カエルくん(以下カエル)
「さーて、ここでみんな大好きマーベルヒーローの中でも代表的な存在である、スパイダーマンの新作映画のお話だよ!」
ブログ主(以下主)
「……うん、お手柔らかにお願いしますね」
カエル「えー、このような映画感想ブログを運営しておきながら、ちょっと衝撃的な話をするけれども
……実は主はスパイダーマンを一切見たことがありません!」
主「いや、さすがにスパイダーマンは知っているよ? でも昔の格ゲーであった『カプコンVSマーベル』のキャラクターで出てきたりとか、ゲームキャラクターとしてのスパイダーマンしか印象にないんだよねぇ」
カエル「それにアイアンマンもキャプテンアメリカも初めて劇場で観るんでしょ?」
主「今回は吹き替え版で見たけれど、アイアンマンを藤原啓治が担当しているとか、キャプテンアメリカを中村悠一が担当していることも含めて初めて知ってさ。
『あ、このままタイバニの世界に入っても違和感ないだろうなぁ』なんて思ったほど呆けていたよ。そのタイバニなどのヒーローアニメの元になった作品なのにね」
カエル「ヒーロー映画は基本的に吹き替えで観るようにしているからねぇ……」
主「個人的な感覚としてはアニメに近いんだよ。CGなどをたくさん使って世界観や戦闘描写を演出しているし、ヒーローなどの描写はアニメのキャラクター設定に近いものがある。
もちろん現実の役者が演技をしている点は違うけれど、CGなどのクオリティが上がれば上がるほどアニメ的になっていくのも同じ。あとは字幕版よりも吹き替え版の方が映像に集中できてのめりこめるしね」
カエル「そう考えると異例のスパイダーマンの感想ブログになるだろうね。多くの人がスパイダーマンやマーベルヒーローが大好きで、しかも字幕版で観るだろうし……」
主「ホームカミングということでスパイダーマンの再発進を気に、スパイダーマンデビューを果たす人もいるだろうし……そんなにファンじゃないです! って人もいるだろうからさ、そういう人の視点で今回は語っていくとするよ」
カエル「ではスパイダーマンのレビュースタートです!」
1 ネタバレなしの感想
カエル「ではここでネタバレなしの感想から始めるけれど……初スパイダーマンの感想はどうだった?」
人生初スパイダーマン鑑賞
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2017年8月13日
しかもアイアンマンもキャプテンアメリカも初めてスクリーンで観た
吹き替えで観て、藤原啓治や中村悠一のヒーローは人気が出るだろうなぁ、なんて思いながら鑑賞
初見の感想としては……まあ、普通かなぁ
多分ファン向け要素モリモリなんだろうなぁ、という感想
主「一定以上のクオリティはあるよね。
誰が見ても面白いことを目標にしていることもわかるし、見ていて快感もあって面白い部分もあった。疑問やよくわからない設定も……今作は『シビル・ウォー』の続編だけれどさ、シビル・ウォーも見ていない人間からすると『ふ〜ん……そんなもんか』という設定も多々あったかな」
カエル「序盤に気にならない程度の説明を入れてくれるけれど、もちろんそこまでガッツリと説明するわけじゃないからね」
主「まあ、でもそれは自分にとっては別にいいんだけれどね。アニメ映画を見に行く時に、テレビシリーズを見ないで劇場版を観る時も多いからさ、それまでの流れを知らないでもなんとなく鑑賞することには慣れているし」
カエル「……良いか悪いかは別としてね」
主「本当に良い作品だったらそれでも面白いんだよ。1つの映画として完成されているし、そういう作品は結構多い。例えば……そうだなぁ『ターミネータ2』を1を観ないで2から観たとしても面白いでしょ? 他にも『マッドマックスFR』や『ジュラシック・ワールド』とかもそう。
もちろん、1から順を追って見ていくのも楽しめるけれど、そうでない人も楽しめる作品であることが大作シリーズ映画には求められると思うんだよ」
カエル「純粋に過去作を見ないと全く楽しめないとしたら、シリーズが続くほどに観客数は減っていくもんね……」
主「その意味では本作はファンがニヤリとするような設定も多々あることは見受けられるし、確かに初見でもある程度は楽しめるんだけれど……ちょっと疑問に思うところも多々あった。
でも悪い映画ではないよ。むしろ良作だし、大作として誰でも楽しめるように配慮された、見事な作品といえるかもしれない」
この絵もシビルウォーの予告? でも見た気がする……
キャラクターについて
カエル「本作を見てびっくりしたのはさ、スパイダーマンのキャラクター性って今作のようなものが一般的なんだなぁ、ということだよね。
