物語る亀

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物語愛好者の雑文

『ボールルームへようこそ』最終話(全24話)感想 『動く』ことは難しい……

カエルくん(以下カエル)

「いよいよ2017年のテレビアニメも終了となってきました。

 その中でもボールルームは夏からの2クール続けの放送であり、そして総集編等もなく駆け抜けたことにお疲れ様でしたと、ありがとうございましたの言葉を言わせてください」

 

ブログ主(以下主)

「近年、分割2クールとか総集編を挟んだり、、あとはかなりイレギュラーだけれど、最終回だけ1時間で数ヶ月おいて放送したりなどということもある中で、作画的な問題もなく終えただけでも、評価するべきだと思っています」

 

カエル「特に、後述するけれど、ボールルームはかなり難しい部分もある作品で……

 月マガを毎月読んでいるけれど、これをアニメ化するのは難しそうだなぁ……という思いもあったよね」

主「そもそも競技ダンスという地味であり、知名度はそこそこあるけれど馴染みはほとんどないような競技をテーマにした作品を作るというのは、博打ではあるよね。

 まあ、この業界はそんな博打で成り立っているようなところはあるけれどさ。

 『ユーリ on ICE』も似たような難しさはあるけれど、フィギュアスケートはこれからの時期には日本で最も注目される競技であって……その違いというのはある」

 

カエル「特に比べられるのは間違いないからね。既に企画が動いていて、どうしようもなかったとはいえ、スタッフ陣は色々と思ったんじゃないかな?」

主「でもユーリとはまた違ったアニメも魅力を見せてくれたんじゃないかな?

 というわけで、アニメ版のボールルームへようこその全話感想を始めていきます」

 

  • 1 本作と原作の関係性
    • テレビアニメの難しさ
    • 『動かないアニメ』
  • 2 キャラクターの魅力
    • ドレスの色で表現
    • この先、原作に期待すること
    • 最後に

 

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『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』感想 う〜む……大人の事情が感じられる

カエルくん(以下カエル)

「毎年恒例のお正月アニメ映画、妖怪ウォッチについて語っていきます!

 ちなみに2017年の新作アニメ映画としては、この作品が最後になるようです

 

亀爺(以下亀)

「あと残っておるのは特別上映の『龍の歯医者』とリバイバル上映の『カードキャプターさくら』ぐらいじゃの。

 いやいや、ここ最近にわかにさくらが盛り上がってきておるが、このブームはなんじゃろうな? 本当に今は2017年なのか疑いたくなるの」

 

カエル「それこそ封神演義の再アニメ化や、コードギアス、エウレカセブンの映画などのちょっと懐かしい作品が目白押しだからねぇ。

 ちなみに2017年最初のアニメ映画は『中二病でも恋がしたい』になっており、当然観に行きますので、感想を書きます。あ、あと来年以降もこのブログは運営しますよ。一応、念のためね」

亀「しかし、今年はこれ以外にファミリー向けというか、子供も楽しめるアニメ映画がないのは気になるところじゃな。

 昨年は『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』であったり、作品自体は残念なことになってしまったが『ポッピンQ』もあったんじゃがな」

 

カエル「意外と穴場かもしれないし、来年以降アニメ映画が入り込む余地もあると思うので、ぜひ多くの映画関係者さんは注目してみてください。

 というか、来年って確かスターウォーズが6月でしょう? それこそお正月映画ががら空きになるのかなぁ?

亀「さて、来年の公開スケジュールはまだわからんからの。

 では、感想記事を始めるとするかの」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • あの作品の二の舞に?
    • 登場人物の変更によって……
  • 以下ネタバレあり
  • 2 脚本の粗
    • キャラクターの動かし方に難あり
    • 冷静に考えると……
    • 最後に

 

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映画『スターウォーズ 最後のジェダイ(EP8)』考察と批評 本作が示した『救世主伝説』とは? ※ネタバレあり

カエルくん(以下カエル)

「では、スターウォーズEP8のネタバレ付きの考察記事になります。

 ちなみに、本記事は感想記事とはまた別の記事です。分けた理由は長くなるからです」

 

ブログ主(以下主)

「そういや、昔はこうやって2つに記事を分けていたんだよねぇ。最近はめっぽうやらなくなったけれど」

 

