物語る亀

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ネタバレありの物語批評

映画『スターウォーズ 最後のジェダイ(EP8)』感想 評価がバラけるのも納得!?  ※後半ネタバレあり

カエルくん(以下カエル)

「さあ、始まりました! すでに毎年の風物詩として定着した感もある、スターウォーズ祭りの始まりだよ!」

 

ブログ主(以下主)

「……ディズニーのスターウォーズかぁ」

 

カエル「最初にスターウォーズシリーズは劇場版は全て鑑賞済み、そして小説版もさわりだけは知っていて、昔あった毎週発売されていた週間スターウォーズも30号くらいまでは買っていたくらいにはファンであるということを伝えておきます

主「……それだけ聞くと、すっごい微妙なファンだよね。コアな人はアニメ版も全て見ているもんだし……」

カエル「これだけファンがいて、しかも伝説的な……それこそ映画業界で1番人気のシリーズと言っても過言ではないだけに、何を作っても文句は出ると思うよ。

 それだけに監督する側はドキドキだよね……まだジョージ・ルーカスが制作陣にいるから躱せる非難も多くあるだろうけれど」

 

主「その点は差し引いて考えてみるとしても……EP9までのシリーズかと思ったら、結局EP12まで発表されてさ。

 元々は、それこそ新3部作と呼ばれるアナキンのシリーズが制作中の2000年前後では作ってもEP8まで聞いていたけれど、やはりディズニー資本が入るとねぇ。これだけのドル箱コンテンツ、そうそう簡単に手放したりしませんか」

カエル「……ちょっとキナ臭い話になってきたので、感想記事を始めます!」

 

 

 

 

 

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作品紹介・あらすじ

 

 世界的大ヒットシリーズ『スターウォーズ』の最新作。今作は EP7フォースの覚醒の続編となっており、EP9までの3部作の中間の作品となっている。

 今作は監督・脚本をライアン・ジョンソンが務めて、前作EP7の監督であるJJエイブラハムは製作総指揮を務めている。なお、EP9の監督はエイブラハムに決定している。

 主人公レイ役のデイジー・リドリー、敵役のカイロ・レンを演じるアダム・ドライバーをはじめとして、EP6までの主人公であったルーク役のマークハミル、また同作のヒロインであり2016年12月に急逝したレイア役のキャリー・フィッシャーなども引き続き出演。

 

 辺境の惑星にいるというジェダイマスターのルーク・スカイウォーカーを探して見つけ出したレイはジェダイやフォースについて学ぶことになる。

 一方、レイアが率いるレジスタンスたちは帝国軍の執拗な攻撃により危機的な状況を迎えていた。その状況を回避するため、フィンなどの一行は極秘作戦を決行する。

 


「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」本予告

 

 

 

 

1 感想

 

カエル「ではいつものようにTwitterの短評からスタート!」

 

 

主「まあ、相変わらずのディズニー実写映画だとは思うけれど、ディズニースターウォーズでは1番好きだよ。

 その意味では70点は超えているかな。まあ、でも80点とか、傑作とは言えないかなぁ」

カエル「どうしても上映時間の長さは感じてしまうよね。

 アクション大作だから色々詰め込みたいのはわかるけれど……」

主「ただ、どうしようもなく退屈な部分はなかった印象かな。中盤眠くなるとか、そういうこともなくて、アクションとドラマの割合も時間配分もうまくいっていたと思う。

 だけれど……正直、ご都合主義の突っ込みどころは満載。しかも時代性にも合致しているとは思えないし、どうしてもEP7からつきまとう違和感はある」

 

カエル「その違和感って簡単に言うと何?」

主「……主人公のレイに魅力を感じないんだよ

カエル「好き嫌いには個人差はあるけれど、アナキンやルークのような主人公と比べるとちょっと魅力に欠けるかもね」

主「デイジー・リドガー自体は確かに綺麗だけれど、でもキャラクターとして立っているとは思えないんだよね。むしろ、明らかにアダム・ドライバーが演じるカイロ・レンのほうが魅力がある。

 本作の人気だってカイロ・レンのほうが相当上でしょ?

