物語る亀

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ネタバレありの物語批評

2018年3月の映画ランキング! 大作ぞろいの中での1位は、今年1番の邦画の可能性も高いあの作品!

カエルくん(以下カエル)

「では、3月の映画について総評してランキングをつけていきます!」

 

亀爺(以下亀)

「1月も2月もランキングをつけられなかったから、久々の記事になるかもしれんの」

 

 

カエル「それだけいい作品が続いたからね。

 なんだか、早くも2017年の勢いを超えているような気がする……今年って名作ばかりに当たっていない?」

亀「もちろん昨年もいい映画が多かったが、この時期は話題作も多いだけに余計にそう思うかのしれんの。

 では、早々ではあるが3月のランキング記事を始めるとするかの」

 

 

 

 

 

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対象作品

 

記事にした作品

 

『15時17分、パリ行き』

『シェイプ・オブ・ウォーター』

『ブラックパンサー』

『映画ドラえもん のび太の宝島』

『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』

『劇場版 Infini-T Force ガッチャマンさらば友よ』

『坂道のアポロン』

『去年の冬、君と別れ』

『ちはやふる 結び』

 『リメンバーミー』

『ボスベイビー』

 『リビング ザ ゲーム』

『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』

 

以上13作品

 

 

記事にしていないが鑑賞した作品(公開3ヶ月以内)

 

 

『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』

『ペンダゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

 

 以上15作品がノミネートです

 

 

 まあ、こんなものですかねぇ……

 3月は大きい映画が多く公開されるので、そちらを中心に鑑賞。

 他には『ラッキー』などが気になっていましたが、実は良作の声も名高い『映画しまじろう』もあるんですよね……

 いよいよ、しまじろうデビューを果たす時が来たのかなぁ……そこいくと次はアンパンマンまで行くからなぁ……と悩み中

 

 

 

 

 

第5位

 

シェイプ・オブ・ウォーター

 

ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター 混沌の時代に贈るおとぎ話

 

 作品紹介・あらすじ

 

 パンズ・ラビリンス』や『パシフィック・リム』などで魅力的な怪獣やクリーチャーを造形してきたギレルモ・デル・トロが監督、脚本、製作を手がけて、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得し、アカデミー賞の多数ノミネートなど高い評価を受ける作品。

 主演のサリー・ホーキンスがセクシーな姿を披露することでも話題であり、R18指定を回避するためにモザイク処理を行ったことでも賛否が出ている。

(作品自体には大きな影響はない程度)

 

 1962年のアメリカ、政府の研究機関で清掃員として勤務する喋れない女性であるイライザは水中で活動する魚人のような『彼』を目撃する。心惹かれて、少しずつ交流を深めていくのであるが、彼はあくまでも研究対象であるためにひどい扱いを受けてしまう。

 その様子に心を痛めたイライザはなんとかして救出してあげたいと奮闘することになるのだが……

 

 

一言感想

 

カエル「まずは第5位に登場、デルトロ監督の最新作であり、今年のアカデミー賞の中心にいた作品です!」

亀「やはり巧さは際立っていたし、デルトロの代名詞である怪獣やモンスターへの愛がたくさん詰まった作品じゃな。

 若干、眠くなるような描写もないこともないが、様々な考察ができるように作られており、アカデミー賞をはじめとしてアメリカを中心に高く評価されるのも納得の作品じゃ」

 

カエル「この順位は低いと思われるかもしれないけれど、でもこれだけ注目の大作がひしめく中での順位です!」

亀「昨年は3月公開の作品が年間ランキング上位にたくさん並んだからの。やはりこの時期は激戦区だろうけれど、その中でもいい作品でもあった。

 ただ、少しだけ考えておるのが……『物語と現実』の対比で論じることもできるんじゃが、本作はデルトロのモンスター愛が爆発しているが故に、物語の方を選ぶ作品にもなっており、そこがちょっと気にかかるかの?

