物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System(SS)』3作品のネタバレ感想&評価! 3作を通して見えてきたものとは?

 

今回はサイコパスの劇場版3作品の感想記事です!

 

 

 

 

3つまとめて語っていきますよ

 

 

カエルくん(以下カエル)

『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」』

『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」』

『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」の3作品です!

 2010年代を代表すると言っても過言ではない、硬派なSFアニメがついに再始動です!

 また、テレビアニメ3クール目も制作が決定しています!」

 

「それこそ攻殻機動隊くらいに息の長いシリーズになってきていて、原作抜きのテレビアニメオリジナルの作品でここまで人気の作品は、近年では他にないんじゃないの?

 

 

カエル「原作も人気! とかならばまた話が変わってくるんだけれどね。

 それこそ、さっき語った『2010年代を代表する』というのも

”オリジナルアニメ”

”ハードなSF作品”

”ポリス&バディアクション”

 と考えると、他に似たような作品すら思い浮かばないという……攻殻機動隊だって、漫画原作だしね」

 

主「今の時代でテレビアニメ3期に加えて、劇場版1作に劇場シリーズが1作っていうのもすごいよなぁ……

 というわけで、この異彩を放つサイコパスの新作劇場版のレビューを始めましょう!」

 

  •  作品紹介
  • 感想
    • 1作ずつを軽くレビューすると
    • 3部作の位置付けについて
    • 難しい3部作
  • 作品考察
    • どうしても気になったポイント
    • 押井守への言及
    • まとめ

 

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映画『運び屋』ネタバレ感想&考察! イーストウッドが本作に込めた半自伝的な映画の意味と10年ぶりの主演を決めたクーバーへの思いとは?

 

クリント・イーストウッド最新作の『運び屋』の2つ目の記事です!

 

 

 

こちらはネタバレ込みで語っていこうか

 

 

カエルくん(以下カエル)

「それだけ語りたいことがたくさんあるから大変だよねぇ……」

 

「なお、ネタバレなしの感想だけを読みたい方は以下の記事へ飛んでください」

 

blog.monogatarukame.net

 

 

カエル「この記事ではネタバレ込みで考察していきます!

 書いていることは

 

  • イーストウッドの人生と運び屋
  • 近年の作品のリアリティと比較して
  • トランプとイーストウッド
  • アカデミー賞とポリコレと運び屋
  • 白人の歴史を体現してきたイーストウッドの思いとは?

 

 以上のようになっています!

 上のラインナップ1つ1つについてガッツリと語っているので、1万字超えの相当長い記事になっています!

主「読み応えがある面白い記事だと思ったら、ブクマ、Twitterなどをお願いします。

 それだけ力を入れているので!

 では、記事を始めましょう!」

 

  • 作品考察
    • 重いテーマを軽く見せる
    • 女好きなお爺ちゃん
    • 家族を出す意義
    • 近年のイーストウッド映画のリアリティへの挑戦
  •  本作と社会的なつながりについて
    • 差別用語が乱舞する映画
    • トランプ批判・ポリコレへの回答
    • アカデミー賞への皮肉?
    • 差別の先にあるものを描く作品 
    • グリーンブックと本作
  • クリント・イーストウッドの思いとは?
    • イーストウッドの過去作と比べて
    • 白人と英雄の歴史
    • ブラットリー・クーパーの存在
    • 継承される思い
    • まとめ

 

 

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映画『運び屋』感想&評価! クリント・イーストウッドの晩年の代表作になること間違いなし!

 

10年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演俳優を務めた『運び屋』の感想記事です!

 

 

 

試写会で鑑賞したので褒め重視で、この記事ではネタバレなしで見所を語っていこうかな

 

カエルくん(以下カエル)

やっぱりイーストウッドが監督だけでなく主演も果たすと注目度は上がるよねぇ!

 こちらはアメリカでも1億ドルを超える大ヒットになっています!」

 

「イーストウッドといえども、1億ドルを超える作品はわずかに6作のみ。

 挙げていくと……

 

  • 許されざる者
  • ミリオンダラーベイビー
  • グラン・トリノ
  • アメリカンスナイパー
  • ハドソン川の奇跡

 

 そして、今作を含めての6作品だ」

 

カエル「……どれもイーストウッドを代表する作品たちばかりだね。

 近年は監督としてのイーストウッドの評価が固まっているとはいえ、1億ドルを突破するというのは大変なことなんだね」

主「つまり、アメリカの興行収入では、すでにイーストウッド晩年の傑作という評価が固まりつつある。

 ちなみに大手レビューサイトのロッテントマトでも批評家表、一般観客評ともに満足度70パーセントほどと、まずまずの成績を残している。

 これから語るけれど、この作品でこの評価はかなり高いと言っていいかもしれないな

 

カエル「もちろん、みんなイーストウッドが演じるのを観るのが大好き! ってことかもしれないけれどね。

 それでは、ネタバレ抜きで今作の見どころなどについて語っていきましょうか!

