物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『今日から俺は!劇場版』ネタバレ感想&評価&福田雄一論 現代の最注目?福田雄一監督の魅力について考えてみる

 

今回は福田雄一監督の新作『劇場版 今日から俺は!』の感想記事になります!

 

久々の新作映画の感想記事がこの作品になるのか……

 

 

 

カエルくん(以下カエル)

まあ、正直期待していません。

 しかも話題だったドラマ版は見ていません。ただし、原作は結構前になりますが、全巻読んでいるので、そこまで問題はないかと思っています」

 

亀爺(以下亀)

今回、この作品をあえて選んだのは、福田雄一という監督が持つ特殊性について語りたかったからじゃ。

 その意味では映画の感想記事というよりも、福田雄一という監督の持つ作家性、あるいは邦画の変化について考えていこうという記事に近いかもしれんの」

 

カエル「それでは、早速ですが記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 役者について
  • 以下、福田雄一論 
  • 現代の最注目監督? 福田雄一
    • 何も持たないからこそ発揮する、誰でも理解できる福田雄一作品
    • 映画の面白さとは何か?〜実は老害となっているいるかもしれない〜

 

 

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Netflix『日本沈没2020』ネタバレ感想&評価 序盤・中盤のグダグダはあるものの、ラストは湯浅作品らしさが出ている!

 

今回は湯浅政明監督の最新作『日本沈没2020』の感想記事になります!

 

 

少し合間があいてしまいました

 

カエルくん

「ご存知の方も多いでしょうが、現在書籍発売に向けての執筆活動もあり、映画館に行く時間もあまりとれませんので、ご了承ください」

 

「……今からでも断りたくなってくるよなぁ」

 

カエル「プレッシャーに押しつぶされそうになっているね」

主「それでも現代を代表する名監督にして、世界も注目する才能の湯浅作品はちゃんと観たいから、この記事も書いて、また原稿も書いてと頑張っていきますよ〜っと。

 それでは、感想記事を早速スタートです!」

 

  • 感想
    • 震災を描くということ
    • 最大の失敗〜生命の描き方〜
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 1話で思い出した311の記憶
    • 2話から8話までについて
    • 9、10話に見る湯浅監督の作家性
    • 最後に

 

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映画『君はなぜ総理大臣になれないのか』感想&評価! 1人の青年が政治家として苦悩する姿を描いたドキュメンタリー!

 

今回はドキュメンタリー映画の『君はなぜ総理大臣になれないのか?』の感想記事となります

 

 

 

 

ちょうど東京都知事選も終わったことだしね

 

カエルくん(以下カエル)

「選挙結果は緑のタヌキこと、現職の小池知事の圧勝という……まあ、なんというか、やる前から予想されていた通りの結果になったね。

 ただ、ここまで圧勝するとは……」

 

「なんだかんだ、東京って保守派が強いんだろうな。

 保守である石原慎太郎が高い支持率を得て長年都知事をしていたし、さらに対抗すべきリベラルな候補が複数人出てしまったら、票が割れてしまったというか。

 ガチガチの保守は他の候補にもいるけれど……小池知事の票を割るほどでなかったと」

 

カエル「あんまり現実の政治に口を出すと荒れやすいので、抑えめにしながら……と言いつつ、うちでは結構、語っているテーマでもあります」

主「なんだかんだ興味はあるから。

 ただ政治運動に対する不信感が強いだけでさ。

 まあ、そんなことはいいや。とりあえず映画の感想と、そこから考える日本の政治について考えていこうか」

 

  • 感想
  • 今作から見えてきた日本の政治
    • ① 高齢者中心の選挙
    • 政策よりも人柄勝負?
  • 以下、後半に対するネタバレがあります
  • 政治家に求められる資質とは何か?
    • 若い頃の思いから変わってしまった、小川議員
    • ”カメラの存在”が暴き出すドキュメンタリー
    • 理想の国会議員の姿とは何か?
    • 最後に

