さあ、みんな大好きなシリーズ『トイストーリー』の新作が公開したよ!
思い入れが強い人も多いのではないかな?
カエルくん(以下カエル)
「いよいよ夏の大作映画三昧がスタート!
その先陣を切るのはみんな大好き、ピクサーを代表するトイ・ストーリーの新作です!」
主
「劇場も大ヒットを見越して1日10回上映などの特別待遇だし、同日公開のポケモン、そしてその後の『天気の子』やワンピースの新作などで大盛り上がりしそうだな」
カエル「ちなみに、うちは残念ながらそこまでトイ・ストーリー自体には思い入れはありません……実はちゃんと観たのも大人になってからという始末です」
主「世代的にはドストライクなんだけれど、特に理由もなく観てこなかったからなぁ……友達の家だったり、それこそテレビで何度かちょっとずつは観ていたけれど、ちゃんと1作丸々を鑑賞したのは20歳を超えてから。それこそ、3が公開した後かもしれない。
だから多くのファンの方がいうほどの感動とか思い入れもないので、その目線で語っていこうと思います」
カエル「では、早速記事のスタートです!」
作品紹介・あらすじ
ピクサーを代表し、世界のアニメーションを変えた伝説的な作品である『トイ・ストーリー』の最新作にあたる4作目作品。2010年に製作された『トイ・ストーリー3』に続く物語が展開されていく。
監督は『インサイド・ヘッド』の脚本なども務め、長編作品では初監督となるジョシュ・クーリー。脚本にはステファニー・フォルソムと製作総指揮も務め、多くのピクサー作品を支えてきたアンドリュー・スタントンが共同で務める。
キャストにはトム・ハンクス、ティム・アレンなどのおなじみの面々が声をあて、日本語吹き替え版では唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子などが吹き替えを担当する。
新しいウッディたちおもちゃの持ち主となった女の子、ボニーは初めて行った幼稚園の工作の時間中に作ったフォーキーを家に持ち帰る。1番のお気に入りとなったフォーキーをウッディはおもちゃの仲間たちに紹介するのだが、フォーキー自身は自分のことを『ゴミだ』と認識してボニーの元を逃げだしてしまう。
フォーキーを連れ戻しに行ったウッディはかつての仲間であり恋人でもあるボー・ピープと再開するのだが……
感想
それでは、Twitterの短評からスタートです!
#トイストーリー4
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2019年7月12日
う〜む…賛否分かれるだろが、やはり3で止めるべきだったし悪くはないが結果的にトイストーリーシリーズ最低と言わざるを得ないかも
物語が2以上に荒い上にディズニー/ピクサーの理念が優ってしまい過去のストーリー全否定にも見える
ただ映像技術は本当に素晴らしい! pic.twitter.com/Jsi2zxvf6p
これは評価が割れるでしょうな……
カエル「えっと……駄作ではないんだよね?」
主「考えようによるとは思うけれど、やはりピクサー作品らしく一定の基準は超えてくる作品となっている。
”トイ・ストーリー史上最低”って厳しい意見のようだけれど、1〜3が最高の上手いシリーズだから、並みの映画どころか、普通の良作でもこの評価になってしまうというのは語っておきたい。
だけれど、もしかしたらトイ・ストーリーに対して思い入れがある人ほどこの映画に対してもやもやがあるのではないだろうか?
また、物語や流れが非常に粗いと言わざるを得ない。
これだったら大傑作の3でやめておけばよかったという評価は絶対に出てきてしまうだろうな、という作品だ」
カエル「まぁ、3が押しも押されぬ名作だからね……
ちなみに初日の午前中のレビューではありますが、アメリカでは大手レビューサイトを中心に絶賛の声が相次ぐ一方で、日本ではかなり賛否が割れる結果となっています」
主「多分、アメリカはもうすでにピクサー/ディズニーは無条件で高評価になる流れがあるような気がしている。
でも、それだけの映像クオリティがあるし、近年のアメリカ映画界の流れを考えてみると、今作が高く評価されるのも納得する面もある。
ただし、日本人にしてみると今作の描いたことは、残念ながら過去のトイストーリーの否定にも見えてしまうというのはあるのではないか?
