カエルくん(以下カエル)
「3月度も終わりを迎えそうなのに、ようやく2月度のランキング記事を発表するんだね」
ブログ主(以下主)
「何としても見たかった映画があったけれど、それも見逃しちゃった……
結局2月度は少し見た映画数が少なくなってしまったなぁ……」
カエル「コミティアに向けて同人誌を書いていた影響もあるしね」
主「面白かったし、いろいろいい経験になったけれどね。
その代わり当たり前のように観た映画は少なくなったなぁ……特に『マリアンヌ』とかは見ておいたほうがよかったかも。
あとは『グリーンルーム』とか『ホワイトリリー』とかも見たかったなぁ」
カエル「で、見逃した中で一番悔しいのが……」
主「『スプリング・ハズ・カム』だね。落語家の柳家喬太郎が主演らしいけれど、結構評判がいい邦画だったんだよ。派手さはないけれどじんわりと沁みる映画だったらしくて……
ただ、新宿の朝一の回ぐらいしかなくてさ。なかなか時間が合わなかった。夜の渋谷も1週間ぐらいで終わってしまったみたいだし……」
カエル「それをなんとか見ようとギリギリまで待って、こんなに遅くなったんだね……」
主「ランキングが変動する可能性もありうると思ったんだけどなぁ……
その代わり、別の映画も入っているから! 2月はちょっと少なめだけど、ランキングはできるよ! けっこう自信がある!」
カエル「はいはい、じゃあ記事を始めるよ」
ランキング対象作品
2月公開分
『虐殺器官』
『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』
『一週間フレンズ』
『愚行録』
『ラ・ラ・ランド』
『宇宙戦艦ヤマト 2202愛の戦士たち 第一章』
2月以前に公開の作品(公開2ヶ月以内に鑑賞)
『静かなる叫び』(公開は1月のはずですが、特別枠でこちらに入れます)
『幸せなひとりぼっち』
以上13作品が候補になります。
『ムーンライト』は日本最速試写会で2月に鑑賞しましたが、3月公開のため次回対象になります。
2月に記事にした
『セッション』
『同級生』
は約1年以上前に公開になった作品のため除外
第5位
ルパン三世 血煙の石川五ヱ衛門
作品紹介
おなじみ、ルパン三世シリーズのスピンオフ作品。前作『次元大介の墓標』に続く、ハードボイルドルパンであり、いつものコメディ要素は少なめ。PG12ということでもわかる通り、子供向けではなく『大人のルパン』シリーズであることを意識している。
約1時間と短いが見応えたっぷり。
カエル「一応OVAの劇場公開になるだろうから、この中に入れていいものか迷うところもあるけれど……でも、傑作アニメだったね!」
主「物語の運び方などには若干の癖があったものの、絵の力などは圧巻の一言。けっこう残虐な描写も多いけれど、大満足の1作になったな」
カエル「特に殺陣の場面などは『用心棒』などの往年の時代劇を連想させるものだったし、ちょっとエゲツない部分も含めていい味になっていたよ!」
主「正確に言うと『映画』になっていたかは微妙なところだからこの順位ではあるけれど、満足度は結構高い。特に最近のルパンが子供向け過ぎる! と思っている人ほど、楽しめる1作だろうな」
第4位
幸せなひとりぼっち
作品説明
アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたスウェーデンの映画。北欧版『グラントリノ』とも称される。
愛妻を亡くし、ひとりで生活をする偏屈なお爺さん、オーヴェの隣にある日、海外から移住してきたパルヴェネ一家が引っ越してくる。地域のルールを厳格に守ることを要求するのだが、どうにもいつものように振る舞うことができない。
しかし、その子供達と交流していくうちにオーヴェの心中にある変化が訪れる……
カエル「4位本当に悩んだねぇ」
主「実際には昨年末に公開だから、ここに入れるのは少し違うかもしれないけれど、しっかりとした美しい作品だったんだよね。感動するし、面白い作品で……
記事にはしなかったけれど、下手な映画を見るならこちらをオススメする」
カエル「北欧版グラントリノというのも納得の作品なんだけれど、無骨なイーストウッドとは違う面白さがあったよ」
主「ちなみに、4位は2作品で迷いました。
上位3位はすぐに決まったけれど、その下をどうするかと考えた場合、ランキングにルパンを入れたかったけれど『映画』と言えるのかは微妙だから、まあ5位ならいいだろうと」
カエル「……誰に配慮しているのかもわからない政治的判断だね」
主「そうなると4位は『たかが世界の終わり』か本作かで迷って……2月公開というと『たかが』だけど、満足度はこちらで……で、特別枠としてこちらを選出しました」
第3位
ラ・ラ・ランド
作品紹介
ご存知、2月度の大注目作にして映画界隈では賛否を巻き起こしているミュージカル映画。アメリカではアカデミー賞を総なめかとも言われたが、蓋を開けてみれば6部門受賞と期待ほどではないにしろ貫禄を見せる。
