カエルくん(以下カエル)
「早くも2017年度も1月が過ぎ去ったね……」
亀爺(以下亀)
「1月は行く、などというが、年々早くなっていくの。このままだと100年後には1年が1週間で過ぎ去ってしまうぞ」
カエル「……また突っ込みづらいネタを」
亀「さて、では2017年1月の映画ランキングじゃが、今月は意外と豊作じゃったな。
1月は正月休みもあって、初週は公開する映画の数が少ないから、必然的に良作、名作は減る印象があったが」
カエル「結構大作も続いたし、いろいろと面白い映画が多かったね」
亀「今月1位ということは、暫定ではあるが2017年1位ということじゃ。その栄誉に輝く作品は何になるか!? 楽しみじゃの」
カエル「……当たり前のことではあるけれど、でも単純に考えて月間1位は年間TOP10クラスってことだからね。もちろん単純にそうはならないだろうけれどさ。面白い映画だったことは保証するよ」
亀「相性はあるがの。
それではランキング、スタートじゃ」
今月鑑賞した作品
(記事をクリックすると感想記事にアクセスできます)
1月公開映画
『ネオンデーモン』
『人魚姫』
『牝猫たち』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クローム エディション』
『僕と世界の方程式』
『ホームレス ニューヨークと寝た男』
『アンチポルノ』
以上16作品
12月公開映画 (ランキングには入らないが、特別枠として扱う)
『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』
以上3作品
他にも見たい映画
『ショコラ 君がいて僕がいる』
『スノーデン』
『エリザのために』
あたりは見たいけれど……難しいかな?
第5位
『マグニフィセント・セブン』
作品説明
『七人の侍』『荒野の七人』を原案にした西部劇。
とある町が悪徳金持ちに乗っ取られ、非道な仕打ちを受けていた。それに対抗するために凄腕の男たち7人を雇い、1000人もの数を誇る敵に立ち向かうというストーリー。原案の荒野の七人に似ているが、リーダー格が黒人であったり、アジア系、ネイディブアメリカン(インディアン)も仲間になるなど、当時では考えられない人種を超えた共演となっている。
カエル「興行的には苦しいらしいけれど、しっかりとした大作映画だったよね」
亀「原案の作品の構成がいいこともあるじゃろうが、骨組みがガッチリしておる。わしは娯楽大作として文句のあまりない作品じゃと思うぞ」
カエル「若干話が1本筋で中盤は退屈になりかけるけれど、後半の戦闘シーンは圧巻だしね」
亀「さらに『男はカッコよく、女は美しく』というキャラクター性も抜群じゃ。その配役もバラエティ豊かで、現代にリメイクした意義もはっきりと感じる1作に仕上がっておる。
今月の大作映画の中でも特にオススメしたい1作じゃな」
今月は少し特殊です
カエル「ここからは本来4位だけど、今月は少し特殊なことをします。
差がないand比べる対象として難しいということもあって、3作品が同率2位です」
亀「2位は単純に考えて年間ベスト30位以内には入るであろう作品じゃから、結構好評かじゃよ。今月は違う売りを持ちながら、それぞれの魅力を持った映画が多かったということじゃな」
同率2位(コメディ部門)
真夜中のパリでヒャッハー!
作品説明
昨年公開された『世界の果てまでヒャッハー! 』には前日譚があった!?
パリの出版社で働くフランク(フィリップ・ラショー)は誕生日だが社長のの子供の子守をすることを頼まれてしまう。
誕生日パーティを断り、子守を始めるフランク。翌日、社長夫妻の元に警察から電話がかかってきた。
家に戻ると2人ともおらず、家は荒らされていた。そこに残されていたのは1台のビデオカメラ……
果てして何があったのか? 子供は無事なのか? フランクはどうしたのか?
サスペンスのようでありながら、完全無欠のおバカコメディここに登場!!