 

主「ネタバレ込みの力を入れて語った考察記事はこちらを読んでください!」 

blog.monogatarukame.net

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
  • 本作の見どころ紹介!
    • 見どころ① 予想を裏切る!? 実はこの映画は〇〇〇〇だった!
    • 見どころ② テンポの良さ
    • 見どころ③ イーストウッドを知っていると発見もいっぱい
    • 見どころ④ 強烈なメッセージ性
    • まとめ

 

 

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映画『グリーンブック』ネタバレ感想&評価 アメリカでは賛否両論!? 悪くはないけれど、ケチがつくのはしょうがないか……

 

今回はアカデミー作品賞・助演男優賞・脚本賞を受賞したグリーンブックに対する感想です!

 

 

 

 

ついでとばかりに、アカデミー賞に対する雑感もあげていこうかの

 

カエルくん(以下カエル)

「やっぱり今作はそれだけ高い権威の賞に選ばれたことだけあって、評価もとても高いよね!

 特に脚本賞も受賞しているだけあって、物語を重視するうち向きな作品に仕上がっているんじゃないかな?

 

亀爺(以下亀)

「これは楽しみにしていきたいが……」

 

カエル「? なんか含みがある?」

亀「いや、何……これで4年間映画を中心とした感想ブログを運営してきておるが、うちはアカデミー作品賞作品をあまり高く評価した覚えがないのでの。

 それこそ、年末のベスト30に入ったことがある作品もなく……ここ数年ではあまりピンとこない賞になっておるように思う」

 

カエル「あ〜……『スラムドックミリオネア』とか『ミリオンダラー・ベイビー』とかはぁ……と言いたいけれど、もう10年以上前かぁ」

亀「『アルゴ』なんかは評価高かったような気がするが、今ほど映画を見ていない時代であり、正直もうあまり覚えておらん。

 賞を獲得したから注目度が上がるということもあるじゃろうが……ワシは逆に、賞をとったからハードルが上がりすぎるのか、はたまた偏見の目で見てしまうのかもしれんの。

 そんな一抹の不安もありつつ、映画評を始めていくかの」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想〜アカデミー賞への雑感も含めて〜
  • 褒めるポイント
    • 良かった点① 圧倒的な演者たちの演技
    • 良かった点② 音楽の魅力
    • 良かった点③ 差別を含めたメッセージ性を娯楽で魅せる
    • 良かった点④ 細かいポイントで工夫に満ちた演出
  • 以下ネタバレあり
  • 今作の欠点
    • 欠点・疑問① 長い&物語の起伏に乏しい
    • 欠点・疑問② 手紙について
    • 欠点・疑問③ これは差別の話だろうか?
    • 欠点・疑問④ ケチがついてしまった作品
    • 欠点・疑問⑤ アカデミー賞の傾向ゆえに……
  • まとめ

 

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映画『THE GUILTY ギルティ』ネタバレ感想&評価! 音声だけで伝わるサスペンスと緊迫感に心打たれた!

 

今回は映画好きの中でも大きな話題を呼んでいる『ギルティ』の話題です!

 

 

 

しかも特別な試写会で見させていただいたので、より楽しめたよ!

 

カエルくん(以下カエル)

「今回参加した試写会は、イヤフォンを使用した試写会でした。

 特別なイヤフォンを使って映画そのものの音と、作中で流れる電話越しの音を楽しむというものです」

 

「この作品には最高の上映だったね」

 

カエル「え〜っと……わかりやすく言うと”イヤフォンをしていても外の音が聞こえる”という新しいタイプを使用しています。

 そのため、映画の登場人物たちの会話はそまま外の音として、イヤフォンからは電話の声がするために、実際に自分が作中の電話の音を聞いているような臨場感が味わえました!

主「そのイヤフォンの宣伝もあるのだろうけれど、とてもいい上映だったので、ぜひとも一般の上映でも体験できるようにしてほしい……というのはさすがに無茶ぶりなの中な?」

 

カエル「”未知の映画体験”というのも納得だよね!

 そういう特殊な上映で楽しんだこともありますが、それを差し引いても面白い映画だと思います!

 今回は試写会で鑑賞したこともあって、いつも通りあまり否定的なことは言わないようにしますが、そもそもそんな否定的な意見がない作品でもあります。

 あと、当然ながら核心に迫るネタバレはしませんので、そこはご容赦ください!」

主「じゃあ、記事を初めて行こうか」

 

  •  作品紹介・あらすじ
  • 感想
  • 本作の5つの見どころ
    • ①サスペンスに引き込まれる!
    • ②ドラマの魅力がたくさん!
    • ③わかりやすく”魅せる”演出力!
    • ④アスガー役、ヤコブ・セーダーグレンの演技について
    • ⑤キチッと練られたスケール感合う物語
  • 1つだけ懸念
  •  以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 密室劇をいかに見せるのか?
    • 今作の面白さ〜人間ドラマについて〜
    • 公式の予告スタッフたちの工夫
    • 偏見と差別の物語〜あなたも身に覚えがありませんか?〜 
    • まとめ

 

 

 

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映画『劇場版幼女戦記』ネタバレ感想&評価! ターニャの悪どい魅力が100パーセント詰まっており、圧巻のアクション描写が魅力の戦争エンタメ作品!

