物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『たまこラブストーリー』感想と評論 演出力がすごい!

カエルくん(以下カエル)

「今回は聲の形の公開が間近ということで、過去の京アニ作品の中でも山田尚子作品ということで『たまこラブストーリー』を語るとしようか」

 

ブログ主(以下主)

「京アニと言えば……2006年の『涼宮ハルヒの憂鬱』以降のテレビアニメーションなどを牽引する存在であり、京アニの存在が日本のアニメ界のクオリティを一気に引き上げたよな

 

カエル「山田尚子作品というと『映画けいおん!』もあるわけだど、なんでたまこなの? テレビ放映が決まったというのもあるんだろうけれど……」

主「……けいおんの面白さがわからんのよなぁ

カエル「え!? あれだけ大流行したのに!?

主「結局さ、大きなスジってないわけじゃない? で、このブログを読むとわかるけれど、スジを語ることがすごく多いし、そこに注目する人間からするとさ、けいおんはわからないんだよね。

 いや、女の子が可愛いとか、あんな日常を送りたいってのはわかるよ? でも大きなドラマは感じないし、起伏がないからなぁ……それであれだけ大ヒットしたのもすごい話だけどね」

 

カエル「じゃあたまこは?」

主「絶賛だよ。テレビアニメ自体は全部見たけれど、あまり覚えてないけれどさ、これほど素晴らしい恋愛映画はなかなかないよね。そこも含めて、今回は語っていこうかな」

カエル「じゃあ、感想スタートね」

 

 

 1 キャラクターの可愛らしさ

 

カエル「何と言ってもこの作品の大きな魅力と言えばここだよね」

主「もちろん、女の子は当然全員かわいい。それぞれが違った魅力を持っていてさ、このあたりは脚本の吉田玲子の本領発揮だよね。

 『ガールズ&パンツァー』などの脚本も担当している通り、男性が喜ぶ女性像を描ける人であるのは間違いないけれど、もともとは『カレイドスター』とか『マリア様がみてる』のような、女性にも受ける女性キャラクターが登場する作品も担当したわけじゃない。

 だから描き方が両性ともに受け入れられるものになっているよね。もちろん、山田尚子監督の力もあると思うけれどさ」

カエル「主が大絶賛した『SHIROBAKO』もシリーズ構成は横手美智子だけど、半分弱の話数の脚本を吉田玲子が担当しているもんね。あれだけのキャラクターを動かせるのも、卓越した人物描写の腕があるからだよね」

 

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主「とにかく、キャラクターの魅力が詰まっている。

 個人的には特にかんなはお気に入りでさ、ああいうエキセントリックなキャラクターってやっぱり魅力あるし、大事なキャラクターだよ。それも後で書くけれどさ」

カエル「あとはみどりちゃんのあの、なんとも言えないモヤモヤとした描き方とかね」

主「好きな子に好きな人がいて、誰がどう見てもピッタシだから、余計にモヤモヤするというさ……しかも、みどり自身は2人について何も言っていないんだよね。だけど、その繊細な気持ちがわかるということがさ脚本のみならず、素晴らしい演出が光った証だよね

 

カエル「じゃあ男性についてはどう?」

主「正直いうと『女性が描く男性像だな』って印象かな。あんな高校生男子がいないとは言わないけれど……なんというか、汗の匂いが感じないというか。おじさんたちも加齢臭がしないような描かれ方をしているし。

 だけど、この作品はそれでいいんじゃない? ここでリアルな男を見せられてもね」

 

 

2 二つの物語がくっつく時

 

カエル「お話の筋自体はすごくわかりやすい『王道の恋愛ストーリー』だよね」

主「もちろんキャラクターの魅力をしっかりと引き出しながら紡がれているんだけど、大きく分けて2つの物語が交互に示されるんだよね。

 

1つは『たまこともち蔵の恋愛』

1つは『たまこの部活のお話』

 

 それに……特別大きなスジがあるわけではないけれど『進路への迷い』という高校生らしいものがミックスされているわけだ」

 

カエル「まず1つ目の『たまこともち蔵の恋愛』は、もちろん主軸としてわかりやすいけれど、もう1つの『たまこの部活のお話』っていうのはどういう意味があるの?」

主「物語において重要なのは『成功のロジック』の存在だと思うわけよ。つまり、なぜその作戦が成功したのか、その物語が成功したのか、その理由がちゃんとあるか?

