物語る亀

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物語愛好者の雑文

映画『パラサイト 半地下の家族』ネタバレ感想&評価! 大絶賛の嵐も納得も、韓国映画の苦手な部分もちらほら……

 

今回は話題騒然の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の感想記事です!

 

 

 

先行上映で鑑賞しました

 

 

カエルくん(以下カエル)

 「先に語っておきますが、今作は『ネタバレ禁止令』が出ていますが、記事の性質上どうしても触れなければいけない部分もあります。

 だから、お話の展開には極力触れないようにしながら語っていきます」

 

「いつも通りのやり方ですね。

 なるべく真っさらな状態で見て欲しいかな」

 

カエル「色々なご意見があるでしょうが、内容の直接のネタバレ、あるいは展開をバラす意図はないとご了承ください。

 それでは……感想記事のスタートです!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • ”どんでん返し”を煽りすぎ? な映画
  • 作品の見どころについて
    • 本作の巧さ① 空間の見せ方
    • 本作の巧さ② 娯楽性優先の物語
    • 本作の巧さ③ 巧さを感じさせすぎないように”外す”見せかた
  • 以下ネタバレあり
  • 本作の違和感
    • 韓国映画のエンタメ性
    • 終盤の展開への疑問
    •  成功者は恨まれる対象なのか?
    • まとめ

 

 

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ドキュメンタリー映画『さよならテレビ』 ネタバレ感想&評価! この映画が提示する”テレビの今”を考える

 

皆さま、あけましておめでとうございます

 

 

 

おめでとうございます

 

おめでとうございます

 

 

カエルくん(以下カエル)

「本年も映画やアニメ作品などの感想を中心にいろいろと語っていこうと思いますので、ご贔屓のほどを宜しくお願い致します」

 

亀爺

「今回は2020年最初の映画レビューということで、1月2日公開され、2019年最初に上映された『さよならテレビ』の話をしていくぞ」

 

 

カエル「新年1発目はドキュメンタリー映画からのスタートになります。

 とは言っても、新年最初というだけが理由ではなくて、うちでも2017年に高い評価をした『人生フルーツ』『ヤクザと憲法』などの傑作を生み出している東海テレビということもあり、非常に楽しみにしている作品でもあります!」

亀「というわけで、感想記事を始めるとするかの」

 

  • 作品紹介
  • 感想
    • 見事なエンタメ力を発揮した構成能力
  • 以下ネタバレあり
  • 作品考察
    • キャラクター性バツグンの3人組
    • 本作のテーマと演出と”テレビ感”
    • 東海テレビの大きな問題の描きかた
    • 本作が持つ構造が描き出した”問い”
    •  最後に

 

 

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書き初め『肉屋のオヤジは今日も笑う』

 うまい焼肉屋がある、と風の噂に聴いたから、ボクはバイクを走らせた。

 

 たかが焼肉のために冬の北風が体を強く煽る中、バイクで片道2時間の距離を走り抜け、名前も聞いたことがないような片田舎に来るのはさすがに酔狂が過ぎると自分でも思う。だけれど、それでもこの店の焼肉は一度食べたら忘れられないという評判があちらこちらから流れていたとあっては、寒空の下でも行くのが筋というものだろう。ただ、不思議なことにグルメブログ仲間やライターの友人に聞いても、誰からも実際に食べたという話は聞けなかった。

 幻の焼肉屋……きっとこの店を紹介するときは、そんな煽り文句が週刊誌のグルメ特集でデカデカと表記されるのだろう。だが、実際に食べてみれば田舎にしては品質がいいレベルとか、あるいは老夫婦が営んでいて不定期な営業で品質がバラつく、なんてことになってしまい、肩透かしなことも多い。それでも不発に終わるとしても、うまい肉があると聞けば即座に向かうのが、我々の性分というものだ。

 

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2019年新作映画ランキングTOP30! アニメ映画大豊作の1年を制したのは!? 

 

 

それでは! 2019年の年間新作ランキング発表です!

 

 

 

今年も多くの作品が世の中に出てきたの

  

年間で鑑賞した158作品の頂点には立つのはどの作品かな?

 

 

カエル「それでは早速ですが長くなりますので記事のスタートです!」

 

 

  • ルール説明
  • 30位から20位まで
    • ここまでを振り返って
  • 20位から11位まで
    • ここまでを振り返って
  • 10位から4位まで 
    • ここまでを振り返って
  • TOP3の発表!
    • 第3位
    • 第2位
    • 第1位 
    • 総評

 

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テレビアニメ『ヴィンランド・サガ』全話(24話最終回)ネタバレ感想 間違えだらけのトルフィンを救ったアシュラッドの思い

 

今回はテレビアニメ版の”ヴィンランド・サガ”の感想になります!