 確かにダースベイダーとルークで比べたら、ベイダーの方が人気だけれど……今作の場合、レイがその対抗馬にすらなれていないんじゃない?」

 

カエル「EP4のキャラクター性で言うと、騎士役の主人公とお姫様、お付きのロボット2つに師匠、ちょい悪な仲間とその相棒、そして敵役とわかりやすいキャラクター性で構成されているよね」

主「今作はそこいら辺がごちゃごちゃだから……そもそも光と闇が交差しているって物語だから、敵と味方ははっきりしているけれど、正義と悪はちょっとゴチャゴチャしている感もあって、キャラクター性が弱くなった印象だね。

 それは脇役も同じだけれど……それはネタバレありのパートで語ります」

 

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個人的にはちょっと苦手な主人公です……
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スターウォーズEP7について

 

カエル「そしてスターウォーズのローグワンは記事にしているけれど、7は公開時このブログを立ち上げる前なので、何も語っていませんが……ちょっとだけ感想を最初に述べていきましょうか」

主「ディズニーの制作する実写映画はどれも70点というのが自分の評価で、圧倒的に面白くも、つまらなくもないかなぁ。

 特にEP7に関して言えば、確かにスターウォーズの物語らしさはあるけれど、でも懐古的な雰囲気は確かにスターウォーズじゃないとできないけれど、でも面白いか? と問われるとそうでもない。

 確かにハン・ソロが出てきたり、ミレニアムファルコンが登場したり、EP4を思わせる描写が多かったりとファン向けには高い評価は下せるけれど、肝心の1作の映画として観るとかなりケチがつく

 

カエル「そのケチって例えばどんなところ?」

主「いくらでも本作は後付けできるようになっているんだよね。

 伏線をたくさん引いて、その回収は後でお願い! ってことになっている。そのために後々どのような展開になってもいいように、様々な形で伏線を引いている。

 例えば、小説版だとソロとレイアの間には娘もいるんだよ。だけれど、この劇場版では存在がいなかったことのなっている。ということは、レイはその娘だということもできる。

 また、ライトセイバーの戦闘スタイルから皇帝の娘や孫だということもできるし、もちろんルークの娘や、ジェダイ繋がりでオビワン由来の女性だということも可能。

 このように、様々な伏線を引いたために物語としてはゴチャゴチャしている。

 この先、多分どのように描いても整合性はあるけれど、同時に矛盾するようにはなってしまうことになる

 

カエル「……それはシリーズ化が決定している作品の宿命かもね」

主「で、その影響はEP8にも当然来ている。

 やはりレイの出自問題は注目されているしね。あとは単純にEP7は中盤が退屈。かなり眠くなってくることもある。

 でも悪い作品だとは思わないけれどね」

 

 

ディズニーが手掛ける実写作品について

 

カエル「えー、このブログはディズニーが手掛ける……特に実写作品に対して世間評価よりも若干手厳しい事も多くあるのですが……」

主「その理由はとても簡単です。

 ポリティカル・コレクトネス(差別的表現を許さない運動)に対して、いつも同じような表現しかしないから。

 正直言って、とてもつまらない

カエル「……はぁ。例えばどんなところなの?」

 

主「例えば、本作でなぜレイという女性主人公なのか? と言うと、それは西欧諸国では女性の社会進出が叫ばれていて、これからは女性の時代であるという風潮があるからだ。

 実際、女性を主人公にしてそれまでの男性中心だったヒーロー映画界に旋風を巻き起こした『ワンダーウーマン』が大ヒットしている。

 そしてフィンは黒人だし、今作から登場するローズはアジア系である。それによって『人種差別に配慮しています』というアピールができる。

 今のアメリカにおいて女性蔑視、人種差別はそれこそ表現者生命に関わる大問題だからね」 

 

ワンダーウーマン(字幕版)

 

カエル「それがスターウォーズにどう絡んでくるの?」

主「例えばEP7もそうだけれど、帝国軍は白人ばかりなんだよね。

 これは『美女と野獣』もそうだけれど、旧社会然とした、悪とされる組織は白人ばかりのように描かれることが多い。そして今作の善玉であるレジスタンスたちは人種が豊かなんだ。

 そのように『人種差別は悪』ということを印象づけている」

カエル「でもそれっていいことじゃない?」 

 

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主「……そのせいで味が損なわれているんだよね。

 例えば、EP7もそうだけれど、帝国軍もレジスタンスも異星人がすごく少ないんだよ。本作でもある惑星に行く楽しいシーンはあるけれど、そのシーン以外はあまり異星人の姿が見られない。

