物語る亀

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物語愛好者の雑文

小説『夜行(森見登美彦)』感想と考察 『10年目の集大成』とはどういうことか?

亀爺(以下亀)

「久々の小説の記事じゃの」

 

ブログ主(以下主)

「そうね……新作となると相当久々だよね」

 

亀「そんなに忙しいわけでもないのにのぉ。

 そんなんだから『映画批評ブログ』という認識になってしまうんじゃぞ」

主「ここ最近はそれで全く間違いじゃなかったからなぁ……ぐうの音も出ないとは、まさにこのことか」

亀「本来ならば自作の小説を宣伝するには、小説好きを相手にしなければいけないのに……全くもって、おかしな話じゃの」

 

主「でもさぁ、正直映画の方が感想とか書くのは楽なんだよねぇ……絶対に2時間もすれば終わるわけだし。小説ってモノによるけれど、下手すれば読むのに半日かかるような作品もあるしさ。

 そこから考察して、記事を書いて、とかだとねぇ……」

亀「別に誰かから書いてくれと頼まれたわけではないのじゃから、それでいいんじゃないかの?」

主「……これ以上何を言っても言い訳にしかならないから、感想記事を始めようか」

 

 

 

 

 

夜行

 

1 簡単な説明から

 

亀「では本作の簡単な説明を始めるかの」

主「そうね……作者の森見登美彦に関しては、そこまで説明はいらないと思う。この記事を読みに来ているということは、森見登美彦のファンなり、それなりの読書好きってことだと思うから。

 だから簡単に説明すると、2003年にデビューして、キャリアは13年目になる大人気作家だね

 

亀「それだと簡素過ぎるが、メディアミックスも多くされていて、漫画化、アニメ化、舞台化などもされておるの」

主「そうね。代表作の『夜は短し歩けよ乙女』は舞台化、漫画化もされていて、2017年にアニメ映画化も決定している。

 他にも過去には『四畳半神話大系』『有頂天家族』もテレビアニメ化しているし、結構面白くて有頂天家族は続編が放送されることが決定してる」

 

亀「特にアニメ化などの他媒体になると面白みが半減するという小説家も多いが、森見登美彦作品は安定して面白いの。もちろん、手がけた監督やスタッフが優秀というのもあるが……」

主「物語としての骨格がしっかりしているってことでもある。

 小説の場合は文体の面白さとかもあるから、そのまま映像化なり他の媒体にして面白くなるかというと、そんな簡単な話じゃない。物語としての骨格がしっかりしていないと、面白くなりにくいんだよね」

亀「文体は真似できんからの」

 

主「その点、森見登美彦は登場キャラクターも魅力あふれるし、コメディだから映像化にはもってこい。特にアニメとの相性は抜群にいい。

『四畳半神話体系』なんて、癖の強いクリエイターで知られる湯浅政明の手によって見事に調理されて、テレビアニメとしても必見の1作となっている」

  

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『夜行』ってどんなお話?

 

亀「では森見登美彦の説明はここまでとして、今作『夜行』の話に移るとするかの」

主「上記のようなコメディが人気を集める一方で、少し風変わりな……幻想小説のような作品も書いているんだよね。

 そっちの代表作はやっぱり『きつねのはなし 』になるのかな?

 すごく真面目な作品で、同じ作家とは思えないような1作に仕上がっている」

 

亀「コメディ要素があまりないからの。森見登美彦作品=夜は短し、などのような作品と思っている人は面を食らうかもしれんの」

主「で、今作はその幻想小説の要素がすごく強くなっている。コメディ要素はなし。

 ジャンルとしては……どうだろう、ホラーとも言えるし、ファンタジーとも言えるし、SFとも言えるし……結構解釈や好みが分かれる作品だと思う」

亀「いつもの『物語として笑える面白さ』を求めていると、肩透かしを食らうかもしれんの」

 

主「今作は5つの短編から成り立つ連作短編で……どこまで話そうかな? あんまり話しすぎるとネタバレになるけれど……

 この作品で重要なのは『長谷川さん』という女性と、作中に登場する『岸田道生』という絵かきが書いた『夜行』という、連作絵画が中心となるストーリーだね

 

読後感として

 

亀「ではざっくりとした読後感について話してみるかの」

主「う〜ん……言葉にし難いものがある。

 その意味では……エンタメ小説ではないような気がしている。感情を深く揺さぶるような物語としての面白みというのは……個人的にはあまりないかな。

 こういうと反感がありそうだけど、それまでのコメディとしての森見登美彦って、相性はあるにしろ何が面白いかって伝わりやすかったと思う。だけど、この作品は解釈によって評価が別れるだろうし、すごく……感想を述べ辛い

 

亀「どちらかというと純文学的な要素を感じたかの。この小説を映画化しろ、と言われたら、相当迷うと思うし、わしなら『できません』というかもしれん」

主「紛れもない小説らしさに溢れているし、森見登美彦らしさもある。確かにこれが集大成と言われたら、それもわからなくはない。ただし、それは『夜は短し』のような作品の集大成ではなくて、前述の『きつねのはなし』のような集大成だけどね……」

 

亀「主の率直な感想としては?」

主「う〜ん……言葉に迷っているのが実情かな?

