今回は銀魂完結編! 『銀魂 ザファイナル』について感想を書いていきます!
こちらも注目度が高いアニメ映画じゃな
カエルくん(以下カエル)
「鬼滅の刃に便乗した特典なども話題になっていますが、多くの劇場もたくさん上映回数を回せるように力を入れています。
公開初日の金曜日の速報としては、鬼滅の刃を超えてぶっちぎりの1位。緊急事態宣言もなんのその、といった見事な人気を発揮しています!」
亀爺(以下亀)
「やはり、ジャンプを支え続けた黄金時代の長期連載人気作じゃな。
見事という他ないの」
カエル「うちも銀魂はずっと追いかけてきて……特にギャグ回などを中心になんとなく楽しんできたのが、いつの間にかのめり込んでいた、というくらいには好きなんだよね」
亀「特にアニメをずっと見てきて楽しんできたからの。
長い原作で全てをこれから読むには辛いかもしれんが、ある程度楽しんできた者としてはぜひともこの完結編もチェックしたいの」
カエル「それでは、感想記事のスタートです!」
映画『銀魂 THE FINAL』90秒予告 2021年1月8日(金)公開
YouTubeチャンネルで感想動画をアップしました!
感想
それでは、Twitterの短評からスタートです!
#銀魂ザファイナル
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2021年1月8日
強引な展開、アクションは一辺倒、作画は荒れるシーンも多々…映画としては評価が難しい面もあるだろう
だけどオールスタームービーとして、何より銀魂としては100点以上の作品を見せつけられた!
漢と女の生き様を、くだらないオマージュを、コメディをこの目に焼きつけた! pic.twitter.com/G2yapIZD2J
映画としての評価は難しいじゃろうな
カエル「この手の映画の評価としては、とても難しいところがあって……というのは
- 単体の映画としての評価
- 初見でも楽しめるorファンだけに向けられた映画
- 銀魂としての評価
など、色々と多岐にわたると思います。
その中でも今作はどうだったのかというと……」
亀「ある一面を見ればボロボロかもしれんの。
まとめるならば……
- 単体の映画としての評価→50点くらい
- 初見向け、ファン向け→9割ファン向け、完全新規は入門にも向かない
- 銀魂としての評価→120点!!!
こんな感じじゃろう。
単体の映画としては文句もあるにはある。というよりも、基本の構成がボロボロであったり、色々と思うところも多い。
そして銀魂を何も知らないという方は、完結編ということもあるが残念ながら今回は回避した方がいいじゃろう。
魅力はわかるじゃろうが、物語そのものについていくのは大変難しい。
その意味では実写映画版は、銀魂を知らない人でも見れるような作りになっておったが、今作はそうなっておらん。
あくまでもファン向け映画、銀魂を愛してきた人たちが見るための作品ということは、知っておいて欲しいの」
だけれど、銀魂の映画としては120点の出来なんだよね!
これ以上ない、銀魂らしい銀魂じゃったな
カエル「もうさ、色々と文句からスタートしたようなものなんだけれど、でも見たかった銀魂がここにある! って感じで!