 たまこともち蔵なんてさ、初めからくっつくに決まっているわけだ。どう考えてもくっつかない理由がないし、観客の誰もがそのことを信じて疑っていない。お互いにいい子だしね。

 だけど、そこに恋が成就する理由をきちんと作ってあるんだよ。

 あとは、『2つの物語』を進行させつつも、結局最後まで絡まない話もある中で、しっかりとラストに結びついているしね」

 

『糸電話』と『バトン』と『かんな』

 

カエル「その理由って?」

主「この作品において重要な位置付けを果たすのが『糸電話』であるわけじゃない? 作品冒頭においても『糸電話をたまこがキャッチしたら、思いを伝えよう』ってセリフがあったけれどさ、たまこはこれをうまくキャッチすることができないわけだ。

 これを演出として考えると『たまこの心が追いついていない』という意味になるわけだよ。だからもち蔵の気持ちを受け止めることができないという暗示なんだよね

 

カエル「だからこそのバトンなんだ」

主「そう。かんなのキャラクターの素晴らしいところは、エキセントリックで無駄なことを話しているようなんだけど、実は一番本質的なところを突いているんだよね。

 わかりやすいのは『磁石のSとM』の話だけど、それ以外にも

『バトンの中心をしっかりと把握して、頭で計算しろ』とかいうのは

『恋の……物事の大事なことを見極めて、しっかりと考えて受け止めなさい』ってことなんだよね。

 この作品において……少なくとも映画版に関して、物語を動かすのは狂言回しであるかんななんだけど、実はその発言の多くにすごく意味があるんだよね。

 アニメ版はこの役割をモチマッズィがやっていたけれど、今回は出てこないし」

 

カエル「ああ、なるほどね。だからこれだけエキセントリックな言動にしているんだ。直接的に話すと、ただの説教くさい友人になるから

主「そう。そこもうまいよね。

 そしてバトンをキャッチすることによって、たまこの側に『もち蔵の気持ちを受け止める』という準備ができるんだよ。そこがラストシーンに繋がってくる。バトンが受け止められないうちは、もち蔵に向き合うこともできなかったけれど、その後はしっかりと向き合って追いかけるんだよね。

 ここで『追いかける』という……走るという行動も重要な意味を持つけれど、それは後々話すとしようか」

  

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3 演出の素晴らしさ

 

カエル「演出かぁ……結構難しい話だよね」

主「自分もそんなに詳しい方じゃないけれど、多分こうじゃないかって憶測混じりで色々と話していくよ。そうだね……何から話そうかな。

 じゃあ、まずは順を追っていくとするかな。色々と複合されているんだけどね」

 

序盤の『歩く方向』

 

カエル「……歩く方向?」

主「そう。たまこが将来の夢を話した後で、商店街をゆっくりと歩く描写があるでしょ? そこでたまこが歩く方向は上座から下座(画面右から左)なんだよね。

 これは舞台演出とかでもよく言われることだけど、上座から下座に向かうというのは『自然な流れ』だったり『過去から未来への時間の動き』を表しているとされている。だから、その直後にもち蔵が家に帰ってくる描写においても同じように動いているんだよね。

 これはたまこやもち蔵というキャラクターが、未来に向かって歩きだしていると示唆しているわけだ

 

カエル「……でも、絶対にそうというわけではないんでしょ?」

主「そりゃ、もちろんね。最近ではそういうことを気にしないという話もあるし、演出効果としてもっといいやり方があれば、この演出作法を無視することもあるし。

 あとは玄関やドアなどの部屋の配置によっても変わるね。人が出入りする場所の近くは下座というのは、一般社会の席次でも一緒でしょ? それに習ってドアの方向を左側に配置し、舞台の構造的に右に人物を設定することもあるから、必ずしもこれが正しい解釈とは言えないけれど、でもさ、この作品においてはそれは計算されているのは間違いないと思う。

 その一例が序盤だと川のシーンで友達と別れた後『みんな、いろいろと考えているんだな』ってカットがあるけれど、その時のたまこは右向きでしょ? つまり、下座から上座を眺めている。これはね、流れに逆らうことで不安を表している

カエル「不安を感じているシーンだからぴったりだね」

 

川のシーン

 

カエル「川や水の描写が素晴らしいよね」

主「そうそう。それを考えるとさ、個人的に名作かもしれないって思ったシーンがあってね……始まってから5分から10分くらい過ぎた後で、女子4人が川で会話をしているシーンなんだけどさ」

カエル「美しく演出されていたよね。光と影があってさ」

 

主「思うに、この作品における川ってすごく重要な意味を持っているんだよね……縁起の悪い例えになるけれど、三途の川ってあるじゃない? あれはあの世とこの世の境目の川であるわけよ。

 じゃあ、この作品における川は何かというと、似たようなものでさ。それは現在と未来の境目という意味だと思うんだよね

 