 面白いかと問われると……多分、面白くない。だけど、この作品に面白さを求めるのも違う気がするし、相性があまりよくないタイプの作品だとは思った。

 だけど、つまらないかと言われるとそんなこともないんだよね……でも、おそらく1年もすれば内容もすべて忘れると思う。そんな作品かな?」

亀「判断に迷う感想じゃの」

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

2 個人的な考察

 

亀「ではここからネタバレありの考察パートといくが……」

主「結局の所、この作品ってどう解釈するか、その1点に尽きるような気がする。

 だから『物語をただ享受する』ってだけだとあまり面白くなくて、色々と考察することで深みを増し、面白味を増していくタイプの作品じゃないかな」

 

亀「では1章ずつ語っていくかの」

 

第1夜 尾道

 

亀「まずはこの作品からじゃが……スタートから戸惑いが大きい作品になったの」

主「この作品がスタートいうことで、とっつきにくさが増しているように思うんだよね。もっと……エンタメ性を重視したら、わかりやすくて入り易い作品になったと思うけれどなぁ」

亀「ただそれだとこの作品の意味がないかもしれんがの」

 

主「この作品が個人的には1番辛い評価になる。

 単純に短編として、構成があまりにも複雑すぎると思うんだよね。このお話自体が中井さんの過去話でもあるんだけど、さらにその『過去の過去』の話が交差しちゃっているわけだ。これってさ、お話としては混乱を招きやすいと思う。

 特に本作は幻想小説だから、結構フワフワとした不思議なお話で……そこで色々と考えている上に、時系列がごちゃごちゃになるのはいただけないと思うんだよね

 

亀「何回も読み返すならば、お話は変わるがの」

主「一読で全てを理解するのは難しいよ、これじゃ。そして奥さんの正体も、ホテルマンの奥さんのことも謎としてありながら、作品全体に漂う『長谷川さん』の謎もあるわけで……これで何をどう理解しろって話なわけだって、個人的には戸惑いが大きかった」

亀「少しばかり謎が多すぎるのかもしれんの」

主「全体像が見えてきての謎、だったらいいけれどね。その謎が多いから、まずどこからとっかかればいいのか、よくわからなかったかな?」

 

第2夜 奥飛騨

 

亀「では続いて第2夜じゃの。

 この作品も……はっきりと言えば、読み方を間違えたかもしれんの」

主「ミステリーのように読んじゃだめだってことだよね。誰が死んで、誰が生き残るのか……そしてこの2人の関係は何なのか、この登場人物の心情はなんなのか? ということを探そうとして、明確な答えを追い求めようとして失敗した。

 多分、そういうことじゃない」

 

亀「もっと、人間の肉体的な死ではなく、精神的な変化のことを言っておる小説のようじゃからな」

主「語り部の武田くんは死ぬわけないし……とか考えちゃダメだね」

亀「それでは主の見解は?」

 

主「自分は死んだのは美弥さんと武田くんな気がしたかなぁ。瑠璃がそう語ったというのもあるけれど、それまでの自分の思いと決別して、新しい自分に生まれ変わる、というプラスな意味での死を迎えたと。

 それがラストなんじゃないかな?」

亀「これもいくらでも解釈できるの」

 

 

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第3夜 津軽

 

亀「この作品唯一の女性目線じゃな。少しだけ鉄道オタクっぽい集団の旅行のお話じゃが……」

主「ある意味では1番分かりやすい話かもしれない。第3夜の謎となる佳奈ちゃんの正体にも言及してくれるし、分かりやすいぞわっとしたホラー感もあるし。

 他の2作に比べると結構……面白いというか、理解しやすかったからありがたかったかな。

 雪国を題材にしたのもわかりやすいと言えばわかりやすいし」

 

亀「長谷川さんという謎の女性の要素も1番うすいしの」

主「そうね。女性目線だから恋愛とか、憧憬ということもないし、その距離感も結構離れているように思えた。

 だからこそ1作の物語として読後の謎はあまりないし、短編としては中々の幻想小説になっているんじゃないかな?