日米の価値観の違いを考える上でも面白い作品と言えるかもしれないね」
映像技術は大絶賛!
でも、全てにおいてダメだったとか、賛否が別れるという訳ではないんでしょ?
あの映像技術は手放しで大絶賛ですよ!
カエル「今回はおさらいもかねて1から3まで鑑賞したけれど、もちろん時代性が大きく違うということもあるとはいえ、ここまで大きく進化した事実に震えるものがあるよね……
今作では豪雨や水が流れるシーンがあるのですが、そのリアリティはもはや現実を超えたのではないか? と思うほどです!」
主「変な意見に聞こえるかもしれないけれど、ここまで精緻で美しく作られた映像であれば、実際の自然現象を捉えるようにもよりリアルに、心を奪う描写になるんだよ。
それは『君の名は。』などで知られる新海誠の作品を見ればお分りいただけると思うけれど、アニメなのに現実以上に情報量が多く、美しいと思う作品が生まれている。もちろん撮影の工夫1つの問題かもしれないけれど、あの迫力には度肝を抜かれたし、それ以外の描写も非常にリアルで精緻で恐ろしかった」
カエル「オモチャたちの存在感が素晴らしいよね。
ぬいぐるみのキャラクターは毛の1本までこだわりぬき、ウッディたちはプラスチックの質感が感じられて、ボニーの陶器の質感も見事に再現されていて!」
主「このあと説明するけれど、元々トイ・ストーリーがオモチャを主人公に選んだのは技術的な問題を逆手にとった面も大きかったろう。だけれど、本作ではそのような技術的な不安点なんて……まあ、それはとうの昔に無くなっていたんだけれど、さらに実在感のあるリアルな描写となっており、非常に恐ろしさすら感じたよ。
日本は永遠にこのレベルに追いつけないのではないか? と直感するレベルで素晴らしい。
近年ディズニーやピクサーが推し進めるダイバーシティ、つまり多様性のある社会を実現しようとしているけれど、この映画のキャラクター自身の質感の違いが多様性のある存在として描かれているようにも感じられたね」
トイ・ストーリーの魅力と工夫の数々
① CGだからこそ伝わるオモチャのアニメーション
では、ここからはトイ・ストーリーシリーズがなぜここまで高く評価されるのか、その理由について考えていきましょう
まずはアメリカアニメーション業界を大きく変えた功績を語らずにはいられない
カエル「それまでのアニメーションはセル画などに描かれた絵を動かすことが一般的でした。これは今でも日本のアニメでも一般的な作業であり、アニメーション=絵が動く作品と連想する方も多いのではないでしょうか?
しかしピクサーはデジタル化によってCGによって立体的にキャラクターを創造し、それを動かすことによって大革命を成し遂げ、今ではアメリカのアニメーション映画=CGアニメーションと言えるレベルにまで浸透しています」
主「個人的には手書きの良さやディズニーの持っていた技術が失われてしまったようにも思えて残念なところがあるけれど、でもアニメーションの可能性を大きく広げたのは見事だ。また、見応えもあり経済的にも比較すると低価格で作りやすいという大きなメリットもある。
そしてトイ・ストーリーシリーズはCGアニメーションのもつ特色……”質感の硬さ”を逆手に取った作品となっている」
カエル「今も日本のCGパートではロボットなどのメカ作画や、車などの動き、あるいは爆発などのエフェクトなどで大きな存在感を発揮していますが、日本のアニメのようなキャラクターを生み出すには苦労しているよね。セルルックなども生まれてはいるけれど、それが決定的にうまくいったという作品は……どうだろう、まだ生まれていないかもしれない」
主「もちろん〇〇が日本のCGの代表だ! と語るファンもいるとは思うけれど……結果的に日本ではCGアニメはまだまだ挑戦中のジャンルでもあると言える。
公開された1996年当時のCGは流石のピクサーといえども硬さがあり、人物造形には難があった。
だけれど、オモチャであるキャラクターを動かすことによって不気味の谷の壁を超え、さらに実在感を増すことに成功している。
全く同じ脚本やスタッフだとしても、作りが既存のセル画で作られたアニメーションのようであれば、ここまでのヒットはしなかったのではないだろうか?
