それでは、コードギアスの記事の2つ目になります!
いつもは”以下ネタバレあり”で書くけれど、相当長くなるので分割しました
カエルくん(以下カエル)
「それだけ語りたいことがたくさんある作品ということだね」
主
「実はまだまとまっていない部分もあって……
ロボットアニメとしてのコードギアスだったり、ギアスという物語の総括もしたいなぁ……と思いつつも、まだまとまりそうもないので、とりあえず記事をあげています」
カエル「ふむふむ……
この記事はほぼ全編ネタバレありで語っていきます!
ネタバレが嫌な方は、こちらの記事を御覧ください!」
カエル「それでは、ネタバレ記事のスタートです!」
作品紹介・あらすじ
2006年に放送を開始し、2008年に第2クールの最終回で衝撃のラストを展開して大ヒットを記録した『コードギアス 反逆のルルーシュ』の完全新作劇場版作品。今作はテレビシリーズの続編ではなく、17、18年に3部作で上映された劇場3部作の続編という位置付けにあたる。
監督はテレビシリーズに引き続いて谷口悟朗が務め、脚本は大河内一楼、音楽は中川幸太郎と同じみのスタッフが再集結し、魅力的なコードギアスワールドを作り上げる。
キャストも櫻井孝宏、ゆかな、小清水亜美、名塚佳織などの人気キャストのほか、映画オリジナルキャラクターには戸田恵子、村瀬歩、大塚明夫、津田健次郎などの人気声優が起用されている。
悪逆皇帝として世界に名の知られたルルーシュの計画『ゼロ・レクイエム』から1年が過ぎた。地球上から戦争やテロがなくなった奇跡の1年と後世から評価される中、再編成した超合衆国の1人して活躍しているゼロとナナリーは難民キャンプの慰問に訪れていた。
しかし、その慰問中に謎のテロリスト集団によって拉致されてしまう事件が派生する。
その解決のためにブリタニアの猛攻にも耐えた『戦士の国』と呼ばれる砂漠の国、ジルクスタン王国に潜入していたカレン、ロイド、咲世子たち。そこで出会ったのは世界中を旅していたCCだった。
果たしてCCは何の目的でジルクスタン王国にいたのか?
またナナリーたちを誘拐した犯人たちの目的とは……?
2019年2月9日公開『コードギアス 復活のルルーシュ』劇場予告編 第2弾(90秒)
コードギアスらしい物語
冒頭からお約束がいっぱい!
まず、語っておきたいのがコードギアスらしいお約束がたくさんあったよね!
冒頭からルルーシュの復活までもいつもの流れだな
カエル「1期の1話は普通の学生だったルルーシュがギアスを持っていないのは当然として、2期でも記憶を失ったルルーシュがギアスを取り戻すまでを描いているでしょ?
そして今作も登場早々に記憶や人格を失ったルルーシュが出てきて、いつもの流れだな、と思いきやCCが世話をしているという構図が新鮮だったね」
主「この辺りは過去エピソードを参考にしているのが伝わってきた。というのも、総集編劇場版の『興道』の時でも、このスタートは非常に長く描かれていたんだよ。どうだろう、ほぼ1話と2話は全部入れたんじゃないかな?
それくらい尺を使ってしっかりと描いていて……これは物語の始まりだからしっかりと描写をするという意味では、当然と言えば当然だけれど、総集編という尺が限られる中でこの描写を多く描くことに驚きがあったなぁ」
カエル「ギアスを手に入れてそれを行使する、その最初の命令がとてもエゲツないものというお約束の流れで、見ていてちょっと笑ってしまったというか!」
主「コードギアスは典型的なピカレスクロマンであり、悪者が活躍するタイプの作品だ。ルルーシュは悪逆皇帝であり、世界の支配を目論む悪党であり、むしろ正当な騎士は敵対するスザクの方である。
そのルルーシュが抱える罪の大きさと、そして悪としての矜持を描かないと本作は単なる異能力バトルに成り下がってしまうところがある。
そのための選択でもあったのだろうね」
コードギアスが描いてきた”正義”
ちょっといきなり話がそれるようだけれど、この話題は避けて通れないと思うので語らせてください
コードギアスが描いてきた正義について考えてみよう
カエル「もちろん娯楽作品であるけれど、最終話の問答が印象に残っていて……
組織に入れない人の代表としてレジスタンスで戦ってきたカレン
システムに入るしかなかった人として戦ってきたスザク
この2人の問答なども印象に残っているかなぁ」
主「自分はこの最終話の問答がコードギアスという物語の肝だと考えていて……ルルーシュの目的は単なる自分とナナリーのためのものであり、ある種自分の都合のためのものだった。
だけれど、それがいつの間にか大きくなってしまい、スザク達とのすれ違いや母の死の真相を知った果てに、ルルーシュは悪逆皇帝として世界を救う道を選んだ。ギアスって分かりやすい正義と悪の対決を基本線としているけれど、悪党には悪党なりの矜持があることを示している作品でもある」
カエル「ふむふむ……」
主「だけれど、ピカレスクロマンである以上は必ず代償を払わなければいけない。
何せルルーシュが犯してきた罪は、中には事故のような偶発的なものも多々含まれていたとはいえ、その結果に関しては罰を受けなければならない。
その結果がテレビシリーズのラストになる。
つまり、世界を傷つけたほどの巨悪が倒されることで、世界は平和になりました、めでたしめでたし……でないと、物語としてのオチには繋がらないわけだ」
谷口作品の正義と悪の描きかた
過去の谷口作品と比較するとどうなるの?