 

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『もののけ姫』ネタバレ感想&考察、解説! 巧みなアニメーションと共に語られる、日本の失われた歴史について

 

今回は再上映もあり、記事リクエストもあった『もののけ姫』を扱っていきます

 

 

 

 

実はこのブログで宮崎駿作品について語るのは初めてなんだよな

 

カエルくん(以下カエル)

「実は、うちは世間ほど宮崎駿を絶対視していないというか……アニメーション技術に関してはもちろん天下一品と思いつつ、脚本とかは甘くない? と思っています」

 

「脚本家としての宮崎駿の天才性は、実はあまり脚本でも絵の力でなんとかしちゃうところ。そこが本当に天才だね」

 

カエル「あと、うちの映画評は基本的に宮さんのライバルとも呼ばれる押井さんの影響を多大に受けているので、その影響もあるかもね……

主「うちの記事を読むより、押井さんの著作を読んだ方が100倍役に立ちますよ、とは最初に語っておきます。

 今回もそこそこボリューミーでした。

 それでは、記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • 失われた歴史を語りなおす
    • 声優問題について
  • 作品解説
    • 日本の歴史書に残りづらい歴史〜アシタカの正体〜
    • タタラ場の人々とモノノケの姫
    • ジコ坊、唐傘連
    • シシガミのいた森〜都市と自然の対立〜
  • 宮崎駿の自意識?

 

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2020年上半期映画ランキング! コロナがありながらもいい作品が並んだ上半期だったのではないでしょうか!

 

 

それでは! 2020年の上半期映画ランキング発表です!

 

 

 

今年はコロナもあって、少し本数そのものは減ったの

  

上半期で鑑賞した56作品+昨年の2作品を含めた58作品の頂点には立つのはどの作品かな?

 

 

カエル「それでは早速ですが長くなりますので記事のスタートです!」

 

 

  • ルール説明
  • 15位から11位まで
  • 10位から4位
  • TOP3の発表!
    • 第3位
    • 第2位
    • 第1位  
    • 総評

 

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『イエスタデイをうたって』最終話感想 青春期の終わり、何者でもない自分に向き合う姿が胸をうつテレビアニメシリーズに

 

 今回は好評のうちに終わった『イエスタディをうたって』の感想を、この作品らしくつらつらと一人称で語っていこうと思う。

 青臭い?

 ほっとけ

 

  • 秒速5センチメートルの突きつけた絶望
    • 過去を追いかける者、未来を追い求める者
  • 以下、最終話のネタバレがあります
    • 過去との決別……遅かった青春の卒業
    • 作品全体として

 

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Netflix映画『泣きたい私は猫をかぶる』ネタバレ感想&評価! スタジオコロリドの新作は動きの魅力溢れる良作でした!

 

今回は紆余曲折あり、Netflixで公開となった『泣きたい私は猫をかぶる』の感想記事になります!

 

アニメ映画では、今のところ6月1番の注目作だね!

 

 

 

カエルくん(以下カエル)

「これはどうしようもないけれど、やっぱり映画館で観たいって気持ちはどうしてもあるよねぇ……」

 

この辺りもおいおい語るけれど、このご時世でNetflixでの配信というのは、ありだと思うよ。

 自分は映画館文化って、コロナ関係なくこのまま何もなく続くとは思ってなかったし、全世界に同時に公開できるのは旨味もあるだろう」

 

カエル「劇場公開だと、日本と同時公開ってほぼないだろうしね」

主「アニメ文化の注目度が世界的に上がっていくからこそ、大事な視点だと思うけれどね。だけれど、上映形態の変化も作品評価に関わるところだからなぁ。

 そんな話も交えながら、感想記事を始めていきましょう!」

 

  • 感想
    • 佐藤順一監督について
    • スタジオコロリドについて
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • 序盤について〜賛否の割れやすいキャラクター像?〜
    • 岡田麿里の目線
    • 後半について
    • 最後に

 

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