 それが何か悪いということもないが、物語を選ぶことが果たして正しいのだろうか? という疑問も少しはある作品でもあり、そこも色々と考えることができて面白い作品じゃの」

 

 

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第4位

 

15時17分、パリ行 き

 

【映画パンフレット】 15時17分、パリ行き

 

作品紹介・あらすじ

 

 ハリウッドを代表する巨匠、クリント・イーストウッドの最新作。2015年にパリへ向かう電車内で発生した『タリス銃乱射事件』を題材にし、その時実際に居合わせた乗客のみならず、主役には犯人を取り押さえた3人の若者を起用するなど意欲的作品になっている。

 また映画は3人の少年時代から始まり、彼らがどのような人生を歩んできたのか? ということを描きながら、あの事件の日へと至る構成となっており、イタリアをはじめとした世界中の景色なども見どころの1つ。

 

 スペンサー・ストーンとアレク・スカラトス、アンソニー・サドラーの3人は幼い頃からの親友で小学校も同じであり、大人になってくらも仲が良かった。スペンサーとアレクは軍に入隊し、厳しい任務の息抜きに3人でのヨーロッパ旅行を計画する。

 しかし、その旅行中にパリへと向かう列車の中で事件にめぐり合うことになるのだった……

 

 

 

一言感想

 

カエル「次は大好きなイーストウッドの最新作がここに登場!

 イーストウッドの新作というだけで評価は高くなるところもあるけれど、本作が3月1日の激戦週の中でも最も評価の高い作品になりました!

亀「アメリカでは評価が低く、その理由もわからなくはない。確かに英語もさっぱりなわしは、そこまで気にならなかったが、役者の演技の酷さは日本人からも声が上がっておる上に、ネイティブな人たちが見たら見ていられないほどだったのじゃろう。

 しかし、本作が描き出した映画の魅力というのはとてもレベルの高いところにあるの」

 

カエル「感想記事の中で書いたのが『ドキュメンタリーに近い映画』だっけ?

 その時の状況に極力近づけた物語になっているというさ」

亀「今月もたくさんの事実を基にした映画が公開されたが、当たり前じゃがそれらは役者が演じているわけで、それは色々な意図によって再構成されておる。例えば、政治的な主張であったり、監督の作家性などのメッセージ性などがそうじゃろう。

 本作もそれが皆無とは言わん。

 しかし本人が出演し、さらに当時の状況をできるだけ再現することによって、そこに込められた意味がまた違うわけじゃな

 

カエル「オリジナルの状態に近いものが作れるということだね」

主「本作は単なる再現ドラマではなくて、物語と現実の中間に存在するものじゃな。

 それこそ、まさしく『異次元』じゃ、何せドキュメンタリーじゃないのにドキュメンタリーの要素を兼ね備えておるんじゃからな。

 この試みは海外ではそこまで受けなかったようじゃが、とても高く評価するべきものではないかの?」

 

 

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第3位

 

リビング ザ ゲーム

 

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作品紹介

 

 アメリカを中心に世界中で人気を集めるテレビゲームの大会に出場するプロゲーマーに密着したドキュメンタリー映画。

 日本でも高い人気を誇る『ストリートファイターシリーズ』を中心として格闘ゲームにて日々実力を競い合っている中で、大規模な大会が登場する。そこに勝ち抜いた実力のあるゲーマーたちの中でスポンサー契約を結び、賞金を稼ぐなどして生活を送るプロゲーマーが生まれた。

 アメリカ・ラスベガスで開催される最も権威のある大会である『EVO』で2度の連続優勝を果たした梅原大吾や、その梅原を倒すべき執念を燃やすももち、そして海外のプレーヤーたちの奮闘と社会との関わりかたについて密着取材している。

 

 

一言感想

 

カエル「まさかのあの2作品を抑えての登場です!

 多分、このブログが評した中では今年初のドキュメンタリー作品だったのかな

亀「もともとeスポーツにも関心があり、これから先必ず伸びていく分野だと思っておる。まだ、日本ではそこまで人気とも言い難いが、潜在的なポテンシャルの高さはかなりのものを秘めておる。

 多分、もっと盛り上がって10年もあれば立派なeスポーツ大国になる可能性はあるのではないか? 

