわけじゃん。そこで薬物を使ってトリップさせて、社会と隔離して、そしてみんなで『わかるよ』という雰囲気を出して、最後に誰を手にかけるか選ばせる……

 そんなことをしていた組織、日本にあったんじゃないの?

 

カエル「……オウム真理教などの過激な新興宗教を連想するのね」

主「それが救いって、本当にそんなのでいいわけ?

 結局ポアする相手を選ばせて、手を汚させて、2度と離れないようにしている。罪の意識を植え付けている。

 こんなの、ただの洗脳だよ。

 いや、そういう映画なんだけれどさ。

 それが”救い”って……なんかさ、若者がオウムなどにハマった理由がわかる気がするよ」

 

でもさ、結局それって現代の価値観の元での評価なわけじゃない

 

……む

 

カエル「この映画が示したのは”逆転した価値観”でもあるわけで、それが社会的に正しいかどうかっていうのは、実は関係ないわけじゃない?

 問題はその本人がどこを選ぶのか、何に幸福を覚えるのかってことでさ。

 ”キリスト教の価値観が絶対じゃない”って語っている映画でもあるって解釈なんでしょう?

 だったら、いつも”ハリウッドの民主党寄りの価値観が絶対ではない”と語っているんだから、それと同じわけじゃない?

 かといって、共和党の価値観が絶対なわけでもないんだけれど……ようはバランスが大事ってことだけれど、それは今は置いておくとして。

 やり方が異様なだけなんじゃないかなぁ

 

主「……む」

カエル「確かにこの儀式に巻き込まれた若者たちは可哀想だけれど、でもダニーの選択を否定することはないんじゃないかな?

 まあ、確かにダニーに選択肢そのものがあったのか? というと微妙なところではなるけれどさ……

 でも、与えられた環境で何に幸せを見出すのか……それも自由でいいと思うし、別に自分に関係なければ、それはそれでいいんじゃないの?

 

…………むむむ

 

賛否がはっきりと割れていい映画だと思うけれどね

 

 

 

まとめ

 

では、この記事のまとめです!

 

  • 北欧神話とキリスト教の関係を交えた語り口の作品
  • 現代的な女性のテーマも宿す
  • ただし、かなり間延びした印象も……
  • 賛否ははっきり割れていいのではないでしょうか?

 

自分は合わない……でもダメ映画ではない絶対ないです!

 

主「まあ、いろんな酷評はしましたけれど、これはこれで面白いのかなぁ……」

カエル「はっきりと割れるタイプの映画だしね。

 これはこれでいいのでは?」 

主「でもなぁ……やっぱり自分は狭い共同体の幸せよりも、宇宙の孤独の方を目指したいかなぁ」

カエル「それも含めてどう感じるかが映画なんだよ。

 ほら、ミルミルでも飲んで落ち着こう、ね?」

 

亀「今帰ったぞ……おや、ここに置いておいた、気分を落ち着かせる薬草入りのミルミルがなくなっておるの……」

主「……Zzz」

カエル「……あ。ま、まあ、これでしばらく静かになるならばOKでしょう!」

 

 

 

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