今回はNetflixで配信が開始された『サイバーパンク・エッジランナーズ』の感想記事になります!
これもまた、楽しみな作品がネトフリオリジナルで公開されたものじゃな
カエルくん(以下カエル)
久々にTRIGGERが、長編のテレビサイズのシリーズものを発表したね!
亀爺(以下亀)
しかも今石監督じゃから、もちろんチェックする必要がある作品じゃな
カエル「なお、今作はゲーム作品である『サイバーパンク2077』の映像化作品となっています。
恥ずかしながら、うちはこのタイトルの名前すら知りませんでした……」
一人称視点で行われる、サイバーパンクの都市を舞台にしたFPSみたいじゃな
カエル「最近はゲームもとんとやらないし、プレイしても任天堂などの和ゲーばかりで、洋ゲーはまっっっっっっっったく手を出さないからねぇ。
Vtuberのゲーム配信動画とかは観るけれど、『フォートナイト』などに偏っちゃって、こちらの作品はノーチェックでした」
まあ、知っていてもわしらはプレイできないからの
……あれ? 確かに本作はZ指定(18歳以下はプレイができない)だけれど、ボクはともかくとして、主も亀爺も設定上は18歳はゆうに超えているんじゃ……
……一人称視点のゲームは酔うからできん。だからFPSはほぼ全てノーセンキューじゃ
カエル「……なるほど、それは由々しき問題だね。
というわけで、原作ゲームを全く知らないアニメファンの感想記事になります!
それでは、感想記事のスタートです!」
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作品紹介・あらすじ
声優・キャスト紹介
- デイビッド・マルティネス(CV KENN )
- ルーシー(CV 悠木碧)
- メイン (CV 東地宏樹)
- ドリオ (CV 鷄冠井 美智子)
キーウィ(CV 本田貴子)
ピラル (CV 高木渉)
レベッカ(CV 黒沢ともよ)
ファルコ(CV 加瀬 康之
↓ 公式サイトはこちら ↓
感想
それでは、Twitterの短評からスタートです!
#サイバーパンクエッジランナーズ
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2022年9月18日
原作ゲームは未プレイ&知りませんでした
今石監督&TRIGGERらしさ全開で後半の盛り上がりが特に強くNetflix配信だからこそのバイオレンス&エロチックも過度に煽ることなく観やすい内容で2022年の配信アニメとして評判が高いのも納得
ただ自分は評価が難しいかなぁ… pic.twitter.com/XQbJMSqTHV
これは原作ゲームを知っているか、あるいはTRIGGERや今石監督に何を望むのかによって、評価が若干異なるかもしれんな
カエル「今作はうちの場合、原作ゲームをプレイしていないので今石監督の新作として鑑賞していますが……そういえば、今石作品で中島かずきが脚本じゃない長編のシリアス作品って、うちでは今作が初かもしれないね。
もちろんテレビシリーズでは中島かずきが関わっていない作品として『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』などがあるけれど……ほら、なんというか、あれはあれで今作とはまた比較になりづらいような作品だしね?」
まあ、エロとグロを重視したアメコミ系の絵柄の作品という意味では、似たようなところがあるかもしれんがの
亀「わしとしてもどこかで”今石作品=熱さorバカにつき抜きた作品"という印象があった。
しかし今作は過去の今石作品のような熱さ&バカさというのは、少なめじゃ。
原作ゲームをプレイしていないこともあって、多少戸惑った部分もあったものの……前半は世界観の理解などに時間がかかったものの、徐々にフルスロットになっていき、後半はしっかりと引き込まれた作品じゃったな。
原作ゲームをプレイしていなくても、楽しめる作品なのではないかの」
専門用語の多いサイバーパンクの作品
結構、専門用語なども多くてわかりづらい部分もあったし、ボクは事前情報が『ダーティでエログロな作品』とだけ知っていたので、最初はちょっと難しいなぁ……と思いながら観ていたからな
基本の世界観的は『サイバーパンク』と名乗っているように、『ブレードランナー』を下じきに考えると、多少はわかりやすいかもしれんな
専門用語に関しては、先にも挙げた公式サイトの方に、詳しく書いてあるので、そちらを参考にするといいと思います!
