カエルくん(以下カエル)
「スターウォーズシリーズの新作が公開だね」
ブログ主(以下主)
「昨年に引き続きってことか。まあ、黙っていても儲かるシリーズだろうしな」
カエル「それこそ、映画至上最高傑作の映画シリーズと言っても過言ではないしね。SF系アクション映画だったら、No,1の人気でしょ」
主「人気は世界規模だし、今作も100億規模で売り上げるのかね? こっちは外伝だから、そこまでは伸びないかな?」
カエル「主はスターウォーズ好きなの?」
主「まあ、一通りは見たし、子供の頃は大興奮していたよ。ゴジラを卒業した後はハリウッドの……スターウォーズとか、ターミネーターとかBTTFとかって流れが一般的だったし、一通りは見てる。
一時期は小説も買ったけれど、それはほとんど読んでないかな……覚えてないや」
カエル「スターウォーズの情報が毎週載っている雑誌もあったもんね」
主「週刊スターウォーズみたいなやつね。あれも20号くらいまでは買ったけれど、そこで終わったかなぁ……
だから一通りは見ているし、好きだけど……詳しくはないってレベル。いや、スターウォーズ詳しい人って本当に『人生賭けてます!』ってくらいの人もいるから、迂闊に詳しいよ、とか言えないし」
カエル「そうだよねぇ……
じゃあ、感想記事を始めるよ」
主「ちなみに序盤はあらすじ紹介と、スターウォーズ初見さんのための簡単な解説なので、読み飛ばしても大丈夫です」
あらすじ
帝国軍が開発した最終兵器『デス・スター』が完成したことによって、帝国に反抗する反乱軍は窮地に立たされていた。
そんな中、デス・スターの開発に重要な役割を果たした父を追うため、ジン(フェリシティ・ジョーンズ)は成り行きで反乱軍に加わることになる。父と母を奪った帝国を恨み、そして様々な葛藤を抱えながらも、彼女は最終兵器『デス・スター』の設計図を盗み出すために仲間たちと秘密部隊『ローグ・ワン』の一員として行動する……
スターウォーズの解説
そもそもスターウォーズって?
カエル「じゃあ、そもそもの話だけど……スターウォーズって何?」
主「……すごく難しい哲学的な話みたいに言うなよ。
簡単に言えばジョージ・ルーカスが監督して、1977年に公開された、メガヒットSF作品の総称だな。
すっごく簡単にあらすじをいうと、悪の帝国軍がいて、それに立ち向かう反乱軍がいる。で、主人公は反乱軍の一員となって帝国と立ち向かう、というお話なわけだ」
カエル「当時ではすごい技術を使って、壮大なスペースオペラ(宇宙を舞台にした物語)を作ったから話題になったんだよね」
主「わかりづらいのが、第1作にあたる1977に制作されたのはEP4だということ。つまり、時系列でいうとちょうど真ん中なわけ。
だから『スターウォーズってどこから見ればいいの?』と聞かれたら、時系列でいうと当然『1,2,3,4,5,6,7』の順番なんだけど、オススメとしたら制作順の『4,5,6→1,2,3→7』の順がいい。
さらにいえば『4,5,6→1,2,3,4,5,6,7』と見れば文句無し」
今回のスターウォーズはどこのお話?
カエル「で、今回のスターウォーズはどういう部分のお話なの?」
主「初代のEP4の直前にあたる作品だな。
初代っていきなり文章が出てきて、それでズラズラっと説明しちゃうのね。簡単に言うと銀河で戦争が起きてて、最終兵器の設計図を盗んだところから始まるよ、ってことなんだけど、このお話はその部分」
カエル「じゃあ、初見さんにはきついかな?」
主「う〜ん……やっぱりきつい部分はあると思うよ。
『どうして戦争をしているのか?』
『帝国の目的、反乱軍の目的』
『フォースって何?』
とかの重要な部分はすでに説明されているから、この映画では当然のようにカットされている。だから、せめてEP4は見ないと、楽しめないかもね」
デス・スターって何?