カエル「……せーの! ヒャッハー!!」
亀「前回もそんなことをしておったの」
カエル「抱腹絶倒、超絶大爆笑映画シリーズのヒャッハーシリーズの前日譚だよ! これを見ずにして何を観るというのか!」
亀「……そこまで言うか。
とはいうものの、非常に楽しめるコメディなのは間違いないの。日本人には特に大爆笑間違いなしのシーンもあるし、自信を持ってオススメしたい1作じゃの」
カエル「これだけ最強のコメディシリーズが日本での知名度があまりないのは本当にもったいないよ! 是非ともオススメしたい!
特に大人数で観て欲しいなぁ……もう映画館での公開は終わっているかもしれないけれど、家族で、友達と、パーティでもしながら見るのが1番面白いかも! ちょっとお色気もあるけれど、誰でも楽しめる1作なんじゃないかな?」
亀「コメディは特に相性があるが、本作は下ネタなどもOKという人には特にオススメしたいの」
同率2位 (尖った作品)
ネオン・デーモン
作品説明
R15作品。モデル業界を描き、美女がたくさん出てくる作品であるが、R15の理由は意外にもグロいから。結構エグい描写も多く、人は選ぶ作品になっている。
しかし、音楽、演出などは非常に尖っていながらも考えられたものであり、考察する余地は非常に多い。はまったら抜け出せない中毒性がある映画といえるかもしれない。
もちろん、私は大ヒットしました。
カエル「ネオン・デーモンかぁ……人は間違いなく選ぶよね」
亀「面白いが、意味不明な描写と受け取られかねないシーンも多いからの。そこがこの映画の面白い部分であるが……万人向けではないし、エンタメかと問われると疑問符がつくかもしれん。
じゃが、このブログでの考察記事のようにハマった時の爆発力はとんでもないものを秘めておる。何か色々考えながら映画を観たいという人にはオススメじゃな」
カエル「でもさ、合わなくても女優陣が美しいのと、衣装が凝っていて面白いからそこだけでも見る価値はあるんじゃない?」
亀「これはわしだけかもしれんが、みんな美しすぎて見分けがつきにくい描写もあったからの。やはり美を追求するとみんな同じような顔になってしまうのか?」
カエル「ブサイクこそが個性か……深い話になりそうだけど、ここで終わりにして次に行くよ!」
同率2位 (アニメ部門)
劇場版 黒執事 Book if the Atlantic
作品紹介
テレビアニメ化、水嶋ヒロ主演の実写映画化や舞台化なども果たした人気作品がいよいよアニメ映画化。
女性を中心に人気を集める作品であるが、今作は男女選ばずに楽しめる作品に仕上がっている。アニメをあまり見ないという人は難しいかもしれないが、黒執事入門編としてこの映画から鑑賞してもいいのではないだろうか?
今作はEP0のような部分や、各キャラクターの深堀も多く行われているため、見せ場も多く楽しめる1作となっている
カエル「YAHOO!映画レビューとかもすごく評価が高いもんね。もちろんファンの人が見に行く映画だからというのもあるだろうけれど、それも納得の1作だよ!」
亀「単純に面白いからの。劇場アニメとして、作画としてはテレビシリーズ並みな部分もあるが、魅せる部分ではしっかりと動かしてきてとても見ごたえがある。
さらに挑戦的なシーンもあり、アニメの面白さが詰まった1作じゃの」
カエル「主もあまり原作を知らずに見にいったけれど、楽しめたしね!」
亀「今月はたくさんのエンタメ作品が公開されたが、わしが1番オススメするエンタメ映画はこの作品じゃの。
キャラクターの良さ、作画、音楽などもなかなかいい点数を叩きだすと思うの。誰にでもオススメできる、安定して面白い1作じゃな」
1位の発表、でもその前に!?
特別枠
アイ・イン・ザ・スカイ
作品紹介
正義とは何か?