亀「それがわからなくても……問題がないとまでは言わんが、まあ、なんとなく雰囲気は掴めるのではないかの。
そしてアニメでサイバーパンクというと、誰もが思い浮かべるのが『攻殻機動隊』の存在じゃな」
特にうちは押井守ファンだから、どうしても比べてしまう部分があるよね
もちろん、世界観的に共通するものはどうしても出てしまうが、しかしTRIGGER流のサイバーパンクになっているのではないじゃろうか
カエル「確か、インタビューでもそこに触れられていたんだよね。
既存のスタジオ……それこそ名前は明かしませんでしたが、明確にプロダクションIGを意識していると思います。そのようなスタジオもある中で、どうなるかわからないからこそ頼みたい、という思いもあったと語られていました」
制作スタジオであるTRIGGERの思惑とも合致したのじゃろうがな
亀「過去作を見ると、若干『プロメア』がサイバーパンクのような世界観に近いといえなくもないが……いや、あれは別物とした方が、指摘されないかの。
それまでの作品を見ていくと、このような作品を手掛けるということ、それ自体が少し驚きがあるかの。とはいえ、日常的な恋愛作品などをやるよりは、だいぶTRIGGERらしいとも思うが、の」
TRIGGERらしい戦略に溢れた作品に?
その、さっき述べていた”TRIGGERの戦略”って、もちろん予想というか邪推にはなるけれど、どういうものなの?
明確にファン層の拡大、そして海外展開を狙ってきているの
カエル「ガイナックスのスタッフが独立して生まれたスタジオであるTRIGGERですが、特に海外人気が高い印象だよね。
これは明確なデータがないんだけれど……どうだろう、ボクの勝手な印象では海外で人気の高いアニメスタジオとしたら、5本の指に入るんじゃないかなぁ」
亀「それは日本でも同じかもしれんがの。
特にTRIGGERは作風として、アメコミ的な絵柄も積極的に取り入れておるし、『プロメア』も北米で100万ドル以上(1億円以上)の興行収入を達成したという記事もあるように、海外での評価も高い。」
特に今作に関しては、原作ゲームも日本人向けというよりは、海外の方がメイン視聴者になるのではないじゃろうか
カエル「ボクのリサーチ不足というのは当然あるけれど……でも『サイバーパンク2077』が、日本で……例えば任天堂の作品のように知名度があるかというと、そうでもないよね。
もちろんゲームファンには違うのだろうけれど、日本でこのアニメを商業展開をしようとすると、少し難しいかもしれないのかな?」
亀「一方でNetflixと組んだのは最初から決まっていたわけではないというが、世界的なプラットフォームで、世界的なゲーム作品のアニメ化を発表できたのは、とてもスタジオの知名度やブランド化に対して大きいと思うの。
『プロメア』では多くの女性ファンも取り入れており……さすがに今作でその女性ファンが熱狂する姿は、なかなか想像できないが、しかし『キルラキル』などで国内の男性ファンがメインターゲットだったことを考えると、スターウォーズのアニメ版も含めて海外層をしっかりとキャッチしにいく強かさを感じて、ワシは好感が持てるな」
以下ネタバレあり
個人的には評価が難しい作品でもある理由
ゲーム制作とアニメ制作のぶつかり合いが感じられる作品に?
ここからはネタバレありで語りますが……実は”評価が難しい作品”でもあるという話だけれど、それはどういうところなの?