 

 

 

 

原作も大好きだから、熱心に見た作品だね

 

カエルくん(以下カエル)

「アニメ化する際には本当に驚いたけれど、予想以上のハイクオリティで仕上げてくれて感謝だね」

 

「その辺りもこれから話すけれど、テレビアニメとしてはそこまでケチがつかない作品になったのではないだろうか?」

 

カエル「うちは原作を最新刊まで読んでいますので、この先のネタバレはしないつもりはありますが、言外のニュアンスから読み取れるものもあるかもしれません」

主「こればっかりはどうしようもないかなぁ……

 それでは、感想記事のスタートです!」

 

  • 感想
    • エンタメと残虐のギリギリをつく描写の数々
  • トルフィンの過ちと幸運
    • 運命を断ち切った男、アシェラッド
    • 間違いだらけのトルフィンの幸運
    • 最後に

 

 

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2019年新作映画各部門賞の発表です! 今年もいい映画がたくさんありました!

ざわざわ……

  ざわざわ……

 

 

えー、みなさま、大変長らくお待たせいたしました。

 

 

 

カエル

これより、2019年度新作映画年間各部門賞 通称”カメデミー賞”の発表を始めます。

 それでは、毎度のことながら審査委員長であるブログ主からの挨拶と参ります』

 

登壇

 

えー、本日も寒い日が続く中で、この記事を読んでくださり誠にありがとうございます

 

 

主「みなさまのご愛顧もありまして、この賞も4年目を開催することができました。

 ここに日頃の感謝の念をお伝えしたく存じます。

 

 えー…2019年に劇場で鑑賞した映画・アニメのOVA作品などの本数としましては157ほどの作品を鑑賞し、約半分ほどの作品を記事にしていると思います。(映画祭鑑賞作品は除く)

 今回は2019年に公開された全作品、さらにNetflix限定作品も含めさせていただきますが、劇場公開前の映画祭出品作品は除外させていただきます。

 2019年もいい映画がたくさんあり……(以下略)』

 

 

カエル『それではこれより、各部門賞を発表していきます。

 当然のことながら独断と偏見に基づく評価となっておりますので、ご了承ください。 

 このブログの最大の特徴はアニメ映画を中心に鑑賞している点ではありますが、アニメ、実写、ドキュメンタリー、洋画、邦画関係なく選んでいきますので、他の映画ブログとはまた違うものになると思います。

 そちらも楽しみながら読んでいっていただければ嬉しいです。

 また、上半期の作品は最優秀作品以外は除外しています。

 なるべく多くの作品を選びたいための配慮と受け止めてください。

 それでは、部門賞の発表に入ります』

 

 

  • 最優秀音楽賞
  • 最優秀脚本賞 
  • 最優秀演出賞
  • 最優秀作画賞
  • 最優秀助演女優賞
  • 最優秀助演男優賞
  • 最優秀主演女優賞
  • 最優秀主演男優賞
  • 最優秀監督賞
    • 作品賞は……!?

 

 

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映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ネタバレ感想&評価! 傑作だとは思うけれど疑問点も、ちらほらと……

 

今回は 2016年の主役とも言える映画『この世界の片隅に』の新作について語っていきましょう!

 

 

 

やはり2016年のアニメ映画の盛り上がりは異常だったんだなぁ……

 

 

カエルくん(以下カエル)

 「2016年は『君の名は。』『聲の形』と同じく3Kアニメとして語れる機会も多かった作品であり、さらに『ズートピア』やドラえもんも含めて大傑作が相次いだ一年だったもんね」

 

「この作品の盛り上がりに関しては異常とも言えるレベルで、正直語るのが怖いところもあるよ。

 それだけの作品だとも思うけれど……ちょっと盛り上がりすぎているかなぁ、と。MCU並みに熱すぎて怖いファンがついてしまった印象だね」

 

カエル「それだけ、いろいろな思いを抱える人も多い作品ということだね。

 それでは、早速ですが記事のスタートです!

 あと、今回はネタバレ全開です!

主「……前作が2016年に公開されている以上、この作品のネタバレってなんだろう? と考える部分もあるけれどね」

 

  • 感想
    • クラウドファンディングなどで”ファンが支えたアニメ” 
  • 本作の物語に対する違和感
    • 長尺になって目についた”欠点”
    • 原作からの改変の重要性〜理想的な映像化ってなんだろう?〜
    • 本作最大の欠点は”漫画をそのまま描いたこと”ではないだろうか?
  • ”さらにいくつもの”で生まれ変わった『この世界の片隅に』
    • 性を描くことで”男と女”を描く
    • レイアウトにみる本作の美しさ
    • 世界のアニメーションの中での”片隅に”

 

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