今回は『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』の感想記事になります!
前作はとても楽しませてもらったの
カエルくん(以下カエル)
原作も人気のまま終了して、今やエンタメ業界でとても重要な立ち位置にいると言われている作品だけに、うちも大注目です!
亀爺(以下亀)
前作は2021年の映画ランキングでも上位にランクインしていた、お気に入り作品じゃったの
カエル「今回は前編ということで、あまり深いことは言えないと思いますが、しっかりと楽しんでいきたいです。
それでは、感想記事のスタートです!」
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感想
それでは、Twitterの短評からスタートです!
#東京リベンジャーズ2
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2023年4月29日
若手男性役者たちの演技を堪能するシリーズとして、とても楽しめました♪
二部構成ということで確かに中途半端に終わって、しかも1つにまとめられるだろうなぁ…という長さではありましたが漫画を実写に落とし込むことに挑戦し続けた英勉監督の手腕を楽しめたので良しとします pic.twitter.com/Y9gplRNHV9
こちらも評価が難しいが、求められているものは、しっかりと達成した作品ではないじゃろうか
カエル「今作の評価の難しさって、前編ってことなんだよね……
これが1作の物語としてある程度まとまっている、あるいは見せ場があるとかだったら、もっと色々と語ることもできるのですが、今作は完全に前半だけになっているので、まさに途中で物語が終わってしまいます。
なので、1本の映画としては評価ができず、とても語るのに困る作品になっているね……」
亀「あくまでも前半のみの評価となってしまうのは、致し方ないじゃろう。
それでいえば……1本の映画としては不完全燃焼であり、せめてPart1だとしても、もう少し作り方はあるだろう、とは思う。
まあ、それでも二部構成だと最初から言っているので、その意味では不誠実ではないんじゃがな。
じゃが、それもリスクヘッジ……つまり1作で公開するのでなく、2作で公開することで、興行収入をしっかりと稼いだりするのも大事なので、それもまた理解はできるかの」
2作分割で公開する意味
興行的な、大人の事情としては2作にするのは理解できるんだね
前作が2021年で大ヒットした作品じゃし、その判断自体は支持するかの
カエル「東京リベンジャーズって漫画・アニメをチェックしない人にはピンとこないかもしれないけれど、実は……『鬼滅の刃』とかには及ばないまでも、間違いなく近年のエンタメの中心的な作品になっていたんだよね」
亀「特に2021年の映画興行ランキングにて、邦画全体で4位、実写映画では1位の約45億円弱を売り上げるなど、ウイルス騒動で先が見えない中で落ち込む邦画業界に、大きな光を与えてくれた作品じゃ。
リスクヘッジという意味でも、さらに儲けるようにするためにも、今回2部作で公開されるのは、ある種当然とも言えるじゃろう。
そして……英勉監督はそのような要望でも応えることができるできる監督という期待もあったのではないかの。
それが映画の作品の質に貢献したとは言えないが、しかし激戦のGWでも今作のヒットを見ていると、確かに意義はあったと言えるのではないじゃろうか」
ヤンキー映画の強み
今回はヤンキー映画ということだけれど、漫画原作の中でもどのような立ち位置だと思う?
ヤンキー映画は特に実写化しやすい漫画ジャンルの1つと言えるじゃろう
カエル「ふむふむ……確かに、ヤンキー映画ってヒットしていたり、あんまり酷いのは少ない印象があるかなぁ。
ヤンキーものの特徴は、以下のように言えるのではないでしょうか」
●喧嘩に強い=勝ち・価値 というわかりやすさ
そもそも現実のヤンキーという存在そのものが、キャラクターが立っているというのもあるじゃろう
亀「じゃから、過度にキャラクターを作らないでも成立する。
服装も今作のように学生服の延長であるなど日常的なものから、特攻服などは特殊な服装なのにも関わらずコスプレ感が少ないからの。
その意味では、元々の存在がアニメ的ということもあって、実写化してもそこまで違和感が少ないというのも強みじゃな。
もちろん『今日から俺は!!』のような作品と、今作では同じヤンキー漫画原作でも目指す方向が違うのじゃが…」
喧嘩に強い奴が勝ち&価値がある、という考え方もわかりやすいよね
これこそが本作最大の面白さかもしれんの
カエル「現実では色々な指標があって……例えばお金がある、地位があるとか、あるいは面白いとかも強さの指標になるだろうけれど、今作は単純に喧嘩が強い=勝ち・価値となるから、わかりやすいんだよね」
亀「この単純明快さは特にヤンキー映画が持つ強みと言えるかもしれん。
さらにアクション描写は映画の花じゃ。今作でも戦うシーンがあるが、それは退屈せずに鑑賞することができる。その意味でも、しっかりと映画らしさを発揮しているわけじゃな。
このように、ヤンキー映画が持つ面白さというのは、多岐にわたるために、今作がヒットするのもよくわかるのじゃな」
若手男性俳優の登竜門としてのヤンキー映画
今作はアクションを魅せると共に、若手男性俳優をしっかりと魅せてくれる作品でもあるよね!
