カエルくん(以下カエル)
「あれ? 確か以前の記事で『この映画は良さがあまり理解できないんだよなぁ』って言ってなかったっけ?」
ブログ主(以下主)
「誤解を招くようなことを言うな!
『面白いとは思うけれど、みんなが大絶賛するほどなのかな?』の間違いだ!」
カエル「……似たようなものじゃないの?」
主「たださぁ、それって乗り遅れてDVDでみた結果なんだよね。この前、映画が好きな人と話していたら『MAD MAXを家で見たら、面白さなんて100分の1だよ』って言われたさ。
確かにその通りじゃない。あれだけの映像の迫力と、音響の力強さがあるんだから……それだったら、家で見るような映画じゃない」
カエル「シンゴジラとかもそうだもんね。家で DVDで鑑賞して『こんなものか?』って言われたら、そりゃ思うところもあるよね」
主「普通は乗り遅れた時点で試合終了、あとは次の機会を待ってね! なんだけど、さすがMAD MAX、その次の機会がこんなに早くに訪れようとは! しかも映画館もそれに応えるように、1番いい音響を用意しているし」
カエル「立川のシネマシティも爆音上映で有名だったからね」
主「今回は川崎のチネチッタにいってみたけれど、もう『馬鹿じゃないの!?』って気分だよ。
CMや予告の時点で音響の大きさが半端ないの! ラ・ラ・ランドの予告が流れていたけれど、その時点で音がトンデモなく大きい!
しかも体がビリビリ震えるのね。エンジンに巻き込まれた! なんて話があるけれど、本当にそんな感じだった」
カエル「はぁ……やっぱりどこも力を入れているね。愛されている作品だもんね。
それじゃ、感想記事に入るよ」
ブルーレイ『マッドマックス 怒りのデス・ロード <ブラック&クローム>エディション』トレーラー 2月8日リリース
1 映画の感想
カエル「公開自体は数年前の映画だし、 ソフト化もされているから今回はネタバレありで語っていくけれど、どうだった? やっぱりDVDで見た時とは違う?」
主「この映画にネタバレってなんだろ? それは全く意味ないんじゃないか? という気持ちもあるけれど……まあ、いいや。
そりゃ、やっぱり違うよ。これだけの映画だからさ、2時間ずっとクライマックスのような映画でしょ? 映画館で見ないと損だってことは言える」
カエル「じゃあ、少しは良さが理解できた?」
主「多くの観客を魅了するのはよくわかる。確かに、これだったら自分もすっごくハマったかもしれない。
さすがにDVDで筋を知ってしまうとね。新鮮な感動があれば、もっとテンションの高い映画評になったかもしれないな」
カエル「……あれ? じゃあ、そんなにのれなかったの?」
主「まあ、端的に言うとそうなんだけど……その理由に関しては、後々語るとして、とりあえずまずは白黒になったことによる影響を語っていこうかな」
カエル「……さては言葉に困っているな」
B&Cエディションになって
カエル「先に語ったように、カラーバージョンで見たのはDVDだけだから単純に比較することはできないかもしれないけれど、それでもどうだった?」
主「元々白黒映画が好きだからか、そこまで大きな違和感はなかったかな。
特に一部のシーンでは、その迫力が大きく増していると思った。予告でも使われているフェリオサが砂漠で崩れ落ちるシーンとか、あとはカラスが群がる汚染された土地のシーンのおどろおどろしさなんていうのは、こっちのバージョンの方が雰囲気が出たと思う。
あとは……監督が一部否定しているけれど、この作品の持つテーマ性というのも際立ったように思うよ」
カエル「じゃあ、全体的には良改変なんだ」
主「う〜ん……どうだろう?
色々語る人もいるけれど、自分はこの作品って『頭空っぽの方が夢詰め込める』タイプの映画だと思うのね」
カエル「……なんでドラゴンボール?」
主「この映画の最大の特徴って、やっぱり圧倒的な爆発シーンとカーチェイス、そして炎がバンバン使われるような……いい意味での『馬鹿馬鹿しいノリ』みたいなところじゃない?