CGアニメーションだからこその硬さを逆手に取った、見事なアニメーションと言えるだろう」
② 物語を進行するのに適度なハードル
次に重要なのは”人に見られてはいけない”という設定です
この設定が物語を進行する上では適度なハードルとなっている
カエル「今作で登場するのはオモチャたちなので、動いている姿を子供をはじめとした人間に見せてはいけません。なので、人が近づくと元にいた場所に戻ろうとしたりしており、それが一種のスニーキングミッション(『メタルギア・ソリッド』シリーズなどのように、人目に触れないように行動する)として物語をサスペンス調に盛り上げています」
主「これがオモチャたちの行動に制約となっており、なんでもありではないという面白さを呼んでいる。また”自分のオモチャたちも実は夜に動き回っているのかも”とか、あるいは”無くしたオモチャが別の場所から見つかる”という不思議な現象の理由にもなっており、より実在感を増している」
カエル「迷信的に語られる”妖精のいたずら”の正体といえばいいのかな?
人前で自由に動けるオモチャのお話になってしまうと、また面白さが変わってしまうかもしれないね」
主「ちなみに、自分はトイ・ストーリーシリーズの中では2は少し評価は落ちるんだけれど、それはこのスニーキングミッションの要素が若干おざなりになっている感があり、かなり力技のように見えたことも大きい。
もちろん、2もいい作品だと思うけれど、他の2作と比べてしまうとね」
③ 同時代性を生きる物語
そして、この3部作の魅力に関しては”なぜ映画館を劇場で公開直後に見るのか?”ということにも繋がっていくるのではないでしょうか?
同時代性というのは非常に大切なことなんだ
カエル「つまり、今の時代に初代のゴジラを見ても当時の人々が劇場で感じた衝撃を味わうことは難しいだろう、ということだよね」
主「多くのアニメーション作品というのは1、2、3とシリーズを重ねていってもキャラクターの年齢は変わらないものも多い。例えば……そうだな、ディズニーの作品になるけれど『シュガー・ラッシュ』だってキャラクターの年齢などはあまり変わっていない。まあ、あれはゲームのキャラクターだからというのもあるだろうけれど。
一方でトイ・ストーリーはオモチャのお話だからほとんど見た目は変わっていない。だけれど、人間のキャラクター、つまりアンディは成長しているんだ」
カエル「それが大きな感動を生む要因にもなっているね」
主「トイ・ストーリーの物語をリアルタイムで愛した人とほぼ同じような成長を遂げた時、そのオモチャとの大きな決断=観客との思い出に対する決断、という作風になっている。
物語に客観性があるというのかな……アンディやウッディたちの決断がリアルタイムで伝わってくる物語となっている」
カエル「最初に『トイ・ストーリーはリアルタイムで楽しんでない』と説明したのはここが大きな理由でもあって、もちろん今から3部作を楽しむのも全然良いけれど、おそらくリアルタイムで楽しんだ人たちの思い出込みの評価とは大きく違うよ、ということだね」
主「物語がリアルタイムの時間の流れを内包して感動を呼ぶ構造だから、こればかりはどうしようもないかな」
カエル「今作ではリアルタイムでは9年を過ぎていますが、劇中の時間はそこまで過ぎていないのが気になるポイントかな?」
主「3作で完成されているからこそ、不安に思う気持ちも大いにわかるよ。
もちろんそれ以外でも今作は多くの魅力があって、基本は”行って帰る物語”と単純化されていたりなどの工夫が多くあるし、きちんと社会性も内包している。
3に関しては完璧すぎて鼻につくレベルなんだけれど、きちんと遊び心があってその完全性が鼻につかないから、もう上手すぎて脱帽するレベル。
語りつくせない魅力がある作品だね」
④ あの映画との繋がり
