物語る亀

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物語愛好者の雑文

漫画『この世界の片隅に』感想 戦争中に生きる、人間の力強さを描いた名作

亀爺(以下亀)

「いよいよ今週末にアニメ映画が公開じゃな」

 

ブログ主(以下主)

「事前評判があまりにもよくてびっくりするよな……」

 

亀「映画版の評判を幾つか貼ってみるがの……」

 

 

 

 

https://twitter.com/videobird/status/796026101847834624

 

 

 

主「特に町山智浩は年間何百本と映画を見ているはずだけど、今年No,1と推しているからな。もしかしたら『君の名は。』と『聲の形』と稀代の傑作と並ぶクラスどころか、超えるかもしれんな……」 

亀「そう考えると大変な作品じゃの……今年のアニメ大豊作の中でも、また一つの金字塔かもしれんな」

主「今回はそんな映画の原作について、語っていくよ」

亀「それでは感想記事を始めるかの」

 

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 

  •  あらすじ
    • 登場人物紹介
  • 1 戦争の描き方
    • 普通の人の戦争
  • 2 この作品が描いたもの
    • 最後に

 

 

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トランプ大統領とポリティカルコレクトネス〜トランプの『暴言』は許されるべきなのだろうか?〜

亀爺(以下亀)

「今回は話題の事柄を扱うのじゃな。久々の雑記というところかの」

 

ブログ主(以下主)

「初期の頃はこういう記事もよく書いたけれどね。最近は語りたい作品もたくさんあるし、映画批評も増えてきたから、書く必要性があまりなかったけれど、今回はすごく関心のあることだから書いてみた」

 

亀「1日遅いがの」

主「いろいろと考えをまとめるのに時間がかかったんだよねぇ。ちなみに言っておくと、個人的にはトランプでもヒラリーでもどっちでもいいと考えているから

亀「政治にはそこまで関心がないからの。民主主義で選ばれたならばそれを遵守するというスタンスかの」

主「今回のトランプ旋風が巻き起こった原因……そしてトランプが嫌われる原因というのは、ある種の『言論の自由』が関係してくるんだよね。

 そこに関心があるから、今回は文章にしてみた」

亀「それでは記事を始めようかの」

 

  •  1 トランプ旋風で日本はどうなる?
    • 世界は戦争状態になるのか?
  • 2 トランプ騒動とイーストウッド
    • トランプの暴言は許されるべきか?
  • 3 表現規制という『善意』
    • トランプ騒動が残したもの
    • 最後に

 

 

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映画『コウノトリ大作戦』感想 大人も子供楽しめるアメリカCGアニメ!

カエルくん(以下カエル)

「今月はアニメ映画がたくさんあるけれど、その中でも先陣を切ったのがこの作品だね」

 

亀爺(以下亀)

「しかし、公開館数はこちらが圧倒的に多いが……話題性ではもう一つのアニメ映画の方が圧倒的なようじゃの」

 

カエル「『ソーセージパーティ』でしょ? あれさ、面白そうではあるけれど、全国で6館だっけ? 上映規模が小さすぎるよね」

亀「テッドのような大ヒットをする可能性もあったのに、惜しいものじゃの。そしてそちらに食われてしまった感もあるのが、この作品じゃな」

カエル「向こうはR15だから客層は被らないはずだけど、タイミングが悪すぎるよね……世間的には『君の名は。』が大ヒットしていて、さらに『映画 魔法つかいプリキュア! 』が公開初週だもん。

 どう考えても客を取られているよ。これは時期が悪すぎる」

 

亀「プリキュアは映画館が満席になっておったが、こちらはガラガラ……20人も人が入っておらんかったな」

カエル「宣伝も少ないみたいだし、ディズニーとかピクサーのようなブランドもないし……日本では苦戦しそうだね」

亀「ではそんな作品の評価はどうなのか、これから語っていこうかの」

 

  • 1 安定した作品
    • 声優について
  • 以下ネタバレあり
  • 2 脚本について
    • 2つの物語の意味
    • 最後

 

 

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映画『ボクの妻と結婚してください。』感想 コメディ調の病気ものでいうほど悪くはなかったかなぁ……

カエルくん(以下カエル)

「しかし、あれだよね。主って本来こういうテレビ局主導の映画だったり、病気ものは嫌いだって言っているのに、なんで見に行くのかね?」

 

亀爺(以下亀)

「もちろん公開館数が多い=アクセス数が見込めるというのはあると思うが……実は逆なのではないかの?」

 

カエル「逆?」

亀「主は確かに障害者や病気を扱ったものは嫌いじゃが、好きな作品だって当然ある。例えば『レスラー』であったり黒澤明の『生きる』であったり、今年ならば『聲の形』は年間ベスト級に好きな作品じゃからの」

カエル「あー……なるほどね、嫌いな分野である分、ハマった時の衝撃はすごく大きいのか……

亀「こういう病気ものはやはり、ある種のテンプレートがあるからの。それに沿って作品が出来上がってしまうことも多い。

 それが目に見えて感動させるための……ある種の煽りが多いような演出になっておると、それが燗に触る結果になりかねんわけじゃが、逆にそういうテンプレートから外れた時の衝撃というのは、とても大きいということかもしれんの

 

カエル「病気ものってある程度のお約束とかあるもんね……」

亀「では本作はどうだったかというと……それはこれから語っていくことにするかの」

 

  • 1 ネタバレなしの感想
    • 病気ものとして
    • 役者について
  • 以下ネタバレあり
  • 2 ツッコミどころのある設定
    • 前半について
  • 3 後半について
    • ラスト付近について
    • 最後に

 

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3月のライオン 5話の感想 桐山零の歩む道の孤独の強さに心が打たれる……

カエルくん(以下カエル)

「3月のライオンの記事は1話以来だね。結構空いちゃったなぁ」

 

ブログ主(以下主)

「……正直、ミスをした部分もあるんだよね」

 

カエル「ミス?」

主「節目節目で感想記事を書いていく方針だからさ、本当は3話で1記事書こうと思っていたんだよ。だけど……もしかしたら4話でもしかしたら一区切りかもしれないなぁ……と思って書くのを一時止めたんだよね」

カエル「あ、もしかしたら来週の部分が4話に来ると思っていたの?