観ると頭悪くなりそうなところとかさ(褒めてます)」
カエル「いや、本当に褒めてます。この手の映画で下手に取り繕って頭良さそうに見せることで魅力が削がれることもあるだろうし」
主「だけど、そのノリが……爆発とか、炎の情報量がやっぱり下がっているように思うのね。そうなるとさ、最大の魅力であるアクションが、やっぱり見劣りしているような気がする。
白黒って静かな描写にはいいけれど、この映画のような激しい描写の多い場面では、やっぱり不利なんじゃないかな?」
カエル「元々白黒用に作られた作品じゃないしねぇ」
2 ハマる人とハマらない人の差
カエル「はい、ここからは言葉に気をつけていかないとね。ファンも多い映画なんだから」
主「……薄々感づいていたことではあるんだけど、自分はこの手の映画に向いていないんだよねぇ」
カエル「え? それってどういうこと?」
主「まずはこの記事を読んで欲しいけれど……
自分が選定した映画ランキングベスト20だけど、この中にハリウッドのアクション映画が1本も入っていないのね」
カエル「2016年は邦画とアニメが大ヒットした年でもあるし、ヒーロー物や評価の良いアクション映画をあまり見ていない、というのもあるかもしれないけれど……」
主「だけど、昔からどうにもハリウッドの超大作爆発系映画って肌に合わないところがあるのよ。
まあ、モノによるんだけど……その理由を考えてみたらさ、ある回答に行き当たった」
カエル「お! それはどんな回答?」
主「……自分は映画が好きだというのもあるけれど、やっぱりアニメが大好きなわけだよ。それはこのブログの記事にも出ていて、アニメ映画の方が語ることも多いし、力も入っている。
じゃあ、この手の実写でCGとか特撮をして迫力満点に作られた映画をどう見るか? と言われると……自分は『アニメでいいかな?』ってことになるんだよね」
個人的な思い
カエル「もちろん、これは個人の見解であって『アニメオタクはみんなそうだ!』というつもりは一切ないということはここに誓っておきます」
主「そう。あくまでも個人的な思いだけど……
顕著なのはヒーロー系とかかな? ああいう作品を見るといつも思うのが『これを実写でやる必要があるのだろうか?』という思いにかられる。
いつもアニメで爆発満載のものを見ているせいかもしれないし、頭がすでにアニメ脳になっているからかもしれないけれどね」
カエル「まあ、ロボット大活躍映画とかってひと昔前ならば、アニメでやっていたかもしれないけれどね」
主「不思議なもんでね。シン・ゴジラも大絶賛したのは、あれってアニメの演出を実写でやっているから分かりやすかったのかもね。不思議なもんで、爆発すればするほど、カーチェイスが激しくなればなるほど、ノれない自分がいるんだよね。
仮に今週MAD MAXが公開されていたら、多分『鎖に繋がれた人がどうこう』とか『女性などの弱者の解放がテーマで……』とか色々語っていたかもしれない。
やっぱり、自分の映画の見方はそっちなんだな、っていうことを再認識した」
カエル「結構ハリウッド超大作でもそういうテーマはしっかりとあると思うけれど、派手すぎてそちらに目が向かないのかもねぇ」
主「個人的な相性の問題だな」
最後に
カエル「だけど、面白いとは思うんでしょ?」
主「思うよ。さすがにこれだけ爆発が続く映画って他にないし、多くの人が熱狂したのもわかるよ。やっぱり、初見で映画館で見ていたら自分も熱狂したかもしれないって思いもある。
やっぱり映画館で見るのは大事だね」
カエル「特にこう言うアクション大作はそうだよね、テレビの小さな画面で見てもねぇ」
主「あとは評判を聞いてハードルを上げまくったから、というのと、MAD MAXシリーズを見ていなかったということもあるかもなぁ」
カエル「この映画だけで成立しているとはいえ、そういう部分も含めて熱狂している人も多いだろうしね」
主「でもさ、逆に考えるとすごいことだよ。これだけ言い訳のように……というか言い訳なんだけど、のれなかった理由を延々と述べる記事を書かせるくらいに、色々な人が支持する映画って他にないから。
それだけ力のある映画なんだね」
カエル「今年もこういう映画がたくさん出て欲しいね」
主「そういう映画にノれるといいなぁ」
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