ちょっと前に『マーベルヒーローは金持ちが多い』という記事があって、そこが日本との最大の差別化かもしれないと書かれていたんだよ。その時は『そうかな?』なんて思ったけれど、改めて考えてみると確かにそうなんだよね」
主「アイアンマンは金持ちの大富豪だし、バットマンも同じく大富豪。
スーパーマンは宇宙人で、キャプテンアメリカは超人であり、今度公開するワンダーウーマンも生まれが特殊だ。
その中ではスパイダーマンだけが確かに変わり者なんだよ。元々がオタクの少年であり、クモに噛まれたことによって特殊能力に目覚めることになるという設定は確かに風変わりだ」
カエル「日本も主人公が超人であったり、選ばれた者であることは多いよね。ドラゴンボールも悟空は宇宙人だし、ワンピースやナルトは家系が凄く良かったり……ヒーローがヒーローである理由付けには説得力があるし」
主「確かに今回のスパイダーマンも元々はオタク少年なんだよ。
彼らの立ち位置を象徴するのが親友のネッドであって、彼らも中身だけを見たらかなりのエリートなんだよ。学力試験の全国優勝チームの一員だし、パソコンなどを駆使することができるし、文句のつけようがない。
だけれど、見た目はもうステレオタイプのオタクなわけだ」
スパイダーマンの親友、ネッド君がどう観ても岡田斗司夫の若い頃にしか見えなくて、オタク描写って日米で同じなんだなぁ……と妙に感心した pic.twitter.com/T6I3wjj143
— 井中カエル@物語るカメ/映画・アニメ系VTuber(初書籍発売中!) (@monogatarukame) 2017年8月13日
カエル「Twitterにも書いているけれど、古いオタク代表の岡田斗司夫とそっくりなところがあって……オタク像って2種類あって、宅八郎系のガリガリのメガネ君タイプと、岡田斗司夫系のデブなオタク。どちらもオタクなのは変わらないんだけれどね」
主「キャラクター性としてはスクールカーストの下位に属する人が大きな力を得る……というのがスパイダーマンの面白さなんだろう。なんだか、他の人の感想を覘いてみると『良き隣人としてのスパイダーマン』という話があって、全世界を守るスーパーヒーローではなくて、近所の守り人としてのスパイダーマンの人気が高いということがわかって、確かに少し納得した」
カエル「よくよく考えてみるとピーターってスペックの高いエリートなんだけれどね」
主「本作にはヒーロー映画としての魅力と、学園を始めとする学校描写の魅力が確かにあって、なるほどなぁ、と感心したよ」
学園モノとしての一面も持つスパイダーマン
以下ネタバレあり
2 序盤について
カエル「じゃあ、ここからはネタバレありの感想になるよ」
主「まずさ、これは前作を見ていない自分が悪いところもあるけれど……スタートがちょっとなぁという印象がある」
カエル「シビルウォーの続きみたいな始まり方だったもんね。3日後くらいからのスタートなんだっけ?」
主「最初に宇宙人が落としたパーツを集める描写があって、ここでは金持ちの権力者と貧乏人の対比が描かれている。ようやくチャンスが向いてきたと思ったら……というスタートなわけだ。
シビルウォーの後日談みたいなところもある、と聞いたからさ。これがその続きなのかな? と思ったら、違うのね。そのあと8年後と続いて、ガクッときたよ」
カエル「その意味では序盤はそんなに……?」
主「悪いとは思わないけれどねぇ。
自分がよく語るのは序盤の、スタートの重要性であって、ここでいかに観客を掴むのかということが映画の……物語の8割を占めると言っても過言じゃない。それだけスタートって大事なんだよ。
アニメだとOPを入れたりするけれど、マーベルだとOPに該当するのがスタートのロゴだよね。あれが入ることによって、これからマーベルヒーロー映画が始まるよ、という合図になる、
こういうロゴなどでファンを引き込めるのはシリーズ映画の強さだよね」
アイアンマン/トニー・スタークの声優が藤原啓治と今作で初めて知る
病気療養から回復されて嬉しいです
序盤の欠点
カエル「そこからシビルウォーの説明がざっと入るわけだけど……」
主「まあ、面白かったよ。スパイダーマンが活躍した裏側なども明らかになったという意味でファンも喜んだであろうし、初見さんにも説明になって親切である。それをダラダラとせずに、パッと終えたことも良かった。
だけど、それが……余計に『この作品は続編だよ』と言われているような気がしてさ。まあ、しょうがないかぁ……という気になった」
カエル「『ホームカミング』のタイトルがあるように、マーベル・シネマティック・ユニバースの世界に大人の事情で省かれてしまったスパイダーマンが入るわけだから、むしろ『続いているよ』というのが重要なんだろうけれどね」
主「で、おそらく説明不要だということでなぜ彼がスパイダーマンになったのか? ということはサラリと会話だけで説明していたでしょう?
