物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『祈りの幕が下りる時』感想 加賀恭一郎の最後はミステリー映画として見所の豊富な作品!

カエルくん(以下カエル)

「今回は大人気作家である東野圭吾原作作品を扱うけれど、新参者シリーズ最終章という触れ込みだけれど、1作もシリーズを見たことないんだよねぇ

 

亀爺(以下亀)

「そういう人でも楽しめることは大事じゃろう」

 

カエル「でもさ、大人気作家じゃない? もちろん多作の作家だから全作読んでいる人はそんなに多くはないだろうけれど、新参者シリーズも観たことがないの?」

亀「元々ドラマを見ない人じゃし……これは偏見でもあるが、東野圭吾との相性があまり良くないというのもある

カエル「……相性が? 人気作家じゃない」

 

亀「特に白夜行以降の作品がことごとく合わなかったりするものでの。

 東野圭吾自身も語っておったように思うが、白夜行以後の作品は大人向けのために……当時で日本で流行っていたような新本格ミステリーの多くが海外では子供向け作品として扱われる、と語り、そこからの脱却を図っておる。

 それがどうにも相性が合わなかったわけじゃな」

カエル「それで世界的に有名になったから大正解なんだろうけれどね。

 加賀恭一郎シリーズは白夜行以前の作品もあるけれど……」

亀「『どちらかが彼女を殺した』などは読んでおるが、加賀恭一郎でなければいけないシリーズでもないし、そこまで探偵として強く印象に残っておらんの」

 

カエル「まあ、いろいろあるんだね……

 じゃあ、そんな加賀恭一郎シリーズほぼ初対面の人間の感想の始まりです!

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 演出について
    • 役者について
    • 気になったポイント
  • 以下ネタバレあり
  • 2 作中劇との関連性
    • 一方でやっぱり気になる点も……
    • 個人的な思いとして
    • 最後に

 

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アニメ初心者にオススメしたいアニメ映画10選! まずはここから入門しては?

カエルくん(以下カエル)

「えー、ここ最近ですがTwitterで話題のサービスである『質問箱』を始めてみました」

 

ブログ主(以下主)

「なんか人気者になった気分だね! やったね!」

 

カエル「……自己顕示欲?

 そこで寄せられた質問にこんなものがあったのでご紹介します。

『アニメ初心者なのですが、見ておくべきアニメ映画はありますか?』だって」

主「よくよく考えてみたらそういう『初心者にオススメのアニメ映画!』って記事は書いていないんだよね。もちろん、好きなのもを楽しんで見ればいいけれど、初心者だと『好きに』というのも難しいものだしさ」

 

カエル「というわけで、今回は初心者にオススメのアニメ映画について紹介していくことにしますが……まずは選ぶ基準から説明していくこうか」

主「条件は以下の3つ

 

  1. 2000年以降の作品
  2. ディズニー/ピクサー、ジブリ作品は除外
  3. 単独で成立している作品(シリーズものは除外、2や3はOK)

 

 まず古い作品は手に取りにくいところがあるだろうから、2000年以降と比較的近代の作品から選びます。

 また有名なディズニー/ピクサーやジブリはそればっかりになりそうなので除外。

 そしてテレビシリーズものや事前知識が必要な作品は除外するものの、2や3と映画としての続編がある作品は対象になります」

 

カエル「簡単に言えば、最近作られた映画だけで完結している作品たちってことだね。

 それでは初心者にオススメのアニメ映画を紹介していきます!」

 

  • 1作品め
  • 2作品め
  • 3作品め
  • 4作品め
  • 5作品め
  • 6作品め
  • 7作品め
  • 8作品め
  • 9作品め
  • 10作品め
    • 最後に〜その他の候補作など〜

 

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映画『涼宮ハルヒの消失』感想&考察 長門とキョンが織り成す2時間40分の傑作アニメ映画!

カエルくん(以下カエル)

「今回はいよいよ『涼宮ハルヒの消失』について語っていきます。

 近年のアニメ映画を語る上では絶対に外せない作品だよね」

 

ブログ主(以下主)

「これで京アニの名声が固定化されたような気もするな。

 今回もまた語ることが多いから、さっさと始めようか」

 

カエル「はいはい。ちなみに旧作ということもあって全編ネタバレありで語っていきますので、そこのところはご了承下さい。

 で、今回はどんな風に語っていくの?」

主「今回語るのは3つの視点からで……

 

  1. 消失の物語について(エンドレスエイトとの比較など)
  2. 京アニ作品としての消失
  3. 社会的、アニメ界としての消失

 

 ということに着目しながら語っていきます。

 あと便宜上、わかりやすくするために『宇宙人の長門有希=長門』であり『消失世界の気弱な文学少女=ゆきちゃん』と称していきます」

カエル「というわけで、伝説的なアニメ映画である涼宮ハルヒの消失についての記事をスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 日常描写の衝撃
    • 話の構成について
    • 演出について
  • 2 消失という物語について
    • エンドレスエイトと消失
    • 消失世界からわかるキャラクター像
  • 3 京アニと消失
  • 本作に似ている物語
    • セカイ系から日常系へ
    • 退屈な日常からの変化
    • 最後に

 

 

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映画『嘘を愛する女』感想 良くも悪くも目立ったポイントが見当たらない作品? ネタバレあり

カエルくん(以下カエル)

「では! 嘘を愛する女の感想記事です」

 

亀爺(以下亀)

「さすがに今回は何も冒頭で語ることもないの」

 

カエル「高橋一生と長澤まさみファンが観にいく映画だろうしね……監督はこの作品でデビューらしいから、作家性を期待する人もそんなに多くはないだろうし」

亀「昨年末からずっと予告を流しておったから、今月の邦画では相当な注目作ではあるんじゃろうが……果たしてどうなるかの?」

カエル「じゃあ、ちゃっちゃと感想記事に入ります!」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 役者について
    • 一方で疑問に思ったキャストも……
  • 以下ネタバレあり
  • 2 感動的に思わせてはいるけれど……
    • 物語の方向性が……
    • キャラクターが立ちすぎて……
  • 3 一方で良かった点も
    •  最後に

 

 

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映画『パディントン2』感想 前作を見なくても大丈夫! ファミリー向け映画の傑作は変わらず傑作です!