近年のヤンキー映画は、若手の1つの登竜門になっているの
カエル「若手役者の登竜門というと例えば恋愛系が思い浮かびます。
恋愛ピュアピュアな少女漫画原作作品も、若手女優や若手男性俳優を売り出すのには、とてもいい手段であります。ただし、どうしても若手男性はジャニーズ系などのようなアイドル系のイケメン演技が求められる中で、ヤンキー映画はたくさんの人気若手俳優が出せる上に、イケメン系とは違う演技プランを求められるというのも、面白いポイントだと思います」
亀「個別の役者に話を移すと、前作と同じく北村匠海や山田裕貴、吉沢亮などが見事にハマっており、代表作の1つになるのは当然とも思える。年齢的には高校生役は厳しいのかもしれんが、しっかりとハマっておるのもさすがじゃな」
今回の新キャストはどうだった?
やはり、とてもハマっておるのではないじゃろうか
カエル「特に印象に残ったのは、うちとしては一虎役の村上虹郎、それから千冬役の高杉真宙などは、さすがの存在感を放ったと思います。
まあ、元々好きな俳優なので贔屓目はあると思いますが、今後の活躍にも期待ですね」
亀「しっかりと旧来のキャストにも負けず、存在感を発揮していたの。
若手役者の見本市としても、見事な作品に仕上がっておる。この辺りはそのような作品を多く手がけてきた、英勉監督の手腕もあると考えていいのではないかの」
以下ネタバレあり
作品考察
英勉監督の”漫画実写化力”
ここからはネタバレありで語っていきます!
とは言っても、そこまで語ることはないんじゃがな
カエル「物語も途中だからねぇ。
まずは、うちとしては英勉監督の手腕は純粋に褒めるべきなのではないでしょうか?」
亀「決してA級監督として、日本を代表する存在とは言われないじゃろう。
しかし英監督は近年は漫画・アニメ原作作品を手掛けることも多く、その中でも……作品によってムラはあるが、しっかりと結果を残してきた。特に『賭ケグルイ』シリーズなどは、ドラマも含めて、こちらも若手役者の見本市ではあるが、浜辺美波などの魅力をだしたシリーズとして有名になった。
今作もその実力が発揮されているのは、間違いないの」
漫画・アニメの実写化って鬼門なイメージもあって、ハリウッドも含めて苦労しているイメージだけれど、1つの結果を残し続けている監督だよね
2.5次元舞台などもある中で、何がその作品の肝なのかをしっかりと見極めて実写化しているの
カエル「変にコスプレにすることもなく、時にはCGなども行いながら、極端なハイテンション演技なども使って実写化している監督ですね」
亀「もちろん漫画実写化の方法自体はいろいろあって、他にも是枝監督のように原作を分解して自身の作風に合わせてしまうこともある監督もある。
わしも監督としては……こういうのもなんじゃが、是枝監督は誰もが認めるA級監督と言えるじゃろう。
しかし、それとは違う方式……漫画などの魅力を備えながら映像化を行う監督として、とても高く評価しておる」
今作で描かれた”青春”
短い中でもその匂いみたいなものは伝わったの?
やはりヤンキー社会である彼らの青春は感じたかの
カエル「その象徴的な場面がこちらになります」
マイキーたちの回想場面だね
ここはこれが彼らの青春であるというのが伝わってきた
カエル「結局は暴力が入り込むんだけれど、ヤンキーだからこその青春描写が発揮されている作品だったね」
亀「その結びつきが普通の友達とは違う、チームであることが発揮されていたの。
この後にバイクで疾走するシーンがあったが、この辺りは彼らの青春が……同義的・法律的には問題があるものの、どのようなものかしっかりと伝わってきた。
ここが今作の肝であり、前半の最重要ポイントだと思うが、それがよく実写化されていたのではないかの」
最後に
というわけで、東リべの前編となる『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』の感想記事でした!
前半だけで評価はできないし、映画としては中途半端な印象はどうしても拭えないが、それを許容できれば、普通に面白い作品だったのではないじゃろうか
カエル「後編にも期待が持てる作品だったね」
亀「この物語をどのようにまとめるのか、そこも含めてこの先の展開に期待したいの」
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