カエル「ブログ業界の裏事情を少しだけ話すと、やはりGoogleさんに高く評価されるコツとしては、長文で読み応えのある記事を書くこと、というのが1つの鉄則になっているからね。

 だから近年の映画ブログ業界もかなりの長文化が進んでいるのが現状です」

主「でもさ、ぶっちゃけ、長文記事は読みづらいだろうなって思っていたのよ。

 今思えば『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』とか『ブレードランナー2049』は分けた方が良かったね。長文化が過ぎるとも思う」

 

カエル「というわけで、スターウォーズも2記事になります。

 ちなみに、今回の語り口はちょっと特殊で、他のEPも含めてキリスト教とスターウォーズという観点から語っていきます。

 なお、過去のEPは基本的にすべて、EP8に関してもネタバレ記事になるので、そこはご承知おきください。

 また、そんな考察はいいから単純にスターウォーズとしての感想記事を読みたい! という人は以下の記事を読んでください

 

blog.monogatarukame.net

 

主「多分、この視点から語っている人はEP8に関しては、日本でも初になるんじゃないかな?」

カエル「多くの人に納得してもらえるといいね。

 では考察、批評記事のスタートです!」

 

  • 1 映画とキリスト教の関係
    • 割れる評価
  • 2 スターウォーズはなぜ流行ったのか?
    • 宗教的観点からのスターウォーズ
    • スターウォーズとキリスト教
  • 3 EP8と聖書
    • 本作の最後の戦いの意味について
    •  赤い大地とユダ
  • 4 EP4の名シーンと本作の類似性
    • 作品としての評価
    • アメリカ社会が生んだスターウォーズ
    • 最後に

 

 

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映画『スターウォーズ 最後のジェダイ(EP8)』感想 評価がバラけるのも納得!?  ※後半ネタバレあり

カエルくん(以下カエル)

「さあ、始まりました! すでに毎年の風物詩として定着した感もある、スターウォーズ祭りの始まりだよ!」

 

ブログ主(以下主)

「……ディズニーのスターウォーズかぁ」

 

カエル「最初にスターウォーズシリーズは劇場版は全て鑑賞済み、そして小説版もさわりだけは知っていて、昔あった毎週発売されていた週間スターウォーズも30号くらいまでは買っていたくらいにはファンであるということを伝えておきます

主「……それだけ聞くと、すっごい微妙なファンだよね。コアな人はアニメ版も全て見ているもんだし……」

カエル「これだけファンがいて、しかも伝説的な……それこそ映画業界で1番人気のシリーズと言っても過言ではないだけに、何を作っても文句は出ると思うよ。

 それだけに監督する側はドキドキだよね……まだジョージ・ルーカスが制作陣にいるから躱せる非難も多くあるだろうけれど」

 

主「その点は差し引いて考えてみるとしても……EP9までのシリーズかと思ったら、結局EP12まで発表されてさ。

 元々は、それこそ新3部作と呼ばれるアナキンのシリーズが制作中の2000年前後では作ってもEP8まで聞いていたけれど、やはりディズニー資本が入るとねぇ。これだけのドル箱コンテンツ、そうそう簡単に手放したりしませんか」

カエル「……ちょっとキナ臭い話になってきたので、感想記事を始めます!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • スターウォーズEP7について
    • ディズニーが手掛ける実写作品について
  • 以下ネタバレあり
  • 2 本作の突っ込みどころ
    • キャラクターについて
    • 褒めるポイント
  • 3 EP5を引き合いに出すと……
    • カイロ・レンについて
    • 過去と未来と……
    • 最後に

 

 

 

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『劇場版魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』感想と解説 まどマギが語り尽くした愛の深さ

カエルくん(以下カエル)

「では、ここ数年でも大きな注目を集めたアニメ映画作品について語っていきましょう!」

 

ブログ主(以下主)

「もうすでに語り尽くされた感もあるけれどね……」

 