ここで偶然にもリメイク作品が同日公開となった『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』との繋がりにも注目していきましょう
実はこの2作が描いたテーマには共通項が見受けられる
カエル「ピクサーのアニメーション映画には大きく2つのテーマがあります。
1つは子供向けと思われる、道徳的なテーマ。
そしてもう1つは大人向けと思われる、社会的・哲学的なテーマです。
トイ・ストーリー1の場合は以下のようになります」
- 子供むけのテーマ……オモチャや物は大切にしよう
- 大人向けのテーマ……自身の存在理由の探求について
主「ウッディたちは『自分とは何者なのか? 存在する理由は何か?』ということを模索し続ける。これはトイ・ストーリーシリーズに通じる物語のテーマとなっている。
1ではウッディが自分のいる場所を追い求めるシーンもそうだし、バズが自分がオモチャだと知った時の自らへの問いにそれが現れている。
そしてそれは『ミュウツーの逆襲』でも同じテーマがあるんだ」
カエル「ミュウツーは『自分は一体何者なのか?』ということを模索しているけれど、これが非常に重くて日本のキャラクター主導型のアニメ映画としては異例の作品となっているもんね。大ヒットしたからいいものの、ポケモン映画のその後を左右するような大きな挑戦だったと言えるだろうし……」
主「子供向けのアニメ映画だからと言って、子供のみにわかるような子供騙しの作品にはしない。
それは幼児向けアニメの代表作である『アンパンマン』もそうだけれど、自己の存在の追求という哲学的で答えの出ないテーマを主題に添えたからこそ、大人の鑑賞にも耐えられる作品に仕上がったと言える。
この2作は公開も1年しか違わないし、その後のアニメーション映画やキャラクター産業を大きく変える作品であり、それがこのような共通するテーマを持っていたことは注目するべきことではないかな?」
以下ネタバレあり
作品考察
キャラクターの変化
では、ここからはトイ・ストーリー4のネタバレを含めた記事になります
まず納得がいかないのがキャラクターの性格の変化なんだよね
カエル「この場合は誰が1番納得がいかないの?」
主「やっぱりボーですよ。
もちろん、現代的なテーマを選び、3では出演すらしなかったボーを重要キャラクターとしてほぼ主軸に添えたことは高く評価するし、納得する。
また1、2の描き方は典型的な少年向けアニメのヒロインの描き方であり、旧時代的だという批判もあるだろう。
近年のピクサー/ディズニーであれば絶対にしない描き方というのも同意する。
でも、やっぱり今回のボーはもはや別人に思えてくるんだよなぁ」
カエル「前作ではおしとやかで基本的にはウッディを信じるキャラクターだったから、あれだけ活発に動き回るのは違和感があるのかもね」
主「そして新キャラであるフォーキーも個人的には大きな不満がある。
というのも、彼が単独で活躍しているシーンというのはほぼないと言える。
単なるトラブルメーカーとなってしまい、ウッディたちの試練となる物語の障害のための駒にしかなっていないのではないか? という思いがあった。
もっと強い人間性、キャラクター性を感じられたら良かったけれど、見ている最中に『そんな奴は置いていけば?』という思いもわいてしまったかな」
カエル「ゴミでも工夫次第でオモチャになるといういうのは良かったけれどね」
主「あとは、単純にあの世界で動き始めるものの基準があやふやになってしまったのが気になった。
無機物でもなんでも動くわけではないじゃない?
一体動くものと動かないものの差はなんなのか……子供が遊んだら動き始めるならば、傘なども命を宿してしまうのではないか? とどうでもいい疑問がわいてしまったかな」
物語の動かし方の雑さ
これってトイ・ストーリー2が雑、といったことに近いの?