ヒーローなどが問いただし、様々な答えが出てくるこの難問に向き合った戦争映画。今の戦争は兵士が戦う場面は少なく、無人偵察機『ドローン』を使用するものが主流になっている。
そこでドローンを活用しテロリストは見つけるのだが、状況は刻一刻と変化していく。その中でどの選択が最も正しいのか? そもそもそれは正しいのか? ということを様々な立場から描写された1作。
今作を見たらあなたの『正義』は揺らぐだろう。
カエル「今月公開ではないから特別枠だけど、同率作品を超えて実質2位の評価の映画だね」
亀「この映画は本当に深いからの。人の命は数字ではない、というのはよく言われることであるが、では数字でしかカウントできない状況ではどうするべきか? ということを問いただしてくる。
テロリストを放置したら市民にたくさんの死者が出てしまうが、攻撃すると犠牲者が出る……その犠牲者を最小限に留めながら、いかにして脅威を排除するか、ということが描かれておる」
カエル「テーマだけ聞くとすごく重い映画のようだけど、実はしっかりとエンタメとしても面白いんだよね。ドキドキしながらじっと映画を見つめてたよ!」
亀「若干登場人物が多いために最初は混乱するかもしれんが、それに慣れると非常に楽しめる1作に仕上がっておる。
小規模公開なのが納得できない、素晴らしい1作じゃ。戦争映画としても中々優れておるから、是非見に行って欲しいの」
第1位
僕と世界の方程式
作品紹介
自閉症を抱えるネイサンは数学の才能に優れており、教師のマーティンや母と共に数学漬けの日常を送る。自閉症のために友人もおらず、数字に強い執着を持つ彼は、自然と数学の知識を伸ばしていった。
台湾で行われる数学オリンピックの選手選考も兼ねた合宿に向かったネイサンは、そこで世界最強の数学オリンピック強豪中国の少女と知り合う……
自閉症と数学に満ちたこの映画、あなたは劇場を出た後に世界が変わって見えるだろう。
カエル「……こりゃまた大仰な作品紹介だね」
亀「じゃが、本作の完成度の高さは驚愕の一言じゃからな。
数学と自閉症を扱った映画は多くあるじゃろうが、この作品の完成度は他の映画と一線を画しておる」
カエル「少し地味な映画だけど、色々なメッセージにあふれているよね」
亀「数学と自閉症というテーマに対して、この世界は数学に溢れているということをセリフだけでなく、様々な形で表現しておる。演出はもちろん、音楽の美しさなども実は数学なんじゃな」
カエル「そして原題であるX+Yの意味とかね」
亀「こちらもエンタメとは言い難い映画じゃが、完璧な脚本と相まって素晴らしい1作じゃ。是非とも鑑賞してほしい1作じゃな」
最後に
カエル「今月はいい映画が多かったよね! 大作映画も注目を浴びたけれど、小規模公開映画にいい作品が多かった印象かな?」
亀「もちろん趣味もあるじゃろうが、小規模でも公開したい! と人に思わせる何かがあるから、日本でも上映さえるわけじゃからな。ちなみに、わしはそのメッセージ性が
ハマらんかったが『人魚姫』なども面白い1作じゃよ」
カエル「2016年は110作品ぐらいだったけれど、この様子だと2017年は200本を超える作品を鑑賞できそうだね!」
亀「それだけの数を記事に出来ればいいが、いろいろと主もわしも忙しいからの……さて、どうなることやら」
カエル「とかなんだかんだ言って、毎週映画館に通って映画を見てブログを更新する未来が見えるけれどね」
亀「まずは主にはコミティアに向けて同人誌を書いてもらわんといかんからの。これも重要な表現の仕事じゃ」
カエル「そうだね。今も必死になって書いている主は、今頭を抱えているんだろうな……」
主「あ! クッソ……また5連やって星5を外した! 本当にこれ3パーセントもあるのかよ? ゲームの必殺値は1パーセントでも結構出ているのに、3パーセントでこれっていいのか?
リセマラしようにも、もうノーマルのストーリー全部クリアしちゃったしな……」
カエル「FEヒーローズをやっているんじゃないよ!
しっかりと書きなさい!」