2015年度も終わり昨年度のアニメランキングを今回は作っていきたい。
なぜ年ではなく年度なのかというと、多くの作品は春(4月)、秋(10月)にスタートすることも多く、2クール作品の場合冬に2クール目に突入するものも多い。例えば最近だとガンダム、ルパン、うたわれるものは2015年の作品なのか、2016年の作品なのか迷うこともあるだろう。
そのため年度であればその問題も解消されやすいので私は年度で考えている。
なお鉄血のオルフェンズなどの続編製作決定の作品は未完成作品ではあるものの、現段階での評価になる。その点では少し不利かもしれない。
あと予算、製作期間を考えると本来はテレビアニメーションと映画作品は別枠で考えるべきかもしれないが、今回は合同のランキングとして発表していく。
それから私も全ての作品を見たわけではないので、あれがない、などの評価もあるだろうがご承知を。
ちなみに2014年度は
1位 ピンポン
2位 SHIROBAKO
3位 百合クマ嵐
第15位 百日紅
劇場版アニメでありクレヨンしんちゃんなどでも有名な原恵一監督の最新作。あまり話題にならなかったが、浮世絵を動かすという今までにない試みもあり意欲的な作品に仕上がった。
特にラストの絵は非常にいい一枚絵になっており、一見の価値ありの作品である。
どの層を狙っているのかわからないので一般受けはしないだろうが、アニメが好きならば見ておくべき作品といえるだろう。
14位 てさぐれ部活モノ すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう
ザ・低予算でおふざけの典型的な作品。毎週毎週何やるか予想もできないし、ほぼフリートークやテレビアニメだというのに動物園にロケにいき、音声のみロケの様子を放送、絵はアニメ調という普通は逆のことをやってのける。
ハマるかハマらないか人を選ぶ作品でもあるが、この雰囲気がつぼに入るとずっと見ていられる。
13位 うたわれるもの 偽りの仮面
もう10年ほど前に1作目が発表されたうたわれるものの新作。3部作の2作目ということもあり、話はまだ終わっていないが切りのいいところまでは進んでいる。
いろいろと疑問点が多い割には何も話が終わっていないのが気になるが、まだまだ続くということもあり楽しみにしている。あとうたわれシリーズはキャラクターがいい。
12位 下ネタという概念が存在しない退屈な世界
ギャグアニメだけど中々秀逸な作品だったと思う。あまり下ネタが好きではないたちで、この作品も所々ひどい下ネタがあったが、どちらかというと「馬鹿でぇ」と笑える下ネタだったので下品系ギャグアニメとしては好感がもてる。
松来未祐の最後のレギュラー作品としても知られる。アンナ先輩は松来未祐しかいないので2期は無理だろうな。
写真のタイトルを見ればどんな作品かすぐにわかるだろう。
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11位 Fare/kaleid liner プリズマイリヤ ツヴァイ ヘルツ!
略してプリヤシリーズの続編。これで3期目だが相変わらずロリ系魔法少女かと思えば超絶作画でグリグリと攻めてくるし、もしかしたら2015年度でも屈指の熱さを誇った作品かもしれない。
今回は日常描写が非常に多く、燃えよりは萌えの印象が強かったのが個人的に減点だが、やはりバトルの描写が濃くて面白かったし、この先をやるのかわからないが是非とも期待している作品でもある。でも日常描写ができなくなるから厳しいかなぁ……
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10位 GANGSTA.
個人的に1話を見終わった時の盛り上がりだけで言えば2015年度No,1間違いなしの作品。久々に硬派なギャングもので、しかも主人公がおっさんと聾の刀使い、ヒロインが娼婦という現代アニメとは思えない面々で、登場するキャラクターもカッコイイおっさんばっかという珍しい作品。
残念ながら製作会社の倒産などの事情もあり絵の質はひどい箇所も多々散見されてしまったが、豪華声優陣の演技力などもあって10位にランクイン。こんな作品が増えてほしいなぁ……
9位 リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード
アニメミライ作品であり、続編製作のためにクラウドファンティングで予算を募集したところ、初期予定額が15万ドルだったのに対して62万ドル集めたという作品。2週間限定なので鑑賞していない人も多いだろうが、子供向け王道魔女っ娘アニメとなっている。
先に出た百日紅もそうだが、資金回収の難しさなどビジネスとして問題の多いアニメ界に新しいビジネスの形を提示した作品の1つであることも評価高い。あとは前作以上にアニメータの方々が腕を上げたということがわかる作品でもある。
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8位 灰と幻想のグリムガル
冬期作品では相当面白く鑑賞していたグリムガルがここでランクイン。ここ最近多いファンタジーアニメと一線を画し、ゴブリンが非常に強い、俺強いじゃないアニメとして目立った印象あり。
背景を始めとした絵も非常に綺麗でフェチズムを感じさせてくれるし、音楽とマッチした演出も非常に雰囲気が良かった。
7位 昭和元禄落語心中
冬ではNO.1の評価を獲得したのはこの昭和元禄落語心中。
何よりも声優陣の本気とその卓越した演技力を強く感じたし、キーとなる回ではしっかりと絵にも力を入れて桜の美しさなども交えて情緒的に物語を構築していたという印象がある。
2期もあるようだが、1期だけ(もしくは過去編のみ)でも十分評価された作品だろう。この先は原作も読んでいないのでどうなるかわからないが、楽しみにしている。関さんの落語もしっかりと聞いてみたいし。