今作はさらに力技でひどいなぁ……と感じたね
カエル「トイ・ストーリーの魅力の1つであるスニーキング・ミッションがうんたらという話だね」
主「基本としては”人間に見つかってはいけない”という大きな制約があって、それがドラマのサスペンス性を盛り上げていた。3はさらに一歩進めて、敵を同じオモチャにすることでスニーキングミッション+見つかった後のバトル描写などもあって、そこが物語に大きなメリハリを生んでいたんだよ。
一方で2でいまいちだな、と思ったのは明らかに多くの人の目につきやすそうな場所で行動してしまっていること。
コメディとして横断歩道で事故が発生するシーンがあるけれど、それがありならばなんでもありじゃない? と制約無視に対して疑問があった」
カエル「だけれど、4はもっとひどいと?」
主「2よりもひどいと思うよ。
大勢の人がいる場所での行動は当たり前だし、多くの人に見られそうなリスクを平然と犯してしまっている。また、何よりも物語の最大のピンチで”人が運転する”車を操作しているところなどは頭を抱えたくなった」
カエル「あれは2の車を運転するシーンのセルフオマージュのようにも感じたけれどなぁ」
主「トイ・ストーリーって人間の行動そのものには大きな干渉をしなかったシリーズだと思うんだよね。だけれど、今作ではわかりやすくそこを否定してしまったし、同時に車の中に乗る人、特に自分の愛する主人を危険に巻き込んでしまっている。
ましてや自分たちのせいでなんの罪もない父親が警察に捕まりかねない危険を犯しており、それで車が止まったことを喜ぶのは、子供向けのアニメーション映画として違和感を強く抱いた」
大激論必死!? この映画のラストはありか、なしか!?
そしてこの映画を受け入れるかわからない、最大の論争ポイントのお話になります
自分は本作のラストは意義はわかるけれど、トイ・ストーリーシリーズとしては無しだと思う
カエル「ここは大激論になりそうだよね。
もちろん、意図はわかるし現代の流れからするとむしろ当然なんだけれど……でも結論をアンディが下すことに対しては色々な意見が生まれます」
主「ただその意図や思いというのはピクサー/ディズニーの会社としての意志ではないか?
系列会社の親分であるディズニーの映画の多くは今作と同じような結論を描いている。それが現代的で多くの人に伝えたいメッセージであり、意義があるのは大いに納得する。だけれど、それをあまりにやりすぎているし、正直トイ・ストーリーでやるべきこととは全く思えなかった。
だってあの結末を選んだらアンディはどうなるのよ?
3のラストを、あの感動を全て台無しになってしまうのではないの?」
カエル「新たなる道を選ぶことは悪いことではないけれど……う〜ん、難しい問題だなぁ」
主「最近、特に2019年に批判したディズニー映画と同じ問題点をいくつも抱えている。物語のための流れではなくて、単なる会社の意見を声高に主張するための映画になっているのではないか?
売れればいいのかもしれないけれど、2010年公開のトイストーリー3はまだここまで酷くなっていなかっただけに、それまでのトイ・ストーリーが描いてきたテーマと今作のテーマの乖離はあまりにも酷いと言わざるを得ないのかな」
カエル「オモチャ(自己)の存在理由の探求という意味では1つ前に進んだのかもしれないけれど、何でもかんでもああなればいいというのは、それはそれで短絡的なのかなぁ」
まとめ
では、この記事のまとめです!
- 思わず『3で終わっておけば…』と言いたくなってしまう面も……
- ただし映像表現は絶賛! キャラクターの質感などがよりリアルに!
- アメリカのアニメーション映画を変革したトイストーリーは工夫がいっぱい!
- しかし今作はその工夫も少なかったのが残念
自分は3で終わっておけばよかったと思いますよ
カエル「大人気作品で思い入れが強い人も多いだけに、色々な意見が巻き起こりそうだね」
主「あとさ、エンドロールのいつものシーンがないのは信じられなかった。
そこがあってエンドロールまで楽しく鑑賞させてくれるトイ・ストーリーが好きだった人も多いのではないかな?
あのラストは秀逸だっただけに、今作では無くなっていたのは残念だった。
それといつも語るけれど”自由が大事!” ”既存の価値観から飛び出そう”というならば、ディズニー・ピクサー社は自身の著作権保護法延長などを政治家に働きかけるのはやめるべきだ。
表現の世界、特に映画では世界TOPレベルのディズニー帝国が著作権を保護を主張することによって自由な表現世界や研究、批評が進んでいない現実があるんだよ!
いくら権利者だからって、映画のテーマと描いている企業や人の乖離が酷すぎると思うけれどね。
自分はこのテーマを掲げる上で今の状況が続くならば、ディズニー系列の映画に同調するにはハードルが高くなってしまうと思う」
カエル「2019年でも屈指の話題作になることは間違いありません!
ぜひ劇場で楽しんでください!」