コードギアス以前の谷口悟朗監督作品との共通するのは”異状なまでの過去の否定” もしくは”未来への渇望”かな
カエル「それは多くのテレビアニメでも描かれていて、中身はともかくとして、一応公式には、子供向けの作品も多いからこそ、未来志向のテーマになるんじゃないの?」
主「もちろん、それはそうだよ。
まあ『無限のリヴァイアス』が子供向けなのか? という問題はあるにしても、平日6時の時間帯に放送されていたから『スクライド』も含めて比較的低年齢層むけの作品だったろう。
その後の『プラネテス』や『ガンソード』に、今作の『コードギアス』は深夜帯だったとはいえ、おそらくターゲット層は10代後半から20代前半あたりだったのではないかな?
そして、これらの作品は過去を求める行為を強く否定するんだ」
カエル「未来志向という意味ではリヴァイアスは最終回での名言にある『掴むのは未来じゃなくて、あしたでいい』というセリフがあるよね。
あとスクライドは幸せな過去を否定して目の前の敵と対峙するし、プラネテスは過去の争いを止めて新しい明日の象徴=赤ちゃんが生まれるよね。
ガンソードは……どうだろう、ちょっとだけ違うのかな?」
主「う〜ん……今考えると、ガンソードってコードギアスの下敷きになった作品だとも思う。
まあ、ガンソードの場合は敵の鉤爪の男の目的も相当なヤバイものだったから”痛快娯楽復讐劇”としてエンタメたりえたけれど。
ガンソードは鉤爪の男が殺害された婚約者エレナを復活させてあげようと提案しても、主人公のヴァンはそれを拒むんですよ。
『エレナの死を俺から奪うな!』って。
その歪んだ意思の強さも谷口作品の主人公らしいけれど……これらの作品は”例え過去が幸せなものだったとしても、それを否定して進み続ける”というテーマ性がある。
その……スクライドやガンソードが特に強く描いた思いが行き着いたのが、コードギアスってことになるのかもね」
中盤の描写について
お約束の復活と戦い
そしてルルーシュはお約束の復活を遂げます!