 ただ、連作とした場合にどのように位置付けるか、というのは難しいけれど」

 

第4夜 天竜峡

 

主「この4つの短編の中では1番好きだし、この連作短編の中で……過去のお話はラストいうこともあって、重要だなって印象。これを読み終えた時、この小説の五里霧中がさっと晴れていったような気がしたんだよね」

亀「主はこの話が小説を読み解くうえでは1番重要じゃと思うのじゃな?」

 

主「そうね……第3夜と第4夜がこの小説の答えだと思う。

『春風の 花を散らすと 見る夢は さめても胸の 騒ぐなりけり』というのが1番重要なワードじゃない?」

亀「ではその答えに関しては総評で語るとして……キャラクターが1番よかったの」

主「わかりやすく魅力的だよね。坊主だけど一癖もある佐伯と、女子高生が謎に満ちていて、それでいて引き込まれる。お話としてもこの作品の謎の最も深いところに触れていると思った」

 

亀「妄想の女、とか、岸田という作者の顔が見えてきた話じゃからな。全てが繋がる快感というものもあるの」

主「この話がなかったら、よくわからん! で終わったかもしれないけれど、ようやくいいとっかかりが掴めたような気がする」

 

 

 

3 第5夜に代えて……総論

 

亀「おや、第5夜をやらずに総論といくのか」

主「結局のところ、第5夜を語るということは、この小説を語るということだから……いちいちどうのこうの言う必要はないかな? と思って。

 なのでこの作品の個人的な解釈を交えて書いていきます

 

亀「ほお……まずは何から話すかの?」

主「まずは長谷川さんの正体というか、結局何者だったのか? という考察から始めようと思うけれど……いつものようにメタも入り混じった話になるので、そこのところはよろしくお願いします」

亀「メタ……つまり、森見登美彦の他の著作も関連して、作家『森見登美彦』についても語っていくということじゃな。了解じゃ」

 

主「まず、長谷川さんの正体は『理想の女性像』だと思うわけ。

 長谷川さんなんて人は存在していなかった、もしくは10年前の失踪以降、どこにも姿を現していないという仮説を唱えてみる。まあ、失踪云々は作中でも何度も語られているけれどね」

亀「なるほどの……理想の女性像ということか。作中でも『誰もが恋していた』と語っておるからの」

 

主「で、3夜が特に特徴的で……女性が主人公でしょ? で、3夜のオチというのが……直接的に言及するのはさすがに躊躇われるけれど、つまり……なんというかな、おままごとのような、理想の友人像だったわけじゃない?

 いつの間にか消えてしまった友人だけど、それが大人になって顕在化したのが、長谷川さんなんだろうね

亀「ふむ……幻想の友人のお話か」

 

主「そうね。男性陣にとってみれば理想の恋人であり、女性にとってみれば理想の友人であるという。だから誰も長谷川さんを悪く言わない。

 それぞれの中に長谷川さんがいるわけだ」

 

 

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『夜行』の絵

 

亀「ここでは夜行の絵だけをピックアップしているようじゃが、曙光もセットで語るんじゃろ?」

主「さすがに目次欄でネタバレになりそうな単語は書きづらいからね……

 この作品は基本的に『夜行』について語られているけれど、セットになる存在として曙光という作品の存在も語られている。じゃあ、この絵って一体何だったの? って話ですよ、問題は

 

亀「……2つの世界のお話ではないのかの?」

主「それを自分の言葉で表現すると……夜行は『現実、ないしは暗い世界』であり、曙光は『想像、ないしは理想の世界』ということになる。

 だから曙光の世界ではみんなの理想であった長谷川さんもああいうことになっていて、岸田もああいうことになっているわけだ。ネタバレだから言葉を誤魔化しているよ」

 

亀「なるほどの、それを『理想の世界』ということにするのか」

主「この世界では大橋君がああいうことになっていた。それはなぜかというと『現実感が消失した世界』だから。この物語では、基本的に語り部が入れ替わるけれど、現在の語り部を担当するのが大橋君なわけだ。

 その大橋君がああなることによって、夜行の世界は曙光の世界と入れ替わる。

 つまり、現実が想像の世界に飲み込まれるというわけ。

 そう考えると、大橋君と長谷川さんは対立関係……というか、相対する関係にあるわけだよね。この2人はどんなに想い合っていても、同じ世界には存在することができない」

 

 

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物語の結末をどう受け取るか?

