カエルくん(以下カエル)
「では、最後に2017年度12月度の映画ランキングの発表です!」
亀爺(以下亀)
「今年もこれが最後の記事となるわけじゃな」
カエル「2017年の記事は2017年のうちに! ということでもあります!
結構ギリギリのアップになってしまったのは……ごめんなさい。本当はこの記事ももっと早めに書いて、年が変わった瞬間に新年の書き初めをアップしようとも思っていたけれど……それは難しいです」
亀「師走で色々と忙しいからの」
カエル「……寝ていただけねんだけれどね」
亀「まだ寝正月にも早いがの」
カエル「ほら、年の瀬ということで……ってなんで僕が主の擁護をしなければいけないんだろ?
では早く始めてしまいましょう!
2017年最後のランキング記事のスタートです!!」
先月のランキング記事はこちら
対象作品
記事にした作品
『鋼の錬金術師』
『探偵はBARにいる3』
『刀剣乱舞 花丸 幕間回想劇』
『オリエント急行殺人事件』
『DYSTINY 鎌倉物語』
『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』
『スターウォーズ 最後のジェダイ』
『映画妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』
『勝手にふるえてろ』
『リベンジGiri』
以上10作品
(今月は年間ランキングなどの記事もあったので少なめですね)
記事にしていない作品で公開3ヶ月以内の作品
『否定と肯定』
『バーフバリ 王の凱旋』
『カンフーヨガ』
『ムーミン谷とウインターワンダーランド』
『パーティで女の子に話しかけるには』
『永遠のジャンゴ』
『ノクターナルアニマルズ』
以上7作品
計17作品がノミネート
今月はDVDで『ああ荒野』 なども鑑賞していますが、ここではまだ含めないことにします。
もしかしたら後ほどしれっと追加しているかも。
第5位
カンフーヨガ
作品紹介・あらすじ
ジャッキーチェンが中国の考古学者を演じ、カンフーの達人としてインドの隠された財宝を探すアクション映画。本作では中国から始まり、ドバイ、アイスランド、インドと世界中を旅する。
またインドの人気俳優なども多く出演した中印 が合作したというのも納得の物語となっている
考古学者のジャックはカンフーの達人でもあった。ある日、インドの美人考古学者であるアスミタから失われた財宝を一緒に見つけて欲しいという依頼を受ける。彼女の美貌と財宝に興味を持つジャックは生徒たちとともに世界各地を回ることになるのだが、その財宝を狙う組織が存在した……
カエル「というわけで、まずはジャッキー主演のアクション映画がここで登場だよ! まさかの5位に驚きの人もいるかもしれないけれど……」
亀「かなり無茶苦茶な映画でもあったが、それが却って面白くもあったの。
話にはかなりの疑問点があるが、そんなもの知るか! と勢いとカンフーで乗り切ってしまう良さがある。インド映画らしい勢いと、カンフー映画のおおらかな部分が融合した……まさしくB級映画の傑作じゃろうな」
カエル「評価に困る部分もあるにはあるけれど……
でもさ、映画ってこう言う楽しみ方もあるんだなって再発見した作品でもあるよね。そんなに肩肘張って見る必要もないというかさ」
亀「バカ映画ではあるが、誰もが楽しめるバカ映画かもしれん。このお正月にはぴったりの描写もあるし、特にラスト5分は誰もがドキドキワクワクする展開が待っておる。
これはこれで楽しめるものなので、観るなら劇場がオススメじゃな」
第4位
探偵はBARにいる3
作品紹介・あらすじ
東直己の原作である『ススキノ探偵シリーズ』を大泉洋と松田龍平のコンビで映画化したシリーズ第3弾。
今作から監督は橋本一から『疾風ロンド』などを監督した吉田照幸に交代しているものの、脚本はシリーズを通して手がけている古沢良太が務めるほか、大泉洋、松田龍平、田口トモロヲ、松重豊などのおなじみのキャストは継続して出演している。
また、ヒロインには北川景子、そのケツ持ちの実業家役にリリー・フランキー、物語の発端となる女子大生役に前田敦子などを起用している。
札幌、ススキノに事務所を構える探偵とその相棒の高田のコンビだが、珍しく高田が依頼者を連れてきた。大学の後輩にあたるその男は、失踪してしまった彼女を捜索して欲しいと告げる。
普段から組んでいる高田の頼みもあり、暇つぶし程度に引き受けるのだが、その事件を追っているうちに暴力団員が殺害されたある事件へと繋がっていくことになり……
カエル「次は今月の大作邦画の1つである『探偵はBARにいる』が登場だよ!
