物語る亀

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物語愛好者の雑文

『映画ドラえもん のび太の月面探査記』感想&評価! 愛が詰まった、じんわりと染み入るアニメ映画界の優等生らしい作品!

 

それでは、今年のドラえもんの新作長編映画のお話をしていきましょう!

 

 

 

3月でもトップクラスに楽しみな作品の1つだよ

 

カエルくん(以下カエル)

「ドラえもん作品はそのイメージ通り、子供向けアニメの優等生であって、親御さんも安心して見せられる作品が多いもんね」

 

自分も子供が生まれたらまずはドラえもん映画から映画館入門させたいかなぁ……

 実際にはアンパンマンの方が先になるかも?」

 

カエル「そんな妄想は置いておくとしても、興行面では高い評価をされるけれど、もっと賞レースや批評的にも注目を集めてもいい作品が多いような……」

主「このあたりは児童・子供向け作品に対する……偏見とまでいったら少し過激かもしれないけれど、悔しい部分もあるかなぁ。

 本当にレベルの高い作品が多いので、この手の作品にも注目が集まるようになってほしいね

 

カエル「今回のドラえもんにはうちとしても注目すべきポイントがたくさんあるので、そちらに関しても少しだけ説明していきましょう!

 では、記事のスタートです!」

 

 

  •  作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 八鍬新之介監督について
    • 脚本・辻村深月について
    • ゲストキャラクターについて
    • まとめ

 

 

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絶賛!映画『洗骨』ネタバレ感想&評価! ガレッジセールのゴリが監督した本作は、今の沖縄問題を考える上でも大切な1作!

 

今回はガレッジセールのゴリでも活躍する照屋年之監督作品のレビュー記事です!

 

 

 

 

芸能人監督が続々と増えているな

 

カエルくん(以下カエル)

「昔からたくさんいたけれど、大成功した北野武以外はパッとしないかなぁ……

 一応『火花』などの板尾創路がずっと監督し続けているけれど、いまいちパッとしない印象もあるかな」

 

「そんな状況だったのが『blank13』の斎藤工監督、あとはプロデューサー業ではあるけれど『デイアンドナイト』の山田孝之も素晴らしい作品を作り上げている。

 海外だったらクリント・イーストウッドは別格として『アリー・スター誕生』のブラットリー・クーパーもいるし、別に特別なことではないはずなんだけれどね」

 

カエル「当然のことながら撮影現場くらいしか知らないであろう役者という仕事では映画全体をコントロールをするのは難しいというのもあるんだろうけれど……

 特にお笑い芸人は何人も挑戦しては、失敗しての歴史があるからねぇ

主「舞台やテレビのお笑いと映画の笑いはまったく違うし、そもそも、いきなり大きい作品を作ろうとしすぎというのもあるかもね。

 小さい作品を幾つか作ってからステップアップするのが妥当だし、もしくは誰か師匠格の人の下について勉強するとか……イーストウッドとドン・シーゲルがその師匠格にあたるわけじゃない?

 そういう目標とする明確な人物がいるかいないかというのも、大きいのかな。

 では、そろそろ記事に入りましょう!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 芸能人が作った作品
    • キャストについて
    • ドキュメンタリーのような演出がもたらす緊張感とリアリティ
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 演出の見どころ
    • 本土と沖縄〜鈴木Q太郎が果たした役割〜
    • 死と生の境界線とは?〜現代における日常と非日常の境界線〜
    • 現代だからこその物語
    • まとめ

 

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映画『フォルトゥナの瞳』ネタバレ感想&評価 難病や死が絡む恋愛映画って今年だけでも何本目なんだろうなぁ……

 

百田尚樹ってこんな現代の若者向けの恋愛小説も書いているんだね……

 

 

 

 

どうしても戦争ものの印象が強いの

 

カエルくん(以下カエル)

「ちなみに、うちは恋愛映画音痴なところがありますので、あしからず……」

 

亀爺(以下亀)

「といっても好きな作品ももちろんあるがの。

 『ローマの休日』などは見なければいけない大名作じゃよ」

 

カエル「うん、映画好きならば誰もが知っているし、そうじゃない人には古すぎてハードルが高い作品を挙げていくと老害感も出てくるから気をつけたほうがいいよ?

 もちろん名作なのは誰もが認めるだろうけれど。

 ちなみに三木監督は『坂道のアポロン』以来だよね……毎年にコンスタントに撮っているなぁ」

亀「恋愛映画を中心にある種の安定感がある監督じゃな。

 では、その最新作がどうなっているか……記事を始めるとするかの」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 余命もの、難病ものの増加によって
    • 保守的な映画ばかりが作られていく懸念
    • 役者について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 原作者・百田尚樹の問題
    • この映画の問題点
    • 結局やりかかったことは……
  • まとめ

 

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『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか オリオンの矢』ネタバレ感想&評価! ダンまちらしい魅力の詰まった1作!

 

今回は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の映画作品の記事です!

 

 

最近はこの手の作品が多いの

 

 

カエルくん(以下カエル)

「近年のラノベ原作らしい作品だよね。

 いわゆるなろう系とはまた違うけれど、でも混同してしまう人もいるのはわかるなぁ」

 

亀爺(以下亀)

「今回の劇場版に備えてテレビシリーズ1期を観たが『噂では神様が無能だとネタにされておったが、随分と有能な働きをしているではないか』と思ったら、そちらは『この素晴らしい世界に祝福を!』と勘違いしておったわ。

 他にも『灰と幻想のグリムガル』やら『転生したらスライムだった件』などもあり、詳しいファンでないとなかなか区別することが難しい状況かもしれんの」

 

カエル「観てみると違いがわかるもんではあるんだろうけれどね。

 今作はテレビアニメシリーズは鑑賞済みだけれど、外伝の方は鑑賞してません!