カエル「現在と未来の境目?」

主「そう。だからさ、序盤の川のシーンっていうのは夕方なんだよね。その川に映る4人は影を投影していて、さらに川の向こうに夕日が沈んでいるんだよ。これは、4人の未来は薄暗いとか、まだ見えていないことの暗示なんだよ。君の名は。でいうところの逢魔時や片割れどきと同じ。

 不安を感じているし、どうなるかわからないけれど、なんとなく希望はある気がする、という演出。そしてタンポポが花開いているのがポイントだよね」

カエル「ここも後々に繋がってくるんだ」

 

 

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中盤以降の演出

 

カエル「ついにあの告白シーンに話は進むわけだ」

主「そう。告白する舞台は川なんだけどさ、これも川が境界線という説をとればその意味がわかる。

 飛び石の中間で告白をするわけだけど、ここで注目をしてほしいのは『おっぱい石』『キャラクターの位置』なんだよね」

カエル「おっぱい石とキャラクターの位置?」

 

主「まず、この場面が始まった時、上座(画面右)にいるのはたまこなわけだ。これはこの場面における強者、つまりイニシアチブを握っているのはたまこだということを表している。

 そして先に川を、飛び石を渡り始めるのはもち蔵でしょ?

 これによって、未来に向かって一歩先に進むのがもち蔵であるということを示唆している

カエル「だけど、すぐにまたたまこがそれを追い越すよね?」

 

主「この場面においてはたまこが上座にいないといけないんだよね。

 そしてここからが素晴らしいけれど、ここからの流れを簡単に書いていくと

 

 たまこが元の場所へ戻ろうとする→たまこが下座へ

 たまこが川に落ちそうになり、もち蔵が助ける→もち蔵上座、おっぱい石落下

 告白する→たまこ下座、もち蔵上座

 たまこ川へ落ちる

 暮れていく夕日

 

 これだけで全てがわかる

 

カエル「どういうこと?」

主「つまりね、最初にイニシアチブを握っていたのは実はたまこだったんだけれど、告白という行為によってイニシアチブはもち蔵に移る。

 そこからはもち蔵がたまこを助けるけれど、その時におっぱい石が落っこちるんだよね。じゃあ、このおっぱい石に込められたものというのは何かというと……多分、将来の夢とか子供の自分とか、今までの日常なんだよね。

 それを象徴する石が落ちるということで、これまで関係からの変化だったり……もしかしたら作中で映画を撮るもち蔵のことを考えたら、東京に一緒に行くならお餅屋を継ぐことができないって意味なんだろうね」

 

カエル「ああ、だからあんなに作画に力が入っていたんだ」

主「そう。力が入った作画には意味があるんだよ。そして夕日が暮れていくでしょ? これで2人の関係が少し暗くなっていくことを暗示しているんだよね」

 

街歩きのシーン

 

カエル「ここは2回目の告白後に商店街を歩くシーンだね」

主「そうそう。ここでたまこは最初とは逆に、下座から上座に歩くんだよね。ここはさ、今まで未来のことについて悩んでいたのに、過去のもち蔵とたまこの関係を回想をしていることを表しているのと同時に、それだけ悩んでいるということも表している」

カエル「本当に上座と下座だけの演出だけでも心情が分かるように作られているんだね」

主「そしてそれはこの後のシーンでも続くよ」

 

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病院のシーン

 

カエル「じゃあ、あの病院のシーンは?」

主「その前まではたまこはみんなの成長だったり、未来への悩みだったり、日常について色々考えていたわけじゃない? そしてもち蔵はたまことの関係ですごく悩んでいたわけだ。

 だから『夜』の病院なんだよね。

 そしてここで夜の病院で2人が並んでいるけれど、ここでは上座にたまこ、下座にもち蔵だ。つまりさ、すでにバトンはたまこの方にあるんだよ。告白した後だから、後はもうもち蔵には待つしかない」

 

カエル「ここでしつこく食いさがるキャラクターでもないしね」

主「『なかったことにしてくれてもいいからさ』のセリフの後に、カメラは後ろ姿を写すよね。これはさ、それまで正直に自分の思いを伝えていた2人だけど、ここからの会話は本心ではないよ、っていう演出だと思う。

 だから顔を見せないでもち蔵は話すわけだ。どんな顔をしているかは、観客は想像するしかない。でも、たまこだけは知っているんだよね。ここもいい演出だと思う」

 

 

4 全てが集約したラストへ

 

カエル「そして病院のシーンが終わった後は、たまこはたまこなりのやり方で未来とか、もち蔵に向き合っていくんだよね」

主「そうそう。お母さんの歌とか聞いてさ、バトンをうまくキャッチできるようになって。ここはさ、たまこ側に未来やもち蔵の気持ちを受け入れる準備ができたことの証明なんだよ

