物語る亀

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物語愛好者の雑文

2017年2月度 オススメ映画ランキング!

カエルくん(以下カエル)

「3月度も終わりを迎えそうなのに、ようやく2月度のランキング記事を発表するんだね」

 

ブログ主(以下主)

「何としても見たかった映画があったけれど、それも見逃しちゃった……

 結局2月度は少し見た映画数が少なくなってしまったなぁ……

 

カエル「コミティアに向けて同人誌を書いていた影響もあるしね

主「面白かったし、いろいろいい経験になったけれどね。

 その代わり当たり前のように観た映画は少なくなったなぁ……特に『マリアンヌ』とかは見ておいたほうがよかったかも。

 あとは『グリーンルーム』とか『ホワイトリリー』とかも見たかったなぁ」

カエル「で、見逃した中で一番悔しいのが……」

主「『スプリング・ハズ・カム』だね。落語家の柳家喬太郎が主演らしいけれど、結構評判がいい邦画だったんだよ。派手さはないけれどじんわりと沁みる映画だったらしくて……

 ただ、新宿の朝一の回ぐらいしかなくてさ。なかなか時間が合わなかった。夜の渋谷も1週間ぐらいで終わってしまったみたいだし……」

カエル「それをなんとか見ようとギリギリまで待って、こんなに遅くなったんだね……」

主「ランキングが変動する可能性もありうると思ったんだけどなぁ……

 その代わり、別の映画も入っているから! 2月はちょっと少なめだけど、ランキングはできるよ! けっこう自信がある!」

カエル「はいはい、じゃあ記事を始めるよ」

 

  • ランキング対象作品
  • 第5位
  • 第4位
  • 第3位
  • 第2位
  • 第1位
    • 最後に

 

 

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映画『ひるね姫』感想 2つの世界が描き出したこととは何か?

カエルくん(以下カエル)

「今回はあれだけ楽しみにしていた『ひるね姫』の記事だけど、まさかの亀爺と僕でやるんだね」

 

亀爺(以下亀)

「年末ぐらいに009の新作映画が公開されたじゃろ? 3部作で、正確にはOVAになるのかもしれんが……」

 

カエル「あったね。このブログでも第1章を扱って、残念ながら酷評になってしまったという、例の作品

亀「あれの監督が神山健治なんじゃのが……主の中では『あれは名義貸しのために総監督になっただけで、実際は監督業務に励んでいない。つまり、すべては石川Pが悪い』となに1つ調べもしないで結論をつけたらしいからの」

カエル「それだけ信じたかったんだね」

亀「そしていよいよ公開になったひるね姫じゃが……もはや、ここまで言ってしまえばわかっておるかもしれんが、結構評価が難しい作品になってしまったの

カエル「賛否が割れているというか……否が目立つというか……」

亀「アニメーション技術は素晴らしいのじゃが、肝心のお話が……ということで主は意気消沈して渋谷でVR体験のために遊びに行ったらしいの」

カエル「相変わらずアウトドアかインドアかわかりづらい人だね……」

 

亀「さて、簡単な感想はすでに述べてしまったが、感想と解説記事を始めるとするかの」

カエル「……解説できるのかな? これ?」

 

  • 1 神山健治監督について
  • 2 スーパーアニメーターたち
    • 井上俊之
    • 磯光雄
    • 黄瀬和哉
    • 西尾鉄也
    • 安藤雅司
    • エロール・セドリック
    • その他のスタッフ
    • あの作品に寄せてきた?
  • 以下ネタバレあり
  • 3 ……どうしてこうなった?
    • 夢と現実を描いた欠点
    • 2つの世界の『独特な』設定
  • 4 過去の神山作品と比較して
  • 5 簡単に整理すると……
    • この映画のまとめ
  • 6 珍説? バカ話的解釈
    • ココネが象徴するもの
    • 最後に

 

 

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アニメ『3月のライオン』全22話(1クール最終話まで)感想 『零』の手の中にあるもの

カエルくん(以下カエル)

「とりあえず3月のライオンのアニメもこれで1区切りってところだね。結構いいところで終わったんじゃないの?」

 

ブログ主(以下主)

「だいたいここいら辺で1区切りというのは他の媒体でも変わらないんだな」

 

カエル「2期目も決定しているし、それもすごく楽しみだよ!

 ここから零ちゃんがどのような旅を始めるのか……実写映画もあるし!

