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物語る亀

ネタバレありの物語批評

賭ケグルイ 5巻の感想(ネタバレあり)

 賭ケグルイの5巻が発売されたので、その感想などを書いていきたい。

 ここ最近増えている(もうピークは過ぎたかな?)デスゲーム系、サバイバル系と並んで人気のギャンブル系だが、今作は特に可愛い女の子が多いということで注目を集めている。

 ジャンルは……ギャンブル学園バトル?

 デスゲーム系などは苦手だが、ギャンブル系は嫌いではないのでちょこちょこ読んでいるのだが、私もそのキャラクターデザインに惹かれてしまった口である。

 

賭ケグルイ 5巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

賭ケグルイ 5巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

 

 

 

 1 登場人物紹介

 

 蛇喰 夢子

 

賭ケグルイ 3巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

 本作のヒロインであり、主人公。

 黒髪ロングのパッツン、黒タイツとフェチズムの塊みたいなキャラクターデザインだが、その性格は一言で表すならば『トチ狂っている』としか形容できない。

 普段はおっとりとしてのほほんとしており、人を疑うことを知らないような性格であるが、ことギャンブルになると一転、人を煽りに煽り、無謀とも思える賭けを何の躊躇もなく行ってしまう。

 このギャップが人気の理由か?

 ちなみにCMのCVは能登麻美子。納得である。

 

 早乙女 芽亜里

賭ケグルイ双(2) (ガンガンコミックスJOKER)

 1番初めの夢子の対戦相手であり、現在は共闘している、いわばヤムチャとかピッコロみたいなポジション。

 番外編の『賭ケグルイ双』の主人公は彼女。メチャクチャな賭け方をする夢子に肝を冷やしながらも、時にはそれに乗っていく豪胆さを併せ持つ。学園には数少ない一般家庭の出身。

 

 桃喰 綺羅莉

賭ケグルイ 5巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

 この学園の生徒会長にして、生徒たちを地獄の渦へと引き込んだギャンブル漬けの学校生活を強いるラスボス。

 今の所あまり情報はないが、どうやら夢子と過去に何らかの確執がある模様?

 

 主な登場人物というとこんなところだろうか。

 鈴井? 実質ヒロインだけど、いてもいなくても同じような奴はなぁ……

 

2 5巻の感想

 

 まずは手に取った時の分厚さに驚愕!

「あれ、まさかのこの巻で最終巻?」と気になったが、帯にも裏のあらすじにも、そんな事は書かれていないから一安心。もしかしたらアニメ化などと合わせて刊行するために、その調整に入ったのかな? と疑ってみた。

(ここ最近の推され方を見ても映像化は近いでしょう)

 

 5巻の主な相手は生徒会会計、豆生田 楓。

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 4巻において生徒会広報、夢見弖 ユメミをハメた張本人として黒幕の登場である。

 今までの相手と違い、挑発に乗らないで勝負をしないという選択肢を取るが、夢子の秘策によってあっけなく勝負の舞台に乗せられてしまう。

 

 今回のギャンブルはルールを一部変更した、変則的なポーカー。

 このルールでは圧倒的に不利になってしまう夢子は、いかに立ち向かうのか?

 

 

 

以下ネタバレ 

 

 なんだろうか、ここまで様々な生徒会役員たちと勝負を繰り広げてきたが、強者であるはずの彼らが、どうしても雑魚にしか見えないのである。

 この手の作品は最終的には夢子が勝つと解っているのだが、どうにも生徒会役員達の恐ろしさや計算高さが表現できていない。だからそれに勝ったところで、夢子の株が上がるわけでも、その恐ろしさに身を震わせることもなく、「ふ〜ん」で終わってしまう。

 

 今回は同じ生徒会役員をハメた結果の黒幕登場だが、やっぱり小物臭は拭えないなぁ……結局夢子のペースに乗せられて、ほとんど自滅のような状況になってしまったし……

 

 それから掛け金も10億からスタートはともかくとして、100億まで行くともはや現実感もないために呆然……そこまで額を上げても意味があるのか疑問。

 まだ3億とかのギャンブルの方が緊張感があったように思う。

 それから『人生を賭ける』って……そういう作品なのはわかるが、描写が薄いからか軽く感じてしまう。大変なこととは思うけれども、読者には伝わりづらいよなぁ……。

 

 

 基本的にギャンブル物は作者が考えたオリジナルルールで行われることが多いが、まず読者がやったことがないから、ルールの裏をつくこともある程度予想できる。

 流れとしては

 

 主人公不利のルール → 主人公が少し負ける → 主人公が少し勝つ → 主人公が煽って大勝負 → 敗北濃厚、相手がニマリ → まさかの逆転!! 主人公勝利

 

 という流れが一般的であるが、あまりにも今作においてはこれが続いているために生徒会役員がみんなアホの子に見えてしまっている。しかも夢子も余裕の表情を崩さないため、どうにも追い詰められているような描写もないし、「楽勝」しているように見えてしまっている。

 

 その点優れたギャンブル漫画を量産している福本伸行や甲斐谷忍などは、この状況であろうとも時には主人公が敗北したり、流れを変えたりして話がワンパターンにならないようにしている。

 この辺りはやはり比較してしまうと一枚落ちてしまう印象がある。

(ただ絵のうまさに関しては圧勝している)

 

 

 そういうわけでギャンブル漫画としては少し辛い評価になってしまうが、ただ本作を買う層ってそこまでギャンブルを求めているわけではないだろう。

 キャラクターの良さは相変わらずだし、夢子は可愛いから難しいことは置いといて、そこを堪能するだけでも楽しめる。

 その意味では4巻は良かった。色々な服装が楽しめたし。

  

blog.monogatarukame.net

  

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