あれで痛感したね。
『あ、スパイダーマンの設定ってもう世界的な常識なんだな』って」
カエル「もうそこは説明いらないでしょ? という意味なのかな。
ドラえもんが未来から来た猫型ロボットで、のび太君の子孫のセワシ君が……という説明を一々入れないのと同じかも……」
主「本作の中でスターウォーズの話がサラリと出ていたけれど、そういうのはもう世界的な常識なんだよ。少なくとも映画業界では。
特にマーベルヒーロー映画を……スパイダーマンを見に行く人はその程度の設定は知っていて当たり前なんだろうな、という意識を感じた。でも、それはそうだよ。知らない方が珍しい。
野球映画を野球を何人でやるのか知らない人は見に行かないだろうし、サッカー映画を観る人はオフサイドくらいは知っているもんだと思う」
カエル「どこまでを説明するかって難しい問題だよね……」
主「本作はファン向けの要素が非常に強くなっている。
それだけファンが待ち望んだと言えるし、作り手側も熱望していたということが伝わってくる。
だけど、その一方では本作が初スパイダーマンの人にはそこまで優しくないし、多分そういう人は……あまりこの映画の対象にはなっていない。だから次々と明らかになる設定に対して『そういうもんですか、了解です!』と言えない人は……ちょっと退屈しちゃうかもね」
公式サイトをのぞいてもミシェルの方が先に紹介されている
ということは……今作で重要なのはこっち?
ファン向けの映画?
カエル「それ以外にもファン向けだと思ったところってたくさんあるの?」
主「あるよ。
例えばさ、今作のスパイダーマンってビルに糸を飛ばして飛び回る……という描写ばかりではない。それはそれまでのスパイダーマンのあるあるを覆したある意味ではサプライズらしい。
だけれど、そのせいもあって……自分は本作がスパイダーマンである理由というものが見えてこなかったというのが本音だな」
カエル「スパイダーマンである意味?」
主「先にもあげたけれど、スパイダーマンは普通の少年が大きな力を得てヒーローになる物語なわけだ。それがマーベルヒーローの中では突出した個性であり、だからこそ人気が出たということができる。
だけれど、今は……少なくとも自分が知る日本のアニメなどの設定はそういったものが多いわけだ。
スパイダーマンの売りって一体なんだろう? ということを鑑賞後にずっと考えちゃったんだよね。スパイダーマンでなければできないこと、スパイダーマンでなければダメな理由。そういったものが……自分にはあまり伝わってこなかった」
カエル「完璧じゃない少年がヒーローとして成長する物語、というと結構たくさんあるしね」
主「現代の物語において大体の切り口はやり尽くされたし、スパイダーマン自体が約50年前の1962年に登場したということを考えてたら、イチャモンなのはわかるよ。当時はスーパーヒーローが多い中で、これだけ等身大のキャラクターがいなかったからこそ、人気が出たというのもわかる。観客と一緒に登場する主人公というのも伝わってきた。
だけれど、例えば今作でキャプテンアメリカに対して学校の先生が『個人的には彼は戦争犯罪人だと思うがね』というセリフがある。
これは凄いことだよ。
アメリカの名前を冠するスーパーヒーローが、戦争犯罪人だと言われてしまうわけだ。これは現在の混迷するアメリカの実情……アメリカの正義というものを誰もが見出せないことを象徴している」
カエル「ヒーローやアニメに見る社会と物語の関係性の問題だね」
主「これはキャプテンアメリカでないとできないことの1つだと思う。
じゃあ、スパイダーマンでないとできないことがあったのか? と問われると、それはちょっと自分には発見できなかった」
カエル「でもさ、それは現代の物語にスパイダーマンの残したものがかなり偉大であるという証拠でもあるんじゃないかな?