 大会で主に採用されているゲームが日本では格闘モノ以外あまり人気がない作品ばかりではあかもしれんがの」

 

カエル「ガラパゴス化しているねぇ。

 でも、本作の中で語られている『ゲームと現実の折り合いのつけ方』なども含めて、結構興味深い内容だったよね」

亀「ゲームとは当然じゃが遊びなんじゃ。

 世間では仕事として認められるにはゲーム制作側やゲームセンター勤務くらいでさ、プレイする人はそう見られない。それは世界中で同じで、日本以上に過酷な現実もある。

 その中でどのように折り合いをつけるのか?

 そしてプロとして食べていくのには何が大事なのか?

 色々と考えさせられることが多いし、他の分野にも共通することが多い作品じゃな」

 

 

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第2位

 

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男

 

【映画パンフレット】 ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男

 

作品紹介・あらすじ

 

 ゲイリー・オールドマンが第90回アカデミー主演男優賞を獲得したことも話題となった、イギリスの政治家であるウィンストン・チャーチルを主役とした映画作品。

 首相就任からダンケルクの戦いまでの約一ヶ月の激動の日々をシリアスにならず、時にコミカルな演出も含めながら描き出す。

 監督は『PAN ネバーランド、夢のはじまり』などのジョー・ライト。

 

 イギリスの議会はナチスドイツのヨーロッパ侵攻に対してどのような対抗手段を取るのか紛糾、やがて首相の辞任まで求める騒ぎとなっていた。後任の首相には野党も含めたすべての政党が一致した内閣になることが望ましいために、野党も支持をする人物を選ぶ必要があった。

 その条件に当てはまるのはチャーチルだったが、彼は非常に難点の多い人物でもあり、政敵も多かった。

 イギリスの命運は偏屈な変わり者の首相によって舵を切ることになる……

 

 

一言感想

 

カエル「そして2位はまたしてもアカデミー賞関連の洋画です!

 いや〜……何と言ってもゲイリー・オールドマンの演技の迫力にやられるよね。

 時にはコミカルに、時には迷いながら、時に威圧的に演じるその様はまさに圧巻の一言!」

亀「素晴らしい演技じゃった。アカデミー賞も納得じゃな。

 それ以外にも見所は多く、演出も非常に凝っており演技のみの作品ではない。

 様々なカメラワークなどでも注目してほしい作品でもあるの」

 

カエル「一方でこの週は政治ものが公開された中で……というか、今月は結構政治的なメッセージを多く内包する映画が公開されている中で、この映画が2位になった理由はやはりその描き方にあるの?」

亀「基本的にハリウッドは民主党の考え方が中心のリベラルな場所であるが、この作品はイギリスの作品であることもあってか、かなりリベラルの匂いが抑えられている作品でもある。

 チャーチル自体は好戦的な人物じゃし、それも当然じゃが……その考え方はどうにも現代の指導者に求められるものではない。

 現代でも多くの人に受け入れられ、そしてチャーチルを魅力的に描くか……そのギリギリの部分を模索した映画に仕上がっておるように感じたの

 

カエル「記事でも語ったけれど本作の描かれているイギリスの様子は日本とも似ている部分も多々あるので、戦勝国と敗戦国の戦争描写の違いにも注目しながら鑑賞してください!」

 

 

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第1位

 

ちはやふる 結び

 

映画チラシ ちはやふる 結び 広瀬すず

 

作品紹介・あらすじ

 

 『このマンガがすごい!』『マンガ大賞』でも1位を獲得した末次由紀の大人気少女マンガの実写映画化作品。競技かるたを題材にしており、実際に競技かるたを始める人が多く増えるなどの影響を与えている。

 2016年に前後篇で公開され、本作はその続編にして完結編にあたる。

 前作から2年の時が過ぎて成長した主人公、綾瀬千早などの奮闘が描かれている。

 監督・脚本は前作と同じく小泉徳宏が務め、広瀬すず、野村周平をはじめとした主要キャストも継続して起用されている。

 

 

 高校3年生に進級した綾瀬千早たちかるた部の面々は、所属するのが3年生のみになってしまい、このままでは廃部になってしまうという危機を回避するために新入部員の勧誘に躍起になっていた。

 新入部員を2人獲得し、いよいよ全国大会へ向けてスタートするのだが、進路が未だに決まらずに悩んでいる千早。また、太一や他の面々も大きな悩みを抱えながら生活を送っていた。

 そんなある日、思いがけない出来事からかるた部に激震が走ることになる……

 

 

一言感想

 

カエル「今月1位はもちろんこの作品! 