ちょっとドキドキしたなぁ
カエル「結構なピンチだったもんね! もしかしたらあのままルルーシュがいなくなることも……」
主「いや、そっちの意味じゃなくてさ。
結構がっつりCの世界関連の話をするんだなぁ……って。
自分はコードギアスの物語の中でも、不評を買いやすい要素の1つがCの世界だと思っているからさ。ほら、あそこだでオカルト色強すぎだし」
カエル「う〜ん……ギアスやCCの出自を描く上では絶対に必要な描写ではあるけれどね」
主「それはわかるけれど、あの辺りの話は自分は苦手なんだよねぇ。でも、それもうまく絡めながらルルーシュの復活を描いていたから、今回は杞憂に終わったけれど。
そしていつもの通りのルルーシュの復活からの見事な大逆転劇!」
カエル「あの戦い方などはもうお家芸といえるレベルだし、いつものルルーシュだ! とばかりに盛り上がったねぇ。
そして相変わらずカレンは捕まってしまうし、咲世子はいつも通りの超絶有能で便利すぎるくらいだし、コードギアスらしさが詰まっていて!」
主「改めて思い返すと、あの場面で弟を帰したのはシャムナのギアスを使った結果なんだろうな。
ということは、本来の歴史ではあの場においてルルーシュはあの作戦を決行して、その結果シャリオの方は負けていた未来もあったということか」
カエル「あ〜そうか。だからこそあの場面でシャリオを帰したんだ」
主「そう考えると、2回目、3回目だからこそ気がつけることもたくさんある作品なのかもしれないね」
緩い日常の描写
復活したルルーシュをはじめとした面々は、いよいよナナリー奪還作戦を始めるわけだけれど……
このギャグ調の描写もギアスらしいな
カエル「コードギアスのお馴染みの光景でもあるもんね。
今作の冒頭もヌルヌルした動きに加えて、急にパーティが始まったから、いったいどうなっているんだろう? という疑問もあったけれど、でもその謎展開もギアスの魅力というか」
主「ただ、これは全体的に言えることだけれどサラリと物語が流しすぎな印象はどうしても拭えなかった。
それは扇の処遇もそうだし、それぞれがルルーシュに対して語ったことも同じ。
あの中では彼によって大事な人を奪われているわけだし、そう簡単に許せる関係性でもないだろう! というキャラクターだっているわけじゃない?」
カエル「いくらナナリー救出という共通の思いがあっても、コーネリアは何度も苦渋を呑まされてきた上に、そこまで作中ではルルーシュとの接点は多くなかったはずなんだけれどね」
主「その辺りの急転直下、適当感はどうしても拭えなかった。
今作は”コードギアスの新作であり、完結作”としては高い点数をつけられるかもしれないけれど、あくまでも”1作の映画”として考えたら、無理がある作品にはなっている。
そこが評価の難しいところであって……全体的に物語の甘さというのは否めないかな」
カエル「ただ、元々コードギアス自体が緻密に作られていた作品か? と言うと、それもまた議論が巻き起こりそうな……」
主「まあ、確かにそりゃそうだ。
今作もそう言った描写は健在で、例えば頭脳戦終盤の展開などはさすがにトンデモバトルすぎて笑ってしまうほど。
頭脳戦といえば聞こえはいいけれど、結局は主人公補正のようにも見えてしまったかな」
カエル「まあ、それも含めてコードギアスの魅力ということでね」
終盤の戦闘シーンについて
ヘイトを溜めやすい2人の描きかた
そしていよいよバトルが始まったわけだけれど……
特徴的なのが普段はヘイトを集めやす扇と玉城の優遇だよな
カエル「ネットを中心にこの2人のヘイトはとてつもないものがあったけれど、今回は配慮の行き届いた描写によって、それが晴れたような形になるのかな?」
主「そうだなぁ……
もともと、コードギアスという超人達が集まる作品の中では扇と玉城が果たした役割とは何かというえば、特別な能力を持たない凡人としてのキャラクターであるんだよ。
それが物語においてうまいこと立ち回り、最後は立派な役職についているのが気に食わないという意見もわかるはわかるけれど、でもこの2人がいないと”超人だけの物語”になってしまう。
リヴァルは学園側の凡人であり友人で、この2人は黒の騎士団側の凡人代表だった」
カエル「最終回の『夢くらい見てえじゃねぇか!』という玉城の叫びって、結構胸にガツンとくるものがあって……他のキャラクターが選ばれし者達ばかりだからずっと調子に乗って負けている印象が強いけれど、でもそんな玉城は見たい夢があったという、すごく当たり前のことを描いていているんだよね。
特別な能力や生まれが特別ではないからこそ、その思いは強いというか……」
主「今回はルルーシュに対する決着でもあると同時に、ナナリーなど他のキャラクターに対しての決着でもあると思っていて……その中には玉城と扇も含まれているのだろうね」
お約束があるKMFの戦闘
そしてレベルが高い戦闘シーンの数々です!
ここのお約束でテンションがガタ上がりだったな!
カエル「今回は劇場にもよるのかな? スタートで紅蓮の新型とランスロットの新型のプラモデルのCMもあって『今回は新型が登場しますよ!』という軽いネタバレをされた上で鑑賞して……
もちろん、それはそれで間違いではないけれど、でもちょっとだけ残念な気持ちもあったけれど、それがお馴染みの機体が出てきた瞬間に全部吹き飛んだよ!」
主「ギアス世界2大スターKMFであり、スザクとカレンの共同戦線だったしなぁ。しかも”生きろ”のギアスまでかかっていて、その圧倒的な戦力差を覆せるものになっていた。
今回、1ついいなぁと思ったのは新型の圧倒的な力を示しながらも、それを巻き戻すことによって2人をピンチの状況に陥れたこと。
普通に考えれば、この2人を落とせる人物や機体なんてどこにもいないけれど、でも無双→やり直しの果てという設定であれば、それに違和感はないわけだからね」
カエル「強いて言えばもっとこの戦闘シーンが見たかった! というワガママはあって……
今作は戦闘ももっと見たいし、本当に尺がないのが悔やまれてしまうなぁ……」
今作の描いたことの意味とは?