こちらも誰もが楽しめるシリーズ映画になったんじゃないかな?」
亀「この作品は邦画らしさ……まあ、良くも悪くもわかりやすい脚本、すべてを説明してくれるセリフたちなどもあったものの、おなじみのシリーズものらしくお約束などもあって面白かったの。
監督交代でどうなるかと思ったが、本シリーズが持つ面白さやキャラクターの良さなどは見事に発揮しておった」
カエル「ちょっとお色気描写などもあるけれど前作よりは落ち着いていて女性や子供も見やすい映画になったんじゃないかな?
また大泉洋や松田龍平がいい味を出しているんだ!」
亀「もちろんこのシリーズが持つほろ苦い結末なども見どころの一つであって、万人に受ける作品に仕上がっていたのではないか?
寒いこの時期だからこそ見たくなる、笑えて泣ける物語じゃの」
第3位
作品紹介・あらすじ
テレビアニメとして放送されたシリーズが大ヒットを記録し、劇場版も1年以上にわたるロングランを果たすなど、根強い人気を誇る『ガールズ&パンツァー』の最後の物語となる全6章にわたるシリーズの第1章にあたる作品。
監督の水島努をはじめとした、主要スタッフ・キャストはテレビシリーズ、劇場版と同じように継続している。
今作は新キャラも登場し、新たなる『戦車道』の物語が始まる。
戦車を用いた武芸『戦車道』が盛んな大洗女子学園の面々は2度の廃校の危機を乗り越えて平穏な日々を過ごしていた。3年生も卒業を控えて、それぞれの将来に向けて進み始めていた。
そんなある日、あるトラブルが舞い込んでくる。それを解決するためには無限軌道杯という大会が久々に行われ、その大会に勝ち上がるしかない。
大洗女子学園の面々は優勝を目指して『パンツァーフォー』の号令が響き渡る……
カエル「そして3位にはガルパンが登場!
結局3回劇場へ観に行くというというハマりっぷりでした。
楽しんだものの、やはり60分弱という短さとOVA作品といういうことで減点してのこの順位です」
亀「圧倒的に面白かったからの。キャラクター萌えもあり、それまでのファンに対するご褒美のようなシーンもあり、多くのキャラクターを出しながらもメインをきっちりと決めてそこを中心に添えておる。
そしてスタートに迫力のある映像を出してガルパンの魅力はあくまでも戦車によるアクションシーンであると主張しながらも、キャラクター萌えも忘れない。
それをまだ途中ではあるものの、60分弱という時間でまとめてしまうということはとてつもないことであると思うの」
カエル「特に音響が素晴らしいよね。
なぜテレビアニメでなくて映画館で公開するのか? ということをしっかりと考えているし、それだけのお金を出す価値のあるものを提供するんだ! という意義に溢れていると思うし」
亀「近年のテレビアニメシリーズが劇場版で公開されておるが、本作もそれだけの意義を感じさせる作品であった。これだけのクオリティであれば、劇場公開に何の文句もない。
映画ではない、という意見もまっとうなものであるが、12月単体ならばこの順位をつけるのも納得の出来じゃと思っておる」
第2位
ノクターナル・アニマルズ
作品紹介・あらすじ
世界的ファッションデザイナーでもあるトム・フォードがシングルマン以来に7年ぶりに手掛けた監督第2作。ファションデザイナーということもあってか、色彩や独特の演出方法が話題を集めている。
キャストはエイミーアダムス、ジェイク・ギーレンホール、マイケル・シャノンなど。
アートの分野で成功したスーザンに元夫のエドワードから小説の原稿が送られてくる。心優しかった彼が送ってきた小説の内容に不安を覚えながらも読んでいくうちに、彼女の中に深く根付いた過去の記憶が蘇ってくる……
多くの考察もできる作品として話題の1作。
カエル「若干前の作品でもあるけれど、小規模公開ということでこの時期に鑑賞できたので、ノミネートしている作品ですが……もともと本作を見に行ったのが『2017年ベスト10』 に入れている人も多くて、それなら観てみようと思っていたけれど
……確かにそれだけ話題になることも理解出来る作品であるのは間違いないよね」
亀「様々な考察ができる作品でもあり、まだまだ消化しきれていないところもあるが、どのように考察すればいいのか……その糸口も見つけられておらん。だが、それでもグイグイと引き込まれていき、そして様々な感情を揺さぶられる物語であるのはさすがじゃの」