 あの惑星を超えたごった煮感も魅力だったのに、その味が少なくなっているんだよ。

 これは大問題だ」

カエル「確かにそれはスターウォーズである意味にも関わってくるね」

 

主「それと、はっきり言ってしまえばディズニーは『大衆迎合』なんだよ。

 

 そうすれば売れるんだから。売るためにそういう表現をしているだけにしか見えない。だから、本来作品と一切関係なくても何でもかんでもそんなメッセージを入れてくる。

 その打算と計算が見えている分、批判的になってしまうところはある

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

2 本作の突っ込みどころ

 

カエル「では、ここからは作中に言及して、語りすぎない程度にネタバレをしながら語っていきます」

主「もうさ、ダメダメなところも多いんだよね。

 例えば、序盤の戦闘シーン自体はいいんだけれどさ、なんという傘……これはどこかで設定が明らかになっているのかもしれないけれど、あの宇宙空間って重力どうなっているのよ?」

カエル「それは……艦内は特殊な力で重力があるんじゃないの?」

 

主「いや、それはそれでいいけれど、爆撃機が扉を開けた瞬間に爆弾はまっすぐに落ちていったじゃない? あの動き方は明らかに重力のある動きだったよね?

 しかも、あのパイロットは宇宙服も着ないで宇宙空間に解放された船内にいたわけでしょう? まず凍傷なり酸欠なりで、まあ大変なことになっているでしょう」

カエル「……ま、まあ、その辺りはねぇ」

 

主「それからさ、フォースって一体何よ?

 真空中でも生きていられて、なんでもできるんですかって。今に始まった話じゃないけれど、ただの魔法使いになっているじゃん、あれじゃ。もっと限定された能力でないと、なんでもありになってくるだけだと思うけれどね。

 あの場面でレイア姫はああいうことにならずに、ちゃんと道理に沿っていった方が良かったと思うよ

カエル「レイア姫はこの先どうすんだろうね?

 キャリー・フィッシャーさんが亡くなってしまって、中々作劇が難しくなっているようにも思うけれど……」

主「その辺りはスタートのあのテロップで説明するんじゃないの?」

 

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キャリー・フィッシャーさんの死は作品にどのような影響を与えるのか……

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キャラクターについて

 

カエル「続いて、キャラクターについてだけれど……」

主「今作から追加されたアジア系のローズがいらない。

 もうさ、見ていてイライラすんだよね。

 まったく物語に絡んでこない……とまでは言わないけれど、でも本当に必要だったとは思えない。終始キーキーと怒っていて、余裕の1つもない。魅力が全くない。

 何であのラストの戦いであんな邪魔したの?

 あの勝手な行動で軍が負けるかもしれないんだよ?

 しかもあれでお互いが死ななかったのは奇跡だし……

 いや、フィンとのあの関係はスターウォーズらしくて、それはそれでいいけれどさ……レイとフィンの関係もあるけれど、そこはルークとレイアみたいだしね。

 だけれど、ローズは本当にイライラするだけだった。せめてお姉ちゃんと配役が逆なら、綺麗だったから良かったのに……」

カエル「えー、感想には個人差があります」

 

主「それから、大局眼がある人がいなすぎるよね。

 確かにピンチなのはわかるけれど、レイアにしろ、他の指導者にしろ策があまりにもない。かといって暴走していたポーがリーダーシップを発揮していたのか? と訊かれると、別にそういうこともない。彼はただ暴走していただけ。

 それは帝国側も同じで……一番馬鹿にされていたけれど、一番考えていたのがハックス将軍じゃない?

カエル「ちょっとコメディのネタにされちゃった感はあるよねぇ」

 

主「それから……これはしょうがないかもしれないけれど、C-3POなどのコメディ担当がいないのが地味に響いているよね。話が真面目すぎるところがあって……ちょっとコメディ調に危機を切り抜けるなどの工夫がほとんどないのが気になった。

 いや、笑えるシーンは入れているんだけれどさ……もっと、コメディリリーフとして使えるキャラクターがいると、物語にメリハリが生まれていい息抜きになるんじゃないかな?

 その意味でもEP4は抜群だったと思うよ」

 

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今作は影の使いかたなども多かった印象

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褒めるポイント

 

カエル「さすがに貶してばかりだとあれなので、褒めるところは褒めていきます!