 

亀「そうなると、この物語はハッピーエンドなのか、バットエンドなのかと問われると……」

主「なかなか難しいよね。

 ハッピーといえばハッピーなんだよ。理想の彼女と出会い、そして帰還してきたわけだから。でも、バットといえばバットでさ、理想の彼女と離れ離れになって、現実に帰還せざるを得なくなったんだから……」

 

亀「なんか前に『妖怪ウォッチ』の映画の記事で語ったことと同じような流れになってきたの」

主「自分がそういうことに興味があるから、そういう風に引き寄せているだけかもしれないけれどね。

 明るい、理想の彼女を追い求める人生と、暗くても現実を生きる人生……岸田は結局、その明るい人生を夢見ながら、現実を描くことでああいうことになった。で、もう一つの世界では何の不自由もない幸せな人生を送っている。

 だから、岸田のような人生が『理想と共に心中した』ということもできるんじゃないかな?」

 

亀「では、このお話は……」

主「ホラーというよりも悲しいお話だと思うよ。決して結ばれることのない、現実と理想の関係のお話だから」

 

 

 

 

4 森見登美彦のキャリアを考えると?

 

亀「そしてメタ的な話を始めるとするかの」

主「そうね。

 メタ的に考えると、最初に説明した森見登美彦の著作の中でも『コメディ寄り』の作品が曙光の世界になる。

 そしてきつねのはなしや今作のような『ホラー寄り』の作品は夜行の世界になる。

 だけど、この2つの世界って決して遠い、全くべつのお話でもないんだよね。夜行でいうと鞍馬とかの地名も出てくるし。

 コメディ寄りの作品を紐解いても、タヌキや天狗などの不思議な部分を面白おかしくすることによって、お話を明るくしているけれど、それも怪奇小説と言えなくもない」

 

亀「テイストの違いであって、大元は同じかもしれんな」

主「そう考えるとさこの『曙光と夜行』の作品って、そのまんま森見登美彦の著作の世界を表しているわけだよね。

 連作で完成するというのも、各作品1つずつ語るのではなく、その全てを語るという意味だと思う。

 だからこの迷子になる大橋君は、拡大解釈をすると読者だということも可能になるわけ。

 読者という大橋君が両方の世界で右往左往として、戸惑う姿を描いた、という解釈すら可能だと思う」

 

亀「……それはちと拡大しすぎではないかの?」

主「まあ、自分でもそう思うよ? だけど、その解釈が可能か不可能か、だけで言ったら、やっぱり可能だと思うけれどね」

 

 

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ガガーリンの例え

 

主「作中で2度も出てきたのがこのガガーリンの例えでさ。終盤でも言及されることから、多分この例えが最重要キーワードだと思うけれど、その意味を考えてみるよ

亀「地球は青かった、という言葉の解釈じゃの。

 あれは本来は科学的な分析ができなかったから、目視による感想を言っただけという話もあるが……まあ、それはいいじゃろう」

 

主「つまりさ、結局のところあれって『暗いお話があるからこそ、面白いコメディができるんだよ』みたいなことだと思うんだよね。そういう作家って結構いるし。

 乙一なんかもそうだよね、白乙一と黒乙一のような関係で」

亀「つまり、あの例えはこれからもこういう作品も書いていくよ、という宣言なのかの?」

 

主「ある意味では怪奇小説の二面性について言及した、ということもできるよね。ホラーとしての怪奇と、コメディとしての怪奇というね。

 で、どちらが欠けてもダメなんだよってことを暗に示しているんじゃないかな? というのが個人の考察」

亀「正しいと思うかはあなた次第、ということじゃの」

主「ただ、これだけの拡大解釈も可能な作品ということは言えると思う。受け取る側に幅が結構あるなって印象だね。だから結構この作品の感想とか、解釈に関しては盛り上がると思うよ。

 人の考察とか読みたくなる作品かもね。小説らしい小説と言えるかも」

 

 

 

最後に

 

亀「さて、これで久々の小説感想も終了かの」

主「いやー、今回も語ったね! 思いの外、楽しいだけで終わらない作品だったから長引いたよ!」

亀「この作品は直木賞候補でもあるが、どうじゃと思う?」

主「もちろん、森見登美彦にはいつかは直木賞を取ってもらいたいけれど……そうなるとその作品が代表作のような扱いになるわけじゃない?

 森見登美彦の代表作はコレジャナイでしょ。

 ただ、結構外すことも多いと評判の直木賞だと、この作品で受賞もありうるのかも」

 

亀「今更人気の面ではこれ以上箔をつける必要はないがの」

主「賞レースに参加するタイプでもないしねぇ。その意味では『貰えれば御の字』って感じじゃないの?

 本人がどう思っているかまでは知らないけれど、今更直木賞を受賞するかしないかで評価が変わる作家でもないと思うよ。あと、今回は若い人に人気なエンタメ寄りの作家だと冲方丁や恩田陸もいるし」

亀「直木賞の注目度も下がっておるしの」

 

主「賞レースの時代でもないしねぇ……ネット小説賞の方が需要があるんじゃないの? それはそれで嫌だけど」

亀「結局は本屋大賞などがより幅を利かせるわけじゃの」

主「まあ、やりたいことも違うし、仕方ないよね」

 

 

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