主「そう。今思い返すとそんな早いわけがないなぁ……と思っていたけれど、それでも予想以上にスローペースだなと思って。1巻の部分はスタートだから少し遅めにやるけれど、4話まで行けば結構省略もすると思っていたけれど……本当に丁寧に丁寧にアニメ化していると感じるよ」

 

カエル「だけど同じように作っているようで、読んだ時と印象が全然ちがうだよね

主「声がついたり、音楽がついたり……そして何よりも絵が動くという、演出があるというだけで、これだけ印象が違うんだなぁと思い知ったよ。これはアニメ化した意味があると思うし、新しい3月のライオンになっているんじゃないかな?」

カエル「じゃあ感想記事を始めようか」

主「ちなみ原作ファンのため、ネタバレはしていないけれどニュアンスなどで伝わってしまうかもしれないので、そこは注意してくだい

 

  • 1 桐山零の孤独
    • 羽海野チカとシャフト
  • 2 香子について
  • 3 幸田の選択
    • 零の嘘
    • カッコウと将棋
    • 最後に

 

  

blog.monogatarukame.net

 

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映画『劇場版マジェスティックプリンス 覚醒の遺伝子』感想 マジェプリが帰ってきたぞ〜!! 

カエルくん(以下カエル)

「テレビで放映されていたのが3年前らしいけれど、少し懐かしいよね、この作品」

 

ブログ主(以下主)

「テイストも少し古めではあるけれど、最近アニメが多いからな。記憶に残る前に次々と出てきてしまっている印象もあるかな」

 

カエル「あの時は『革命機ヴァルヴレイヴ』とか『翠星のガルガンティア』とオリジナルロボットアニメが3作品もあって、しかもそれぞれ期待値が高かったから『ロボットアニメ再興か!?』とも思ったけれどねぇ」

主「でもあのあたりから女の子いっぱいのロボットアニメから、懐かしいテイストの……男主人公でヒロインの女の子となんやかんやあるような作品が増えた印象だな」

カエル「でもやっぱりリアル系作品ばっかりだから、久々に熱血系アニメも見たいね。スパロボでいうスーパー系ってやつ? 名作となると、それこそ『天元突破グレンラガン』以来何かあったっけ?」

主「ここ数年のスーパー系だと……『健全ロボダイミダラー』とかのギャグかなぁ。あとは『キャプテン・アース』とかもあるけれど、青春群像劇の印象の方が強いかな?」

 

カエル「やっぱり夕方の時間帯にアニメがあまり放映されていないっていうのは大きいよね。あとは時代性もあると思うけれど、エンタメに徹したスーパー系も面白いと思うけれどね」

主「それこそ勇者シリーズが復活してもいいんじゃないか? あの頃の子供だった世代が今、息子を持って一緒に楽しめるだろうし。仮面ライダーも平成で復活して今でも人気だし、同じような現象を狙えると思うけれどな」

カエル「そもそもアニメが深夜ばっかりだからなぁ……少しくらい、夕方に回してほしいよ。どこも同じようなニュースばかりで、グルメと犯罪捜査ばかりだし」

主「じゃあ、ここいら辺で感想記事を始めるよ」

 

  •  1 完全新作アニメーション
    • 圧巻の戦闘シーン
  • 2 キャラクターの魅力
    • 新キャラクターについて
  • 3 続編もあるのか!?
    • 最後に

 


11/4(金)公開『劇場版マジェスティックプリンス 覚醒の遺伝子』予告編

 

 

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映画『ぼくのおじさん』感想 少年とおじさんのドタバタ珍道中ハワイ編! 合言葉は……『これでいいのだ!』 

カエルくん(以下カエル)

「この映画は『どくとるマンボウ』シリーズで有名で、北杜夫が原作を書いた作品だよね。教科書にも出てくる斎藤茂吉の息子で、娘さんも作家の」

 

亀爺(以下亀)

「元々は児童文学として発売されたのもので、もう40年前に発売された本じゃな。当時はドラマ化もされるなど、それなりに注目を集めた作品じゃの」

 

カエル「意外と最近こういう映画なかったかもね。児童文学からスタートした、子供も楽しめる実写映画がさ」

亀「エンタメ重視の洋画などがその役割を果たしているような気がするの。つい最近だと、デスノートで小学生の子供が来ておったが……どうじゃろう、こっちの方が楽しめるのではないか?」

カエル「ちょっと前だと山崎貴監督の『ジュブナイル』とかもあったけれど、子供向けはアニメばかりになっちゃった印象があるね。特撮作品もテレビで大人気のシリーズ以外はあまり作られないし」

 

亀「残念ではあるが、仕方ないのかもしれんの。少子化が進む中では、CGなどをふんだんに使った実写というのは、採算が合わないのじゃろうな」

カエル「その中ではこの作品が一矢報いるか!? ということも注目されるかな?」

亀「その意味でも注目かもしれんな。それでは感想記事を始めるかの」

 

  • 1 子供と大人の交流
    • クスリと笑えるコメディ
    • 役者について
  • 2 作劇的な世界観
  • 3 万人に受け入れられやすい作品
    • あるか続編!?
    • 最後に

 

 

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