カエルくん(以下カエル)
「今回はアイドル映画を取り上げるけれど、乃木坂ってよくわからなんだよね。AKB系列の中でもモデルさんみたいな、綺麗所を集めたというのは聞いているけれど……」
ブログ主(以下主)
「アイドルはよくわからんなぁ」
カエル「アイドルになると途端に脳みそが思考停止をするというか、みんな同じように見えてくるんだよねぇ。特に綺麗すぎるからさ、却って顔の個性がなくなっちゃうというか、綺麗だなぁとは思うんだけれど……」
主「花は一輪で美しい。
花畑を見ても1輪1輪は却って目立たなくなるもので……老害発言のようだけれど、山口百恵とか中森明菜のようなソロで人気を集めたアイドルの偉大さがわかるよ。現代はソロで人気のアイドルって皆無と言ってもいいんじゃない? 大体ユニット売りだし」
カエル「時代なんだろうね。ソロだと10年もすれば年をとってアイドルから卒業したり、結婚やスキャンダルも出てくるけれど、ユニットなら中の人を入れ替えて存続できるという利点もあるだろうし」
主「自分はアイドルに興味がないわけではないんだけれど、なぜそのアイドルが現代っで受け入れられたのか? という物語性や現代社会が求めるアイドル像の方に興味が行くからなぁ……AKBのように会いに行ける身近なアイドルや、ももクロのような多様なドラマ性を持ったアイドルが人気を博したり、とかさ。
アイドルってファンとアイドルが作る成長物語なんだよ。
一緒に頑張って、応援してスターダムに登っていく、あれだけダメだった子がいつの間にか立派なアイドルになり、そして成長して芸能界を生き抜いていく……そういうある種の物語性が重要なんだろうね」
カエル「今回はその中でも人気急上昇中の乃木坂主演の映画の感想記事、行ってみましょう!」
作品紹介
薙刀部に所属する少女たちを主人公にした、こざき亜衣の漫画『あさひなぐ』を乃木坂46のメンバーたちを起用して実写映画化。
人気メンバーの西野七瀬が主演を務め、その先輩役に白石麻衣、ライバル役に生田絵梨花などが務める。
中学生まで文科系だった東島旭は、ひょんなことから薙刀部に入部することになる。2年生で部内のエースである宮路真春に憧れを抱きながらも、同学年で剣道の経験者である八十村将子や紺野さくらなどとともに薙刀初心者ながらも、必死に練習する。
そして迎えた3年生最後の試合となるインターハイの予選の決勝。そこには全国有数の実力を持つ1年生、一堂寧々が立ち塞がるのだった……
1 感想
カエル「では、まずTwitterの短評はこちら」
#あさひなぐ
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2017年9月22日
いや、これは掘り出し物でしょう
原作も乃木坂も全く知らないけれどアイドル映画として今年屈指の作品
女性陣が綺麗なのはもちろん、全体的に光多めの絵の作り方が美しい
そして何よりも脚本!
今作がなぜ乃木坂というアイドルを起用したのか、その意味に満ちた話がなかなか良い!
主「本作品はアイドル映画であることは間違いないし、そのファンが見に行くための映画であるけれど……でも、結構いい作品だった。
まず、スタートから一貫して絵が美しい。近年の邦画は……特に若いアイドルや俳優を映す作品は、光が過剰なまでに取り入れられてキラキラと光るようになっている。それが却って過剰であったり、眩しすぎてノイズになってしまったりもする。本作もその過剰な光はあるんだけれど、その分背景も美しいんだよ」
カエル「桜や湖の水面がキラキラ光るさまはすごくよかったよね。そしてそこを歩く登場人物たちもとても綺麗で、いかにも物語の主人公らしかった」
主「映画におけるヒロインは……特にこの手の青春映画のキラキラした映画であれば『世界一の美少女(達)』になっていることが重要なわけだ。それでいうと本作はその条件を見事に果たしている。
顔が変だなぁ、とか、動きが醜いなぁ、というシーンは少なかった印象かなぁ。序盤の薙刀の動きなどはちょっと思うところがあるけれど、概ね満足です」
カエル「今回は薙刀をテーマにした映画だけれど、その試合のシーンだったり、アクションとしてはどうだった?」
主「本作が成功したな、と思うのは、今作が薙刀だから面をつけられるんだよね。引きの絵の時は似たような背格好の経験者を連れてきていると思うけれど、その技のキレなどが結構美しくて……アップになって顔も映ると動きがぎこちなくなったりするけれどね。
これは『顔が見えない』というマイナス要素になりかねない部分を逆手に取った演出だろう。もちろん、今年で言えば剣道をテーマにした、綾野剛主演の骨太な武道映画だった『武曲』などのアクションに比べれば劣るけれど……アイドル映画のアクションとしては、中々いいものだったんじゃないかな?」
光が印象的な対決シーン。アクションとしてもアイドル映画としたら上々では?