 ほら、精一杯褒めて!」

主「まずは何よりも終盤の戦闘シーンが良かった!

 特に宇宙での脱出劇の方で、ある命を賭けた攻撃をするんだけれど、そのシーンは無音の演出なども使って、非常に美しく描かれていた。

 それがこの作品で重要な意味を持って、本作の戦闘の1番の見どころだったんじゃないかな?」

カエル「あのシーンは前後のやり取りも含めて、とてもよかったよねぇ」

主「だからこそ、そのあとのフィンのシーンで『は?』ってなっちゃうんだけれど! その前の描写はいいのかよ! いくら止められなかったとはいえ……」

 

カエル「はい次!」

主「それから、あの懐かしのキャラクターが登場してところはとても意義がある。

 しかもさ、その動きが旧3部作に近いんだよね。今作でかなり意識しているな、と思うのは、かなりCGの動きなどが人形に近い、レトロなものになっているところ。

 鳥みたいな生物をはじめとして、多くのサブキャラクターに至るまで、昔のスターウォーズらしさを出してきている

カエル「全体的にレトロな雰囲気はあるよね。

 よく言われるけれど、時代的には古いEP1~3の方が栄えているというのは、制作年度が当然こちらの方が新しいからであり、まだ自由を謳歌している頃だから、と言われているけれど……最新の技術を使っているけれど、でも全てが新しいようではなくて、古い映画のような演出も多く見受けられたね

 

主「例えば序盤でフィンがいる医務室などは古い SF映画によく見受けられる部屋だったよね。

 そこを懐古主義ととるか、それともスターウォーズらしさの工夫というかは難しいところではある。自分は……やっぱり懐古主義に見えてしまったかなぁ」

カエル「……結局褒めないんだ」

 

 

 

 

3 EP5を引き合いに出すと……

 

カエル「前作のフォースの覚醒がEP4の焼き直しであったならば、今作はEP5に該当するということになるね」

主「かなり多くの類似点もあったし、逆に変えてきた部分も多々あった。

 例えば中盤に登場したJDは、おそらくランドに該当する。ただし、ランドはその後に帝国軍の横暴に腹を立てて裏切ることを決めるけれど、JDはそのまま去ってしまう。その意味ではボバ・フェットのような意味合いもあるキャラクターということもできるかもしれない」

 

カエル「あとは最も重要なのがレイとカイロ・レンが向き合って『手を組もう』と言っている場面で、あそこは間違いなくEP5のルークとダースベイダーの『I am your father』を連想させるようにしているよね。手を差し出して、握手を求めたりしていて……」

主「自分はあのシーンでレイの出自を明かす時、『僕とあなたは兄妹だ』というのかと思っていたんだよ。これは小説版の設定でもあって、ジェイナ・ソロというハン・ソロたちの娘がいることは明かされている。

 ただし、今回の劇場版では小説版の設定は全てなかったことになっているようだけれどね

 

カエル「まあ、映画と小説は別だからね」

主「だけれど、あの2つに船が割れるシーンにおいて、それは全て変わったんだと思う。

 それまでの……EP7も含めて、過去のリメイクの延長線上でしかないSWはここで終わりにして、新たなる物語を作っていこうという宣言にも思えた。

 だからこそ、あれだけの迫力と無音の音響という特徴的な力を使っていたんだと思う」

 

カエル「その新たなるスターウォーズって?」

主「それにはこの作品が抱えるもう1つの側面について触れなければいけないけれど……めっちゃ長くなるので、別記事で語ります」

 

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カイロ・レンについて

 

カエル「そしてカイロ・レンについて触れておこうか」

主「今回で悪役のように振り切ったようにも見えるけれど、やっぱりまだまだ未練が感じられるよね。

 割と序盤の方でカイロ・レンはそのヘルメットを叩き割るわけだけど、そこで彼が憧れていた『シスの象徴であるダースベイダー』とは決別を果たしている。つまり、シスの男ではなくてカイロ・レンとして生きることをあそこで決意するわけだ。

 その不退転の覚悟を決めるために、母であるレイアに対してあのような行為に及んでいる

 

カエル「でもさ、結局引き金は引かれなかったわけじゃない?」

主「そこがこの作品のミソで……フォースの意思ってものがあるとしたら、あの場面で母に対してあのような行動をさせなかったことが、まだ救いの道を示していると言えるわけだ。