カエル「次はデス・スターって何? って所だけど……」
主「最終兵器だよ。核とか、そういうようなもの。
このデス・スターから放たれる攻撃は星を丸ごと消滅させてしまえるほどの攻撃力を持っている。今は隠れて戦っているけれど、そのアジトが見つかってしまうと星ごと破壊されるから、どうしようもないわけだ。
だからこの超兵器を破壊しなければいけないわけ」
カエル「……正直、デス・スターの設定ってツッコミどころもあったんだよね。それをカバーするための映画でもあるよね」
主「基本的には良い改変だったよ、この映画も作られた意義があると思うし」
日本とスター・ウォーズの関係
カエル「これは豆知識みたいなものだけど、日本とスターウォーズの関係ってすごく深いんだよね」
主「元々ルーカスは黒澤明の大ファンで、この映画は黒澤明の映画をベースにしている部分も多いと語っている。
となると、みんな『七人の侍』あたりを思い浮かべるけれど……この映画はそうじゃなくて『隠し砦の三悪人』の方をベースにしていると言われている。
C-3POと R2-D2の元になったのはこの作品に出てくる農民なわけだ。ただ、隠し砦の方ではどうしようもない、欲の皮の突っ張った人間として描かれているけれど、この作品ではコミカルに、そしてR2の場合は喋れないということもあるだろうけれど、割と有能で良心的な存在として描かれている。
時代劇が基になっているからだからあんな宇宙空間でも剣で斬り合っているわけだ」
カエル「本当は三船敏郎にも出演オファーを出したけれど、三船が断ったって話もあるよ」
主「諸説あるけれど、最初はオビワン役で話が来て、それを断ったら違う役が来たみたい。
それで『三船以外は考えられない!』ってことでできたのが、仮面の男ダースベイダーなわけ。今となっては大正解だよね。よくぞ三船も断った!
だから結構東洋的な箇所もあるから、すごく未来的でありながらも、東洋の不思議でミステリアスな部分も混じり、独特の魅力があるわけだな」
脚本の教科書
カエル「……これは?」
主「ちなみに言っておくと……まあ、結果論ともいえるけれど、特にEP4は脚本の教科書とも言われている。
なぜかというと、この広大なスペクタルを見事に縮小し、お話として理解しやすいものにしつつ、誰にでも届く普遍性を備えているから。だから、ピクサーやディズニーなどもこの脚本構成を参考にしていると言われる。
『子供向け』とか『軽い作品』って思われがちだけど、技術の面でも優れている。どれだけルーカスが計算したのかはわからないけれど……この映画を見ることで学べることは、実はたくさんある。特に初期3部作はね。
大作映画の教科書だよ」
ギャレットのインタビューを読んで
カエル「じゃあ、今作品の監督を務めるギャレット・エドワーズのインタビューなども雑誌などに掲載されているけれど、それを読んでどうだった?」
主「納得がいくことがあったかな。
前作、EP7の監督JJエイブラムス(スタートレックなどの監督、アルマゲドンなどの脚本などを務める)はスターウォーズオタクなんだよ。まあ、ハリウッドの大作系 SF映画を扱う人は大体そんな気もするけれど……
だけど、エイブラムスはその『オタク成分』を封印したんだよ。スタートレックを撮っている時はスター・ウォーズらしさを出して行ったのに、逆のことを始めたわけだ」
カエル「え? なんで?」
主「これはEPシリーズの監督ということもあるけれど、そもそも『現代の観客にルークを理解できるのか?』という疑問があったから。考えてみれば当たり前の話で、もうルークが出たスターウォーズは30年以上前の作品だから……ファンは知っていてもある程度の年齢を重ねているじゃない?
製作陣もある程度の年齢で少年時代にスターウォーズにはまったとしても、もういい年なわけ。それだと結局ファンムービーになっちゃうところがあるしね」
カエル「誰にでも楽しめるように新キャラクターを主役にしたりするわけだしねぇ……」
主「だけどギャレットは……まあ、今回の『EP4の前日譚』というコンセプトの強みでもあると思うけれど、逆にスターウォーズ愛を捨てずに作っていったわけ。
だから……往年のファンにとっては堪らない部分もあるよ。今作は紛れもなく『スターウォーズらしいスターウォーズ』になっているしね。
EPがつくシリーズと外伝作品の違いでもあるけれど、この監督の差という部分に注目をしながら見るのも楽しいだろうね」
2 ネタバレなしの感想、評価
カエル「じゃあ、ネタバレなしの感想からいくけれど……」
主「……まあ、よくも悪くも『予想通り』ってところかな?
