今回は『生徒会役員共2』の感想記事になります!
ネタバレというほどもネタバレすることもなく、ダラダラと語っていくかの
カエルくん(以下カエル)
「新年一発目の作品としてこの作品を選んだわけだけれど、これがまたまた、語るのが難しい作品になってしまったねぇ」
亀爺(以下亀)
「良くも悪くもいつも通りという雰囲気のある作品じゃからな。
そのため、いつも以上に短評な記事となってしまうぞ」
カエル「まあ、ダラダラと初笑いする新年1発目の作品には相応しいのではないでしょうか。
それでは、感想記事のスタートです!」
感想
それでは、Twitterの短評からスタートです!
#生徒会役員共
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2021年1月2日
ノリ、テンポ、話などが10年くらい前にタイムスリップしたかのような懐かしさがある
下ネタも不快に思うギリギリのところで笑えたが、1作の映画と語るにはちと苦しいか
いつも通りをいつも通りに見せてくれたものの、ファン向け以上のものは皆無
だがそれがいい pic.twitter.com/rinUWvaZUq
これは……何とも言葉に困る作品じゃな
カエル「まあ、1の時も思ったけれど、そんなに語ることもないんだよねぇ。
いつもの感じではあるけれど、良くも悪くもいつもの感じを出てこなくて……
その安定感がいい! というファンの方も多いとは思うけれど、同時に劇場版だから、もうちょっと見どころが欲しいという気持ちも、わかるかなぁ」
亀「その意味では、何も知らずに見に行ったら2020年ワーストクラスという評価もあるかもしれん。いや、作品そのものはそこまで悪いものではないのじゃが……いかんせん、テレビシリーズの延長版という評価はどうしても拭えないからの。
今回の記事もかなり内容が薄いというか、語ることがない記事になってしまう」
カエル「良くも悪くもギャグ漫画って感じだよね。
映画的なテーマもほとんどなく、物語もほとんどない。あくまでも連載されていたエピソードを繋げただけって感じで……だからこそ”映画的なるもの”を望んでいったら、大火傷するんじゃないかな。
だけれど、これはこれでいいという安定感が……それこそ、こち亀的っていうのかな、そういう日常的な物語を望むのであれば、ある程度は笑って楽しめる作品に仕上がっていると思うんだよね」
何にも知らないけれど観にいって大丈夫なの? という質問には、もちろん! と答えたいかな
とてもわかりやすいキャラクター描写と関係性じゃからの
亀「それこそ、カエルがいっている『こち亀的』というのも、ある種正しいのかもしれん。わざわざ1巻から読まなくても内容がわかる、キャラクター同士の関係性も浅くもなければ深くもない。
それまで積み重なったものもあるにはあるが、それを知らないと理解できない物語でもない。
最初は疑念もあるじゃろうが、それこそ10分もすれば大まかな関係性は掴めるじゃろう。
その意味で、新春の初笑いにはうってつけの作品かもしれんな
初見も、クラウドファンディングに参加してでも楽しみたいファンも、どちらも楽しめるという意味では、稀有な作品と言えるかもしれんな」
取り残された時代の中にある普遍的なもの
あとはさ……この作品を見ていて、何か、こう、懐かしいものを感じたんだよね
原作の連載開始は2007年、アニメも2010年と2014年じゃからの
カエル「なんていうか……00年代後半の作品だなぁって雰囲気がバリバリしてくるんだよね。
それこそ、下ネタのノリとか、あるいはキャラクターデザイン、話の進め方とか色々と考えてみたけれど、そのあたりが2010年くらいの作品を浴びるようにみていた身としては、すんごく懐かしさも覚えたのかなぁ。
2007年くらいの頃は、この手の日常的な作品が……それこそきらら系とかがたくさん連載されて、それが人気でアニメ化も果たしたわけじゃない。その中で下ネタに特化することで人気となった作品だと思うんだよ。
その時のノリが、現代に蘇ってきたという印象なんだよね」
亀「その意味では、変わらないということが良いのか悪いのか、全くわからなくなったの。
例え話として適切かはわからんが、コギャルが出てきてポケベルやルーズソックスの女子高生を見ると、90年代から00年代初期の雰囲気を感じるじゃろう。そしてこの映画は2021年に公開されているにもかかわらず、2010年くらいで止まっておる。スマホよりも、携帯でメールが合う日常の描き方、というかの。
その懐かしさが心地よさにつながったことも否定はせん。
この辺りは……良し悪しといったところじゃろうな。
この変わらなさを良しとするのか、それとも劇場版なのだから変わることを望むのか」
カエル「結局はファン向け映画なんだから、それはそれで正しいという意見もあるだろうしね」
亀「とても難しい判断があるところじゃな」
変わらないあの頃を提供する声優たち
なんかさ、その懐かしさを助長したのが声優陣だったような気もするんだよね
当たり前じゃが、2010年に起用されたキャストをそのまま起用しているわけじゃからな
カエル「浅沼晋太郎、日笠陽子、佐藤聡美、矢作紗友里、下田麻美……もちろん、今でも一線で活躍する声優陣だけれど、どうしても10年前の若手で次々と人気を集め始めた人達ばかりという印象もあるのかな。
この辺りも、変わらないあの頃の時代を演出になったような気がするんだよね」
亀「演技も変わらないあの頃のままを提供しようとしているじゃろうしの。
何度も言うようじゃが、2021年でその変わらなさを全開で演じているのが、非常に大きなフックとなった。特に本作は物語として特徴的なメッセージがない分、ここが引っかかるのかもしれん。
全てがあの頃のまま、まるでリバイバルのように現代に蘇ってきておる」
カエル「その中でも面白かったのが、やっぱり新井里美だよね。
この手のコメディにおける彼女の重要性がとてもわかったね」
亀「1人だけ別枠にいるような存在じゃからな。
あの独特の声質とコメディ演技は他に類がないものでもある。作品の調子を変えるためにも、必要不可欠な要素になっておるの。この手の作品は同じことを繰り返さざるを得ないので一辺倒になりがちじゃが、それをうまく崩してくれていた。
おもしろい演技じゃったな」
最後に
というわけで、ダラダラと話をしただけの『生徒会役員共』の感想記事でした
これはこれで、息抜きには良いのかもしれんの
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