主「映画も前半の感想記事を書いたけれど、メディアミックスの成功例となるんじゃないか? と思うくらい良かったしな。少し思うところはあるけれど、3月のライオンという作品のキモをきっちりと抑えた良作だった。

 世間評価も結構高いし、そこまで酷評する人もいない……はず。これも全部羽海野チカが生み出した物語の骨格が非常に力強いところに由来しているんだろうな」

 

blog.monogatarukame.net

 

カエル「それじゃあ、3月のライオンの全22話、1クールの分の感想記事を始めていくよ!」

 

  • 1 零から得ていったもの
    • 川本家の暖かさ
  • 2 それぞれの役割
    • 零と宗谷名人
    • 零と島田と林田
  • 3 零と香子
  • 4 案ずるより産むが易し
    • 最後に

 

 

 

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映画『3月のライオン 前編』感想 零ちゃんが生きて動いている! 後半ネタバレあり

カエルくん(以下カエル)

「それでは今週の注目作第2弾、3月のライオンの記事になります」

 

ブログ主(以下主)

「今週は忙しい……さらにひるね姫もあるんだから、てんてこ舞いだわ」

 

カエル「今日の夜にはアニメの最終話が放映されるしね

主「しばらく更新が止まっていましたが、今週はやります! というか、やるために頑張って映画版の記事も書き終えます!

 3月のライオンはずっと追いかけてきたから、是非とも語り尽くしたい作品だし……現代の漫画文化の中でもすごく重要な立ち位置にいる作品だと思う

カエル「個人的な話をすれば1巻からずっと追いかけてきたからね。まあ、羽海野チカということを考えればそんな人は何万人もいるんだろうけれど……」

 

主「特に本作は漫画は当然のことながらアニメ版もなかなか素晴らしく、丁寧すぎるほどに丁寧に描きながらも原作の魅力を最大限引き出しているからさ……それでいてシャフトらしい先進的で特徴的な演出もあって、非常に期待値の高い1作となっている。

 多分このまま2期も制作する気満々だろうけれど、そちらも素晴らしい作品に仕上がるだろうね」

カエル「そんな中で実写映画化を、しかも大友監督がするということもあって、注目度は結構高いよね」

主「もちろん本作は前編だけなので、すべてを断定することはできないけれど……さあどうなったかはこれから感想を語っていきます。

 あと、当然ながら前編の内容以上のことは書かないですが、原作を読んでいるため先の展開を知っているため、ニュアンスなどでなんとなく伝わってしまう可能性もあります。そこはご承知おきください」

カエル「そんなことがないように配慮はしています。

 それでは感想記事スタート!」

 

  • 1 ネタバレなしの感想
  • 2 役者について
    • 神木隆之介
    • 有村架純
    • 川本3姉妹について
    • 他のキャストについて
  • 以下ネタバレあり
  • 3 原作との相違点
    • 改変した良かった部分
    • 悪い改変
  • 4 見えてきたもの
    • 幸田父の選択
    • 最後に

 

 

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映画『SING シング』感想と考察 吹き替え声優が超豪華!!

さあ、今週は大忙しだよ! 大作映画が目白押しで語りがいがある週だよ!

 

 

 

 

 

キターーーー! 元々アニメ系を重視しているブログではあるけれど、今週は『3月のライオン』と『ひるね姫』という注目作に、さらSINGもあるからすっごい楽しみ!

 

 

カエルくん(以下カエル)

「吹き替え、字幕問題って結構世間では大きい違いだけど、このブログではあまり重視していないよね?」

 

味が全然違うからね。

  特にSINGは字幕、吹き替えともに味が絶対違うから2回見たい映画になっている!

 色々と考えることは多いけれど、最近は芸能人声優もきちんとした人を当ててきているし……例えば『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』なんかも芸能人どころかフィギアスケート選手を起用しているけれど、動物の役だったりしてそんなに話さないし……

 これはひどい! という映画は実はそう多くないんじゃないかな? 特に本作は吹き替えがオススメ! 

 その理由もこれから話していくよ」

 

カエル「日本のアニメ文化を支える1つの大きな要因は声優文化にもあるしね。合っていれば映画の世界をさらに魅力的にしてくれるし」

主「例えば広川太一郎さんの場合なんて吹き替えとしての力がありすぎて、原作を大きく改変している時もあるけれど、それが作品の味をさらに魅力的にしている。『Mr.BOO!』なんて世界で1番面白いんじゃないの?