 多分、物語としてはそれで問題ないと思います。

 原作も読んでいません」

亀「シリーズ初見ではないが、ほぼ初見の感想に近くなるのではないかの?

 では、記事を始めるとするか」

 

  •  作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • ダンジョンやゲーム的要素の利点について
    • テレビアニメ版について
    • キャスト・音楽について
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 序盤から中盤の流れについて
    • 英雄誕生の物語の裏側に
  • まとめ

 

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映画『アクアマン』ネタバレ感想&評価 アクション最高! でも物語は…? おそらく日本で数少ない否定的レビューです

 

DC作品の救世主なるか!? 世界中で大ヒット中のアクアマンの記事になります!

 

 

 

続編製作も決定しています

 

カエルくん(以下カエル)

「すごいよねぇ……全世界で1000億円超えのヒットだって!」

 

最近、世界中でアメコミ映画の勢いが止まらないな。

 ジャンプとか任天堂も映画作って攻勢に出れば、すごいことなるんじゃないの? アニメだけどドラゴンボールも大ヒットしているし」

 

カエル「やっぱりコンテンツ産業は強いよねぇ……正直アクアマンも、日本で普通に生活していると有名なヒーローとは思わないけれど、でも世界基準で見ると全然違うんだろうね」

主「日本は漫画やキャラクターコンテンツが多いからガラパゴスなところがあるんだろうな。

 では早速、感想記事になりますが……絶賛評が読みたい人はここで引き返してください

 

カエル「……え? 世間でこれだけ絶賛されているのにうちはこのパターンなの?

 ヒーロー音痴、アクション映画音痴もここに極まれりって感じだね……」

 

  • 感想
    • とてつもないアクション描写
    • 脚本の問題
  • 以下ネタバレあり
  • 本作でのれなかった部分
    • 序盤の圧倒的なうまさ
    • 違和感の発生
    • 敵にしたてあげられた印象
    • アクアマンの正義とは?
    • 映画に何を望むのか
    • まとめ

 

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映画『コードギアス 復活のルルーシュ』ネタバレ感想&考察! ルルーシュ・ランペルージの物語はこれで完結!

 

それでは、コードギアスの記事の2つ目になります!

 

 

 

 

 

 

いつもは”以下ネタバレあり”で書くけれど、相当長くなるので分割しました 

 

カエルくん(以下カエル)

「それだけ語りたいことがたくさんある作品ということだね」

 

「実はまだまとまっていない部分もあって……

 ロボットアニメとしてのコードギアスだったり、ギアスという物語の総括もしたいなぁ……と思いつつも、まだまとまりそうもないので、とりあえず記事をあげています」

 

カエル「ふむふむ……

 この記事はほぼ全編ネタバレありで語っていきます!

 ネタバレが嫌な方は、こちらの記事を御覧ください!

 

blog.monogatarukame.net

 

カエル「それでは、ネタバレ記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • コードギアスらしい物語
    • 冒頭からお約束がいっぱい!
    • コードギアスが描いてきた”正義”
    • 谷口作品の正義と悪の描きかた
  •  中盤の描写について
    • お約束の復活と戦い
    • 緩い日常の描写
  •  終盤の戦闘シーンについて
    • ヘイトを溜めやすい2人の描きかた
    • お約束があるKMFの戦闘
  •  今作の描いたことの意味とは?
    • シャムナとシャリオ〜ルルーシュ・ナナリーの対になる存在として〜
    • ナナリーとの決別〜過去への贖罪の物語として〜
    • 今作が描かれた最大の理由と意義
    • CCのための物語
    • まとめ

 

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『劇場版シティーハンター新宿プライベート・アイズ』ネタバレ感想&評価! 昔の作品を現代に蘇らせる難しさ……

 

国民的人気漫画の1つといっても過言ではない、シティーハンターが復活です!

 

 

 

 

……実は読んだことないんだよねぇ

 

カエルくん(以下カエル)

「続編の『エンジェルハート』からこのシリーズに入ったからね。

 エンジェルハートは面白いけれど最初の衝撃的な設定もあり、賛否が別れてしまうのもそれはそれで納得かなぁ」

 

「当たり前なのかもしれないけれど、エンジェルハートの絵に慣れてしまうとシティハンターの絵柄があまり合わなかったんだよねぇ」

 

カエル「今作の登場に心踊るオールドファンも多いのではないでしょうか?

 最近はちょっと前の作品のリメイクや続編が相次いでいたけれど、その流れの一巻だろうね」

主「『デジモン』『カードキャプターさくら』などの、90年代後半から00年代前半に人気を集めた、今アラサー付近を狙い撃ちにした作品と比べると、ターゲット層はちょっと上だよな。

 オリジナルキャストを集めてのアニメ化となると、この年代の作品は珍しい印象もあるかな。

 キャスト一新などならちょいちょいあるけれど」

 

カエル「では、そんなシティーハンターがどんな作品に仕上がっていたのか、記事を始めましょう!」

「最初に語りますと、この記事は否定的な感想が多めになります

 かといっても、フィルマークスやYahoo映画レビューだったら3,0くらいの評価で、罵倒するほどではないありません。

 そこはご了承ください」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 時代設定との演出や音楽のちぐはぐさ
    • 当時のギャグを現代で描くことの難しさ
    • 声優について
  • 以下ネタバレあり
  • 映画としての違和感
    • スポンサーへの配慮が多すぎる?
    • テンションのコントロール
    • サクサク進む物語の単調さ
  • まとめ

 

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