6位 Fate/stay night [ Unlimited Blade Works]
大人気Fateシリーズの新作? と言っていいのかわからないが、アーチャーの正体が明らかになる作品。もともと映画化はされていたが、そちらは2時間に収めるために非常に走った印象があるが、こちらは時間をかけてじっくりと物語を構築することができた。
何と言っても超絶作画が素晴らしく、このクオリティをテレビで毎週見られるというだけで驚愕だった。
5位 GAMBA ガンバと仲間たち
結構いい作品だと思うけどなぁという作品。世間的には売り上げも芳しくなかったこともあって誰得映画にもランクインしてしまったが、私はいいところで挑戦してきたなぁと納得した作品。フル3D CG作品の題材を選べと言われたら、私もガンバは十分候補に入ってくる。
ターゲット層が謎という話などもあるが、作品自体は王道の熱い展開があるし、映像も迫力満点でもっと評価されていい作品でしょう。
4位 ガールズ&パンツァー 劇場版
2015年のアニメ映画界の主役となった本作。宣伝に蝶野正洋を起用するなど、攻めの姿勢が目立った印象が強い。私はテレビ版の1話5分で「イミワカラン」と切ったのだが、それが大間違いだったということを証明されてしまった作品でもある。
テレビ版は未見で映画を鑑賞したのだが、それでも非常に楽しむことができたのでここまで人気が出たのがよくわかる。萌え&燃えが見事に融合した作品だった。
ここから先はいよいよトップ3
正直今年は僅差なので非常に迷った。もう一度選びなおしたら変わるかもしれない。
3位 銀魂
2015年で1番このブログでも言及したのは銀魂かなぁ、と思うくらいハマった作品。もちろんギャグもキレッキレでよかったのだが、何と言っても将軍暗殺編とさらば真選組編はそれまでの長期連載の伏線も回収してうまい作りになっていた。
演出も一つ一つがよく練られていて、しかもこれが他の作品と違い1年間の長期放送作品のクオリティと考えると、非常に素晴らしい出来だったと思う。
2位 心が叫びたがってるんだ
圧巻の出来であり、開始10分で名作認定した作品。
長井龍雪監督と岡田麿里脚本という巧者同士の組み合わせだが、脚本も良かったし、何よりもアニメのミュージカルというのが曲、歌、演出含めて非常に良かった。この作品に関しては機会があれば、詳しく言及していきたいと思っている。
どの世代にも誰にでもお勧めできる名作アニメだろう。
1位 蒼穹のファフナー EXODUS
2015年度NO.1はファフナーで決まり!
他の作品は例えば主人公やヒロインというのは物語のどこかで『大丈夫』という空気が流れている。(逆に兄貴分や親友などは死にそうなオーラが出ているが)
だがファフナーにおいては例え主人公格であろうともその安心感が全くない。私がさすがにこのキャラは生き残ると思っていたのは溝口さんと真矢くらいなものだ。そしてもう一人のヒロインであるカノンはいなくなってしまうし……
そのドキドキ感は他の作品では一切味わえないものだったし、キャラクターの描き方も非常に細かく、みんな生き残ってくれと感情移入してしまうものばかりだった。重い作品だからこそ軽い日常描写がより魅力的に見えるし、その日常描写が重い戦闘シーンをまた盛り上げている。
演出も素晴らしかったし、戦闘シーンも二重丸、強いていうならば最終回の展開が早かったことくらいしか文句はない。
また3期か劇場版やってくれるんでしょ!?
むしろやらないとファンは暴動起こすよ!? 10年待ってもいいから続編を是非ともお願いしたい名作である。
以上が2015年度アニメランキングである。
あの作品がないなどの文句もありそうだが、特にトップ3は誰にでもお勧めできる、是非とも鑑賞してほしい3本である。
以下は主なランキング漏れの作品とその理由を簡単に書いていく。
響けユーフォニアム
石原監督、京アニということもあり見ておくべきかもしれないが、1話以降トルネの中で眠っている……ちょっと萌えはいいかなと思っていた時期だったので、まだ見れていない。
血界戦線
内藤泰弘は大好きでトライガンも全部読んでいるし、アニメも鑑賞済みなのだが、だからこそアニメは受け入れられ難かった。なんだろう、『カツ丼』を頼んだら『豚のミルフィーユ オレンジソース添え』が出てきたような気分とでも言おうか。いや、面白いけどさ、ガッツリとした熱いものを注文したのにこんなオシャレなものは……
と思いつつもOP,EDは2015年でもトップだったでしょう。サントラもTSUTAYAで借りたし。
がっこうくらし
1話がすごいという事前情報がなければランクインかも。この辺りはスタッフに注目する弊害でもあり、もうニトロが関わっているというだけで読めるというか……確かに1話はすごいんだけど、その場面転換に至るまでの20分ほどが萌えをあまり求めない私には退屈だったかな……
監獄学園
面白いよ? 面白いけれど、下ネタ苦手だとやっぱり引くわ!!
でも悪い作品ではないし、これが好きという気持ちもわかる。個人的な趣味に合わなかっただけで、一応全話見ているし、その意味では趣味が違くても魅せる力を持った作品だったと思う。
全てがFになる
とりあえず木曜日の被りまくり現象をなんとかしないと、1話すら見なくなってしまう。私はトルネで全て録画で、パソコンでいちいち検索しないので。違法だし。
おそ松さん
う〜ん……これも人によって当たり外れが激しいよなぁ……
1話は素晴らしかったが、それ以降に視聴し続ける力がなかったように思う。この辺りはギャグ(コメディ)の難しさを改めて認識させられた。自分にとって笑えるが、人にとって笑えないって普通にあることだし。逆もまた然り。
とりあえずこんなところだろうか。
2016年はどんな作品が並ぶのか、今から楽しみである。
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