今回監督を務めたのは『GODZILLA』でも監督をしたギャレス・エドワーズなんだけど……印象はゴジラと全く同じ。
否定はできないほどにスターウォーズであるけれど、それ以上でもそれ以下でもない。圧倒的な面白さとか、スペクタル感は……ないのかな?」
カエル「まあ、スターウォーズの新作ってだけで難しいところはあるしねぇ……どんな作品でも叩かれるところはあるし」
主「それを考えると、立派に監督を務めたと思うよ? 酷評しているようだけど、そうじゃない。誰でも楽しめるスペースオペラとして、十分合格点をとっていると思うし。
大作映画はやっぱりそれだけ難しいのよ。作家性も出しにくいし、当てなきゃいけないし……しかも、少し当てるだけじゃ赤字になるから、大当たりを狙わなければいけない。ブランドイメージもあるしさ。
そうなると、無難な作品に仕上がるところってあると思うけれど……本作も同じ」
カエル「大作に何を望むかってところかもしれないね」
主「映画としては十分面白いし、お金を払う価値もある。スターウォーズらしさもあるし、工夫もある。特に往年のファンにはこたえられない域な演出やサプライズもある。
最後の5分……いや、3分は特に興奮したしね。
でも、それ以上のものはないかな? 良くも悪くも『スター・ウォーズ』ですよって感じかな」
以下ネタバレあり
3 スターウォーズらしさって?
カエル「じゃあ、ここで語られているスターウォーズらしさって何? って話になるわけだけど……」
主「難しい話だよね。それぞれのスターウォーズ像があるけれど、やっぱり個人的には『ジェダイVSシス』や『ライトセイバー』などがスターウォーズらしさがあると思うのね。
単に宇宙でピュンピュンと銃撃戦をやっているのとは違うわけだからさ。
そう考えると……いや、仕方ないんだよ? 仕方ないけれど、そこが欠けているのが、やっぱり何だかなぁって印象かな」
カエル「まあねぇ……ジェダイが出てきちゃいけない物語だしねぇ」
主「それと、スタート時にあの音楽が流れないんだよね。
さあ、始まるぞ! って身構えていたら……あれ? って肩透かしを食らった気分。まあさ、外伝作品だからっていうのもわかるけれど、スターウォーズの巧みな部分の一つだと思っていたからさ……」
カエル「いつもスターウォーズを例にあげて、大作映画の導入について説明しているもんね」
主「特殊な世界観を持つSFやファンタジーにおいて、現実を忘れさせる作業ってすごく大事だと思うわけね。それがすごくうまくいっている作品だから。
いきなりあの大音量で壮大な音楽が流れて字幕が流れる……その字幕を読もうとして集中し、音楽で雰囲気に浸り、そして作品世界にゆっくりとカメラが降りて物語が始まる……これは大作もののお手本だよ。
もっといい手法があるとか、実験して失敗しました、ならわかるけれど……純粋に何もないってことだとねぇ……」
よかった部分
カエル「だけどさ、すごくよかった部分も多かったじゃない! 例えば、後半の戦闘シーンとか!」
主「Xウイング……つまり、戦闘機の描写とかはすごくよかったよね。
どうしても40年前の技術だから、現代の技術よりもチャチなものになってしまう。過去を扱うEP1からEP3も、やっぱりその疑念は晴れないわけだ。まあ、仕方ないし帝国のせいで技術水準が落ちたとする設定もわかるけれどね。
だけど、今作品はちゃんと、時代感が合うようにEP4を連想する部分が多く残っている」
カエル「宇宙船の船内の一昔、二昔前のボタンの多い感じとかね!
あとはパイロットの衣装も当時のままのような状態で『もしかしたら当時と同じような撮影をしているんじゃないか?』と思わせるような撮り方で!」
主「それは敵も味方も同じでさ、やっぱり過去作も楽しんでいるファンは盛り上がるところがあるよなぁ……
特に後半以降はそういう部分も多くて……あの通信手段の立体ホログラムとかも、過去作のことを思い出したり、いい部分も多かった。
AT-ATの強いんだけど足を狙われると貧弱なところとか、ぶら下がりからの逆転劇とかはお約束だし。まあ、今回は逆転劇ではないのかな?」
カエル「あとはやっぱりファンなら嬉しいカットも多数だしね!」
主「特にラストは言えないけれど、あれは最大のファンサービスだよ。ちなみにあいつやあいつも登場するし……小ネタレベルだと、ジャバ・ザ・ハットのところでできたダンサーがホログラムで出ていたりと、ファンなら懐かしいと思う部分が多いね。
だから『スターウォーズらしいスターウォーズ』でもあるわけだ」
カエル「あとは……追加でいうと、設定の補完もあるかな?」
主「まあ、デス・スターの設定ってツッコミどころもあったからね……
『あの弱点、なんだよ! そんなの作るなよ!!』ってやつ。突っ込むだけ野暮といえば野暮なんだけど、その設定の補完を見事にしていたね」