(C)2011 こざき亜衣/小学館
本作に込められた思い
カエル「それから、本作を1番褒めているのは脚本だけれど……」
主「今作を見ていて連想したのが『チアダン』なんだよね。こちらは広瀬すずを主演にした、若手のアイドル的な人気女優を集めた、チアダンスをテーマにした映画で……本作にも出演した冨田望生もいい役どころで出演している。
この作品も賛否は別れるけれど、自分はかなり称賛したのよ。その理由は本作と同じなわけ」
カエル「チアダンの時は『広瀬すずなどを起用し、チアダンスでないと表現できないテーマと暗喩に満ちた作品』という評価だったけれど……」
主「それは同じだね。
この作品って、確かに一見すると薙刀部のお話である。それは原作もそうだしさ。だけれど、実は『アイドルとは何か?』ということを語っている映画でもある。
詳しくは後々語るけれど、この部分が非常にうまくいっている。あさひなぐという作品の実写化であるならば、アイドルグループを使う必要はないわけだ。だけれど、今作はそうでないと表現できないものがあった。だからこそ、乃木坂を起用したんだろうな。
この作品を『単なるアイドル映画』とか『漫画原作の薙刀映画』としてみると、本作の最大の味を逃してしまうことになるかもね。まあ、女の子がかわいいからさ、それだけで満足することもわかるけれど」
カエル「複合的な楽しみ方もあるんだね」
彼女たち、アイドルでないと表現できない映画
(C)2011 こざき亜衣/小学館
欠点もちらほら
カエル「でも絶賛できる作品というわけではないんだね」
主「全くの欠点がないわけではないよ。
例えばスポーツものなのに、運動後に全く顔が紅潮していなかったりとかさ、汗ひとつかいていなかったり……スポーツで重要なのはメイクではなく、その汗じゃない? これだけ激しい動きをしているのに、その説得力がなくなるような演出にはかなり強い文句がある」
カエル「映画としてはメイクが大事なのはわかるけれど……」
主「邦画の欠点だよ。衣服や顔を汚さなかったり、運動しているのに全く崩れていない髪型や顔とか……普段からダンスをしているから一般の人より体力があるのはわかるけれど、5分くらい走ったりするだけで全然違うはず。それだけでリアリティや彼女たちの本気度が伝わってくるんだよ。
だから、どれほど努力する描写を重ねても涼しい顔をしていると『まだまだ余力があるな』という気持ちになってしまう。
あとはさ、食べるシーンはしっかり食べよう。ラーメンを食べる時、白石麻衣は野菜しか食べてないよ。いや、ダイエットやカロリー制限はわかるよ? でも今は役を演じているんだからさ、そこは違和感がないように振舞わないと……
そういうところが役者としての『本気度』に疑問を抱いてしまう。別に歯を抜け、と言っているわけではなくて、ちゃんと食べろってだけだからね。何テイクもあるのはわかるけれど……」
カエル「細かいところではあるけれどね」
主「その細かいところが微妙に味わいをなくしていくんだよ。あとは、映画の時間に収めるために仕方ないところもあるけれど、省略が雑に感じたところもあったかな。
それから主人公の旭は背が低いという設定だけれど、約160センチある西野七瀬が演じているから、そこまで低く感じない。女性で160って平均ぐらいでしょ? 周囲の女性陣も特別大きくないし。
そういうところは違和感につながったかなぁ。
全体的にはうまくまとまっているけれど、あと1歩が足りていない印象だった」
以下ネタバレあり
2 アニメ的な演出
カエル「では、ここからはネタバレありだけれど……まずは漫画的な演出について語っていくということだけれど」
主「本作は漫画原作ということもあるのか、かなり過剰な演出が用いられていた。スローモーション演出などはかなり多いし、音楽もかなり過剰に使われている。『2度めの夏、2度と会えない君』や『真白の恋』などでも印象的な楽曲を制作した未知瑠の音自体はいいけれど、それを何度も過剰に使い続けるのはかなり違和感があった。
ただ、それがうまくいっているシーンもあって……特に後半なんだけれど、感動的な場面のように演出された音楽が、ギャグのようにパタリと消えたりする。それと同時に負けたり、一本取られたりして、それが味にもなっているんだけれど……」
カエル「今作はギャグ要素も多かったよね。特に面白かったのは顧問の小林先生の全く生徒に相手をされていないギャグ描写で、劇場では笑い声も上がっていたよ」
主「監督の英勉は9月公開の『トリガール』の監督も務めていて、同じ月に2本公開している。そしてこちらは観ていないけれど、結構なギャグ描写があることで話題になっている。
笑いに関してはツボが違うから一概にはいいづらいけれど、今作のギャグ要素は自分は結構好きかな。先生なりに盛り上げようとしているけれど、生徒とのズレというのも面白かった」