50年間でスパイダーマンを下敷きにした物語がたくさん生まれたからこそ、オリジナルの物語がそこまで映えなくなったとか」
主「それにここから再スタートということで今作はあまり詰め込みすぎないようにしたのかもしれないけれどね」
3 個人的な違和感
カエル「違和感? そんなものがあったの?」
主「まずはさ、細かいところでいうと、あの予告編にも使われている船のシーンだけれど……あれを元に戻そうという発想がそもそも違和感なんだよね。あれだけ真っ二つに割れているんだよ? むしろ人命救助が先じゃないかな? というものがあったり。
あとは、結局アイアンマンがくっ付けるわけだけれど、それで切れ目まで塞がるというのはなんだろう? あれってただ2つの切れ目を合わせただけで、何の解決にもなっていないんじゃないの?」
合わせたところでどうにかなるものなの?
カエル「う〜ん……それは設定に理由があるのかも……」
主「それからさ、明らかに今作のヒロインは違うよね。ヒロインっぽいリズよりも、ピーターのことを嫌っているミシェルの方が明らかに魅力があった。これは今後に繋がる設定なのはわかるし、おそらく意図してそうしたのだろうけれど……物語のノイズになってしまった。
こういうところを1つ1つ考えていくと、スパイダーマンらしさ……ファン映画としての魅力を最大限に発揮しようと苦心したのは伝わってくるけれど、細かいところが映画としてのノイズになってしまった印象がある」
カエル「この辺りのバランスは多くの映画に共通する難しさだよねぇ。特に本作は続くことがほぼ間違いないわけだし」
主「で、こっちが本題の違和感なんだけれど……今回の悪役のマイケル・キートン演じるエイドリアンさん、何で彼は悪の道に走ったの?」
カエル「え? それはお金持ちがたくさん独占してしまうことに腹を立てたからじゃないの?」
主「う〜ん……それもわかるんだけれどさ、あの人って本質的には悪ではないじゃない? 娘もいて、幸せな家庭もあって……
確かに一年発起した分のお金を回収しなければいけないというのもわかるんだよ。だけれど、そこまで単純に悪の道に走るだろうか? という思いがあった。特に今作は好きな女の子の父親という、バックボーンまで見せてきたわけじゃない?
なんだか……ヴィランが必要だから、そう仕立て上げられてしまった感もある」
マイケル・キートンがいい役者だからこそ違和感があったのだろうか?
対比として
カエル「その意味では今作は2つの対比があったわけだよね?