カエル「2013年に公開だったから、もう4年になるんだね。

 公開当初の盛り上がりは本当にすごくて、ネットやオタク界ではこの映画が話題の中心にあって、誰もが語っていた記憶があるなぁ。

 当時の興奮そのままに伝えられたら、相当熱い記事になるんだろうけれど……」

主「まどマギに関してはやっぱりみんな思うところがあるのか、その感想がかなり深みを増している。

 当時考えたことを今再び思い返そうと思っても、それは中々難しくて……その意味では新鮮味があまり無いような記事になるかもしれませんが、ご容赦ください」

 

カエル「ちなみに主はテレビアニメ版のまどかマギカはそこまで高く評価していませんでした

主「いやいや、だから語弊があるって。確かに面白いし、多くの人を魅了したのはわかるけれど、あの当時は確か木曜日の深夜に放送されていたんだよね。

 で、自分はその裏で放送されていた、ノイタミナの『放浪息子』にどハマりしていたの。その余韻が抜けきらないでまどマギを見たから、ちょっと評価がしづらかった。

『なんでみんな放浪息子を見ないんだ!』って気分だったし」

カエル「そんな人間が一気に評価を覆したのも、やはり劇場版があったからで……

 では、ここから先の感想などを語っていきましょう!」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 1 感想
    • 蒼樹うめのキャラクターデザイン
    • スタッフの味
  • 2 本作の補助線となる作品
    • まどマギの構図
    • 魔法によって引き起こされる奇跡
  • 3 そして劇場版へ
    • そして物語は未知の領域へ……
    • 最後に

 

 

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『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズのシナリオがどのように作られているか、考えてみる

 まどかマギカのテレビ版、映画版についてシナリオ解析の内容を書いていきます。 

 元々は2016年の1月に書いた記事なのですが、リテイクを兼ねて再構成しています。


 まどかマギカという作品を考える際に、その魅力は多岐に及んでいるために複合されすぎていて考察が難しいものになりがちなように思います。作画、演出、キャラクター、演技、音楽……その他様々な要素がたまらなく魅力的でありますが、今回はそのシナリオのみに注目していきます。 

 なお、だいぶ前の旧作ということで、がんがんネタバレをしているので、ご了承ください 。

 

 

  • 『魔法少女アニメ』におけるまどかマギカの立ち位置 
    • 魔法少女の歴史
    • 戦う魔法少女の変化
  • 『魔法少女まどかマギカ』のシナリオの特異性
    • まどかマギカの脚本構成
  • まどかマギカが言いたかったことは? 
    • そして劇場版へ……

 

 

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『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』(ガルパン)感想 みんなでここからパンツァーフォー!

カエルくん(以下カエル)

「いよいよガルパンの新作が公開したよ!

 今回もすごい賑わいで、劇場ではチケットがバカ売れしているらしいね!」

 

亀爺(以下亀)

「特に聖地である立川シネマシティでは初日のチケットが全て完売するという快挙も成し遂げたらしいの」

 

カエル「公開初日とはいえ、予約の段階で完売って聞いたことがないなぁ。

 ないことはないんだろうけれど、どれほどの人気を誇る作品なのか、よく分かる話だよね!」

亀「今回は50分と非常に短い尺ということもあって、回転も非常に早いしの。鑑賞料金は1200円均一と安めに設定されておるが、映画館側としたら稼ぎどきのドル箱コンテンツではないかの?」

カエル「それから、これは運もあるけれど今月ってアニメオタクが好むような大きなアニメ映画もないし、ボーナスシーズンでお金もいっぱいあるだろうし……

 その意味では男性オタク狙い撃ちのキラーコンテンツがこの週で登場したのは、とても大きな事なのかもしれないね

 

亀「……という事は2章の公開は来年の6月くらいかもしれんの」

カエル「いや、ボーナスシーズンってだけでは決めないでしょ。

 でも、ちょうど2章を公開するには半年くらいの間だとファンも待ちぼうけをくらう事なく、制作側も力をいれられる期間なのかもしれないね。

 そう考えると……もしかしたら3年間続く祭りになるのか……」

亀「『Fate』といい、しばらくこの熱狂は続きそうじゃな。

 では、感想記事の始まりじゃ」

カエル「今回は1章ということもあって、簡素な記事になります」

 

  • 作品紹介・あらすじ
  • 感想
    • 劇場で公開する意味
    • 本作のキャラクター構成について
    • 本作が描こうとしているものは?
    • 最後に

 

 

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