カエル「漫画原作というのもあるかもしれないけれど、キャラクター性がかなり漫画よりというか、アニメアニメしているよね。『人間』というよりは『キャラクター』といったほうがいいというか……」
主「リアルな作品ではない。その演出がダメだという人もいるかもしれない。
『チアダン』ほどではないにしろ、過剰だったしね。でも、個人的にはちょうどいい塩梅だったかな」
序盤はちょっと過剰な演出が目立ったかなぁ……
(C)2011 こざき亜衣/小学館
コロコロ変わる衣装など
カエル「コスプレ大会っていったら失礼かもしれないけれど、コロコロと変わる衣装も可愛らしかったよね」
主「学園ものでは制服というのが当たり前だけれど、本作では当然のながら道着を着込んでいたり……あとは、紺野さくら役の松村沙友理は晴れ着姿を披露していたりして、これがまた可愛らしいんだよね」
カエル「こうやってコロコロと変わる衣装もアクセントになっていて良かったね」
主「あとはスタイルがいいというか、姿勢がいいな、と思うシーンあったな。薙刀を構えるシーンなどは猫背の人はいない。やはり普段モデル業などもしているから、姿勢に関しては相当気を使って、どうすれば美しく見えるのか? ということを熟知している印象があった。
今作の中で1番印象に残ったのは松村沙友理かなぁ……あざとい可愛らしさもそうだけれど、姿勢の良さは目をひくものがあったかな。
あとはやはり冨田望生。
彼女の存在はすごく大きい」
カエル「『チアダン』の時も太っている体型で素晴らしいダンスを披露していたけれど、今作もそれは同じだよね。動けるデブで若い女性というニッチな需要に見事に応えてくれる、なかなかいい女優じゃないかな?」
主「失礼なようだけれど、みんな綺麗すぎるとやはり逆に目立たなくなる。だけれど、彼女が入ることによって、他の役者がより綺麗に見えるわけだ。だけれど、冨田自身も醜いというわけではなく、愛嬌があるんだよ。だからいいアクセントになっている。
それぞれのルックスのキャラクター性もそうだけれど、彼女の存在感がこの映画を引き立てているね」
3 本作の脚本に隠された思い
カエル「では、ここからが本題です。
今作の脚本が素晴らしい、と語っているけれど、それはどういうところにあるの?」
主「素晴らしい脚本というと整合性があるとか、台詞がおしゃれとかそういうことを指すかもしれない。その意味では本作はそこまで素晴らしいわけではない。だけれど、その裏にある……暗喩がとても多い映画でもあるんだよ。
例えば七瀬の設定だけでも、かなりの意味が込められている」
カエル「えっと……背が小さくて、宮路真春に憧れて薙刀部に入ってきた、美術部に所属していた女の子……だよね?」
主「本作が『アイドルについて語った映画だ』と理由は、まずこの基本設定にある。背が小さいというのはモデル業をする上では不利なんだよ。そして美術部という華のない文科系の部活から、宮路真春に憧れてやってきた女の子。
ほら、これってアイドルものの作品としては王道だと思わない? 活躍する先輩に憧れて、地味な女の子がアイドルを目指してやってきた、というさ」
カエル「まあ、そうかもしれないけれど、それだけだとねぇ……」
主「もちろん、これ1つではない。例えば八十村の『剣道から薙刀へ』というのは子役からアイドルに転身した子、みたいな意味である。同じように見えても、ぜんぜん違う世界に飛び込んできた子だね。
それから紺野さくらは動きはいいし、すぐ真似できるけれど声が出ない。これはダンスはできるけれど歌えない女の子だと解釈することができる」
カエル「ふ〜む……これだけだとこじつけみたいだよね」
主「他にも色々な理由があるから、それを紐解いてみようか」
稽古の辛さは薙刀もアイドルも同じ
(C)2011 こざき亜衣/小学館
薙刀部=アイドルグループ
カエル「3年生たちが相手のエースの1年生に負けて引退することになってしまうけれど……」
主「これはわかりやすいよね。今のAKB系列であったり、アイドルグループというのは卒業(引退)することが決定づけられている。それは学校のように決められていることではないけれど、いつかは必ず迎える事実だ。
だから3年生たちは引退していった。残された部員たちに色々なものを残し、思いを託してね」
カエル「次に部長になって張り切っていたりしたもんね」
主「途中で紺野が『私、卒業します』って言ったのはまさしくアイドルを意識していて、苦しいことがあって途中でいなくなることを……ある種の逃げなんだけれど、それを『卒業』と言っているわけだ。これは3年生の引退の卒業と意味合いは全然違うのに、言葉は一緒になっている。
他にも印象的だったのが、あの修行シーンなんだよ」
カエル「まるで『酔拳』を連想させるような修行があったりとか?」
主「それは遊び心だろうけれど、途中で彼女たちは『肉が食べたい!』といって逃げ出すわけ。だけれど、そこを『肉は不浄のもの!』といって止められてしまう。それは何かと言うと、カロリー制限だよね。
