今回は試写会で鑑賞させていただいた、2024年3月1日公開の『漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々』紹介・感想記事になります!
漫才協会を扱ったドキュメンタリー映画じゃな
カエルくん(以下カエル)
ナイツの塙宣之が初監督を務めるドキュメンタリー作品です!
亀爺(以下亀)
2お笑い芸人として、とても大きいことをしようとしている人じゃな
カエル「今回は試写会で鑑賞したのですが……物語があるタイプの映画ではないので、ネタバレのようなものは気にしなくていいと思います。
どのような作品か、簡単に紹介していきましょう!」
亀「お笑い芸人が注目を集めて久しいが、その舞台で活動する人々を追った作品になっておる。
関西芸人が多い中で、関東の芸人がどのような活動をしているのか、それを理解することができると思うぞ」
実は、うちは一時期寄席の方だけれど、舞台の芸人を見ていた時期もあるんだよね
2落語に興味があった時に、寄席で合間合間に行われるイロモノとして見ていたの
カエル「新宿の末廣亭で落語の合間にロケット団とか、ぴろきなども観ていて、すんごい世界だなぁと感じたことを思い出すね」
亀「だからこそ、この映画はとても気になっていたので試写会にも行ってみたわけじゃな。
それでは、感想記事のスタートじゃ」
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ChatGPTによるこの記事のまとめ
- 映画は、テレビとは異なる生活感あふれる漫才師たちの世界を浅草の東洋館で描き、お笑い文化の根幹を支える舞台の重要性と人間ドラマを強調しています。
- 初監督の塙は、テレビ番組での企画などを通じて漫才協会を盛り上げる努力をしており、この映画もその一環として制作されました。映画は、舞台に立つ芸人たちの生き様や人間ドラマに焦点を当て、漫才というエンターテインメントの背後にあるリアルなストーリーを描き出しています。
- この映画は教育的な要素も含み、漫才協会のアピールが強いと感じられる作品で、テンポの一貫性が間延び感を生んでいる可能性がある。しかし、はまこ・テラこのストーリーが印象的で、漫才協会や舞台芸人への理解を深める上で価値のある作品として評価されています。舞台芸人への興味がある視聴者には特にお勧めの内容となっています。
作品紹介
主要出演芸人
-
青空球児・好児
おぼん・こぼん
ロケット団
宮田陽・昇
U字工事
はまこ・テラこ
錦鯉
ビートきよし
爆笑問題
サンドウィッチマン
感想
それでは、X(旧Twitter)の感想記事からスタートです!
漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々#PR
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2024年1月11日
試写で鑑賞させていただきました
浅草の東洋館を主戦場にする漫才協会に所属する漫才師に迫ったドキュメンタリーで初監督を務めたナイツの塙らしい芸人の舞台裏と人間に迫ったドキュメンタリーでした
素晴らしい試みだと思います pic.twitter.com/b2DkB1pyhn
どうしてもボクらが普段知るお笑いの世界は華やかなTVだったりの世界にいる人たちですが東洋館に立ってネタを見せる人々の生活感あふれる姿がよく映し出されています
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2024年1月11日
映画で言えばミニシアターのようなものでお笑い文化の根幹を支えているということが伝わってくる内容です
最近はお笑い芸人に関する問題も取り立たされていますが、そのような世界とはまた違うところにいる多くの人がイメージするであろうお笑いの世界がここに収められていました
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2024年1月11日
公開は3月1日です
『漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々』
2お笑いにかける人間ドラマが楽しめる作品じゃったの
カエル「漫才の世界ってTVではよく知るけれど、舞台の世界はちょっとよくわからないところがあるよね。
むしろ落語家や講談師の寄席の方が、今は漫画では『あかね噺』とか『昭和元禄落語心中』などがある分、興味があれば調べることができるかもしれないね。
漫才の世界は華やかなスターの世界ばかりが目についたり、M-1が注目されているけれど、そことは違う世界が広がっていました」
亀「人間関係がとてもよく描かれていたの。
近年はお笑い芸人を含めた、芸能界の問題が特に取り沙汰されている。今では西の大物が活動休止したことにより、業界のトップも屋台骨から揺れているような状況じゃ。
しかしそのようなスターの世界とは無縁……とまでは言わないが、しかしもっとダイレクトにお客さんと繋がることができる、舞台の世界が……売れることを夢見る、我々一般人が考えるような、あってほしい芸人たちの世界が、そこに広がっておった」
昔ながらの芸人の世界って感じがしたよね
いい意味で昭和で時間が止まっているような印象じゃな
カエル「今はyoutubeなどもあって、そこから出てきたお笑い芸人……例えばバキ童こと春とヒコーキのぐんぴぃとかもいるし、令和の売り方って感じがするけれど、ちゃんと古くからの舞台の世界があるんだね」
亀「映画で言うなればミニシアターのようなものじゃろう。
なんでもそうであろうが、このような舞台などのお客さんの反応が直接的に伝わる舞台、そして多くの人が立てる、腕を磨くことができる舞台として、とても大事じゃ。
その場としての東洋館アピールしようというのは、とても良い試みであるの」
漫才協会を盛り上げたいナイツ・塙
今回の監督は漫才協会の会長であるナイツの塙宣之が務めています!