カエル「そして学校からの終盤だね」

 

主「いつも言うけれど、終盤でうまく走り出す映画は名作だよ。走るシーンっていうのは、それだけ意味がある。ジャンプする前の助走なんだよね。

 だから大体の名作アニメは走るんだよ。

 その前のみどりとたまこの学校のシーンは、上座にたまこでしょ? もう選択肢があるのはたまこなんだよ。みどりはそれを知らせに来ただけだから、最後に選択するのはたまこだけ。

 そしてもち蔵を追いかけて走り出すけれどさ、そのシーンは川の向こうを、上座から下座に向けて走り出すわけだ

 

カエル「ここでさっきの川は現在と未来の境目という意味が出てくるわけだね」

主「そうそう。スタートの町歩きはゆっくりと歩いていたのに、この段階では走っているんだよね。急速に成長をしているという描写のわけだ。

 そして大事なことは、もう川に落ちたたまこはいないんだよ。

 既にその先を……未来に向けて走っている。そして、みどりかんなも上座から下座に向かって走り出すけれど、これによって2人が未来に向けて走り出したということが演出されているんだよね。

 すでにみどりは気持ちを吹っ切っているし、かんなはそんな2人を見て高いところに登るわけだ」

カエル「そこで出てくるタンポポの綿毛も大事だよね。未来に向けて飛び立ったことを象徴している

 

全てが集約したラストへ

 

カエル「そして全てが集約したラストの京都駅だ」

主「そう。ここで2人は再開するけれども、上座から下座に走った後に振り返った先にもち蔵はいるんだよね。ここで振り返るというのが大切

カエル「どういうこと?」

 

主「上座と下座の流れに逆らうということは、そこに強い意思を象徴していると言われている。つまりさ、ここで上座の方を向くということは、強力な思い、つまり恋慕の情があるわけだよね。

 ここでも上座にいるのはもち蔵だけど、大事なのはたまこが上座を向いているということだから

カエル「そして糸電話を投げるわけだね」

 

主「そう。多分、ここでもち蔵に最終確認をしているんだよね。

 『その言葉を聞く勇気はありますか?』って。

 それを聞くと、もう引き返せないよ。既に告白しているとはいえ、今ならまだ忘れるという選択肢もある。だけど、ここから先はもう引き返せない。良くも悪くも関係性は劇的に変わる、それでもいいの? っていう、監督からの挑戦状。いや、男には重い選択だよね。

 だけど、それを捨て去るわけにはいかないじゃん? 東京行きの新幹線も結果的に乗れなくて、たまこと向き合っているんだからさ。新幹線のキッブはまた買えばいいけれど、ここは一生にそう何度もない挑戦の場なんだよ

 

カエル「そして、少し迷った後に投げるわけね」

主「そう。投げる前のもち蔵の顔の描写とか、そう見ると素晴らしいよ。

 この作品でキスシーンとか、そういうものはいらないの。糸電話とそれをやり取りする演出が全て語ってくれているからさ、そんなもん入れても過剰なだけ。

 余計な言葉はいらないよ。これが語らない良さだよね」

 

 

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最後に

 

カエル「いやー、今回は中々濃い演出の話になったね」

主「素人でもこれだけわかるものだから、もっと深い演出があるかもしれないね」

カエル「でも、演出だけでも色々と語れるもんだね」

主「特に今回はストーリー自体は特に特殊なことをしていないからさ、余計に演出に力を入れたのかもしれない。絵コンテや演出がいかに大切かよくわかるよね。これができるから山田尚子は京アニでも重宝されるのかもね」

 

カエル「特にアニメって偶然が左右しないメディアだもんね

主「いつも言うけれど、実写映画は太陽の位置とか、風とかまでは中々いじれない。だけど、アニメは全て、それこそ光や影まで演出できるんだよね。だからこそ演出を凝ろうとすればどこまでも凝ることだできるからさ、色々と注目すると面白いよ」

カエル「いやぁ、これだけ素晴らしいものを見るとますます聲の形が楽しみになるね!」

主「今までは明るい可愛らしい作品ばっかりだったけれど、今度は一転して暗い作品だからさ。さて、どうなるか、本当に楽しみだね。

 もしかしたら新海誠みたいに一気に評価される可能性もあるかもしれんよ

カエル「日本アニメ界の若手監督、しかも女性となると一気にメディアも注目するだろうしね」

主「さて、どうなるか、その感想は今週土曜日にアップ予定ですので、お楽しみに!」

 

 

 

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