シャムナとシャリオ〜ルルーシュ・ナナリーの対になる存在として〜
まずは総括に入る前に、今作の敵であるシャムナとシャリオの姉弟について考えましょうか
この姉弟はルルーシュとナナリーの対になる存在だった
カエル「確かにギアスで国を救う姉と、足に障害を持ちながらも戦う弟だもんね。役割としてはルルーシュとナナリーの関係性と同時に、ルルーシュとスザクの関係性にも近いところがあるのかな」
主「あくまでもコードギアスは娯楽アニメであり、あまり社会性どうのこうのと言うのもずれているかもしれないけれど、今作が示した唯一の社会性がある部分というのがここだよね。
戦争をなくしたことによって、戦争で稼いできた国や商人はこの先やっていくことができない。
だからこそ、最後はどうなるかはわからない、伝説のようなCの世界に全てを託すことにした」
カエル「それこそ国家だから黒の騎士団のような親衛隊もいるわけだし……”ギアスを使って世界を変える”という意味では、ルルーシュとやっていることは同じなのかな」
主「さらにシャムナは教団を率いる立場と考えるとこの姉弟にはいろいろな意味があるな。
- シャムナ=ルルーシュ・CC
- シャリオ=ナナリー・スザク
そういった様々な”過去”の象徴としてこの2人は存在している。
これって、この物語ではかなり大切なことだけれど……その前に今作のナナリーについて書いておこうか」
ナナリーとの決別〜過去への贖罪の物語として〜
今作で1番描きたかったのは、もしかしたらここなのかもね
テレビシリーズでは一方的な別れ方になってしまったからな
カエル「あれだけ親バカというか、兄馬鹿だったルルーシュがナナリーとの決別を決めるシーンがあるというのが印象的だったなぁ」
主「テレビシリーズの最終回において、ルルーシュの方は満足しているかもしれないけれどナナリーからしたら強制的な別れに納得しているはずがない。
その思いを晴らしてあげるラストでもある。
そうやってみると、多くの描写が”ルルーシュの過去との決着”のためになっているんだ」
カエル「コードギアス自体が多くの犠牲の上に成り立つ物語だもんね……」
主「先にもあげたように”未来志向の物語”が谷口悟朗の特徴であり、実際にある程度はやり直せるという話を聞いた後でもルルーシュはその道を選ばなかった。それは自身が否定したシャルルの理想の世界にも近かったこともあるのかもしれないけれど……
インタビューでは『ルルーシュにけじめをつけさせる』ということを強調していたこともあるけれど、それはすごく伝わってきた。
それがルルーシュの行動原理だったナナリーとの別れであり、そして妹離れ、兄離れという家やしがらみからの卒業という話になるのだろう」
今作が描かれた最大の理由と意義
”復活のルルーシュとはなんだったのか?”ということについて考えましょう
何度も出ているけれど、一言で語れば”ルルーシュのけじめの物語”であり”コードギアスのけじめ”だな
主「言ってしまえば、テレビ版のコードギアスにおいてルルーシュはキリストになってしまったんだよ」
カエル「……えっと、それは”死によって世界を変えた”ということ?」
主「それもある。
だけれど、それ以上に重要なのはは”コードギアス=ルルーシュ”になってしまったこと。
それほどまでに大きな存在となってしまったために、ルルーシュという呪縛から解放することができなくなった。
それを象徴するのが『亡国のアキト』だ」
カエル「アクション描写やキャラクター描写は良かったけれど、尺不足もあってちょっと微妙かなぁ……とは思ったかなぁ。でもコードギアスのスピンオフを作ろう! という気概などは感じたよね!」
主「だけれど、やっぱりスザクとルルーシュがいないとコードギアスと言えるのだろうか? という思いはどうしてもつきまとってしまった。
まあ、途中から登場するんですが。
サンライズの看板としてコードギアスを復活させるならば、ルルーシュの呪縛からの解放は絶対に必要だからこそ”誰もが思い描くコードギアスの物語”で、”ルルーシュが復活し、さらに俗化させる”という工程が必要だった」
カエル「つまり、キリストのような救世主の地位から落とすと?」
主「そうだね。
リアルな知り合いと話していたけれど『事前の予想から1ミリも意外性はなかった』と言われたけれど、自分も同意する。だけれど、だからこそコードギアスという物語が次の工程にいくことができるようになった。
その意味では”公式の2次創作”という批判はちょいちょい聞こえるけれど、それは正しい。
だけれど、その意義は確かにあったし、今後につながるものであったのではないか?
