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物語る亀

ネタバレありの物語批評

映画『真夜中のパリでヒャッハー!』感想 このシリーズにハズレなし!(まだ2作だけど!)

カエルくん(以下カエル)

「……せ〜の!

 ヒャッハー!!

 

亀爺(以下亀)

「……急にどうしたんじゃ?」

 

カエル「だって、ヒャッハーシリーズが帰ってきたんだよ! あの、2016年観客を爆笑の渦に叩き込んだコメディーシリーズのヒャッハーシリーズが!」

亀「……小規模公開じゃから、そこまで知名度はないと思うぞ」

カエル「本当にもったいないよね! 個人的2016年映画ランキングでも19位にランクインしている、あのヒャッハーシリーズがここまで知名度がないなんて!!

亀「えらいテンションが高いの……」

 

カエル「いや、もう本当に面白いコメディーだから! 劇場内が爆笑包まれていてさ、あそこまで笑いに包まれた映画館って今まで見たことがないレベルだから!

 しかも、この映画は1人でDVDで見るよりも、5人とか10人とかで見た方が絶対楽しめるんだよ! だから、人が沢山いる劇場というのは絶好の場所でさ!」

亀「確かにコメディーを1人で見て、大爆笑した後にふと『……今、1人なんだな』って我に帰る瞬間というのはいたたまれないものがあるの」

カエル「そうでしょ!? だから、劇場で公開している今の時期に見るべきなんだよ!」

亀「……それでは感想記事を始めようかの」

 

 

 

 

 前作(次作?)はこちら

blog.monogatarukame.net

 あらすじ

 

 あの世界の果てまでヒャッハー! には前日譚があった!?

 フランスで漫画家を夢見ながら出版社で働くフランク(フィリップ・ラショー)は誕生日を迎えたその日、社長の息子を預かることになった。友人たちは誕生日パーティを開いてくれることになっていたが、その頼みを聞けば漫画を読んでくれるという約束で、パーティは中止にして、息子の面倒を見ることにした。

 社長は漫画賞の授賞式に出席した翌日、警察から電話が来る。慌てて家に戻ると、自宅は荒れ果てていて、息子はいなくなっていた……

 果たして何があったのか? そこに残されたカメラに全ては映されていた……

 

 

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もうこの絵だけでどんな作品かわかるなぁ……

 

 

登場人物紹介

 

フランク(フィリップ・ラショー)

 今作の主人公。ちなみに俳優のフィリップ・ラショーはこの作品の共同監督も務めている。

 漫画家を夢見て出版社で働くが、どうにもうまくいかない日々を送る。誕生日パーティの日に、ようやくチャンスが巡ってきたが、悪友たちに色々とメチャクチャにされてしまう。

 フランク自身は草食系だが、非常に気のいい男。ソニアに惚れているが、こちらの恋もどうにもうまくいかない……

 

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左がフランク。なんとなく冴えないベッカムみたいに見えるのは自分だけ?

自分だけですか、そうですか……

 

ソニア(アリス・ダヴィー)

 今作のヒロイン。

 フランクの勤める出版社で元々働いていたが、退職、それ以降フランクと会っていない。サムなども認める美しい女性。

 フランクの誕生日パーティに参加するが、色々とメチャクチャな出来事に巻き込まれてしまう。

 

 

サム(タレック・ブドリ)

 今作の悪友その1。

 唯一彼女を持たず、そのためにかなり積極的にナンパなどを繰り返し、イケメンなこともあって女性の知り合いが非常に多い。フランクの女性関係に関するトラブルは大体こいつのせい。

 

アレックス(ジュリアン・アレッティ)

 今作の悪友その2。

 手持ちのハンディカメラを持つのはほとんどこの男。そしてこの作中における問題児。一言で表すとバカ。

 

エルネスト(ヴァンサン・ドゥサニア) 

 ソニアの従兄弟(だったはず)

 長身でマリオみたいな風貌をしているが、どうにも女運が悪い。ただ本人も結構バカなので、愛想を尽かされるのも納得か!?

 

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左からサム、ソニア、フランク、エルネスト(ヴァンサン・ドゥサニア)、アレックス

簡単に言うと女好き、ヒロイン、草食系巻き込まれ男子、女を見る目ない系バカ、大バカ

 

 

 

感想

 

カエル「今回も超おもしろかったよね!! 日本では公開順が逆になってしまったけれど、どっちの方が面白い? と聞かれると、結構答えに困るかも!」

亀「この手の映画は1作目が非常に面白いものの、2作目はコケるということがよくあるが、本作は正当に面白くなったと言うことが証明された形じゃな」

カエル「公開順は仕方ないにしろ、例えばサムの女好きからのトラブルとか、アレックスのおバカぶりとか……『世界の果てまでヒャッハー!』を見ていると、より楽しめるよ!

 

亀「結構オマージュに溢れた笑いの取り方もしておったの」

カエル「特にあのカートのシーンは素晴らしかったね! あそことブラックルームでは、手を叩いて大笑いしちゃったよ!」

亀「映画の作りとしても、結構うまいもんでな……伏線もきっちりと張っているし、この手の映画にありがちな破茶滅茶な演出などで唐突に笑わせてくる……ということはない。

 前作もそうじゃが、単なるゲラゲラお馬鹿ムービーと思わせておいて、実はさまざまな工夫に満ちた構成などになっておる」

 

 

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風刺も効いた作品

 

カエル「以前に『コメディというのは社会に対する風刺が必要だ』と語っていたけれど、今作はそんな風刺めいた描写はあまりないよね?」

亀「……どうじゃろうな? フランスのお国事情に詳しいわけではないが……育児という問題ははっきりと出ておったの

カエル「ああ、そうか。今作は忙しい社長がベビーシッターの急な体調不良によって、代理としてフランクが呼ばれる話だけど……そこは風刺と言えなくもないのかな?」

 

亀「これはもうフランスの、というよりは全世界的なものであるじゃろう。資本主義社会じゃから、家族との時間を取れない労働者はたくさんおる。育児というのも様々な問題を抱えておるしの。

 その部分を笑いを交えながらも、しっかりと描いてきた、という印象じゃの」

カエル「……単なるゲラゲラ映画ではないしね。ウルっと来る場面もあって、ラストのオチもまた素晴らしいという」

亀「EDも楽しいからの。最初から最後まで、ゲラゲラと楽しめる1作になっておる。

 風刺の部分に関しては『世界の果てまでヒャッハー!』の方が優れておると思うが、スケールこそ1作目ということもあって小さくなっているが、映画の面白さ、笑いに関してはどちらも優れた1作になっておるぞ

 

 

 

最後に

 

カエル「コメディって難しいっていうのが主の意見だけど……今作はどうなの?」

亀「コメディというのは趣味の問題もある。劇場内でゲラゲラと笑っていたが、全くクスリともしない人もおるじゃろう。そういう人には辛い映画かもしれん。

 じゃが、風刺もあって、くだらないかもしれんが笑える部分もあって……という意味で、この映画は素晴らしい1作じゃと思うぞ

カエル「もっと多くの人に知ってほしいよね! すごく面白い1作で、日本でも大ヒットする可能性を秘めていたのに……勿体ない!!」

 

カエル「それにしても、コメディの紹介って難しいよね。ストーリーラインに特別な特徴があるわけじゃないし『ここがこうなっているから面白いんだよ!』って言葉にしても、それで伝わるものなんて1%もないだろうしね」

亀「そのために今回は相当軽めの記事になったが……これくらいの記事もいいの」

カエル「もしかしたら普通のブログはこの文字数でも多いかもしれないけれどね……」