4 ストーリーについて
カエル「やっぱり不満点の多くはここかもねぇ……」
主「明らかに尺が足りていない。おそらく、この映画をフルで満足できるように作り直すとしたら、3時間はゆうに超えるだろうな。
だけどこれ以上切りようがないというものまた事実で……本当なら2部作くらいで作りたかった部分もあるだろうな」
カエル「明らかに詰め込みすぎだもんね。ルークとダーズ・ベイダーの関係をEP4で全て解決するように詰め込みました、ってくらいてんこ盛りになっちゃって、お話がうまく機能していないし」
主「その煽りを食らったのが相方の、ハン・ソロみたいな役回りのキャシアンでさ、この作品において重要な役回りをするはずだったのに……それが全くできていない。
これならカットとまではいかなくても、もっと削っても良かったんじゃないの?」
カエル「心情とか過去を台詞で説明しちゃっていたしね」
主「それもいかんよなぁ……心情セリフの吐露って楽だけど、観客が覚める瞬間でもあるから。だったら何も語らずに黙っていた方が良かったかもね。
前半も何が何だか、よくわからなかったというのが正直なところかな」
前半部分について
カエル「じゃあ、その前半について語るけれど……」
主「主人公のジンがどの陣営についているのかわからないのが辛い。
もちろん最初の描写で帝国ではないのはわかるけれど、どうやら反乱軍の味方でもないようだっていうね。じゃあ第3軍なのか? と思ったらどっちにもつかないってだけで……これがもっと明確な敵、味方の構造になっていたら、すんなりと入り込めたと思う。
この映画を観る人は誰もが『敵は帝国軍』ってわかりきっているんだから。だから最初から『正義の反乱軍VS悪の帝国軍』でよくない? 正義とは、悪とは何か? なんていう作品じゃないし」
カエル「序盤は結構ゴチャゴチャしちゃった印象があるよね。みんなが探しているソウ・ゲレラって何者なのか、そして助けてくれた後ジンはどうなったのか、あんまりわからなかった」
主「まあ、後から説明してくれるけれど、そこは疑問だよなぁ……
スターウォーズって疑問を持たせる、テーマ性や社会性がふんだんに盛り込まれた作品じゃなくて、万人に向けたエンタメだから、もっと単純でいいと思うんだよ。ソウ・ゲレラ云々とか、仲間を集めるパートはEP4の序盤を思い出して懐かしいけれど、映画としては余計なものだったかな」
後半部分について
カエル「でも尺に余裕が出てきた後半部分は比較的良かったよね」
主「単純化されたからね。目的はデス・スターの設計図を盗み出すこと、敵は帝国、味方はあまりいない。
それで戦闘シーンがたくさん入るから、ここはまあ、特にツッコミどころはなかったけれど……ただなぁ……」
カエル「え? 何かあるの?」
主「ラストはダメだと思う。いや、オーラスじゃなくて、ジンのラスト。
なんであのタイミングであんな遠くまで逃げているのよ? そんなにゆっくりと攻撃していたの?
絵としてやりたいこともわかるけれど、もっと……場所とか選んだら、納得がいく作品に仕上がったと思うな。
あとは単純に、個人的な趣味だけどEP2じゃあるまいし、あのふたりが恋人になったシーンはいらない。そんな描写、あまりなかったし」
カエル「個人の趣味もあるけれど、とってつけたような感じもあるよね。ハリウッド大作って雰囲気は出ていたけれど……」
主「まあさ、これは監督の要望というよりも、制作指揮をするプロデューサーとかの意向かもしれないけれど、せっかくの感動や興奮が冷めてしまう結果になるよね」
演出について
カエル「演出についても文句があるの?」
主「これはもうここ数年のハリウッド全体がそうだし、技術として仕方ない面もあるけれど……特に前半部分は絵が暗い描写が多かった印象もある」
カエル「まあねぇ……夜の描写というのもあるけれど、どうしても暗くなってCGの輪郭を消そうとしているのが分かっちゃうよね」
主「これは前回のゴジラの時も語ったけれど、暗いシーンって何やっているか分かりづらいんだよなぁ……それで臨場感や奥行きを出すというのもわかるけれどさ。
まあ、後半は宇宙の描写が多くて暗くても問題なかったし、戦闘描写も明るい場所が多くて見やすかったけれど……ここは残念。
特に話がダレやすい中盤だったから、余計にその思いがあったかもね」
5 少しメタ的な視点を
カエル「あれ? メタ的なお話をするの?」
主「今回、劇場で見る予告編は仕方ないにしろ、それ以上の情報は意図的にカットしていたのね。だから、監督も見終わった後に調べたくらい。それだけ楽しみにしていたのよ。
だからさ……宣伝とかがちょっとなぁって」
カエル「……というと?」