 そしてそのあとに、まさかの行動に出る。あんまり直接的にいうのは憚られるけれど……ある重要人物を討ち取るわけだ。その行為て……果たしてシスの行為なのだろうか?」

 

カエル「う〜ん……シスらしい気もするけれど、でもシスに対してああいう行動をするということを考えると、それはライトサイドっぽいよね」

主「この作品でカイロ・レンとレイはそれまでと全く違う道のりを歩んでいる。レイはレイで過去に対して……そしてダークサイドに対して惹かれるものがあるみたいだし、レンはライトサイドでもダークサイドでもない。

 その光と闇に二分されない、曖昧な世界を描いたのが本作の功績の一つじゃないかな?

 

アート・オブ・スター・ウォーズ/最後のジェダイ

 

 

過去と未来と……

 

カエル「本作では『過去』に対することが多く言及されていたよね」

主「これはスターウォーズあるあるだけれど、マスターがみんなダメダメなんだよね。傲慢や慢心によって失敗して、弟子を歪めてしまう。人間的な魅力が損なわれてしまっている人も多い。聖職者のマスターと呼ばれている割には、かなり俗っぽい。

 だけれど、そこすらも今回はカバーしてきた。これは中々うまいなぁ、と納得したよ」

カエル「あの大事なものを燃やすシーンとかもよかったよね。大事なのは書物や物ではなくて、何をどう感じるのか、そしてそれをいかに伝えるのか、ということであるという教えは、スターウォーズの物語でとても大事なもので……」

 

主「中盤のライトセイバーがあんな風になってしまうシーンは、それまで1つだった様々なものが光と闇に分かれた瞬間のようにも見えるんだよね。

 それはカイロ・レンがあっちに行き、レイが目覚めるというという風に決別したようにも受け取れる。

 今作では多くのシーンで過去のSF映画や過去のEPを踏襲したシーンが見受けられたけれど、あの2つに割れたシーン以降は全く新しいスターウォーズを作ろう! 新たなる神話を作ろう! という意思を感じた」

 

カエル「じゃあ、本作は成功作なの?」

主「う〜ん……難しいよねぇ。

 自分は過去の作品に囚われすぎている感もあった印象は拭えない。そこからの……過去からの解放を描いている割には、やはり過去に囚われた作品にも見えてしまった。

 それから……今作で1番好きなキャラクターって中盤で出てきたDJで、彼が語っていることが1番大事だと思う」

カエル「光と影ばかりじゃない、社会の裏側って話だっけ? 

 武器商人は帝国にもレジスタンスにも武器を売っているという……」

 

主「そこははっきりと分けることはできないんだよね。

 光と闇っていうのは混合していて、それはDJの行動でもはっきりとわかる。そもそも、ハンソロだって元々は同じような立ち位置だし。

 あれはランドでもあり、ボバフェットでもあり、最後に帰ってこなかったハンソロみたいなものだよね。

 つまりは賞金稼ぎや金で動く連中でさ。

 その中で光と闇の融合を目指しているのか、決別を目指しているのかはごちゃごちゃしちゃった印象もあるかなぁ

 

 

 

最後に

 

カエル「では、最後になりますけれど……」

主「ちょっとスターウォーズという話自体が現代的でない部分はあると思うよ。

 巨大な帝国に立ち向かうレジスタンスの物語って数十年前の物語なんだよね。現代は、むしろアメリカなどが巨大な帝国となって、立ち向かってくる存在をテロリストと呼称して戦う時代になっている。

 もちろん、レジスタンス側の相手は軍人だけだから、テロリズムとはまた違うけれど……

 でもさ、中盤のカジノのシーン。あれ自体はすごく良かったけれど、なんにも軍と関係なさそうな一般市民にあのような行為をしている時点で、やはりテロリストに見えてしまう部分はあるよ」

 

カエル「単純な正義とか、いいやつ、悪いやつで割り切ることはできないね」

主「そういう時代で、このスペースオペラを制作するというのは実はかなり難しいことなのかもしれない。

 ただ、自分はなんだかんだ言っても合格点だよ。これだけ難しい物語をよくぞここまで作り上げたと思う。

 スターウォーズの新作を作るって、それだけで無茶ぶりだから……それに上手く答えたんじゃないかな?」

カエル「以上、スターウォーズの感想でした!」

 

 

 

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