それはアニメ的な快楽と、ゲーム的な快楽の帳尻合わせに、相当苦労している印象じゃったからな
カエル「実は本作は、多くのインタビューで触れられていますがゲーム制作を担当したCD Projekt RED社と、アニメ化を担当したスタジオTRIGEERの中で、激しいやりとりが何度もあったと明かされています」
その形跡は確かに至る所に散見された
亀「わしはこの作品を見終わったのちに、ゲームのプレイ動画をチラッと見たのじゃが……近年のFPSの傾向だとは思うが、かなりリアルな世界観でゲームは進行しておった。
そして先に挙げた動画でも語られておったが、ゲームを開発したCD Projekt RED社の方は、その世界観で進めてほしかったようじゃな」
一方でTRIGGERは、アニメ的な誇張がものすごく多いことで個性を出してきたスタジオじゃ
カエル「現代、色々なアニメ作品が登場していますが……その中でも”リアル”というのは1つの重要なワードではないでしょうか。
それこそ京都アニメーションや、新海誠のような現実と見間違えるほどのリアリティのあるアニメ作品が増えている印象です」
しかし、TRIGEERや今石監督はそちらの路線ではなく、もっとアニメ的な快楽性を求める形で発展してきたスタジオじゃな
カエル「確かに『プロメア』の表現とかは、アニメだからこそできることの塊みたいだし……『キルラキル』などのような、キャラクターが見栄を切る描写も実写的というよりは歌舞伎的な、演劇的というか……リアル志向とは真逆な印象なんだよね」
亀「しかし、CD Projekt RED社はリアル志向を……この場合のリアルとは、日本アニメのような現実に存在する景色をそのまま描くというよりは、CGを用いたハリウッド映画のようなリアル感じゃろうが、それを求めてきた。
そしてそれは作品のあちこちに残っておるし、ワシも鑑賞中に『これは実写のような構図や見せ方だな』と感じたの」
アニメ的な快楽性の象徴であるレベッカ
その”実写的”と”アニメ的”な違いって、例えばどういうところなの?
それはゲームのキャラクターデザインと、アニメのキャラクターデザインを見比べてみてもらえばわかりやすい
パッと見て、ゲームとアニメの違いがあるけれど、同じ作品のキャラクターとわかるかなぁ…
これくらい、はっきりと違うわけじゃな
カエル「それこそ、先に挙げた動画にあったように、初期のCD Projekt RED社が提示したキャラクター像はもっとリアルで、TRIGGER側が提示したキャラクター像はもっと……ぽいというのかな、アニメアニメしていて、まるで『キルラキル』みたいなキャラクターだったよね」
亀「うむ、
先ほど挙げたインタビュー記事でも語られておったが、最も議論になったキャラクターの1人がレベッカのようじゃな」
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確かに、これはゲームの世界観とは全く違うかも……
亀「結果的には今は多くのファンを獲得し、人気キャラクターになったようじゃが……しかしこのキャラクターデザインは、まさにTRIGGER、そして日本アニメ的と言えるじゃろう。
何度もいうように、ワシは原作ゲームを知らないで、TRIGGERと今石監督の新作を観るつもりでいた。だからこそ……結果としては満足している部分もあるが、この現実的なリアリティを模索する感覚と、アニメ的な快楽性を模索する感覚の対立に、戸惑う部分もあったかの」
6話について
今作で最も語りたい部分はどこになるの?
やはり、大きなターニングポイントになる6話じゃな
カエル「あまり直接的なネタバレになるので濁しますが、かなり衝撃の大きな回だったよね」
亀「わしがここで面白いと思ったのが、まるで出崎監督を思わせるような劇画的な映像が、特に後半に多かった点じゃな。
かなり派手に荒々しく、まさしく絵であることを主張するような映像なのじゃが、それが作風と物語に合致しておった。
また物語もメインとドリオが、今後のディビットとルーシーを暗示するような場面でもあり、非常にのめり込んで観ていった。
後半になればなるほど興味深いシーンが増えていった印象じゃが、ワシとしてはこの話が1つのピークであったかもしれんの」
最後に
というわけで『サイバーパンク・エッジランナーズ』の感想記事でした
原作ゲームを知っていたら、さらにのめり込むのかもしれんなぁ
カエル「今作はゲーム内をロケハンして、舞台が同じであることを強調していたというし、あの場所だ! という興奮もある作品に仕上がっているもんね」
亀「うむ。
それでいうと、やはり原作ゲームに寄り添った作品となるじゃろう。それだけにクライアントもファンも満足するのであれば、ワシのようなうるさ型が何かいう必要もないのではないかの。
Netflixだからできるバイオレンス&エロティックも楽しめたし、その意味では今石監督らしい作品でもあったかの」
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