それまではラーメンを好き勝手食べていて、餃子も食べるような子たちだったけれど、カロリー制限をして色々と気を使うようになっていく……その描写だよ」
カエル「でもさ、スポーツするなら肉は大事じゃない?」
主「そうなんだよねぇ……前出のラーメンを食べていないこともあって、このシーンは結構意味がわかりづらいことになってしまっている。暗喩としてはいいんだけれど、映画の描写としては失敗している気がするんだよなぁ」
4 先生と弟と
カエル「本作は2人の男の人がいるじゃない? その意味って……」
主「自分はアニメ畑の人間だから、小林先生を見ていて連想したのが『アイドルマスター』のP(プロデューサー)なんだよ。色々な描き方もされるけれど、結構アホなギャグ寄りのキャラクターとして描かれることもあるキャラクターで、明確なキャラクター像がないんだけれど……
小林先生がいろいろと手配をして手助けはしてくれる。だけれど、それを実際にやるのは生徒たちであって……先生は無能のように描かれているけれど、決してそうじゃない。むしろ、ルールもわからないなりによくやっているよ。下心はあってのことかもしれないけれどさ。
で、彼をアイドルに当てはめるとマネージャーに近いと思うんだよね」
カエル「スケジュール管理とかはマネージャーの仕事だもんね」
主「そして弟君だけれど……彼って不思議な立ち位置でもあるよ。恋愛関係になりそうだけれど、実際は恋愛要素は全くない。これってなんでだろう? と考えたら、アイドルに恋愛はご法度なんだよね。だから恋愛になりそうな雰囲気になると周りが止めてくれる。
そして家族であると同時に、彼は最大のファンでもあるわけ。彼女たちのために料理を作って、色々と治してあげたりサイズを調べて贈り物をしたりとさ」
カエル「熱心なファンだね」
主「だけれど、贈るだけじゃない。彼女たちが成長して頑張ることで『俺も頑張ろうかな』という活力が生まれる。
これはアイドルとファンの関係性そのものだよね」
恋愛には結びつかない2人の描写……それはアイドルとファンだから
(C)2011 こざき亜衣/小学館
そして最後へ……
カエル「じゃあ、ラストの対決は……」
主「それこそチーム戦なんだよ。アイドルグループってたった1人のエースに頼るような戦い方をしていては、現代のチームとしての……ユニットとしての人気を維持することはできない。
敵対する圧倒的な人気や実力を持つアイドルと戦わなければいけないときでも、うまいこと立ちまわればチームとして勝利することも可能」
カエル「そしてそのためには『楽しめばいい』につながるんだ」
主「決して個人として勝つことだけが勝利につながるわけではない。負けない戦い、引き分けに持ち込むもの大事なチーム戦なんだよ。これはアイドルに限った話ではないけれどさ。そういう状況を読む力が要求される。
憧れの存在が……自分がアイドルとして理想としていた存在の敗北。それを受けても立ち上がり、そして戦うことを決意するアイドル、そしてチームとしての勝利。それが大事なわけ。
いつかはそのエースも卒業していなくなるかもしれない。だけれど、その志を受けて下の世代が支えて、引っ張っていこうという『継承の物語』でもある」
カエル「最後のキラキラ光る水面と彼女たちの歩く姿がとても印象に残ったね」
主「そして最後のあのセリフでしょ? これは素晴らしいよね。理想だと思っていた存在が、実は自分のことを認めてくれていた。1番へたっぴでへっぽこだったかもしれないけれど、最初から見ていてくれた。
それだけで胸にくるものがあるよね」
最後に
カエル「こう考えてみると色々と考えられたお話なんだね」
主「だから本作品は乃木坂を起用しているんだよ。そしてこれだけの暗喩を込められた作品を作ってもらえた彼女たちは、相当な幸せ者だと思う。
単なる可愛いもの博覧会の映画になる可能性だってあった。
だけれど、そうじゃなくて『アイドル』でないとできない物語に仕上げてきたのは、うまいと褒めるよ。こういうのも脚本のうまさに求められることだから。
演技も演出も脚本も難がないわけではないけれど、でも高いレベルで一致している。これは満足感の高い映画といえるんじゃないかな?」
カエル「やっぱり『乃木坂に興味ないしなぁ』と毛嫌いしないで見に行ってよかったね!」
主「アイドル映画でも良作はあるからね。本作はそのいい例になったんじゃないかな?」
あさひなぐ 公式映画原作本 弱き者の武道 (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: こざき亜衣
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/09/19
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