コメディ、パロディ、アクション、キャラクターたちの思い……そういったものがなんでもありに詰め込まれていて、これぞ銀魂! これぞ完結編! という形になっていたね!」
亀「わしはこの映画を見るまでは『銀魂は完結編を何回やってもいい』と思っておった。
それこそ『銀魂完結編2』『銀魂エピローグ』など、いくら終わる終わる詐欺をしても誰も怒らないという、稀有な魅力を兼ね備えたコンテンツじゃな。
しかし、この劇場版はこの上ない”完結編”じゃ。
それまでの物語も全て兼ね備えており、キャラクターの魅力も多く出たオールスタームービーであり、そして銀さんの物語にケリをつけ、銀魂という世界に対して全てにピリオドを打つ。
これ以上ない、紛れもない完結編であり、銀魂じゃな」
銀魂だから許されていく短所
少しだけ、単体の映画として何が悪いのか、ということについて触れていきましょう
映画としては少し辛い部分もあった、という話じゃな
カエル「例えば……これはしょうがないのかもしれないけれど、ちょっと大画面で見ると気になるくらい作画が崩れているところが、ちらほら……どころか、それなりに目についたような……
予告で『相変わらず作画が追いついていないある』とあるけれど、マジで追いついていなかったんだな……とわかるような作品にはなってしまっています……」
亀「この映画の魅力とも関係するところではあるが、基本的に銀時などの顔はすごくよく描かれておる。特に松陽の弟子の3人、銀時、高杉、桂はほとんど顔が崩れることなく、その圧巻の描写に引き込まれるじゃろう。
しかし……残念ながら多くのキャラクターが混在するシーン、あるいは女性キャラクターなどは少し顔が崩れている部分があった。
わしは作画オタではないが、それでもわかるくらいにははっきりとした問題のある部分であったの」
カエル「全体的には作画が悪いということもなく、劇場版らしいクオリティにしようとする心意気は伝わってくるんだけれどね。
それだけの努力も示されている作品だし。
桜が舞う過去の回想シーンなどもあって、それらの美しさもさることながら、物語そのものも感動できるものであったから……ちょっとそこが驚きだよね。
あとは作画監督が10人以上、作画監督補佐を含めると30人くらいいたんじゃないかなぁ……それだけ色々と火の車、コロナショックもあったと思うけれど、それらの影響を受けているんだろうなって思うくらいには、壮絶な現場のようにも感じられたね」
あとはアクションにちと難があるの
亀「この映画はアクション描写が多いのじゃが、危機の作り方が一辺倒じゃな。
階段を登るなどの上へ上へというアクションじゃが、ぶら下がりのシーンだけでも5回以上あったのではないじゃろうか?
思わず『スターウォーズか!』と突っ込みたくなるほど、ぶら下がりで危機感を演出しまくっておった」
カエル「……スターウォーズはとりあえず置いておくとしても、アクションそのものが悪いわけではないけれど、ちょっと見せ方が乱暴というか、力押しなところはあったのかな。
なるべく絵の力で見せようとしているんだけれど、ギリギリそれが足りてないというか……足りている部分もあるんだけれど、全体で見るとボヤける部分もちらほらとおったというか……
たださ、やっぱDOESは反則だよねぇ。
DOESの曲が流れるだけで『銀魂だ!』ってなるくらいには、縁の深いアーティストたちだし……その音楽シーンで一気に盛り上がるところはあったよね」
亀「それらの疑問点があり、一作の映画としてはそこまで評価できないが、銀魂という作品はそれらの他のアニメ映画ならば致命的とも言える欠点を0にしてしまうようなところがある。
自らメタ的に笑いにしてしまうというかの。
だからこそ、これらの欠点があまり気にならないものになっていたのかもしれんな」
オールスタームービー、お祭り映画として
そして今作はなんといっても、オールスタームービー、お祭り映画としての魅力がとても大きいです!
主要登場人物がほぼ全員出てくるような作品になっておるぞ!
カエル「銀さんファミリーはもちろんのこと、あのキャラクターもこのキャラクターも、人気どころ、メインどころはほぼ総出演の映画になっています!」
亀「これだけのキャストが一同に会するところを見るだけでも、ファンは一見の価値があるというものじゃろう。流石に全員に見せ場がある、とは言い難く、メインは松陽の弟子の3人というところではあるが、それでも満足度は非常に高いものになるのではないじゃろうか。
そこを鑑みても、この映画の意味はとても大きいじゃろう」
カエル「あとはシークレットゲストにあのビックネームも登場しますので、そこは是非お楽しみしていてください!
今作はエンドロールで立ち上がるのは絶対厳禁! とだけ言っておきます」
亀「ちょっとだけ話をさせてもらうと、この中で藤原啓治さんがいないということだけが色々と思うところがあるのじゃが……クレヨンしんちゃんと同じように森川智之の声も合っておったので、そちらはそちらで良かったの」