 鑑賞した人からの絶賛が相次ぎ、中には『2010年代を代表するシリーズ!』『青春映画の金字塔!』という意見も多く見られる作品です!

 記事でも『漫画原作映画の一つの完成系であり、今後基準になる作品』とまで称しています!」

亀「おそらく、今年この作品を超える実写邦画は生まれないと思うし、この激戦区の3月の1位を制したのであるから、年間ランキングTOP10入りも可能性が高い作品である。

 多くの人の意見もそうなのではないかの?」

 

カエル「何よりも百人一首というものに向き合ったテーマ性と、広瀬すずなどの役者陣の熱演、そして『青春全部賭けてきた』ということが伝えたってくる作品で……!」

亀「もちろんこの作品だけで観てもいいが、是非とも過去の2作も鑑賞してから本作を観てほしいの。

 色々な発見があり、見れば見るほどに引き込まれていく作品に仕上がっておるぞ」

 

 

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3月のまとめ

 

カエル「では、今月のまとめですが……世間的にもシネフィルからも評判の高い作品が続出する一方で、どうにもノレなかった作品もあった月ということかな?

 『リメンバーミー』などはその筆頭で……とてもうまいし、高く評価されるのも納得だけれど、でも政治的な主張や描かれている内容が気になる! という作品になってしまって……」

亀「ここ最近、ディズニーアレルギーがさらに悪化しているのかもしれんの。

 もちろん技術は素晴らしいのじゃが、どうにも受け入れられない部分もあったことも事実じゃな。この辺りも映画の面白さであり、難しいところである。

 『ブラックパンサー』『ペンタゴン・ペーパーズ』などもそのような作品じゃな」

 

カエル「感想記事を書くときに注意したいポイントでもあるんだけれどね……余計なヘイトを集めてもしょうがないし。

 あとは小規模はあまりみれなかったかなぁ……それにしても、今年のサリー・ホーキンスの活躍は素晴らしいね。

 今月も2作品に主演を果たし、今年ではまだ3ヶ月なのに3作品も登場しているけれど、どれも全然違う役柄なのに魅力があり、しかもサリーでないと出せない味に満ちていたよ」

 

亀「昨年大絶賛した『僕と世界の方程式』でも母親役を熱演しておったが、最近ではサリー・ホーキンスの出演する映画=傑作以上、という価値観がこのブログの中で生まれておるのかもしれんの

カエル「それだけいい役者だし、いい映画を選んでいるということでもあるんだろうね」

 

 

 

 

4月の映画について

 

カエル「さて、4月も2週目のパシリムやコナンなどの注目作品目白押しなど、色々と観たい映画が続きますが……4月は正直、1作しか目に入っていません!

亀「いよいよ京都アニメーション&山田尚子の最新作『リズと青い鳥』の公開じゃな」

カエル「もうさ、マスコミ試写会の評判もすこぶる上々で……もちろん、ほめることが大事だし、貶す場ではないけれど、それでもここまで評価が高いのか! という思いもあるよね」

 

亀「もしかしたら……今年1位確定の可能性もあるの」

カエル「……まあ、毎月のように語っている今年1位だけれど。

 でもそれだけ高い評価と注目度を誇る作品なので、是非とも鑑賞してください!

 あとは……マーベルの新作をどうしようか? って話だよね。今から全作品を観るのも大変だしなぁ」

亀「そのあたりも含めてちょっとずつ考えていくとするかの。

 小規模公開作品も見所の多い作品が続く。

 しばらく忙しくなるの」