 

今回はテレビアニメも好評だった『劇場版幼女戦記』の話をしていきましょう!

 

 

 

ずっと気になっている作品ではあったんだよねぇ

 

カエルくん(以下カエル)

なんか、最近はこの発言が恒例化してきた感もありますが、テレビシリーズも原作も手に取っていません!

 とは言っても、設定自体は知っているレベルではありますが」

 

「別に”興味ない”とかではなくて、幼女戦記はめっちゃ興味津々だけれど、見る時間がないので後回しにしているうちに溜まってしまった作品だね。

 ちなみに、うちのトルネにはまだ残っているのでいつでも鑑賞することができるのだけれど……」

 

カエル「原作もアニメ化前から話題になっていて、興味はあったけれどライトノベルらしくすごく長いから、手を出すのをやめてしまったんだよね」

主「なろう系ではないけれど、インターネット小説サイトから誕生した作品でさ。自分も”なろう系”なんて言って半分馬鹿にするような言説になってしまう時もあるけれど、でも2010年以降のアニメ、ラノベ文化はネットから生まれる作品を抜きにして語れない。

 もちろん玉石混交ではあるけれど、中にはとても面白い作品もあって……幼女戦記もネット小説とか、ラノベだからといって馬鹿にできない作品だと思っている。

 まあ、と言っても原作もアニメもほぼ未見で設定などをかじった程度だけれど、この劇場版を観て、その評価を強くしたね」

 

カエル「では、そのあたりも含めながら語っていきましょうか。

 幼女戦記の感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 架空の戦記ものだからこそできること
    • 声優について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 正義と悪が逆転した作品
    • メアリー・スーの存在の意味とは?
    • 神への反逆
    • 感情VS理性
    • まとめ

 

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映画『スパイダーマン スパイダーバース』ネタバレ感想&評価! アカデミー賞を始め世界中で評価される映画が日本上陸!

 

今回はアカデミー賞も獲得した『スパイダーマン・スパイダーバース』のお話です!

 

 

試写会で鑑賞したので、当然のことながらネタバレは一切なしになります

 

 

カエルくん(以下カエル)

「とは言っても、予告編レベルのネタバレはしてしまうので、それすらもカットしてまっさらな気持ちで鑑賞したい! という方にはオススメしません」

 

あとは、試写だったので褒め重視で語っていきます。

 と言っても、本作は褒めることがとても多くて、貶すことは難しい作品でもあるけれどね

 

カエル「日本でも試写会で鑑賞した組が大絶賛の雨あられ、おそらく2019年のアニメーション映画の中でも1番人気になるのではないか? というくらいの評価を受けています!

 うちはマーベル・アメコミ音痴だけれど、それでも楽しめるのかな?」

主「さあ、どうでしょうね?

 アカデミー賞長編アニメーション部門をはじめ、ゴールデングローブ賞などのアメリカをはじめとした各国の主要な賞レースを総なめにしていることからも、高い人気と評価がうかがえるな

 

カエル「この盛り上がりと熱量、そしてアカデミー賞効果も受けて、1週間前倒しで先行上映も決まっております!

 ただし、この先行上映は字幕版のみの模様なので吹き替え版で楽しみたい方は少しお待ちください。

 また、今作は海外製のアニメーション映画では初? だと思うけれど、音響監督の岩浪さんが予告編でもピックアップされております。

 一部劇場では特別な音響調整を行うという話もありますので、そちらにも是非注目していてください!

 

主「では、記事を始めようか」

 

  • 作品紹介
  • あらすじ
  • 感想
    • 見どころ① 映像の圧倒的迫力!
    • 見どころ② 過去のスパイダーマンオマージュもたくさん!
    • 見どころ③ キャラクターが魅力的!
    • 見どころ④ 吹き替え声優陣も超豪華!
    • 見どころ⑤ スパイダーマンの象徴である『大いなる力には大いなる責任が伴う』物語!
    • 気になるポイント〜パラレルワールド設定〜
  • 以下ネタバレあり
  • 本音の作品感想
    • 全体について
    • スパイダーマン好きに向けられたファン向け作品?
    • 序盤の流れについて
    • 悪役の描き方について
    • マルチバースだけれど……(この映画のメッセージって?)
    • 他のアカデミー賞長編アニメーション部門作品と比べて
  • まとめ

 

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