カエル「じゃあそれも1つの味として、感想記事を始めていくよ!」

 

シング2の記事はこちら

blog.monogatarukame.net

 

 

  • 優等生のディズニーと比較して
    • 脚本には目を瞑る
  • 吹き替え版を推す理由!(吹き替えキャスト紹介)
  • 以下ネタバレあり
  • 脚本について
    • それぞれのキャラクターに与えられたもの
  • 本作のテーマである『夢』
    • 劇場が指し示すもの
    • そして物語は結末へ
  • 歌の使い方
    • 最後に

 

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映画『モアナと伝説の海』感想 圧倒的な技術から見えてくるもの

亀爺(以下亀)

「いよいよディズニーの新作アニメの感想を語ることになるじゃな」

 

ブログ主(以下主)

「最近、モアナよりも書きたい記事が続いてしまったからな。今週は意外といい映画がすごく多かったよ」

 

亀「TTAF(東京国際アニメフェスティバル)などもあって忙しいといえば忙しい週であったしの」

主「いやあ、世界のアニメを見る機会ってそんなに多くないからね。アニメは日本とアメリカだけじゃないのは当たり前だけど、見る機会がほとんどないから、こういうのは逃したくなくて……まあ、多分この2カ国だけで世界のシェアを相当占めているのもの事実なんだろうけれど、全く新しい表現なんかも見ることができたよ」

亀「特に今回は100年前の日本のアニメを音と生アフレコこみで見る機会なんてほとんどないからの」

主「日本は100年前のアニメですら結構面白くて……さすがにフィルムなどの痛みもあるけれど、色も2色ながらあったりしてさ。

 切り絵アニメーションとか現代ならそれだけで1つの武器になるだろうし、表現としても温故知新として1度は見る価値があると思う。あとは『動物オリンピック』も現代の子供向けアニメとして現役でいけるんじゃないかな? という思いもあって……まあ、いろいろと発見の多かった週だね」

 

亀「そういうことも重なり語るチャンスは少なかったのじゃな」

主「……まあ、それだけじゃないんだけどね。

 じゃあ感想記事を始めるよ」

 

 

  • 1 ネタバレなしの感想
    • 映像と音
    • 音楽を入れたことにより
  • 2 本作のテーマについて
    • 過去の映画を振り返って
    • 今作の声優について
  • 3 本作の挑戦
    • 短編と長編を作る意味
  • 4 優等生であるがゆえに……
    • スターウォーズとの類似点
    • 優等生ゆえのテーマ
    • 最後に

 

 

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映画『哭声 コクソン』ネタバレ感想&解説、考察 解釈はいくらでもできる? 本作が描いた『カオス』の正体はキリスト!?

 

今回は先週に引き続き、韓国映画のお話だね

 

結構いろいろ考察などができるから、このブログ向きの題材だと思うよ

 

 

哭声/コクソン (字幕版)

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  • クァク・ドウォン
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カエルくん(以下カエル)

この映画の意味がわかるの? 結構謎の多いストーリーだと言われているけれど……

 

なんとなくは納得いく説明はできるかなぁ……

 

主「だけど多くの人が理解できないのもわかる。

 本作は日本人があまり知らない……というか知識としては知っていても、実感としてはあまり知らない韓国の事情を見事に切り取った映画でもあるんだよね。

 それから、日本から見た韓国の印象も……政治的、歴史的、感情的に色々複雑だから、それがまたいい感じに見えづらくなっていて……

 おそらく、この映画が描いたことを理解するのはは日本人が世界で一番難しいかもしれない。

 それは言い過ぎだとしても、多分西洋人の方が理解しやすい。

 その理由もこれから話していくよ」

 

じゃあ、この映画には明確な答えがあるの?

 

あるよ。

 

主「決して混沌を描いたホラー映画ではなくて……いや、その感想も間違ってはいないけれど、ちゃんと全ての理由がある。だけど、それが理解しづらいだけ」

 

カエル「最初に聞いておくけれど、この映画に近い映画って何? やっぱりエクソシストとか?」

 

主「……ハリウッド映画のレヴェナント:蘇りし者

 

カエル「え? アジア映画でもホラーでもないレヴェナントなの!?」

 

主「さて、感想記事に行ってみようか」

 

注! 当然ですが個人の考察による解説であり、公式見解ではありませんのでご了承ください

 

 

 

 

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  • 映画紹介のオリジナル漫画
  • ネタバレなしの感想
    • 典型的『誤読』
  • 以下ネタバレあり
  • 本作の解説
    • モチーフについて
    • 湿疹と血
  • それぞれの役割
    • 國村隼が演じた『役割』
    • 國村隼の言動を追っていくと
    • 3人の女達〜あの事件はなんだったのか?
    • この映画についてまとめると
    • やり取りについて
    • ※祈祷師について指摘をいただきました
    • 日本人の起用について
    • まとめ

 

 

 

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