主「だいたい外伝系やEP0系の場合って、ラストがああいう風になりやすいわけよ。なぜならば、次の作品に『なぜこのメンバーが出てこないのか?』とか『あれほどの実力者が?』とかさ、色々と面倒くさいことになりかねないわけ。
だから、外伝系はああいうラストにすることで先に出ている正史との辻褄を合わせる。逆に言うと、正史ではあのエンドってやりにくいけれど、外伝ならではの味でもあると言えるかも」
カエル「まあ、言っちゃえばバットエンドみたいなものだからね。そのあとのハッピーエンドを知っているから、絶望感はあまりないけれど」
主「それを『感動の超大作!』とか言われると『あーはいはい! その展開ですね!』ってわかちゃうのが残念だよなぁ……
まあ、この作品の場合相方などのキャラクターの描き方が少し弱いから、1つ1つのEPが弱くなってラストのカタルシスが弱いように感じたかな」
チアルートについて
カエル「チアルートってあの、盲目のおっちゃんだよね? フォースを扱えるのかよくわからないけれど、ジェダイではなさそうな今作の体術役」
主「ジェダイが出せないからああいう形になるんだろうけれど……違和感はあったかな? そもそも、彼が何なのか映画を見ただけだとよく分からないし。多分ジェダイではないけれど、フォースを感じることができる達人みたいな扱いだろうけれど。
で、今作品でメタ的に気になったのは、やはり彼でさ。今回は明らかに中国向けじゃない?」
カエル「ああ……やっぱり、中国需要を見込んでのことだったのかな? 日本では十分人気シリーズだしっていう」
主「人口などを考えると当然の処置ではあるだろうけれど、やっぱり現代ではこうなるのかぁって意味で気になった。良い悪いではなくてね。
今回の盲目設定も『座頭市』の勝新太郎を連想させる……というか、時代劇を少しでも見たことがあれば誰でも連想すると思うけれど、それは少なくなった日本テイストを取り入れるためのものでもあるのかね?
キャシアンの名字が『アンドー』なのとかさ」
カエル「盲目設定は役者のドニー・イェンの発案らしいけれど……」
主「だけど、盲目である理由はないじゃない? 見えないと言いながらも普通に行動できるし、それがピンチになったり、逆に窮地を救うという展開があれば話は変わるけれど……
神秘性は増すし、理解はできるけれど、この設定は必要かな? って疑問に思った部分でもある。まあ、ない方がいいってほどでもないけれど」
6 特に良かったキャラクター
カエル「文句ばっかりになっているね……」
主「だけど、キャラクター表現が薄い中でもしっかりといいキャラがも多くて、やっぱり今回のドロイド枠にして、おとぼけ役でもあるK-2SOに関しては文句無し! この作品で作り上げられた人気キャラクターの誕生だな」
カエル「おとぼけ役なのに戦えて、しかも強いっていうね!」
主「それこそC-3POと R2-D2、そしてチューバッカを足したようなキャラクターで、これがすごく魅力的でありつつ強いというね。
おとぼけ役は C-3POが成功、ジャージャー・ビンクスは戦いもおとぼけにしすぎて大失敗だったから、今回は強いおとぼけ役にしたんだろうけれど……逆に彼の万能性などが高すぎて、他が霞んでしまった印象もあるかな?」
カエル「だけどそれだけいいキャラクターだったよね」
主「あとは色々言ったけれど、やっぱりチアルートとベイズのコンビは人気が出ると思う。アクション担当だし、カッコイイし。男の子が憧れるアウトローな男像だよなぁって思いながら見ていた。
今作では悪役のアクションが少ないし、主人公サイドも目立つアクションはそこまで多くないから、余計にアクション担当のチアルートとベイズは映えるね」
最後に
カエル「じゃあ、これで最後にするけれど、色々言ったけれどスターウォーズの新作としては良かったんじゃないかな?」
主「外伝という制約もある中で、これだけの大作だからそれだけでも大変だし、プレッシャーもきつい中でこの作品を作り上げた、それだけでも賞賛に値するよ。
色々言ったけれど、やっぱり人気シリーズの大作って難しいし……ズバズバ書いているようだけどさ、やっぱり語るのも難しい。ファンじゃないとわからない部分もあるし、もっと深く……アニメや小説も読めば、理解できることもあるだろうから」
カエル「来年以降も続くのかな?」
主「2017年にEP8、2018年にまたやるわけでしょ?
ディズニーはすごいよね、このクラスの作品を毎年やろうなんて……
とりあえず、早くEP8が見たいね」

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
- 発売日: 2016/12/16
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