だからこそ今作は、敵もかつてのルルーシュ達を思わせる描写を含み、ナナリーとも決別し、おなじみの物語で徹底的に”みんなのコードギアス”を描いた、というのがこの作品の本質と考えます」
CCのための物語
わかってはいたけれど、やっぱりコードギアスのヒロインはCCだったということだねぇ
ここはなぁ……いい涙だったけれど、個人的には納得がいかないところがある
カエル「えー? いい話だったじゃない。あの最後の涙の作画とかもすごかったよ!」
主「いや、まあそれはわかるけれど……おそらく、最後に2人でコードを継いで世界中を回っていたのは、今後シリーズが続いた時のことも考えているのではないかな?
今作の根幹とも言えるギアスさえ残っていれば、続編を作りやすいしね」
カエル「ふむふむ……それで、何が不満なの?」
主「シャーリーの出番が少ないことだよ!」
カエル「……えー、うちはシャーリーこそが正ヒロインだ! という狂信的な部分があります」
主「いや、だってそうじゃない。CCは共犯者でり相棒ではあっても、恋人ではないわけでさ。微妙な関係なのは認めるけれど、でもシャーリーこそがこの作品の正ヒロインであるわけで!
せっかく生き残ったのにその出番があまりなくて……
いや、EDですごく幸せな絵が見れたからそれはそれでいいけれど、でもシャーリーの出番がもっと欲しかった!」
カエル「……そんなことを言ったら他のキャラもそれを言い出す人が出てくるよ」
主「それはシャーリー狂信者による冗談ですが……真面目な話をすると、今作は”ルルーシュとCCの物語”として完結したんだなぁって。
スザクやナナリーの最後の扱いにちょっと違和感があったり、カレンは……まあ、あの子は強い子だからうまいこと生きていくだろうけれど、でも一部キャラクターは少し不遇な点も感じてしまった。ここは尺の都合もあるだろうけれどね
ルルーシュとともに象徴的だからこそ、2人を同時に”卒業”のようにしながらも、今後の作品に登場する余地を残した、いいラストだったのか。
その意味でも……やっぱり”復活のルルーシュ”であって”復活のコードギアス”ではなかったとは思うけれど、でもそれに続くものは示せたのかもしれない。
それでよかったとも思うけれど、ここで評価はちょっと割れるかもね」
まとめ
では、この記事のまとめです!
- コードギアスのお約束がたくさん詰まった物語!
- ルルーシュの過去の行いを受け入れ、けじめをつける物語!
- ただし尺不足と一部のキャラクターの扱いには不満もあるかも?
ルルーシュ・ランペルージの物語はこれで完結です!
カエル「最後まで走り抜けた形だね」
主「自分はこの結末と、テレビシリーズの結末はパラレルワールド的なものであり、必ずしもこの映画が正史であるとは受け止めていない。
そもそも、あのラストがあるからこそコードギアスは伝説になったわけで……この終わり方をしていたら、人気もどうなっていたかわからない部分もあるよ」
カエル「あれは衝撃だったからね……あの当時にTwitterがあれば大盛り上がり間違いなしだったね」
主「その意味ではうまく落としどころを見つけたな、という印象。
テレビアニメのコードギアスと今回のコードギアスはまた別だよ、というのは強調しておいたほうがいいのかな。
これでテレビシリーズのルルーシュまで生存していた! と言われると、それはそれでまた違うという話になってくる。
まあ、自分はテレビシリーズでルルーシュは死んでいたほうが物語として面白いけれど、映像を考えると生きている説が濃厚かな、と思うけれどね」
カエル「……どうだろう、続編は出るのかな?」
主「出して欲しいなぁ……アキトも戦闘描写は良かったし、ガンダムやマクロスみたいなシリーズになって欲しい。
”ギアス”という特殊能力があれば、それでコードギアスになるわけだしさ……戦争も復活したし、作りやすいんじゃない?」
カエル「今後も動きがあるか注目していきましょう!」