カエルくん(以下カエル)

「今回はファミリー向け映画の傑作であるパディントンの続編だよ!」

 

ブログ主(以下主)

「この手の作品、もっと日本でも増えてもいいと思うけれどね」

 

カエル「やっぱりCGとかがお金かかるのもあるのかなぁ?

 ファミリー向け映画の需要がハリウッドなどの海外層に持って行かれてばっかりな気はするよね

主「近年話題になっているのも作家性の溢れた大人向けの作品ばかりだし、確かに実写とアニメで住み分けはできているのかもしれないけれど……この手の作品で映画に触れる子供が増えることは、先のことを考えてもすごく重要だけれどね」

 

カエル「それこそキャラクターを生み出す文化は日本だって相当レベル高いわけだし、やればそれなりに流行るかもしれないけれど、今はもう山崎貴くらいしか今作のようなファミリー向け映画を作る監督は思い浮かばないかなぁ」

主「漫画原作やゴリゴリのアクションだけでなく、児童文学も日本は傑作がいくつかあるから、そういう作品を実写化する動きが出てきてほしいなぁ。

 なんて語りながら、バディントン2の感想のスタートです!」

 

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • パディントンが表現してきた3つのテーマ
    • 大事な要素
  • 2 尖った演出
    • アニメーションを用いた演出
  • 以下ネタバレあり
  • 3 本作が表現したもの
    • パティントンが変えたもの
    • 最後に

 

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『エンドレスエイト』の違いに着目して再評価 涼宮ハルヒの消失に繋がる重要な長門の物語!

カエルくん(以下カエル)

「え〜、今回は珍しく? テレビアニメシリーズの中でも8話分の物語について語っていくわけですが……なんで急にハルヒなの?」

 

亀爺(以下亀)

「最近、京アニ作品について語る機会が多いから、劇場映画の代表作でもある『涼宮ハルヒの消失』を取り上げようとしたのじゃが、その前に触れなければいけないのがエンドレスエイトだからじゃの

 

カエル「……まあ、はっきり言ってしまえば評判がかなり悪い作品で、今でもネタにされているよね……」

亀「その再評価を行おうという試みじゃの。

 約9年ほど過ぎた今ならば、当時とは違う評価ができるかもしれん。

 ……それと、こういう時でないと8話も見直すなんてことはできないからの」

カエル「ああ、ちなみに主は現在胃腸炎による腹痛と発熱で倒れております。熱があって大変な状況かのようではありますが、当の本人は便意と吐き気以外はケロリとしています。元々平熱が高いから、普通の発熱くらいの体温なのかな?」

 

亀「会社も休んで暇だがどこにも行くことはできんし、かといって難しい話を考えることも中々難しい。こういう時でもないと、8話も同じ話を見直すということはできんからの

 さらに言ってしまえば……抗生物質の影響で急に眠りに落ちてもこの話であれば基本的に問題がないからの」

カエル「というわけで、エンドレスエイトの再評価を行いましょう!」

 

  • 1 放送当時の反応
    • 実は贅沢な話?
    • それでも思う改善点
  • 2 8話に共通する描写
    • 注目ポイントの説明
  • 3 それぞれの描写に注目してみよう!
    • 中盤の花火の描写
    • 後半の天体観測のシーン
    • 時間経過の見せ方
    • 全体の印象として
  • 4 この作品を作った意味
    • 日常=変化しないようで変化する日々
    •  最後に

 

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映画『マジンガーZ INFINITY』感想 永井豪50周年に祝いと感謝のパイルダーON!

カエルくん(以下カエル)

「なんだか永井豪の作品の映像化が続くね」

 

ブログ主(以下主)

「現代でも人気のあるコンテンツを量産してきた証拠だろうな」

 

カエル「この作品もファンが多いし、結構求められているハードルはとても高いと思うんだけれど……」

主「どうだろうな?

 逆にマジンガーってリメイクのハードルは結構低いような気もするんだよね

カエル「え? 人気作じゃない。ロボットアニメでは……元祖とまでは言わないけれど、伝説的な影響力を持つ作品だし……」

 

主「過去に何度もリメイクされているけれど、そのたびに変化していった作品だしね。

 それこそ声優だって石丸博也から赤羽根健治に変わっているし、着々と世代交代は進んでいたし……作風などもたくさんあって漫画版やスパロボも含めたら、もうマジンガーらしさってあのデザインぐらいしかないんじゃないかな?

 だからこその難しさもあるとは思うけれど……」

カエル「今回はその大人気シリーズを大胆にアレンジしながらも、現代版にどのようにアップデートされているのかも楽しみな作品だね。

 では、感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 永井豪作品は現代でも有効?
  • 以下ネタバレあり
  • 2 本作を語る上で
    • あの作品との関連性
    • Dr,ヘルの目的
    • 人間と科学の物語
  • 3 もう1つのテーマ
    • 最も感動したシーン
    • その他言いたいことを羅列していきます
    • 最後に

 

 

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