ジャズピアニストとゼブと女優を目指すミアの恋愛模様もさることながら、圧巻のミュージカルシーンと音楽も必見
カエル「この映画がこの順位というところが2月の激戦を思い浮かばせるよね」
主「3位というとイマイチのようではあるけれど……この映画は確かに必見だし、いろいろと言われているけれど主役になるだけのことはあると思う。お話の流れという意味での脚本はちょっとイマイチだなぁ……って思ったけれど、これだけのオマージュやメッセージを詰め込みながら、破綻することなく出来上がっている点では確かに驚愕の一言かもしれない」
カエル「音楽、ダンスという映画の魅力をこれでもか! と詰め込んで、それで魅せてくれたからね。もちろん色彩のマジックもあったし」
主「自分が好きなタイプの『夢追い物語』ではなかったけれど、これは中々良かったよ。技術的にもうまいと思うし、やはり名作と呼ばれるだけのことはあるんじゃないかな?」
第2位
劇場版 ソードアート・オンライン~オーディナル・スケール−
作品紹介
全世界で1900万部を売り上げる人気原作の映画化。
VR事件が終了したテレビシリーズのあとを、原作者書き下ろしのオリジナルアニメーション。
今作は映像と音楽の融合が素晴らしく、神田沙也加が全曲歌い上げたこと評価する声も大きい。
カエル「2月のアニメ映画ではこの作品が主役だったもんね」
主「世界展開を見据えた公開スケジュールだったりと、色々と挑戦的な試みがなされていたよ。見終わった後の高揚感だけなら、今年1番と言っていいかもしれない。
冷静になって考えてみると『あのシーン、おかしくないか?』とか、ちょっと後半走りすぎだよなぁ……とかもあるけれど、それを差っ引いても面白かったよ」
カエル「どうしてもファン映画の要素があるけれど、初見で鑑賞しても面白かった!」
主「なぜ本作が人気を集めるのか、少なくともアニメ版は理解できた。そりゃあのクオリティで、あの音楽が合わさったら大人気になるわな……」
第1位
静かなる叫び
作品紹介
アカデミー賞にもノミネートされ、日本では5月公開となっている『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。2008年にカナダでは公開されていたが、日本では今年に入り青山シアターの『未体験映画ゾーン』にて公開された。
全編白黒、物語も77分と非常に短く、会話も極端に少ないなどと挑戦的な構成になっておりながらも、力強い演出が伝わってくる。
1989年にカナダで実際に発生した大学銃乱射事件をモチーフとした映画であり、終始緊迫感がつきまとう。
カエル「最近、このランキングも小規模公開映画が1位を取ることが増えてきたねぇ」
主「尖った作品がそれだけ多いということだけど、本作は特に素晴らしい!
特に2位、3位はこれでもか! と音や色彩、派手な動きなどで娯楽性を増しているけれど……そういう作品が増えれば増えるほど、派手であれば派手であるほど、この映画は輝きを増していく」
カエル「色彩すら失って写される演出や絵の力がダイレクトに伝わってくる傑作だったよ」
主「題材が題材だからさ、よくある加害者が全面的に悪にもできる作品でもあるけれど……この映画は被害者と加害者の描き方に差がそんなにあるとは思えない。加害者もある意味では被害者であり、じゃあ本当の原因ってなんだ? というともっと深い……教育や社会というもにぶち当たり……
もう読み取り方が無限大。だけど、その先にある『男と女』という人間の最大の魅力すらも捉えてしまった名作でしょう!」
カエル「文句無しの1位という評価です」
主「これは年間1位もありうるよ! まあ、月間1位の作品はどれも年間トップクラスだけど!」
最後に
カエル「これで何ヶ月か連続で小規模公開映画が1位を獲得することになったね」
主「贔屓するわけではないけれど、ハズレも多い分大当たりの時の衝撃もやっぱり大きいね。
この月はちょっと少なめになったけれど……小規模公開映画の方が面白い場合もあるというのは伝えておきたいかな」
カエル「……公開館数が少ないのが勿体ないよね。現代ではネット配信もあるから、そちらでなんとかしてほしいという思いもあるけれど……」
主「だけど映画館で見るからいいというのも確かにあってさ。この辺りは仕方ない面もあるけれどね」
カエル「3月はもっと早くできるようにしたいね」
主「今度は大規模公開映画が中心のランキングになりそうだなぁ……それはそれで面白いけれどさ。
これで2日に1本は映画を観れている計算だから……年間200本弱が。結構順調な数字かな? 本当は旧作も見ていきたいけれど、さすがにね。いかに今まで映画を見てこなかったのか、よくわかるよ」
カエル「さらに漫画、アニメ、小説もやりたいけれど手が回らないという……」
主「こればかりは仕方ないなぁ……時間の使い方って難しいよね」
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