漫才協会を盛り上げようという意図が伝わってくるの
カエル「色々な活動を行っていて、少しでも舞台を盛り上げようとしている会長だよね。
特に近年、多くの人の印象に残っているのは『水曜日のダウンダウン』の中で行われたおぼん・こぼんの仲直り企画ではないでしょうか」
これはとても大きな話題になった印象があるの
カエル「それまで、おぼん・こぼんって……大ベテランで笑点とかには出ていたけれど、さすがに若い人にも馴染みのある芸人コンビとは言い難い部分もありましたが、このTVを通して知った、あるいは親しみを持った方も多かったのではないでしょうか。
これもTVを通して漫才協会と所属芸人を盛り上げようという意図に富んだ企画だし……スタートの偽ドッキリの時は、本当に解散してしまいそうなほどの緊張感があって、そこも勝負している企画だったね」
亀「このように漫才協会を盛り上げようと、TVを使い、人気者を引き入れ、このように映画化を果たすというのは、とても良いことだと思う。
特にエンタメ系の協会などは古い時代から続くものであるが故に、膠着してしまっている部分もある中で、時代にあったことを目指すのはとても重要じゃ。
全ての企画が当たることはありえないし、この映画もヒットするかはわからないが、それでもこのような挑戦を続けることに意義があるのではないかの」
舞台に立つ芸人たちのドラマが見どころ
あとは、やっぱり芸人のドラマが素晴らしいよね
ドキュメンタリーだからこその魅力があるの
カエル「今作では漫才協会の説明→芸人への密着というような流れになっています。
事故で腕を失った中でも舞台に向かって立ちあがろうと懸命にリハビリを行う大空遊平、長年コンビを組んだ相方を亡くしたホームランたにしなどの、様々な苦難の中で芸人として生き続けようと懸命に頑張る人々が描かれています」
亀「その中で最も印象に残ったのは、夫婦漫才師だったはまこ・テラこじゃな。
夫婦漫才師でありながらも離婚を選んだものの、それでもコンビを続けている2人の人間関係がとても良かった。ドキュメンタリーというのは人間を描き出すものであるじゃろうが、ここは1つの物語として、映画としての強さが段違いであり、まさに面白い芸人の生き様をまざまざと見せつけられた印象じゃ。
この部分だけを観れただけでも、この映画を観たことの意義はとてもあるように思うの」
他にも感じたこと
あとは、どんなことを感じた?
少し教育番組のようだな、とは感じたかの
カエル「『漫才協会をアピールする映画』だから当たり前だけれど、それがちょっと強すぎるということなのかな?」
亀「これは良い悪いではないが、人間ドラマを見せる部分も、わかりやすい美しいものを描こうという台本が、ちょっとありきたりなものに感じたかの。
もう少し映画そのものに飛び抜けた個性があれば、もっと良かったかもしれん。
あとはテンポが一定だったので、若干間延びしているような気分はあった。しかし、その辺りを打破したのが、はまこ・テラこだったので、それもあってより強烈な印象を抱いたのかもしれんの。
ただ、漫才協会というあまりよく知らない組織を知る、そして舞台のお笑い芸人の姿を知るという意味では、とてもよくできている作品じゃ。
舞台芸人に興味がある方には、ぜひお勧めしたい作品になっているの」
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