スパイダーマンとアイアンマンというヒーローの対比であり、もう1つがスパイダーマンとヴィラン(悪役)のお父さんという……」
主「どこまで対比として機能しているかは難しいけれど、ピーターとエイドリアンの2人とも普通の人が特殊な力を得て、その使い道についての対比にはなっている。方やスパイダーマンとして平和を守るという選択をして、もう片方は犯罪行為において金を稼ぐという選択をした。
でも、愛するものは……家族を大事に思っているのは同じなんだよね」
カエル「途中でもエイドリアンが……多分わざとだと思うけれど、名前を間違えるわけだ。そこには仕事において邪魔をする存在だからという憎しみもあるだろうけれど、父親として娘にちょっかいを出す男に対する……憤りというのかな? そんなものも感じたかなぁ」
主「人間味を持ったヴィランであり、あのラストは明らかにピーターのことを認めているわけじゃない? だけれど、必要以上に悪役に見せようとしていた感もある。もちろん、マイケル・キートンがさ、いい役者だからこそナチュラルに悪役なようであるけれど、その奥には彼なりの確固たる思いが感じられるように演じている……
だからこそ余計に色々と思うところがあるなぁ」
カエル「あと、アイアンマンとスパイダーマンということでは、あのラストについて語るの?」
主「これは対比とはまた違うけれど、本作においてスパイダーマンはアイアンマン達とは違う戦い方を選んだわけだ。つまり、アベンジャーズには入らないという選択肢だよね。
これもさ、確かにスパイダーマンらしいし、うまく描いたなぁと思う一方で、大人の事情が垣間見えるよね」
カエル「大人の事情って……もしかしてスパイダーマンが出演できなかった理由に関する、権利問題のあれ?」
主「そうそう。正式にアベンジャーズに入れてしまうと後々揉めた時にめんどくさいことになるじゃない? でも、これで契約が揉めてやっぱりスパイダーマンは出せないよ! となっても不自然ではないじゃない?
あ、彼は学校に行って街を独自に守っているんだなぁ、って納得することができる。うまいなぁ、と思う一方で、やっぱりスパイダーマンは色々と面倒くさい事情がたくさんあるんだろうなぁ、と思った一幕だった」
個人的には終盤の暗い画面も好きじゃない……
なんだか見づらいくて……スーツはこちらの方が好き
感心した部分
カエル「なんだか欠点を上げてばかりで文句ばかりのようだからさ、何かいいところもあげていかないと!」
主「うまいなぁ、と思ったのはピーターの成長を恋愛と絡めてきたところだよね。
多分、リズの中のピーターの印象って最初からそこまで変わっていないと思うんだよ。明確に彼の株が上がったシーンってなかったはず。だけれど、彼が自分から行動したことによって、少しずつ知り合いの男の子から、一時はボーイフレンド候補にまでランクが上がっていった。
で、大事なのはその過程なわけ。最初はスパイダーマンとしてのピーターを、成り行きとはいえ活用して近づこうとしていた。だけれど、後半はスパイダーマンとしての自分ではなくて、ピーター自身の魅力を持って接しようとしていたわけだよね」
カエル「あの時ってヒーローとしての自分をどうすればいいのかわからなくて、すっごく悩んでいた時でもあって……それが見事にリンクしていて、うまいよね」
主「これだけでもヒーローとしての成長というのも説明できるし、最初はゴミだめの中から……色々ゴチャゴチャした中で着替えをしていたけれど、最後は自分の部屋で着替えをしてスパイダーマンになっている。
これも1つの成長描写なんじゃないかな。
ファン向け映画だし、一見さんに優しいとは思わないけれど、でも楽しめない映画じゃない。分かりやすい描写もあるしね」
最後に
カエル「では、これで最後になるけれど……」
主「多分、スパイダーマンに詳しい人が読んだら怒る内容かもしれないけれど、でも初見としてはこんな印象です。手堅く固めてきた感もあるし、決して悪い映画ではない。
ちょっとファン向けだな、と思うシーンもあったけれど……それはさ、それだけ長いあいだ待ち望んでいたということでもあるから」
カエル「世界的スーパースターの加入だもんね」
主「ただ、それは自分みたいな人間にはあんまりピンとこないんだけれどね。
だってさ、別に20年間映画を作っていなかったわけじゃないでしょ? ほんの数年前にやって、それで『ホームカミング』って言われても、コアなファンでもないと『え? あの数年前にやった作品はなんだったの?』という印象もあるかもしれない。その意味では難しいよねぇ。どこまでをメタネタとして知ってもらって、どこまでを大人の事情として隠すかって」
カエル「芸能人の私生活と同じで、全部明かせばいいってものでもないしね」
主「色々と難しい映画ではあったと思うけれど、これはこれでよかったんじゃないかな?
続編が出たら是非見たいし、他のヒーローとの絡みも見たいと思わせたし」
カエル「デットプールと共演したら区別をつけるのが大変そうだねぇ……」
主「さすがにわかるけれど、フォルムが似ているからねぇ。それは狙っているところもあるんだろうけれど」
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