カエル「もうさ、だいぶ辛いところもあるんだけれど……でもそれも含めて面白くて、開始1時間くらい? してからもう微動だにしていない自分に気がつくというくらいのめり込んでいて!」
亀「この作品も色々と考察をしながら記事を書いたら評価が一変する作品じゃろうな。
その意味では2017年ベストの30の記事も若干修正が必要かもしれん。この不可思議な映像美の世界を、ぜひとも味わってほしいものじゃの」
第1位
勝手にふるえてろ
作品紹介・あらすじ
最年少で芥川賞を受賞したことでも話題の綿矢りさの小説の映画化作品で、2017年に行われた東京国際映画祭のコンペティション部門に出品し、観客賞を受賞するなど公開前からすでに高い評価を獲得している。
監督は毎年のように監督作を披露している大九明子が脚本も務める。
若手女優の中でも巧みな演技力が評価される松岡茉優の初主演作品としても話題に。渡辺大知、北村匠海、石橋杏奈、片桐はいりなどが脇を固める。
経理係で働くOLのヨシカは中学生時代から好きな同級生だった『イチ』への思いを心に秘めながら10年間暮らしていた。そんなある日、会社の同期である『二』から告白される。人生初の告白に心を躍らせていたヨシカだったが、恋愛初体験ということもあってうまく行動することができないでいた。
一念発起して憧れであるイチと会うために、同窓会を企画してそこに出向くのだが……
カエル「今月1位は松岡茉優が初主演を果たし、多くの観客からも賞賛の声が相次いでいる作品です!
結構な熱量で語ったしね」
亀「何と言っても松岡茉優の名演技が光る作品でもあった。
それ以上に恋愛があまりできない人物たち……隠キャラと呼ばれるような人たちにスポットライトを浴びせて、それをうまく描いた演出なども評価が高い1作じゃの」
カエル「特に中盤の展開は大好きで、もう何度も観たいな! って思わせてくれるものでもあるし、多くの方に受け入れられやすいキャッチーさやコメディと、その深さに溢れた作品だったんじゃないかな?」
亀「年間でもTOP14位を獲得した作品が今月のチャンピオンである。
この冬休み中にそこまで公開規模は大きくないが、少しずつ増やしているようなので是非鑑賞してほしい1作じゃの」
最後に〜総評と挨拶〜
カエル「では総評といきましょう!」
亀「今月は平均的にはちょっと落ちるかもしれん。中盤まではガルパン以外、ランキングをつけるのも難しい……と思っておったが、結果としては相当面白い作品が並んでいたの」
カエル「ちなみに『ガルパンは違うだろ!』と言われたら5位に繰り上がりで否定と肯定が入ります。また、まだ観れていないけれど、今月はヒトラー・ナチス関連の映画も含めて、注目の作品も多かったです!
そして、この記事をもって2017年は全ての作品を語り尽くしました。
今年、1年ありがとうございました」
亀「色々と異論を述べたい人も多かったであろうし、同意する人もいればそうでない人もいたであろうが……それも含めて、映画であるということじゃの。
もちろん、作者や監督が語ったことが全てであり、そこを外れたことは認められないという人もいるかもしれん。そのような作家主義を否定するつもりもないし、もしかしたらブログというものは素人意見になるし、作者や公式のインタビューなどでをまとめたりする以上のことをすべきではないのかもしれん。
それでも映画に限らず表現とは誰かが語ってこそ意味があると思っておる。
そこに正解も間違いもない……そう信じておるからこそ、このようなブログを運営しておる」
カエル「でも、こういうブログを運営していながらも目立った炎上がまだないということはとても嬉しくもあります。
知識的な間違いも多くあるでしょうが、そこは修正していきながらも色々と知っていき、少しずつ精度を高めていくように努めていきます」
亀「もちろん、来年以降もこのブログは続く。やり方も何も変わらん。
苦手な人もいるじゃろうが、たまにはチェックしてくれると嬉しいものじゃな」
カエル「来年は……若干のマイナーチェンジもあるかも?
コメントの返信なども遅いですが、ちゃんと全てに目を通しています。
読者の皆様、今年1年間本当にありがとうございました!」